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細川護熙さんの世界

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一昨日・・智美術館でこの展覧会を見た
「細川護熙さんの世界」・・
寄って立つ基盤は・・天と地ほどに違うが
晩学の陶芸・・という意味では
興味深い陶芸家である
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会場に置いてあったこの著書
いみじくも・・私の関心への答えでもあって
ひとつは・・細川さんの作家としての哲学
もうひとつは・・その作家の茶碗10選を
この美術館館長の林屋晴三さんが選んだ・・
ということ・・だから一冊・・買い求めた

「第三部 茶陶」と題された一章の冒頭
細川さんは・・こう書いている

湯河原の閑居に、「一成れば一切成る」と書かれた
池大雅の大軸をときどき掛けることがあります。
例え不器用でも、しつこいまでに精進を重ねれば、
何ごともそこそこできるようになるものだ、というのが、
見よう見まねでやきものを始めた私の実感です。 
=p110=

それに続いて・・かいつまめば
何事でも習熟しようとしたら・・
集中して没頭すること・・が大事

集中とは・・雑念を払ってそのことに専念すること
そして・・寝ても覚めてもひたすら考え続けること
このふたつを合わせて・・集中というのだ・・とある

このくだりは・・まさに我が意を得たりである
「趣味なら・・本気で」・・
キャノンのCMを引合いに出して
集中を説いてきたのは・・このことなのだ

とりわけ・・晩学なればこそ
この集中なしには何ごとも・・
ものにはなるまい・・と自戒してきたことだった
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展示されている10碗の茶碗を見て
私の好きな三点に印をつけた
感じるがままに・・である
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井戸茶碗・・片身替茶碗・・黒茶碗・・の三つである
撰者の林屋晴三館長が・・選んだ理由を書いている
辛口で名うての論者・・そこに興味をもっていたのだ
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井戸茶碗・・私が好きだと感じた理由は
手練も手管もない・・気持ちの真っすぐな茶碗

館長は・・こう書いている
「さりげないなかに品の感じられる、素直な作振り・・」
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片身替茶碗・・私が感じたのは・・
使うほどに・・よくなる茶碗

館長曰く・・「永年かけて徹底的に茶を喫したならば
きっと素晴らしい侘び茶の茶碗になる・・」
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黒茶碗・・我思うに・・
「これって・・今まで見たことない色調・・
誰の写しでもない茶碗」

館長語るに・・
「何にも影響を受けていない
細川さんならではの・・茶碗
この茶碗に何を見たかといえば、
何よりも存在感でした」

いつになく・・時間をかけて
真剣に鑑賞してみた結果
ほぼ館長説に近い感想だった

館長は・・必ずしも
この三点をベストとは書いてないが
それはそれで・・また好みの問題でもある
違っていても・・間違いではあるまい

茶碗だけは・・器であって器ではない
一椀に込めた哲学・美学
過日のG展で・・初めて
茶陶を多く焼いたせいもあって

見慣れた作家ではない細川さんの世界を
真剣に勉強したつもり
興味深い茶陶に・・少しでも優品を作れるよう
集中してみようと・・思った





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Commented by gaunn at 2011-10-13 09:04 x
お早うございます
細川さんの本といい陶芸といい8月でしたかnhkの取材を見ました
昔でいえば殿様にあたる方で、気取るでなくそのままで
茶室でお客に接待される姿、落ち着いておられる姿
思い出します。
Commented by touseigama696 at 2011-10-13 23:35
gaunnさん
ありがとうございます
確かに・・お殿さま・・笑
それらしい雰囲気をお持ちの方ですね
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by touseigama696 | 2011-10-12 23:14 | ○陶芸雑感 | Comments(2)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696