2014年 03月 23日
旬・・の喪失 |
水温くむ小川に足を入れ・・夢中で芹を摘んだあの早朝
あれから丁度10年・・筑波山麓に庵を編み
野菜作りに勤しむ・・ポン友〇川君の誘いだった
こんなに沢山の収穫だったが・・
これを醤油で煮しめると・・あっという間に縮む
芹の佃煮・・私の大好物である
同じ年の五月・・今度は竹の子掘りだった
柔らかい小振りな竹の子を・・何本か掘った
焼いて良し煮て良し・・生でもよかった
どちらも・・いわゆる旬の時期に
その時期らしく収穫して・・味わった
旬とは・・実り豊かな食べごろのことだが
同時に・・本来それが一番手頃に買える時期のことでもある
食べごろに・・食べたい分だけ収穫し
そうした食材が・・季節とともに移り変わってゆく
旬が一年の暦であり・・家計の目安にもなった
日本人は・・長いことそうして暮らしてきた
何時のころからか・・旬が判らなくなった
殆ど全ての食材が・・一年中手に入る
少々硬くて不味いのを我慢すれば・・
真冬だって・・トマトが食べられるのだ
こうした計画的な平準化が・・
果たして豊かな生活なんだろうか
どこの島のことか・・忘れたが
浅瀬にまで押し寄せてくる魚の群れに銛を刺し
今日一日で食べる僅か数匹を獲って
それが一日の仕事なのだそうだ
島民みんながそうしてるからだろうが
魚はいつでも豊か・・獲れば幾らでも獲れるが
明日の分は明日獲ればいい・・魚にも旬がある
今日の分を今日一所懸命食べ
明日になったら・・また明日の分を・・
これも・・日々是好日なのだと思う
消費税が安いうちに・・来月食べる分も
一見経済的な賢さのように思えなくもないが
必要な日に・・必要な分だけを
多分・・いやきっとこの方が経済的だと思うのだが
引出しに煙草がたっぷり入ってると
ついつい吸い過ぎてしまうものだ
買いだめは・・無駄使いを誘う
きっと消費税の3%分を・・越えちゃいそうな気がする
応援してくださる方・・クリックしてネ!
by touseigama696
| 2014-03-23 23:11
| ●エッセイ
|
Comments(4)
真冬のスイカやイチゴは高値がつく…
いつごろからか、人は作物の持つ自然の成長を歪めて、
利益優先の作り方をするようになりました。
科学の進歩とも言いますが、果たしてそれが正しいことなのか…
大いに疑問を持っています。
いつごろからか、人は作物の持つ自然の成長を歪めて、
利益優先の作り方をするようになりました。
科学の進歩とも言いますが、果たしてそれが正しいことなのか…
大いに疑問を持っています。
0
Commented
by
cat-korokoro
at 2014-03-24 21:17
x
利益追求から生まれた促成栽培
でも旬の味は違いますよね
一人暮らしになって、10坪ほどの畑に自分で作られる程度の野菜を作っています
実際は、ご近所で頂く野菜の方が綺麗でおいしいのです(^0^;)
私も買いだめは・・・わんにゃん分だけです
私の分は知れていますから(苦笑)
でも旬の味は違いますよね
一人暮らしになって、10坪ほどの畑に自分で作られる程度の野菜を作っています
実際は、ご近所で頂く野菜の方が綺麗でおいしいのです(^0^;)
私も買いだめは・・・わんにゃん分だけです
私の分は知れていますから(苦笑)
Commented
by
touseigama696 at 2014-03-25 00:54
Commented
by
touseigama696 at 2014-03-25 01:55