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不明を恥じつつ・・

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一昨日・・東京国立近代美術館工芸館に出向いた
竹橋から北の丸公園までの道すがら
晴れ渡った秋の空が清しかった
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この展覧会を見たかったのだ

自らの不明を恥じる思いだが
私は・・この作家のことを
殆ど知らずにいたと言ってもいい

私の陶芸の真向こうにある
造形を軸にしたオブジェ作家という
ひとつのカテゴリーに封じ込めていたからだ

新しいことを考えたり身に着けようとするとき
私の常套手段は・・真向こうを訪ね
自分に一番遠かったものに触れること
陶芸に限らず・・そうしてきたものだ

そして・・
この展覧会を見て・・衝撃的な感動を覚えた
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何と美しいシルエットだろうか
目に焼きつけながらも・・図録のあるのは幸運
買い求め帰宅してからも・・眺め続けている
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巻末のバイオグラフィーに
一昨年・・異郷に旅立たれたとある
その上・・不明に屋上屋を重ね
たった一度の接点を・・思い知らされた

「第3回菊池ビエンナーレ」に入選したとき
審査員のおひとりが・・栗木さんだったのだ
私の作品を見て下さった一度だけの機会
一度で終わってしまった儚いご縁だった
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私が・・この作家に魅入られた理由は
この図録の中に・・書きつづられている
引用させていただくことにするが・・

「作陶家は、普通の人である方がよい。
生活しつつ制作するのだから
たとえぎごちない生き方でも、
バランスを求める普通の生活の中から
生まれる問題意識なしには、制作の方向も、
モチーフも、的を射たものとして
浮かび上がってこないだろう」

            =長谷部光彦氏より=

「栗木は、瀬戸という陶業の伝統産地に生まれ、
瀬戸という風土的な事情を背負いつつ、陶芸の
根源的で普遍的な特質を希求した姿勢が常にあり、
自身の思いに率直な美を全うしようとしていた。
伝統の器とオブジェの狭間にある中庸の意識を
自身の陶の造形の規範として位置づけ、
深い論理的思考と現代的で鋭敏な感性による
確固たる制作を繰り広げた。」

                 =諸山正則氏より=

暫く・・図録に見入って理屈抜きに
栗木さんのシルエットを目に焼きつけよう
それが・・発酵して堆肥になるころ
きっと・・私は大きな影響を受けるかもしれない



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by touseigama696 | 2015-11-08 04:25 | ○展覧会 | Comments(0)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696