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半身の構え (47)

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数日前に挽いた大鉢も徳利も・・今日が削り頃だった
この手の仕事は・・タイミングが大事
いい感触で・・削れた
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どちらも・・糸抜きで加飾するつもりなので
十分に乾燥したら・・仕上げのカンナを入れるつもり
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削りのときの・・ちょっとしたヒントを・・

芯だし・・や・・削りの際に
指やカンナがひっかかって・・
器を吹っ飛ばしちゃった経験がおありでしょう

不慣れなころに・・よくあることです
それが恐いから・・湿台が苦手とか
大きな押さえ土で・・がんじがらめ・・
そのせいで・・口縁部が曲がったり・・壊れたり

その怖さから逃れる方法を・・
勿論・・数削って経験を積むのが一番
でも・・理屈も一枚加えておけば
ちったぁ・・早く慣れるかもなのです

半身・・これで「はんみ」と読みます
「はんしん」とは少し意味が違います

柔道や相撲でいう・・あの「はんみ」の構えです
半身の構えというのは・・
攻撃と守備を兼ね備えた構えということです

相撲で例えると・・
相手に向かって・・真っすぐに立って押したとしたら
相手が身体をかわしたら・・前へつんのめって倒れるでしょう

半身に・・つまり斜めに構えると
押してはいるが・・相手が引いても残せる
それが半身の構えなのです

それが・・削りとどういう関係か・・?
ここからは・・少し微妙ですが
陶芸での「半身の構え」を・・書きましょう

削りだけでなく・・挽くときも同じことが言えますが
土に向かって・・力を使うとき
『押す力』の中に・・僅かに『引く力』を入れることです
これが・・陶芸での・・半身・・なのです

カンナを土に押しつけて・・削りながら
いつでも5%くらいの力で
押してる手を引き戻そうと心がけるのです

心がける・・というところが微妙なのですが
慣れれば・・その意味が判ってきます
つまり・・ごく僅かなデコボコに引っかかって
カンナがつまづいても・・サッと手を引き戻せるのです

器が吹っ飛んでしまうのは・・さっきの相撲でなら
かわされて・・つんのめって倒れるのと同じです
咄嗟に引く・・だから半身の構えなのです

挽くときでも同じです
口縁部に・・指がぶつかって
ニュルリとへしゃげることがありますが
瞬間的に避けるには
半身でなければ・・叶いません

10キロを超える大物挽きともなると
もともと・・強い力を必要とする勝負だけに
この引きを加味した力の使い方をしないと
「力」が荒々しくなって・・
あっという間に・・行き過ぎて倒れてしまいます

『・・引きながら押す・・』
この加減を覚えれば
より繊細に手指を使って
デリケートな作業ができるようになるのです
慣れるとは・・そうしたことで
数は力・・これも真実です

正確な仕事・・美しい仕事・・繊細な仕事
半身の構えから学ぶものが・・一杯ありそうです



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Commented by Ziggy at 2010-04-29 23:36 x
ラインが美しい~!! 惚れ惚れします。
私も削りの時に何度もつまずいて飛ばした覚えがあるので 興味深々ですが、はんみの構え、“カンナを土に押しつけて・・削りながらいつでも5%くらいの力で押してる手を引き戻そうと心がけるのです”  むつかし~!!
でも こころがける ってところがヒントなんでしょうね。
それとやっぱり その練習はそれを頭にいれながら数をこなす。。。あ~、土で遊びたい。笑
Commented by touseigama696 at 2010-04-30 00:19
Ziggy さん
いつもありがとうとざいます
陶芸に限ったことでなく
何ごとも・・上手くなるってのは
難しそうなことができるようになった・・ってこと
その時に・・技術を貫いている理屈も判ってくるような
そんな気がします
結局それは数と時間なんですけどね・・苦笑
Commented at 2010-04-30 22:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by touseigama696 at 2010-04-30 22:51
鍵コメさま
釣りはしないのですが・・
つらつら思うに・・ときに
餌のほうが魚より美味いってことも
きっとあるに違いないと・・笑
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by touseigama696 | 2010-04-29 22:36 | ●窯だ行進曲 | Comments(4)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696