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時よ・・子守唄のように (18)

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千葉の三越に搬入を済ませて・・
いつもなら・・どこかレストランで
独り本を読みながら食事をするのが普通だが
今日に限って・・
なんとなく地下の食材売り場で・・弁当を買い
谷津の干潟公園に向かって・・走った
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人影もまばらな干潟
美味そうな帆立弁当だが・・独りっきり・・
薄い陽ざしは・・走る風を温めることもできない

淡い寂寥感が・・胸を騒がせる
ゆったりとした時間だが・・無性に寂しい
誰かが来合わせたら・・そう見えるに違いない
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ひとにはときどき・・この寂しさが必要かもしれない
少し老いたら・・なおのことだ

逢いたくても・・もう逢えない奴
逢えても・・逢おうとしないかもしれない奴
逢いたい・・っていえばまた逢える奴
いろいろな奴が・・脳裏をよぎる

寂しくしてれば・・奴らも声を掛けてくれる
懐かしい思い出に・・密かに傷ついた羽も癒される
過ぎ去った過去をシャッフルして
熱い今に混ぜ合わせるから・・
ひとは・・人生にのぼせないで済むのだ
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今が幸せだから・・
僅かな時間・・独りっきりになって
時の子守唄に・・身をゆだねる
癒しでもあるが・・意志でもある

だって・・独りっきりの仕事は・・
爽やかではあるが・・孤独でもあるから・・
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たった半世紀前・・
今この写真を撮ってる場所は・・
東京湾の海の上だった

遥か向こうの高層ビルもなく
葦張りの海の家があったろうか
2キロも歩かなければ・・潮干狩りもできず
それでも夕方になると・・
潮に追われて・・逃げるように走った

海洋少年団育ちで水泳が得意だったお叔父に背負われて
泳いで戻ったこともあった・・っけ
その叔父も昨年死んだ

帆立弁当を食べ終わるまでに
何人と話しができたろう

「・・人生50年・・下天のうちを比ぶれば・・
夢幻のごとくなり・・」

ほんとうに・・夢・・幻のようだと・・私にも思えるのである

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Commented by metabo at 2010-01-05 12:04 x
人間関係は煩わしくもあるのですが、一人きりで作業小屋にこもっていると時々人恋しくなりますね。そんな時に会って話が出来る人も年々少なくなって…。逝ってしまった人達との語らいの時は何故だか山ではなくて海を眺めながらになってしまいます。そんな癒しの時を経てまた、日常に戻ってバタバタするこの頃です。
桃青窯さんは他人の3倍の人生を経験されているようなので想いも深いでしょうね。今年もお導きの程よろしくお願いいたします。
Commented by touseigama696 at 2010-01-05 22:41
metabo さん
いつもありがとうございます
脈絡もなく三つの人生を過ごしてきて
しみじみと・一期一会を感じます

それぞれの時代に密度の濃いつきあいも
世界が変われば・・ひとも変わってゆきます
転校生みたいなもんですからね・・笑
新鮮であると同時に・・寂しさにもつながってゆきます

独りになる・・ってのは
そうした気持ちを整理する時間でもあるようです
こちらこそ・・どうぞよろしく!!・・です
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by touseigama696 | 2010-01-05 01:22 | ○未分類 | Comments(2)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696