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無縁仏

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とっくに亡くなった私の祖母は
明治生まれで・・信心深い生き方をした

朝は・・炊きあがった飯の最初の一膳は
仏さんに備えなければ・・箸をつけられなかった
当然だが・・年に二回の彼岸会は
それなりに・・しきたりに従った行事だった

ささやかでも・・お盆には迎え火・送り火もした
茄子に割りばしを刺したり・・
近所の川に・・流すのも普通のことだった

私の親父夫婦は・・明治末・大正の生まれ
医者と薬剤師という・・あの年輩にしては
結構科学者だったから・・
鰯の頭でも・・という信心はなかったかもしれない
それでも生前・・時期がくれば
ふたりで・・墓守りをしていた
みんな異境に旅立ち・・
今は・・我々夫婦が墓守りしてる

墓守りをするようになれば・・
次は自分・・そう感じるのも自然なことだ
昭和生まれの私は・・
そのせいとばかりは言わないが・・
前世・来世には・・もうひとつ(?)を感じながら
それでも・・今は亡き先祖たちの
知る限りの面影を思い出しつつ
墓参りには・・でかけている

この10年・・多分バブルがはじけてからだろうが
霊園は・・目に見えて変化している

我が家の墓所は・・
壮大な広さに膨大な墓を構える・・公営霊園だが
正門から・・墓までの長い通路に
茫々として・・参るひとのない墓に気づく
それも・・ひとつやふたつではない

いずれ手続きがとられ
無縁仏になる運命なのだろうか
墓守がいないとか・・いても参らない
きっと・・色々な事情があるんだろう

豊かで・・安寧の日々だったら
こころの余裕が・・墓への思いを大事にするだろうが
移動の多いライフスタイルが普通になってしまえば
かまってられない事情
かまうつもりもない生き方・・
墓所の行く末は・・安穏ではない

もともと・・未来永劫の墓守りは不可能だ
永代とは・・永久ではない
どこかで無縁にならねば・・
地上は・・墓でつぶれる
これもまた輪廻なのかもしれないが
ただ・・墓に詣でて
雑草の生い茂るさまを見るのも
やはり寂しいものだ

先祖を偲ぶこともままならない日々
生きてる者が優先でいいとはいえ
余裕を失ったこの国が
穏やかで・・温かな国に再生されるには
まだ・・困難が山積みのようだ

雑草が刈り取られ・・煙いほどに線香が燻ぶる
それも・・この国の余裕を計る目安かもしれない





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Commented by gaunn at 2011-09-08 11:22
今日は、、お盆が終わるとすぐに彼岸が来る。私は暦通り
春と秋の彼岸にお正月ついでに亡き人の命日と4人の墓参り
これも墓守するいや出来る感謝、墓地も近いと気軽に行ける
昔から家の掃除は自分たちのもの毎日してもよし。
墓地は亡き人の家とか、、、だからその都度掃除をしてあげるもの。と聞いている。失礼年より臭い?
Commented by touseigama696 at 2011-09-09 03:04
gaunnさん
ありがとうございます
墓が荒れるのは・・こころに余裕がないからで
やはり時代を表しているような気がします
Commented by cat-korokoro at 2011-09-09 08:49
私がずっと小さい頃、祖母は毎朝お寺参りというかお墓参りに行っていました
小さな私も付いていきました
そのお墓は・・・今はどうなっているんでしょうね
代々と言われるお墓は納骨が一杯になってきて・・・
なかなか、自然には戻れないようです

我が家も結婚後ずっと夫と二人で二軒(我が家のお墓と私の養家のお墓)を年四回掃除がてら行っていましたが
昨年から私一人になり、時折長男に手伝って貰っています
次にはいるのは私かと・・・(⌒▽⌒)アハハ!
Commented by touseigama696 at 2011-09-10 10:54
cat-korokoroさん
ひとりの墓参りって・・
きっとkoroちゃんには寂しいだろな
想いの深いひとだもんね
でも折角の人生・・ライフワークをお忘れなく!・・笑
Commented by HarukoB1 at 2011-09-10 19:26
無縁仏、、、っていい言葉ですね。
このところこちらで、話題になっているのが、
森の木を一本買い取って、その木の下に骨を納める、
というエコ運動があります。
一本の木に10人くらい、お骨を納めていい、、って。
木の滋養になろうというらしいです。
そのほかには、おおきな客船で海に葬る、、
または、スイスのアルプスに播いてくれる、、、
市営の高価な共同墓地(すっごく高いのよ! )に納めるよりいいなぁ、、
と思うこの頃です。
Commented by touseigama696 at 2011-09-11 08:17
Harukoさん
ありがとうございます
木の下の納骨ですか・・なるほど
その木への愛着も一入ってことにも

上にやきもの置いたら・・ボーンチャイナ?
ちと不気味かも・・笑

人の死のありようも変わってきますね

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by touseigama696 | 2011-09-08 09:39 | ●世相あれこれ | Comments(6)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696