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個展と公募展その2 (43)

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                       この図録が・・何よりヒントの宝庫
                       これを毎晩のように見続けることで
                       隙間に漂う・・わが道を見つけられたのかも・・


公募展に挑戦しようとしたら・・
概ね・・ふたつのカテゴリーに分かれます

ひとつは・・主として
プロかプロ志願の作家が対象になってるもの
もうひとつは・・
趣味のアマチュアを中心にした公募展

陶芸には・・プロのライセンスはないから
厳密な区分があるわけじゃないのですが
難易度で・・何とはなしにそうした住み分けが生まれます
(応募資格に・・プロはダメはあっても アマチュアはダメは
見たことありません・・笑 その程度の住み分けですけど・・)



例えば・・市展とか県展
これは・・プロも出品することはありますが
中心は・・やはりアマチュアのようです
陶芸教室の生徒さんたちが・・
胸を弾ませて・・チャレンジしたりのようです
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                   去年の20回展・・
                    16回展から連続5回の入選を果たせたことを
                     とても誇りに思っています


一方で・・
日本伝統工芸展 日本陶芸展 日展などは
プロが中心で・・競います

違いは何か?・・少し乱暴な言い方かもしれませんが
アマチュア展は・・
なるべくいいところを評価して
入選させてあげたい・・という視点があると思います
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逆に・・プロの公募展は
落とすためのコンペティションです
期待値で入選できることはありません
目の前の作品の良し悪しだけが・・全てです
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                第20回日本陶芸展では・・賞候補になりました
                 これも賞のうちで・・賞状をいただきました
                 でも・・今回賞候補が次回で選外・・それもあります
                  厳しい世界なのです


もうひとつの違いは・・制作の取り組み方です
アマ展は・・好きな作家のコピーも
技術的に良ければ・・入選することも可能です
何であれ・・あるレベル以上であれば・・
が目安になるのでしょう

「このひとは・・あの先生の生徒さんかも・・?」
「このひとは・・あのプロの作品が好きなんだろな・・」
展示作品を眺めていると・・
そうした思いが浮かぶこともあるのです

一方・・プロ展では
誰かのコピーは・・まず通りません
独創が・・何よりの基準です
誰もがやったことのないこと・・そして
それが偶然ではなく・・再現できること
そうしたものが要求されるのです

展覧会を・・続けて見ればわかることですが
アマ展では・・どれが誰の作品か・・
あまりはっきりしません
つまり・・独創を追求するより・・
変化を学ぶからとも言えます
去年は焼き締め・・今年は鉄絵
レベルを落とさなければ・・
そんなことも可能だからです

反対に・・プロ展では・・
作品と作家の名前は・・殆ど一致します
毎年似たようなものが出品されてると
そう感じられたことが・・あるはずです

独創で生まれた技法やモチーフを
きちんと完成させようとすれば・・
5~10年がかりの仕事です

毎年・・少しづつ進歩させて
これは・・あいつの仕事・・と
定評が生まれる時間でもあります

それでいて・・その途中の進歩を怠けると
「自分の作品のコピーはダメ!」と
選外の憂目に合うのです
落とすための理由は・・
褒める理由より・・きっと沢山あるはずです

「この作品・・もう賞味期限切れてるよ・・」
講評で・・審査員からこう指摘されることがしばしば
きっと・・アマ展では言われない批評だと思います
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                毎年・・千葉県展が開催される・・県立美術館

今の自分は・・
どこら辺のレベルで陶芸をしてるんだろ・・?
そして・・どこら辺をゴールに目指すんだろ?

大抵の方は・・
この問いに確たる答えはないかもしれません
常識人であればあるほど
うぬぼれてはいけない・・と自制が働くものです

しかし・・誰に告白する必要もないところで
自分に正直に・・最高レベルでの自分の願望を
こころに誓うことは・・とても大事なことだと思います
高い目標こそ・・繰り返しの単調に打ち勝つ力です

アマ展を経て・・やがてはプロ展に・・
県展がスタートになるか・・県展がゴールになるか
どちらも・・挑戦の日々には違いありません
その上で・・自分のこころで決めることだと思います
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                    千葉県展・・「天目鉄釉魚紋皿」・・
                    この大皿は・・私の教室の生徒さんの作品です


そして・・
出品するなら・・是非とも入選を果たすべきで
それだけの努力は惜しむべきではありません
失敗は成功の母・・とか言いますが
私はそうは思いません・・成功の母は・・成功なのです

但し・・それでも失敗することは
幾らでも起こります・・そのときは
この言葉を覚えておいてください

今月の21日から日本橋三越で開催される
第50回東日本伝統工芸展で・・見事受賞された
小山耕一さんが・・彼のブログで書いていた言葉です

『陶芸家にとって・・最も大事な資質は・・
選外に慣れることです・・』


平たくいえば・・
打たれ強く・・ちょっとやそっとではへこたれない精神
厳しい審判に耐えて・・勝つために大事な修練です

今夜も長くなりました
おつきあいいただいて・・感謝です

誤解のないように・・申し添えれば
公募展に出すことが陶芸の全てだと・・
言いたいわけではありません

どんな陶芸も・・
全ては・・それも一局の将棋です
我が道を探す・・それが一番の課題だと・・
私見の続きを・・書いてゆくつもりです


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Commented by tes_music_system at 2010-04-08 08:21
確かに成功の母は成功だと思います!他人に評価されることが大事だと思います。
県展では入選より入賞を目指しています!だから入選では満足しません?!(笑い)
そんな気持ちで挑戦しています・・・?!(笑い)
Commented at 2010-04-08 09:00
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mousseinmtl at 2010-04-08 23:16
日本には、色々な機会にたくさん恵まれます。公募展があることで、皆切磋琢磨する機会にも恵まれますし、刺激も、うけることができますね。陶芸に限った事ではないでしょうが、たくさんのものがあふれ、評価をする人も様々・・・。色々な見方を感じることもできる。

こちらでは、物事一般に対して、もう少しのんびりしたところがあります。競争意識も日本ほどではないですし、そういった意味では質を上げていくっていうことが、簡単ではないともかんじます。

どちらがどちら・・というわけではなく、与えられた環境を無駄なく使うというのがいいのではないかしらと思います。

日本にいたら、私も公募展に挑戦しただろうな~って♪
Commented by kyoko5346 at 2010-04-08 23:38
歴史的な名品と同時に、公募展のトップレベルのもの、現代の最先端のものをできるだけ見て、自分の中に蓄積しておきたいな、と思っていますが、目がこえてくるとますます自分の下手さが見えてくるのが辛いところです(汗)。
Commented at 2010-04-09 00:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yukasou at 2010-04-09 01:18
 お言葉一つ一つがズシリと重たく心に響いて来ます、今年よう
やく自分の入り口を見つけて、此所からがスタートだと思って
いますし、やるべき事は山積みですが、やる気と勇気と根気を
touseiさんからいただいてます、ありがとうございます。
 話は変わりますが、5/10から5/14の間、家族で東京へ
行きます、ルーシーリー展を見に行く事が主な目的ですけど
touseiさんの工房にも見学に行きたいと思っていますがいつでも
よろしいでしょうか?
Commented by touseigama696 at 2010-04-09 01:59
tes_music_systemさん
お顔を拝見していても・・
入選で満足ではないことは・・understandです・・笑
Commented by touseigama696 at 2010-04-09 02:02
鍵コメさん・・
ありがとうございます
いろいろありますね・・わかるような気がします
カテゴリーは・・何のためなのか・・さっぱりです
作家の心の中には・・
カテゴリーなんてあるはずもありませんからね
Commented by touseigama696 at 2010-04-09 02:04
mousseinmtlさん
なるほど・・そういう事情もあるのですね
日本のコンペには・・外国の作家の応募が増えてるような
そんな気がするのは・・そういうこともあってでしょうか・・ね
しかし・・おっしゃるとおり・・そこにいてこその陶芸を・・ですね
Commented by touseigama696 at 2010-04-09 02:06
kyoko5346さん
ありがとうございます
自分の作品がうまく見える日・・って
確かに滅多にないのかもです・・笑

でもね・・入選すると・・
上手くなった気になるでしょう・
それも大事なことですね
Commented by touseigama696 at 2010-04-09 02:10
鍵コメさん
ありがとうございました
案外真面目にそう思ってるのですが
シ〇トって・・実に火力の強いエネルギーです
使い方で・・大きなエンジンになると思っています
Commented by touseigama696 at 2010-04-09 02:12
yukasouさん
いつもありがとうございます
いい奥様ですね・・羨ましい・・笑

歓迎させていただきますよ
そちらに鍵でいろいろ入れますので
あとで連絡させていただきます
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by touseigama696 | 2010-04-08 00:00 | ●窯だ行進曲 | Comments(12)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696