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日本伝統工芸展の・・「審査」

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「審査テーブルの上に・・一点づつ茶紙を敷いて
その上に・・800点ほどの応募作が無作為に並びます

以後3日にわたって・・入落から受賞までを決めますが
先ず・・7人の鑑査員が全ての作品に〇×をつけます
〇は入選・・×は選外が目安です
これを終えると7票から0票までに分類されます
7票6票5票はほぼ入選可・・0票1票2票はほぼ選外相当
しかし・・これだけでは決定的な評価じゃありません

そこで・・評価見直しの求められるものもあり
入れ替えがあって・・浮かび上がったり
あるいはずり落ちたりもします・・その上で
入落の分岐になる4票3票を再投票して
評価の客観性を深めます

再評価して問題のない7票6票5票に加えて
入選の確定は・・ここで線引きされます

その結果・・およそ800点の応募作は
200点の入選作に絞られます
その間・・何度か評価変えの可能性を認め
鑑査員全員が・・作品の前で議論し
その都度・・投票を繰り返した上で
最終入選者リストが決まるわけです

更に・・二次鑑査で受賞候補の候補を選び
三次の審査で・・受賞者を決定しました」

およそこうした内容の説明を・・
担当の鑑・審査員がされました

全ての解説は・・スライドで
会場の大型モニターに上映されてます
全800点の作品が・・得票別に紹介され
自分の作品の一次鑑査票が判りますし
評価の移動があれば・・それも見えます

この時の会場のシンとした静けさから
作家が如何に真剣に出品してるか
ほんとによくわかりました

「ちなみに・・ご覧になって判るように
最高賞の井戸川さんも・・一次鑑査では
必ずしも満票ではありませんでした
でも・・何度かの投票と議論のなかで
最高賞候補に浮かび上がっていったのです」

こうした経緯が紹介され・・
解説は・・リアリティを増していったのでした

時々・・陶芸展の審査は客観性に欠けると
いった意見を聞きます
スポーツなどと違って・・勝敗が明瞭でない
そうした比較での意見なんでしょうが
少なくとも・・昨日の解説を聞く限り
そうした疑問は生まれません・・実に見事に
論理的で公正公平な評価が計られてます

議論を交わしては・・投票する
投票の上で・・議論する
特定個人に偏りようのない手法と言えます

ここまで丁寧なら・・
スポーツでさえ犯す誤審も・・きっとありません
深々と納得できる研究会でした

ちなみにの・・ちなみで書くと
私の作品は・・一次鑑査で3票
微妙ですが・・落ちて不思議じゃない得票
解説を聞けば・・実に納得の結果なのでした

昨日の雨の中・・北の丸公園の
東京国立近代美術館で開催された
「日本伝統工芸展 陶芸部会出品者研究会」
厳しい評価があってこその・・受賞の悦び

写真は・・第62回日本伝統工芸展の図録表紙
ここに自作の写真が掲載されるのは
とてつもない名誉なこと・・高松宮記念賞
昨日書いた井戸川さんの「銀泥彩磁鉢」がこれです




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Commented at 2015-09-18 23:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by touseigama696 at 2015-09-19 08:17

鍵コメさん
ありがとうございます・・そして
おめでとうございました
入選は・・とても大きな自己表現ですよ
頑張ってくださいな・・エールを送ります
Commented by at 2015-09-21 03:24 x
なるほど。桃青窯さんの作品は一次鑑査で3票てことは入選するかどうか紙一重のところだったのですね。
今回の桃青窯さんの作品はなにが足りなかったのでしょうか?
後は過去の作品に酷似していないかのチェックもされるのですよね。
Commented by touseigama696 at 2015-09-21 05:44
そ さん
ありがとうございます
そそ・・紙一重とも言えますが
今回は二重か三重かもです・・(笑)

過去に酷似しないように・・を心がけて
しかし・・変化の仕方を間違えた
そこら辺が問題だったかもです
持ち味を生かしながら変わってゆく
そのプロセスを考えています

落ちれば落ちたで・・やはり
とっても大きな勉強をすることになりました
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by touseigama696 | 2015-09-18 10:11 | ○展覧会 | Comments(4)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696