2014年 08月 21日
想像力 |

例えば・・今半日ロクロの前に座って
湯呑み10個挽くのが精一杯なひとがいるとして
そのひとに・・
「湯呑み千個挽いたら・・結構上手くなるよ」って助言すると
「千個ですかぁ~何年かかるんだろ?」
頭の中で・・大ざっぱな計算が始まる
週一回の稽古で10個・・月4回で40個
12か月で480個・・1000÷480≒つまり約2年
「センセイ!・・2年もかかっちゃ気が遠くなりそっ」
概ねこんな答えになる
この計算に数学的な間違いはないが
人間工学的には・・間違いだろな
つまり・・一回ごとに上達するかもしれないことが抜けてる
今日は10個だけど・・次回は11個の可能性があるわけだ
上達のプロセスの想像力が足りないってことだ
もし本気で・・湯呑みの千本ノックをやったら
2年はかからない・・勿論個人差はあるが
半年もいらないんじゃないかな
ここで大事なキーワードは・・「想像力」
上手くなってゆく自分を想像できる・・って
ものづくりには・・とっても大事な資質だと思う
「作りたいものが好きなように作れる自分」
「やってみたいことが次々にあふれ出る自分」
「入選作が展示された展覧会に立つ自分」
「教室でセンセイをしてる自分」
「個展会場の沢山のお客さんの中の自分」
こうした想像力が・・たった今の自分に
どれほどのやる気や励みになるか・・試してみてほしい
上達する自分を想像するのも・・きっと楽しいはずだが
ほんとに上達したら・・もっともっと楽しいよと断言してもいい

by touseigama696
| 2014-08-21 05:49
| ●窯だ行進曲
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Comments(2)
初めてロクロの前に座った時と比べたら…幾分上達したような…
目標はまだまだ遠い先ですが…
「上手くなってゆく自分を想像できる」これは得意です(笑)
よ~し!どんどん想像して、それを乗り越えてみます!
目標はまだまだ遠い先ですが…
「上手くなってゆく自分を想像できる」これは得意です(笑)
よ~し!どんどん想像して、それを乗り越えてみます!
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