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大皿の目安 (34)

質問をいただきました
『45センチの大皿を挽くのに・・
粘土は何キロあればいいでしょう?』

正確にお答えするのは難しい質問です
つまり・多少は技術のあるなしに影響されますから
同じ粘土で・・誰が挽いても同じ大きさ・・とはゆかないかも

でも・・
皿を挽くときの・・大雑把な目安があれば
きっと・・当たらずといえども・・の
近似値が得られるに違いないと

私なりの目安を・・ご紹介することにします
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原理原則・・のつもり・・笑
どっかで・・名人が見てたら・・
ブッ飛ばされるかも・・ですが・・

お困りの方に・・多少なりともお役にたてば・・
ブッ飛ばされても・・本望です・・ハイ

では・・原理
原理ってことは・・粘土の大小にかかわらず
大抵の場合に通用する・・ってことです
(さりながら・・さすがに50センチを越えるとなると
ちょっと・・変えねばならないとこあるかも
でも・・まぁ・・当分はお構いなし・・ってことで・・)

ヒトコトでいえば・・

『ロクロ盤上に・・スポンジケーキのように置いた粘土の
指3~4本分(約4~5センチ)の高さで
引きのばした直径の
最大2倍までの径の皿が挽ける』・・かな

追伸分・・・これを目安にする・・場合・・つまり

何グラム 何キロでもいいのだが
その粘土をロクロに乗せて
4~5センチの高さで延ばして

そのパンケーキの直径を計って
それが・・仮に15センチだとすれば

ははぁ!!~~ってことは・・
大体30センチ程度にはなるんだ・
と・・心づもりができるってわけ

それから・・改めて目方を計ってみて
2.5キロとか・・になれば
尺皿は・・2.5キロあればできそう・・と
自分の物差しになります

やがて・・同じ条件で
35センチになったりしたら
そりゃ・・間違いじゃなく
腕があがった・・と思ってください・・!!
おめでとうございま~~す!!・・笑

以下のフォトは・・
今日の教室で・・居合わせた生徒さんたちに
解説しながら・・実技でお見せしたもの
このブログでおなじみの陶片木さんに
写真係りをお願いして・・撮ってみました

粘土は3キロ・・↑の通り
指4本で直径20センチでスタートです
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土殺しが済んで・・粘土を伸ばします
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予定通り・・
高さ5センチ・・直径20センチに調整しました
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ロクロを高速回転で・・穴を開けます
左手でしっかり壁をつくり・・
右手は大胆に掘って・・寄せてゆきます

回転が速いほうが・・少ない力で対応できるので
土ムラが起きません・・恐がらずに
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同じ粘土で・・
上がりの寸法が変わってしまう・・とすれば
底の厚みの不安定・・のせい

だから・・ここでは
底を薄くすることが大事になります
上から見てると・・
すぐにも穴が開きそうに薄く見えても
結構・・まだ厚みがあるものです

この状態で・・ヒゴを差して計ったら・・1.7センチありました
もう少し薄くても大丈夫ですが・・
今日は・・教室なので・・あんまりスリルなしでやることに・・笑
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壁を倒す前に・・しっかりと底の見極めをつけたら
口縁部になめしをかけます

このあたりからは・・まめになめしをかけておくと
仕上がりの口が・・滑らかで強くなります
焼成時の割れを防ぐ意味でもなめしは大事です
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やや外側に広がった壁を・・
垂直に直しておきましょう

追伸分・・万全の準備ができるまで・・
壁は倒さない方が・・揺れません

回転するロクロには・・いつでも遠心力がかかっています
だから・・僅かでも外側に開くと
遠心力で・・もっと外にもっていかれ
それで・・へたることが多いのです

遠心力を必要とする作業になるまでは
遠心力のかかりにくいようにしておくことです
『遠心力』は・・目に見えませ~~ん!!
お忘れなく・・
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上に挽きあげて・・
壁を薄くして高さを確保します
おおよそ・・8~10センチかな
今日は計りそびれまして・・すいません・・ペコッ!
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壁を倒し始めますが・・
最初に・・口縁部を少し倒して
それから・・底の方から広げて
先に開いた口に・・合わせてゆきます

ここらへん・・フォト不足・・次の機会にでも
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皿の美しさは・・見込のラインの出来次第
ですから・・
壁を倒しきらないうちに
ゴムベラなどを使って・・調子をとります
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ロクロ挽きした皿は・・
乾燥の最中に・・起きあがってきます

ですから・・平らに倒したつもりの皿も
段々に・・まるで鉢みたいに
深くなってきます

大皿になればなるほど・・
目立ちますから・・
最後に・・大胆に口縁を倒さねばなりません
ちょっとした勇気がいるところです

外側を支えている左手の上を
右手で倒しながら・・通過するのです
左手にぶつけてはいけません
上を通過・・してください
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内側に曲がりのあるヘラがあります
↑のフォトのようにあてがって
外側にねかせるようになでれば・・
手でするより・・きれいに倒せます
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解説しながら・・挽いてみせたので
十分な集中もできないし
説明するために・・余分な手数も使ったので
計ったら・・35センチ
予定の40センチには・・届きませんでした

底がやや厚めだったから・・その分でしょうが・・
38センチには十分挽けたはずです

ただ最大で2倍・・と書きましたから
35センチでいけないわけでもありません
無理に挽きのばすより・・力のある皿で止める
それも・・勉強です

次回は・・5キロで挽いてみます
45センチを確保するには
4~5キロあたりに・・正解があるような気がします

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ロレッタ・リン
これ讃美歌なんだけど・・
カントリー風・・こころに響きます

Commented by mousseinmtl at 2010-01-24 09:42
スタジオからもどって拙ブログを更新してから、いつも通りにお訪ねしましたら・・・わかりやすい講習を拝読することができました。今週早速お皿を挽いたつもりでしたがまた鉢になってしまってがっくりしていたところです。私はパンケーキの形というよりもシリンダーの形に引き上げすぎたようです。底の幅が狭すぎたのかな・・・明日はもう少しパンケーキにしてみましょうと思っています。ありがとうございました。
Commented by hananoegama at 2010-01-24 10:45
恐縮しております
桃青窯さんとの出会いに今日ほど感謝していることはありません
私のわがままな質問にこのような形でお答え頂き 本当にありがとうございます 
(もっと簡単に答えてもらえると高を括っておりました 申し訳ございません)
以前に25cmの皿が素焼きで割れた原因も この講習でわかってきました

どうか ご自身の仕事に差し障りのないように 願っております
Commented by bibianm at 2010-01-24 19:42
素晴らしい 講習ありがとうございました!!
目に見えない 遠心力との戦いと ちょっとの勇気が 目に見えない
悪魔の力に 毎回やられて 撃沈しています。
今までの最高記録30cm このブログ講習を見て
40~45cmに挑戦したくなりました。
ありがとうございました。
Commented by Potter-Y at 2010-01-24 21:58
これはわかりやすいですね!
撮影してくださった陶片木さんにも感謝です。
自分で挽くと35cmだと結構な大きさですが、
桃青窯さんが作られるとずいぶん小さく見えます。(笑)
なるほど、こういう形のヘラをこうして使われているんですね。
Commented by touseigama696 at 2010-01-24 22:14
mousseinmtlさん
今日も続き・・を・・笑
遥かに太平洋を越え・・
凄いですね・・遠距離陶芸・・笑
Commented by touseigama696 at 2010-01-24 22:16
hananoegamaさん
どういたしまして・・
自分で挽いてみて・・
それもとてもいい勉強なのです
復習してるみたいで・・ハッとしますよ
ありがとうございます
Commented by touseigama696 at 2010-01-24 22:18
bibianmさん
大きいものが挽けるということは
大きさだけが大事なのではなくて
小さなものの質が良くなると思っています
つまり・・自信をもって挽けるようになるから・・
大いに挑戦してください・・
大いに楽しんでくださいね・・笑
Commented by touseigama696 at 2010-01-24 22:20
Potterさん
ありがとうございます
陶片木さんがいるときに・・
撮影することにしますね・・笑

手が写ってるほうが分かりやすいですからね
Commented by angenaop at 2011-11-24 23:19
こんにちは。質問なのですが、このスポンジケーキの形にするのは大皿の轆轤引きでご紹介されているように拳で中央に穴を開けてから、脇の壁は穴と平行の高さにすべく斜め下に向かって穴の脇に付けるように倒すような感じなのでしょうか。未熟な質問ですみません。お時間ある時にお答えいただければ大変にありがたいです。宜しくお願いします。
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by touseigama696 | 2010-01-24 00:55 | ●窯だ行進曲 | Comments(9)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696