2014年 08月 14日
陶芸教室の先生 |

久しぶりの「窯だ行進曲」
窯だ行進曲・・陶芸ビギナーへ心をこめて送る応援歌!!・・こう書いて
このカテゴリーの窓を開けたのが8年前
教室は・・まだ続けている
工房ごと引っ越したけど・・
あっちにいたみんなは・・今みんなこっちにいる
だから・・アトモスフィア(気取って雰囲気のことだけど)は
まるで変っちゃいない・・あっちのまんまってわけだ
そういや・・みんな長いつきあいだ
しかし・・これは大事なことだと思ってる
今朝書いてみたいのは・・そこらへん
「陶芸教室の先生」・・普通に使ってる言葉
稀に師匠って言ったひともいたが・・まぁ大抵は
私のことを・・「センセイ!」って呼ぶ
その言い方で・・みんなの気分もわかる
「センセイ・・これ教えて!」「センセイ・・あれどこ?」
「センセイ・・これいらないの?」「センセイ・・今度いつ焼くの?」
「センセイ・・見ないで!」「センセイ・・食べる!」
教室というより・・ほとんど部活の部室みたいなんもんだ
日に何度となく「センセイ!」って聞きながら暮らしてきたが
実はこの「センセイ」って言葉・・大きな間違いだと思っている
私は先生ではない・・なら何?
当然そういうことになるが・・これが難しい
日本語となると・・適当な言葉ないのだ
一番あたっているのは・・コーチだと思う
先生とコーチの違い・・そこが問題で
今朝書いてみようと思うのは・・そこ
陶芸教室も・・極々原則に立てば
陶芸を教えるためとは言えるが
ならば・・〇〇芸大陶芸科とか
△△窯業専門学校で教える陶芸と同じか?というなら
まるで違う・・陶芸教室には教育とい概念は乏しいからだ
入学した学生を押しなべて専門家として送り出すために
実技以外にも学問的な知識や情報を教え
自分でやるやらないはともかく・・可能な限り
歴史的・伝統的な技法を学習させ
将来の作家活動・・あるいは指導者としての
素養をきっちり身に着けさせるのが・・教育
それをするのが・・先生だと思う

なら陶芸教室の先生というのは?・・とは
陶芸を楽しんでみたいと望んだひとに
ほんとに楽しいと思えるところまで
引っ張っていってあげるひとのことだと・・思ってる
だから・・先生というよりコーチというほうが当たってる
教えるではなく連れてゆく・・コーチ(馬車)が語源の由来でもある
技術や知識を万遍なく教えるなんて・・専門の先生でなくちゃできない
それは・・陶芸教室の限界の外のことだともいえる
でも・・ひとりひとりの願いを感じとって
ひとりひとりの目的地に向かって引っ張ってゆくなら
陶芸教室でも・・充分対応できる
いつまでにどこまで・・それがないのが陶芸教室
だから卒業もないし・・卒業証明も不用だ
楽しければいつまでもどこまでも・・それでいいし
その持続に力を貸すという意味で・・コーチなのだ

みんなのすぐそばにいて
「今だ!」と思う瞬間があれば助言し・・やっても見せ
暫く様子みてればいいとなれば・・
自分のこともする・・それを見て面白いと感じれば
それも・・引っ張ってゆく一助でもある

こうして・・ロクロの前で過ごす数時間
「あらっ・・もうこんな時間?」・・それが好きな科白だ
楽しければ・・時は素早くながれてゆく
気概と自負のつもりで書き足せば
陶芸の楽しさの一番は・・上手くなること
そのためなら・・一所懸命馬車を走らせますよ
そして・・その楽しさが趣味の域を超えて
プロの道へ通じることだってあるよ・・と
密かに耳元でささやいているのは
高いゴールに向かうこともまた・・
陶芸を越えて人生の醍醐味でもあると
伝えたいメッセージなのだ

by touseigama696
| 2014-08-14 06:03
| ●窯だ行進曲
|
Comments(2)
自宅が近くなら、押しかけて行ってお願いし、
是非入門したいところですが…
大阪からじゃ…通えませんね(笑)
こうして、インターネットの画面から勉強させていただきます。
(授業料…請求しないでくださいね…笑)
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