2014年 10月 07日
昨日の続き・・ |
2001年・・初めて「第16回日本陶芸展」に入選するまで
私の陶芸は・・単なる晩学の趣味だった
52歳で始めて6年・・58歳の春のことだった
2年に一度の日本陶芸展で・・4回ほど入選したころ
もしかしたら・・「日本伝統工芸展」に挑めるかも
僅かな自負が芽生え・・挑戦の意欲が湧いた
2007年「第54回日本伝統工芸展」・・
糸抜き波状紋大皿で初入選・・65歳の夏だった
58歳での日本陶芸展・・65歳の日本伝統工芸展
どちらも・・無謀ともいえる挑戦だったかもしれない
選外の山を築いても不思議ではないほどの難関なのだ
しかし・・ここまでは怖いもの知らずの暴走だったが
ここから先は・・怖いものを充分承知して
それでもなお・・挑むことに明け暮れた4年があった
日本陶芸展にはないことなのだが
日本伝統工芸展は・・主催する日本工芸会の規約に
本選4回入選で・・日本工芸会・正会員に認定するとある
陶芸家としての生き方は・・いろいろ
日本工芸会正会員になるならないは・・
そのいろいろのひとつでしかない
しかし・・毎年この展覧会に挑むのは
やはり・・正会員になりたくて4回を目指すためでもある
65歳の1回目・・道は遥かだと思った
そこからの4年は・・少し大げさかもしれないが
文字通り寝食を忘れ・・一年中朝から晩まで
出品作のことを考えていたような気がする
前年と比較して・・たとえ僅かでも
前作を凌ぐ自己ベストでなければ・・出品しない
それが出来るまでは・・締切ギリギリまで焼き続ける
無駄を覚悟で・・これを守り通した
65・66・67・68歳・・で4回入選を果たした
残された人生の時間を思えば・・
のんきにやってられはしない・・だから夢中になれた
2010年・・4回目の入選を知って
暫くはぼっとして・・何もしたくないほど疲労していた
念願の正会員認定も・・勿論嬉しかったが
それ以上に・・自ら決めた目標に到達したこと
その達成感は・・変え難いものだった
届きそうにないものへの挑戦なら
どんな努力も・・少しも苦じゃない
選外で当たり前なレベルの展覧会で
望外の悦びは・・全てを洗い流すのだ
今自分のしていることが・・苦しいと思うなら
それは目標が低いのかも・・と思ってみるのがいい
そんなとき・・
もしかしたら励みになるかもしれないメッセージ
「常識的で・・身の丈に合った目標は
やってるひとが沢山いるから・・勝つのは大変
でもさ無謀な挑戦者ってのは・・数が少ないから
意外に・・勝算あるんだよ」
具体的にってなら・・こうとも言えるかな
「県大会で優勝したいで練習してると
県大会で優勝なんかできないよ
競争相手が沢山いるからね
でも全日本で優勝したいって・・稽古してれば
県大会優勝なら・・確率はぐんとあがるもんだよ」
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by touseigama696
| 2014-10-07 06:19
| ○陶芸雑感
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Comments(4)
私の場合、まずは出品出来るレベルに到達しないと…笑
でも、目標を大きくもつというのは大切なことだと思います。
世の中を「アッ」っと言わせるようなもの、つくりたいです。
そのためには…もっと必死で苦しまないといけませんね。
でも、目標を大きくもつというのは大切なことだと思います。
世の中を「アッ」っと言わせるようなもの、つくりたいです。
そのためには…もっと必死で苦しまないといけませんね。
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関西の日本工芸会正会員
at 2014-10-10 22:14
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来年の日本陶芸展か日本伝統工芸展でいよいよ復帰されるのでしょうか?
新しい作品楽しみにしています。
新しい作品楽しみにしています。
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touseigama696 at 2014-10-11 05:00
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touseigama696 at 2014-10-11 05:01