2013年 01月 05日
糸抜き波状紋壺 |
素材が集まってきたので・・加飾を始めました
「糸抜き波状紋壺」・・糸貼りから始めます
皿と違って・・壺の場合
長時間水をいれて使うのが普通ですから
内側への施釉が欠かせません
糸を貼る前に・・済ませます
糸を貼ってから垂れては困るからです
この壺も・・内側への施釉は終えて
垂れた分も・・綺麗に拭きとってあります
貼ってる糸は・・1mm
中心から下は・・見上げて貼らないと
直角に貼れないし・・波の様子が見えません
作業台が・・トーテムポールみたいになります
首が疲れますが・・やはりこうでないと具合が悪いのです
皿では・・これはないのですが・・
朝から始めて・・昼過ぎには貼り終えました
白化粧を吹きつけるために
素地の黒を残す部分を・・養生します
私の場合・・コンプレッサーは使いません
霧吹きで柔らかく・・が好きだからです
肺は少々疲れますが・・いい運動かもしれません
壺には丸味があるので
中心までは・・口縁部を上に掛けますが
中心から下は・・釉が滑って薄くなるので
面倒でも・・天地をひっくり返して
同じ厚みで掛かるよう・・心がけます
同時に・・同じような呼吸で
同じ方向に・・同じ回数
しっかり記憶して・・ムラを避けます
吹きつけが済んだら・・糸を剥がしますが
貼る時より・・ゆっくり丁寧にはがします
勿論・・バリを避けるためです
白化粧の微粒子が飛ぶので
洗面器などで防御し・・散らないようにします
丁寧に剥がしたら・・毛足の柔らかい筆で
表面を掃除して・・余分な粉を払います
慎重にやれば・・綺麗に剥がれます
糸抜き・・を標榜するからには
ここは・・最も大事な作業だと思っています
この白化粧には・・外割りで石灰釉が入ってますが
安全に実用に耐えるには・・更に施釉することがあります
マットな仕上がりを狙って・・薄目の釉薬を
この場合は・・コンプレッサーで素早く掛けます
この屹立ちにも糸を貼りました
こちらは・・彩色して銀彩することになりそうです
明日から・・教室が始まります
また・・日常が戻ってきて
あっという間に・・時が流れてゆくのかもしれません
「少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
未だ覚めず池塘春草の夢
階前の梧葉已に秋声」
朱子けだし慧眼なり・・ですね
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by touseigama696
| 2013-01-05 00:34
| ●工房便り
|
Comments(2)
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by
ziggyus at 2013-01-05 04:55
Touseigamaさん、遅れましたが 明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
Touseigamaさんの細やかなお仕事は本当にプロの職人さんというイメージで いつも感心しながら見せて、読ませていただいております。
お孫さんも具合が回復されたようで何より!! 特に小さなお子様が体調を崩すのを見るのは本当に心配ですものね。
今年もTouseigamaさんの作品、そしてブログの記事も楽しみにしています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
Touseigamaさんの細やかなお仕事は本当にプロの職人さんというイメージで いつも感心しながら見せて、読ませていただいております。
お孫さんも具合が回復されたようで何より!! 特に小さなお子様が体調を崩すのを見るのは本当に心配ですものね。
今年もTouseigamaさんの作品、そしてブログの記事も楽しみにしています。
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by
touseigama696 at 2013-01-06 09:51
ziggyusさん
あけましておめでとうございます
良いお正月をお迎えのことと思います
段々に正月も静かになって・・
それが世のなかでもあるし
自分自身の老いでもあるのかもしれません
工房にいて・・ポツポツ仕事してるのが
一番落ち着いた時間のようです
孫もどうやら回復したようでほっとしています
今年もどうぞよろしくお願いいたします
あけましておめでとうございます
良いお正月をお迎えのことと思います
段々に正月も静かになって・・
それが世のなかでもあるし
自分自身の老いでもあるのかもしれません
工房にいて・・ポツポツ仕事してるのが
一番落ち着いた時間のようです
孫もどうやら回復したようでほっとしています
今年もどうぞよろしくお願いいたします