2012年 07月 27日
プロとアマ |
陶芸で・・プロとアマを区別するのは
大した意味があるわけじゃない
アマチュアの医師ってのは・・許されないが
陶芸なら・・アマチュアの陶芸家は沢山いる
彼我の差は・・ライセンズの有無
陶芸のプロは・・言ってみれば自己申告に過ぎない
それでも・・
プロとアマを区別しようとする物差しも幾つかあって
作品を売ってるか・・自分の窯で焼いてるか
有料で教えてるか・・そんなところで線引きしてるみたいだ
先日・・面白い話を聞いた
「・・うちの工房では・・釉薬は3号しかないんです
それしか使わないから・・他の釉のことは殆ど知らない
このやきもの以外作りませんし・・
教えられもしませんでしたからね
プロなら何でも知ってるだろうと
時どき・・お訊ねがあったりして困惑しちゃうんですよ」
この世界では・・高名なプロの話である
案外この世界のプロとアマの違いの本質を突いてる
そんな気がしながら・・拝聴した
つまり・・
何でも知っていて・・何でもできるのがプロ
そうでないのが・・アマ
これも一般的なものさしだろうが
実際には・・必ずしもそうではない
「何でもできるアマがいて・・これしかできないプロもいる」
この逆説の底に潜むものを探れば・・もしかしたらこうだ
何でもできるアマ・・それを模倣の時代といい
これしかできないプロ・・それが個性の時代
そう考えると・・歩いてきた道が解けてくる
色々な模倣の中から・・自分の世界をみつけ
ある時期・・徹底的に研究し尽くす
そして・・
その完成度を上げることがプロの自負のような気がする
糸抜きに出会って10年・・こればかりやってきて
それでも補強しなければならない欠点は・・幾つもある
どんどん細かい作業が増えて・・手間がかかる
それでも・・投げ出そうとは思わない
これが自分の世界だから・・そういうことなのである
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by touseigama696
| 2012-07-27 06:20
| ○陶芸雑感
|
Comments(4)
う~んんんんん!
同感!!!
同感!!!
0
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touseigama696 at 2012-07-28 05:04
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touseigama696 at 2012-07-29 05:11