2015年 10月 23日
還元焼成・・窯だし |

汲み出し煎茶碗・・〇藤さんの作品
これ・・一応「粉ひき」なんですが
ちょっと変わってるのは
白土に白化粧という粉ひき・・なんです
でも好い感じで発色しています
素地土の鉄分なのか・・それとも
白化粧泥の鉄分なのか・・
ほんのり紅斑に染まったのは・・どっち?

これは・・〇永さんの飯碗
〇藤さんと同じ手法です
粉ひきは・・本来赤土の器を
白く見せたいということで始まったもの
白土なら・・白化粧は要らないはずだけど
そこをやってみるのも・・発想の刺激
乏しい白土を・・器胎に使えず
泥漿にして塗って・・白く見せた古人の苦労
考えてみれば白土粉ひき・・贅沢ですね

これが普通の粉ひき・・〇谷さんの大鉢です
赤土で挽いて・・生ま掛けの白化粧
素焼き後に・・三号釉を掛けたものです
ただ・・〇谷さんの一工夫は
口縁から外側を・・黒にしたことです
粉ひきの弱点は・・口縁が脆弱なこと
剥がれやすいのです
そこで・・白化粧を外して黒マットで釉掛け
所謂・・皮くじらという手法の一種です
大鉢なので・・黒が全体を引き締めてくれ
これも一法ですね

〇藤さんの・・松灰釉の湯呑み
白土なので・・やや淡い発色
浸し掛けの上に・・柄杓で流し掛けも加え
口縁の辺りに・・ビードロが出てきれいです
ロクロ挽きの際の・・へら目が残っていて
自然な形も・・この釉薬にぴったりだったかも

同じ松灰釉で焼いた・・〇坂さんの酒器
こちらは赤土が素地なので・・
緑が濃いめに発色しています
午後3時以降は・・教室に居ても
おやつもお茶も飲まず・・夕方待ちの〇坂さん
大のお酒好きな方ですから
使い込んで・・深い艶を呼び込むには好都合です

これは・・私の粉ひき小鉢
極く普通の・・赤土生白化粧掛けのもの
還元の掛かり方の様子見に入れたものです
好きな感じで焼けています
下段の隅に置いた分です
棚位置によっても・・変化するので
これからも・・色々試してみなきゃです
電気窯による還元焼成・・始まったばかり
試行錯誤で・・勉強するつもりでいます
一回目にしては・・まぁまぁでしょうか
土と釉薬とその掛け方・・そして
酸化なのか還元なのか
焼成方法にも留意して・・作る
そうすれば・・無理な加飾なしでも
案外・・華のある作品ができるものです

by touseigama696
| 2015-10-23 06:47
| ○陶芸教室
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