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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

たっぷりとして・・

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「重さ」と「手取り」の意味が違うように
「大きさ」と「たっぷり」も含むものは違う

重さはグラムの世界だが
手取りの良さは・・重さだけじゃない
同様に
cmで言い表せる大きさとは違って
たっぷりには・・物の寸法以上に
精神の膨らみがなければならない
だから・・たっぷりとした茶碗は
ただ大きいだけじゃないのだ

金曜日の午後・・最終日間際で
この茶碗を拝見することができた
手に取れば・・まさにたっぷりとして
双手の掌に・・悠然として大きい
まるで自分が大きくなったみたいだ


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西谷結城さんにお目にかかるのは・・初めて
公募展とは全く無縁に
東京大学の史学科で東洋陶磁の研究から始め
独学で高麗茶碗を作り続けてこられた作家さんである

滅多にない機会に恵まれて初対面ながら
しばらく
高麗茶碗に寄せる深い思いをお聞きすることができた

轆轤の巧さは・・誰でもかなりな部分手練れだが
侘び茶のルーツともなる高麗茶碗は
ただ手練れだけでは・・極めることはきっと難しい
西谷さんの茶碗の魅力は
知的な葛藤の末の轆轤だからかもしれない
数挽けば何とかなるの世界ではないのだ

ひとつひとつの茶碗を手にさせていただいて
茫としてたっぷりとした作行きに
深くて強い刺激をいただく思いなのだった

何点かの花器を除けば・・展示の殆どが茶碗
研究者でもある面目躍如なのだった



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by touseigama696 | 2016-07-25 00:58 | ○展覧会 | Comments(2)
Commented by 夢工房あすか at 2016-07-25 12:46 x
おっ! 作品を観たことがあります。
10数年も前になりますが、職場の近くの東京交通会館で個展をされてました。
2回目は招待状をいただいたので、銀座・清月堂画廊の個展を観に行きました。
洗練された黄瀬戸茶碗と、高麗茶碗でしたね! 当時の作品葉書2枚が手元にあります。
それ以降は東京から離れたので機会がありませんでしたが、懐かしく思います。
茶碗の作陶に専心されておられるようでしたが、今回は名高い柿傳ギャラリーでの個展。
長年にわたって抹茶茶碗の作陶一筋、敬服します!
Commented by touseigama696 at 2016-07-26 00:24
夢工房あすか さん
ありがとうございます
そうだったんですか
素晴らしい個展でした
しばらくお話しもできて楽しかったです
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