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高台削り・・目安 (37)

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高台削りについて・・ご質問がありました
「・・原理とか・・手順とか・・基準になりそうなことを・・?」

これも・・色々ありそうな気がします
それでいて・・とりわけ初心の頃には
どこから・・どう始めて・・
どれくらいの寸法が適当なのか・・
分りにくいものです

そこで・・私の場合・・という限定つきで
原理っぽく・・メモしてみることにしました

『高台は・・寸法で決めるものじゃない・・
ろくろを挽いたときに描いたシルエットを生かし・・
その上・・余分な土を取り除いて軽くし・・
最後に・・座りよく安定感があって・・美しい・・』

そういうつもりで・・私は削っています

この写真は削り終わったところ・・
汲みだし茶碗ほどの大きさ・・
以下は・・そのカルテと実写です
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これが・・カルテ

「Ⅰ」は・・削り前の全体図と寸法です
第一段階として・・黒塗りの部分を削ります
この場合は・・口縁部から高台部に向かう
柔らかい丸みをなぞるように仮削りします

ときどき見かけますが
いきなり・・天辺の6.5センチのところに
竹ヒゴなどで・・
適当に丸く印をつけるひとがいるけど
これだと・・根拠がないから
土の厚み・・バランス・・などに
狂いがでてくることが多いようです

「Ⅱ」は・・その下からなぞった削り線が
天辺と交わった角を・・高台の大きさにします
そこから下へ削ると・・高台が浮かび上がります

ここからは・・実写で・・ごらんください
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今日は・・植木鉢湿台・・を使うことにしました
頭に粘土を乗せて・・器が傷つかないように・・
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器を乗せて・・芯だしも済みました
この器・・実は教室の生徒さんが挽いたもの
殆ど削る必要もないほどに・・
土のバランスはよく挽けています
11センチ・・250グラムが・・始まり
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ここが・・カルテの「Ⅰ」の部分です
口縁からのシルエットを生かして
天辺までを荒削りします
最初6.5センチだった天辺は
この時点で5.5センチほどに小さくなりました
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この角を直径にして
カンナを立てて削り・・高台を作ります
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同じ場所で・・カンナを横にして
高台の高さをとります
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高さをとったあと・・その棚のような角度を消すために
口縁からのラインとつなぎます
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つながると・・こうなります
高台周りの土もそがれて・・
随分と軽くなります
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当然・・高台の内側も削ります・・これで完成
口径11センチ 高さ6.5センチ 
高台5センチ 重さ180グラム

ここまでに・・
一度も寸法を決めてかかることはしてません
シルエット重視で削った結果・・
高台は5センチほどになりました
これは・・直径のほぼに半分ですが
原理的には・・この口径の半分ほど・・が
一番バランスがとれて・・安定感があります

ですから・・これを標準として
これより大きくするか・・小さくするか
そこに・・個性の表現があるのだと・・思います

今をときめくルーシー・リーは
小さくした方の・・代表かも・・笑

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Commented by eripottery at 2010-01-31 06:36
高台、地味な場所だけど、シルエットだとか重さだとか、
うつわの大事な部分を左右する重要箇所で、基本的なことながら、
手ごわいところだなっていつも思います。奥深いです。

下の記事拝見しましたが、化粧がけ、コンプレッサーじゃないのですね!
大きな作品なだけに大変な体力仕事ですね。びっくりです。
でもそれが良い運動というか、健康維持の秘訣になっていたり??
それにしても、ものぐさな私には、良い運動なんてもんではなく、
それ以上の体力仕事に見えちゃいますけれど。。。


Commented by touseigama696 at 2010-01-31 10:27
eripotteryさん
おはようございます
高台の削りは・・結構個性のでるところ
カンナの使い方で・・
誰の作品が判っちゃったりして・・笑
口縁の作りと合わせて・・
調和のいい高台作りを心がけてます

そうなんですよ・・霧吹きでやってます
コンプレッサーの程度のいいものなら
叶うかもしれませんが・・
私のだと・・圧力が強すぎて
柔らかなマチエールがとれません

それで・・体力勝負になってますが
確かに・・毎日のことでもないので
肺活量の訓練してるみたいなとこあります・
タバコ吸ってたら・・ダメかもね・・笑
Commented by ikkannet at 2010-01-31 13:28
ココのところ、技法書のような感じで・・・桃青窯さんの考え方が見えてとても面白いですね。
僕は、高台削りは、ロクロをひく時から始まってる感覚でやっています。実際の削りの時は、形に添ってかんなを当てているうちに出来上がります。基本は、見込みの広さとの関係、後は、感性でしょうか・・・。大雑把に言葉で言うとこんな感じです・・・スミマセン、何だか分かりませんね(笑)。

↓制作、順調に進んでいて素晴らしいです!
・・・見習わなくては・・・。
Commented by touseigama696 at 2010-01-31 17:36
ikkannetさん
ありがとうございます
挽く・・と・・削るの一体感は・・同感です
そう心がけているつもりです

個展などで・・高台を拝見すると
それだけでも・・
仕事の質が見えてくるような
そんな気もしますので・・
もって他山の石・・です

目下300度を切ったあたりに冷めてきて
チラっと・・動体視力で窯の中見たら
何となく・・無事なようです・・笑
明朝・・はっきりします

この窯が無事だと・・
あとが凄く楽になるのですが・・
Commented by usupin at 2010-01-31 22:29
遅くのコメントで申し訳ありません。こんばんは!
白化粧・・・霧吹きで出来るんですね!? そうなんだぁできるんだぁ と目からうろこ状態です^^;
以前、講師に相談したところ「詰まる」との事で、出来ないモノと決めかかってました。そうですよねマメに「濾す」これが大事だったんですねぇ。有難うございます^^ では、寝ます
Commented by touseigama696 at 2010-01-31 22:45
usupinさん
あまりソース状態だと
こちらの息があがってしまいますが・・笑
霧吹きで吹ける程度を・・何度も重ねることで
いいマチエールを得ることができますよ

ホッペタが痛くなりますが・・
試してみてください
Commented by Potter-Y at 2010-02-01 20:53
陶芸を始めたころルーシー・リーに影響されて、
高台の小さい器を結構作りましたが、
ふとした拍子にすぐころころ転がってしまいます。(笑)
Commented by touseigama696 at 2010-02-01 23:57
Pottersん
ルーシー・リー・・見に行ってみようかな・・
古くて新しい・・たいしたものですね
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by touseigama696 | 2010-01-30 23:37 | ●窯だ行進曲 | Comments(8)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696