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ロクロ・轆轤・ろくろ (39)

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ろくろ・・最初の2台は・・自分のためだった
それから・・教室が始まって・・今では8台

古いやつは・・ダイレクト・ドライブじゃない
音もうるさいが・・ベルトが緩んでパワーも落ちる
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でも・・それをだましだまし・・蹴りろくろの雰囲気を味わったり
モーターの回転音が・・言葉に聞こえて
「・・それいけ・・ドンドン!・・」でリズムをとったり
まぁ・・なんとかなるもんだ
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8台目が・・これ
私のコック・ピットに納まっている
やや荒々しいのは・・跳ねた粘土で汚れてるし
その上・・ドベ受けがついていないから・・

大皿や大鉢を挽こうとすると
ドベ受けは邪魔だし・・円盤も大きい方がいい
普通の30センチより一回り大きな40センチ盤がついてる

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専門の学校を出たわけでもなく
さりとて・・内弟子を経験したわけでもなく
52歳からの15年・・
この40センチの円盤の上で
悲喜こもごもを・・味わってきた

極めるには・・日暮れて遠い道だが
ろくろを回すということは・・
とどのつまり・・機械として・・道具として・・
手段として・・「ろくろ」・・を理解することだ

教室で・・生徒さんに教えるとき
このことに・・時間を割くことにしている

いずれ・・動画で紹介できたら・・と思うが
補完する意味で・・先行して・・トリセツ風


言うまでもないことなのに・・言ってみると・・
意外に・・気付いてない事柄を・・書いてみよう

「ろくろ」・・の本質は
回転運動が生み出す・・「遠心力」と「求心力」を
右手と左手で使いこなして
粘土の先端を・・狙った方向に誘導する・・
ということに尽きる・・

つまり・・壺なら・・上に
鉢なら・・斜め上方に
皿なら・・水平方向に近い斜め上に
そこに口が来るように・・土を追う・・わけだ

大事なことは・・左右の手指で挟んだ土を
引っ張るのではない・・追うのである

(時計回りのろくろを前提に・・)
下は円盤で・・見込側は右手で
外側は・・左手で壁を作れば
粘土は・・上に伸びるしかない

このときに・・
さっき使いこなすと書いた
遠心力と求心力の関係が大事になる

粘土を乗せたロクロを回転させれば
それだけで・・遠心力が発生する

粘土は外側に散ろうとする
右手は・・言ってみれば
走ってる人の背中を押してるのと同じ
うっかり力を入れ過ぎれば
つんのめって倒れてしまうだろう

右手だけで・・皿を挽こうとすれば
あっという間に・・クラゲになってしまうのは
この理由なのだ

一方・・外側を押さえる左手は
走ってくる人の顔に手を当てるようなもの
いわゆる・・カウンター・パンチ
相手を僅かに越える力を加えれば・・
向かってきた粘土は方向を変えて動くしかない

決壊した堤防に・・土嚢を積んで
流水の方向を変えようとするのに似てる

左手の力加減が上手いと
粘土は・・
倒れずに狙った方向へ伸びてくれる

大抵の初心者が・・間違えるのは
成形するときに・・
右手優先で作業をしようとすることだ

走ってる人の背中を押してることを忘れてないけない
放っておいても・・遠心力がかかってるから
粘土は拡がっている・・だから
左手が・・その遠心力を受けて・・
中心に向かって逆らうように押し返せば
(これが求心力なのだが・・)
粘土は・・上に方向転換するしかないのだ

そうしてみると・・
拡げるために・・右手が必要ではあるが
形を決める役割は・・左手の仕事だとわかる

どこで遠心力に逆らうか・・
形を作ってゆくのは・・この「逆らう力」だと
覚えておけば・・
ろくろはかなり自由に操れると・・思う


言葉で説明は・・やはり簡単ではない
いずれ・・動画で実験できれば・・である



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アンネ・ソフィー・ムター・・大好きなヴァイオリン奏者です

Commented by gaunn at 2010-03-26 08:50 x
結局陶芸家さんは手が器用なのですね
右手だ左手といわれても感覚が身に着くまでが大変そうだ
仮にも私だったら、絵付けのほうかな思う絵柄を
書いてみたいくらいかな?
Commented by kanmyougama at 2010-03-26 09:19
みようみまねや試行錯誤で今ですが、大変な努力の集積ですね。
ご苦労さん。
それだからチャント心得てこまかい状況に対応できる・・・・。
生徒さんの様子もよくわかる。。。
50歳からの轆轤開始・・・僕もそのころ。
まったくの無手勝流・・・・・たくさんの無駄の積み重ねです。
やっとの思いで今がりますが・・・また動きの鈍い年令に入ります・・・。
好きなようにできることをやりましょう。
touseigama さん・・・油の乗ったとき極めてください、楽しみです。
Commented by shu23grd at 2010-03-26 13:28
ping送信も正常になったようで、よかったです。
大事な轆轤の動画には、ぜひボクが駆けつけてフルHDで撮影、編集します。
Commented by eripottery at 2010-03-26 16:09
右手左手のそれぞれの役割のイメージがあると、
ただ動作を見て覚えるよりもやりやすそうですね。
初心者じゃなくても、動作のためのイメージって大切だなって思います。
Commented by touseigama696 at 2010-03-27 01:04
gaunnさん
ほとんどの作業は
慣れだと思います
何でも・・最初は大変ですが
繰り返しが力になるんでしょうね
Commented by touseigama696 at 2010-03-27 01:07
kanmyougamaさん
ありがとうございます
10年前と比べても
衰えてゆくものを・・ひしと感じますから
のんびりはできません・・苦笑
我流に客観性を・・が願いで
自分のろくろを冷静に見るようこころがけますが
それでも・・いつもどこか間違ってるような
そんな気分が抜けきれません・・笑
Commented by touseigama696 at 2010-03-27 01:08
shu23grdさん
そりゃ・・有り難い申し出で
是非・・撮ってくださいな
但し・・顔抜きで・・笑
Commented by touseigama696 at 2010-03-27 01:10
eripotteryさん
ありがとうございます
大人の場合・・理屈があったほうが
のみこみやすい・・のではと・・
イメージ・トレーニングは・・大事かもしれませんね
Commented by mousseinmtl at 2010-03-27 02:56
私のスタジオでは、釉薬も焼成もテクニシャン任せになってしまう・・・それなら・・ということで徹底的に轆轤、ろくろ、ロクロ・・ということで、4年間回し続けて・・・それも悪くなかったと思えるこの頃です。動画も拝見・・・日本の轆轤と反対回りなので、首をひっくり返すようにして眺めていますが、右利きとしては左端で作業をする方が・・・かなっているような気がします・・・・今更ですが。
Commented by sam at 2010-03-27 11:08 x
轆轤の動画で勉強中です、右利きの自分は成形の時は時計(右)回転ですが 高台の削りは右回転ですとうまく削れず・・左回転にしてしまいます。やはり削りも右回転で出来るよう慣らした方が良いのでしょうか?
いつもブログ情報で勉強させて戴いております。
Commented by touseigama696 at 2010-03-27 12:30
mousseinmtlさん
こんにちわ・・
いつも見てくださって・・thank you!・・です
まずはろくろをマスターすることは
とても大事にことだと・・思っています
後に・・どういう加飾・焼成するかを考えるにしても
ろくろの良し悪しが・・足し算・引き算の分かれ目
そんな気がします

右利きのひとは・・
一般的には左手が弱いので
そういう意味でも・・左手を使って
左サイドで作業するのは・・
両手の補完・バランスのためにもいいことだと・・
Commented by touseigama696 at 2010-03-27 12:34
sam さん
いつもありがとうございます
お役にたてるなら・・それも嬉しいことです

右ロクロで・・左で削り
それは・・不思議なことではありません
唐津のちりめん皺などは・・
リバースで削らないと出ないはずですし・・

どちらでも挽けて・・どちらでも削れる
それも技術だと思います

上手くできないことは・・
できないからやめてしまうのではなく
できないから・・繰り返す
その執念が大事だと・・思います
順回転でも・・削れるようになってください・・!・・笑
Commented by mamari825 at 2010-03-29 09:34
とってもよくわかります。
そうなんですよね、「うっかり力を入れ過ぎればつんのめって倒れてしまう」
右と左のバランス。どうしてもどちらかに力がかかってしまい、思ってる形になかなか行かない。焦れば焦るほど、ドツボにはまってしまいます。
ロクロに向き合って、初めて見えてくることですね。
Commented by touseigama696 at 2010-03-29 10:36
mamari825
おはようございます
久しぶりに夜遊びして・・
少し寝坊しました・・笑

人間って・・生まれたときには
まるでチンプンカンプンだった日本語を(日本人なら・・笑)
4~5年もしたら・・
まるで最初から知っていたみたいにしゃべれるんだろ?

たった4~5年・・繰り返すだけで・・できる
時間と繰り返し・・って凄い力だと
しみじみ・・思います

ろくろだって・・何も教えてもらわなくても
4~5年黙ってくりかえしてりゃ・
誰だってできることでしょうが・・
それを短縮して覚えるのに・・理屈はあったほうが・・笑

そんなつもりで・・メモとヒントのつもりなのです
元気にご活躍・・楽しみにしますね
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by touseigama696 | 2010-03-26 00:19 | ●窯だ行進曲 | Comments(14)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696