2014年 11月 07日
カリスマ |

いつだったか・・
さる高名な政治評論家が
終戦時の外務大臣重光葵(しげみつまもる)を
「しげみつあおい」・・と言うのを聞いて
失笑した覚えがある
葵は・・「あおい」とも「まもる」とも読む
間違えても不思議じゃないが
政治評論を生業とすれば・・やっぱり許されまい
誤読じゃ済まない職業上の見識でもある
それに比べれば・・
未曾有が「みぞう」でなく「みぞうゆう」でも
そりゃご愛嬌・・単に国語の問題なのだ
それに・・こうした間違いは他人事じゃない
私にもある・・順風満帆「じゅんぷうまんぱん」を
「じゅんぷうまんぽ」と読んでいた少年時代がある
勿論間違えないに越したことはないが
政治家ともなれば・・もっと大事な資質がある
「ひとびとを圧倒的に魅了する強力な個性」
これをカリスマ性というが・・それこそ
とりわけ政治家には・・大事な資質である
実は昨晩・・
長いつきあいの盟友に祝い事があって
私が深く関わってきた或る会が
麻生太郎副総理兼財務大臣をお招きした
それも政治的な利害とは程遠く・・
殆ど・・長年の友情のしからしむるもの
盟友と麻生さんの絆があってのことだった
30年前の・・あの頃
短い期間だったが・・ご一緒していた
懐かしい再会でもあった
公安・SP・・セキュリティーの厳しい警護は
この立場の政府要人をお招きすれば必至
緊張感の漂う会場に・・飄々として現れた
麻生副総理は・・満面の笑みで
来場者の中を・・演壇に向かったが
ひとことも喋らぬうちから・・満場を魅了した
これぞ・・まさにカリスマだと思った
笑顔の魅力は・・大きい
そして・・引き込まれるような話
納得と期待と希望
学問的なデータじゃない
自らの意志で動かす日本と世界
当事者でないと言えない言葉の強さ
カリスマが持つ・・三つの要素が
往年よりもはるかに強化されていた

メディアを通してしか知らない要人は
その人物の殆ど何も拾えない
評価すれば・・提灯だと言われ
酷評すれば・・真実から遠のく
メディアの限界も分かるが
目の前で出会うことの大切を
いやと言うほど実感した
テレビでお馴染みの
苦虫を噛み潰したような渋面とは
およそ別人の素晴らしい笑顔
昔のままに・・それはもう
お見せしたいほど魅力的なのだった

by touseigama696
| 2014-11-07 16:21
| ●畏友交遊
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