2015年 07月 31日
いささか弱音 |
右肩腱板を・・最初に切ってしまったのは陶芸でだ
釉材を入れた30㌔袋の口を・・ギュッと絞ってて
グキッと激痛が走ったあの日だったと思う
顏を洗うのさえ不自由なほど・・痛みが続いた
でも・・これは怪我であって病気じゃない
手術を受ければ治るだろうが・・暫く腕が使えない
それが何より不都合だったから・・受診しなかった
放っておいても・・いつか消える痛み
少々乱暴だが・・そう決めたのだった
痛みを意識しなくなるのに・・2年はかかった
右腕を・・陶芸では動かさずに済む筈もない
だから・・痛くても動かした
そして・・トカゲの尻尾は再生されたのだ
同じ右肩の腱板を・・再断裂させたのは
一昨年・・転居の準備をしてた時
階段で転倒し・・右肩を強打した
只ごとではない激痛・・直感でまた切ったと思った
さすがに二度目は受診した
かつての私の古巣・・整形外科の専門病院である
旧知のドクターが・・苦笑いしながら
「部分断裂で済んでた最初と違って
今回は大断裂・・見事に切れてますよ
でもね腱板断裂は・・小断裂より大断裂のほうが
痛みは大きくないことが多いから・・今度も
時間かけてトカゲの尻尾に期待しましょう
仕事ができなくちゃ・・困るでしょうからね」
それから2年近くなる・・痛みは殆どない
しかし・・さすがに大断裂
トカゲの尻尾は・・まだ十分ではないとみえ
可動域にバラつきがあり・・右肘を上げて
肩と平行する位置で固定しようとすると
これが実に苦しいのである
痛いわけじゃないが・・姿勢を維持できない
ところがこの位置・・結構使う角度だから困った
皿を挽けば・・見込みのシルエットを作る時
右手に持った糸を引くのも・・この角度
長い時間・・何度も繰り返さねばならない作業が
思うようにならない・・だから焦れる
今までにないことだが・・いささか弱音がでる
捗らないからだ・・ただでさえ手間のかかる仕事
不満がつのるばかりなのである
解決方法は・・ひとつ
苦しくても・・やり続けて慣れるしかない
慣れることでしか・・尻尾は再生されないからだ
早くても数年はかかる・・場合によれば
治るが先か・寿命が先かの問題だが
全てを投げ出して・・寝てても仕方ないこと
気力を振り絞って・・使い続けるしかない
終の棲家は快適だが・・ここでの晩年
楽ばかりじゃ済まないようだ・・
相変らず・・「イッテェ~」とわめきながら
尻尾が出来るの待つしかないのだ
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by touseigama696
| 2015-07-31 06:06
| ○陶芸雑感
|
Comments(2)
痛みを堪えての制作は、ホント辛いですね。
以前、左手の親指が痛くて使えなかったとき、
人の体には、無駄な部分がほとんど無いのだと、いうことを
思い知らされました。
でも、痛いからといって使わなければ、それもまた良くないみたいで…いつの間にか痛みも取れて、現在は普通に作陶できることがありがたいことだと思っています。
以前、左手の親指が痛くて使えなかったとき、
人の体には、無駄な部分がほとんど無いのだと、いうことを
思い知らされました。
でも、痛いからといって使わなければ、それもまた良くないみたいで…いつの間にか痛みも取れて、現在は普通に作陶できることがありがたいことだと思っています。
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Commented
by
touseigama696 at 2015-08-01 04:24
kumaさん
ありがとうございます
痛みにはなれてるつもりなのですが
さすがに・・不自由にも思います
いじめた代償なのでしょうが
我慢して時を待つしかないようです
酷使しないように気をつけてくださいね
ありがとうございます
痛みにはなれてるつもりなのですが
さすがに・・不自由にも思います
いじめた代償なのでしょうが
我慢して時を待つしかないようです
酷使しないように気をつけてくださいね