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器の重さ

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手を離せば下に落ちるのは・・重さがあるから
ひとつひとつの違いは・・軽いか重いかだ

例えば・・始終手にする食器など
その重さが・・結構気になるはずだ
当然・・作り手もそこははずせない

ならば・・使い手に喜んでもらえる重さとは・・?
その答えは・・案外難しい
つまり・・200gならいいけどそれ以上はダメ
数字で表現すればいいのなら・・簡単である
計りながら作ればいいからだ

しかし・・人間の手はとんでもなく複雑な計り
ただグラム数を感じるのではなく
その器が持つ用途を加味して・・重さを評価する
「煎茶湯呑にしては・・重すぎて野暮だ」・・とか
「番茶だと・・これじゃ薄くて手に熱いな」
つまり・・手にした瞬間に用途が組み込まれるのだ
この時に感じる重さのことを・・手取りという

「手取りが好い」ってのは・・
用途込みで感じた重さのことで
手にする前から・・既に予想してる
その予想通りなのが・・手取りが好い
そうしてみると・・使い手に喜ばれるとは
グラム表示の重さではなく・・持った瞬間に
重くもないし・・軽すぎるわけでもない
気持良い重さ・・それが望まれるわけだ

飯茶碗には・・滅多に熱湯は入れない
番茶湯呑みは・・アッチッチじゃ困る
吹けば飛ぶような花器じゃ・・倒れそう
色々な使い勝手に・・上手に対応するには
やはり作り手の技術とセンスが求められる

限りなく薄くて軽いものを挽ける技術があって
それを何処までゆるく使って作るかの感性
それが用途に対応することで・・陶芸が
工芸のカテゴリーに踏みとどまる理由はそれだと
私は・・思うのだ



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by touseigama696 | 2016-01-26 05:35 | ○陶芸雑感 | Comments(0)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696