2015年 04月 22日
生き方と死に方 |

このブログを・・長く読んで下さる方が
時々・・こんなことをおっしゃる
「52歳からプロ陶芸を目指したなんて・・
思い切った生き方ですね」・・とか
「毎晩4㌔歩き続けるって・・きっと長生きしますよ」
・・ってな具合だ

どなたのブログも同じだけれど
少しまとまったことを書こうとしたら
それは大抵・・「生き方」につながる
ライフスタイル・人生観・・読み取れるのはそれ
でも・・「死に方」となると少々ひっかかるはずだ
縁起でもないもあるだろうし・・まだお元気だから
きっと・・そう言って諌められる
今更だが人はみな必然で死ぬ・・だから
生き方とは・・死ぬまでの生き方であって
死なないための生き方なんてものはなく
生き方を書くのは死に方につながる・・つまり
どう死にたいから・・どう生きるってことだ
ギネスに長寿の記録を作るまで生きていたい
それも生き方・・一方で
やりたいことがやれないなら・・未練はない
それもやはり生き方だ
どちらも結末は一緒でも・・願いは大きく異なる

私の場合・・
そもそもは・・60歳まで病院事務長で過ごし
そこでリタイアして・・さてその先は?
実は・・些か不安になった
極く親しい仲間のある男に・・こう尋ねた
「俺のこと・・雇ってくれる?」・・答えは
「社長の俺より偉そうに見える奴は・・雇わん!」
図体がでかくて・・老けて見えるのは損だ
苦笑いして聞いたが・・同時に真に受けた
52歳からの陶芸が本気だったのは
まさにこの先死ぬまでの生き方の全てだったからだ
誰も再雇用してくれないなら・・自分でするしかない
56歳・・定年を数年残して陶芸に転じたが
それも・・修行に耐える体力を考えてのことだった
体を使い頭を使い・・だがひとは使わず
何でも自分ひとりでこなし・・楽を拒む
生き方でもあるが・・死に方への一歩なのだ
できるだけ周囲の厄介にならない生き方・死に方
願いは・・そこにあった
今・・毎晩4㌔を歩くのも
境界型とはいえ糖尿病の領域に踏み込んだ体を
今なら間に合うで・・引き戻すため
歩くと決めて・・歩き続けてるのであって
決してお洒落な趣味のつもりはない
残された人生は・・過不足なく考えても
決してそう長い時間だとは思わない
陶芸に転じて20年・・もう一度繰り返せば
92歳・・生きていても仕事は覚束かない
体の自由を拘束され・・振る舞いは思うに任せず
さりながら・・余命宣告につながる予兆もなくて
再起の当てなく・・それでも生きる時間を
こころのどこかで・・恐れおののいているのだ
全ては運命だが・・僅かに軌道を選べるなら
やれることはやる・・古希に思ったのはそれだった
自分でできる体調維持は・・全力でこなし
避けがたい運命で訪れる死に至る病に・・ひれ伏す
平たく言えば・・ピンピンコロリ
去年親友ふたりを・・ほぼこんな事情で失った
突然のことで見舞いも出来ず・・喪失感は大きいが
しかし・・こころの深いところで
「いい死に方だったぜ!」・・そう話しかけている

by touseigama696
| 2015-04-22 05:41
| ●メッセージ
|
Comments(2)
私は安心です…もう、決めてしまったから…陶芸に…笑
たぶん、出来なくなるまで、ずっとやってるでしょう…
ただ、自分の思ったものが、出来るかどうかはわかりません
…死ぬまでに…笑
たぶん、出来なくなるまで、ずっとやってるでしょう…
ただ、自分の思ったものが、出来るかどうかはわかりません
…死ぬまでに…笑
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