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大皿の土殺し・・補強編 (27)

12/19に・・ろくろで大鉢を挽く様子をご紹介しました
色々な挽き方があるのは承知で・・
これもひとつの方法・・ヒントになれば・・でした

メールをいただいたりして
土殺しの部分が・・省略されているので
少しわかりにくいのが残念・・とご意見がありました

自分で撮影したので・・
手も映らないし・・
細かくコマ割りするのも厄介で
少々大雑把だったのは・・反省!でした

ところが・・思い出したんですけど
今年の年初・・雑誌「陶遊」の取材の折に
取材カメラマンさんが撮ってくれた
一連のフォトがファイルされていました

そこから・・殺しの部分を抜粋して
補強のつもりで・・ご紹介します

参考になれば・・いいのですが・・
ろくろで大鉢 12/19
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この時は・・15キロの皿でしたが・・
手順は同じです
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このあたりから・・殺しに入ります
(殺し・・って物騒な言葉ですが
土をおとなしくさせるという意味ですから
陶芸をなさらない方に誤解されませんように・・笑)
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結論めいて言えば・・
穴をあけた土塊を
外側から包むように・・
挽きあげながら口をすぼめ
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その口に手をあてて・・
思い切り開いて倒す・・ということです

この写真は・・開き方が十分ではありません
テキスト用の取材なら・・もう少し丁寧に倒したのですが
この取材は・・実践編でしたので
私に必要な範囲でしか倒してないようです・・
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これを何度か繰り返すと・・
だんだんに土はおとなしくなってゆきます
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この時点では・・結構
力勝負なところがありますから
腕力ではなく・・全身の力を腕に集めます

ですから・・
肩から肘までの二の腕がふらつかないように
脇の下を締めておく必要があります
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時々・・大き目のなめし皮を使って
口縁部をしっかりと締めます
この締めが甘いと・・こぶだらけの口になったり
あるいは・・乾燥で切れたりします
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閉じて開く・・を
何度繰り返せば土が死ぬかは・・腕次第です・・笑
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手ごたえは・・手のひらに感じる土の抵抗感
ごろごろしてる間は・・死んでません
滑らかに開いて・・穏やかに閉じるようになれば・・OK
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できるだけ薄味を確保しながら・・
高く挽きあげます

皿としての直径の大きさは
このときどれだけ高さを確保できるかによるのです

倒して開くと・・壁の土がさがってきて
根が厚くて・・重い皿になりかねませんから
右手で倒しながら・・
左手で土を右手に押しつけるように
薄くしてゆきます
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ここらへんでは・・息を詰めて
乳飲み子の頬に触れるように
優しく・・デリケートにです

そして・・一番最後に
土は・・「形状記憶」の性質があって
元の形にもどりたがりますから

開ききったところから・・わずかですが
更に倒しておかねばなりません

口が起きあがってきて
そこで・・望んだ形になるように・・なのです

これから大皿に挑戦してみようと考えてるあなたに・・
多少でもヒントになれば・・です

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Commented by Potter-Y at 2009-12-24 23:08
第三者、しかもプロが撮ってくださった写真、
土殺しの過程がわかってとても参項になります!
こうしてみるとすごく簡単そうなんですけどね~。
Commented by touseigama696 at 2009-12-25 00:23
Potterさん
ありがとうございます
土殺しを説明するための取材ではなかったから
構成できてないところはありますが
もし・・参考になれば・・です
もっとも Potterさんには不要ではないかと・・
Commented by hananoegama at 2009-12-25 01:10
想像以上に力が必要な気がします
イメージはわかりますが とても難しそう・・・
何しろ やってみる事ですね
大皿を挽くのを 来年の目標としたいです・・・
窯が小さいので 45cmですが・・・
Commented by touseigama696 at 2009-12-25 07:24
hananoegamaさん
おはようございます
確かに少々力仕事です
ただ・・コツを手にするためのヒントは
遠心力の使い方だと思います

つまり・・
遠心力を敵に回せば・・ヘトヘトになるけど
味方にすれば・・もう一本の腕力になります

今している作業の段階に応じて
ろくろの回転数をまめに変化させることが
大事だと思っています・・

かなりな部分慣れれば何とかなるものですよ
7~8キロからだんだんに大きくしてゆけば
結構できるんじゃないでしょうか・・
Commented by kanmyougama at 2009-12-25 10:14
touseigama696さん。
大鉢の挽きかた興味深く見ました。
僕も大皿・鉢つくりが多いですので、試行錯誤の繰り返しで、今の方法にいたっていますが、・・・よく似ていると思ってみています。
ある程度乾燥で立ち上がるのを計算に入れて・・・この微妙。
僕は高台周りに粘土を残して《へたり》を防ぎますが・・・・・・。
底の削りに工事用ライトの熱で乾燥を進めます・・・その加減がまた微妙・・・・。
やっぱり興味はtouseigama696さんの土・・・・
これは企業秘密・・・ハイ・・・・(笑い)
Commented by touseigama696 at 2009-12-25 18:17
kanmyougamaさん
ありがとうございます
<・・よく似ている・・>とおっしゃっていただいて
ホッと安心しています・・笑・・間違ってなくてよかった・・

私も高台周りに少し土をのこして補強し
削りで調整しています
工事用のライトも・・もってましたが
球が切れて・・高いのでまだ補給してません・・苦笑

粘土は・・黒泥単味が殆ど
黒を強調するために・・黒ハマを混ぜたりが少しです
単味では挽きにくいと・・よく言われますが
慣れてるのか・・平気です・・笑
Commented by mousseinmtl at 2009-12-25 23:17
穴のあくほど写真を見つめました。私も伺った時に撮った写真が数十枚ありますので合わせて参考に。私の先生も土の量は少しづつふやしていくようにとおっしゃいます。土を殺していくのも大変ですが・・・やはり倒していく方が・・・・ね。あの大きさですから・・・・ハイ・・でもいつかきっと♪
Commented by touseigama696 at 2009-12-25 23:46
mousseinmtlさん
どうもありがとうございます
ほんと・・この皿・・穴があいたようです・・笑

倒すのは・・確かに厄介です
微妙な言い方ですが・・
(この写真に合わせて・・時計回りの回転として・・)
右手で倒すのだけど・・左手で倒すという感覚

つまり・・右手は土に対する圧力に過ぎず
この圧力をコントロールするのは左手の仕事・・って感覚
右手に向かって土を押し上げながら・・挽き上げる
そうすりゃ・・壁はへたらずに・・且つ・・薄くなってくれるのです

うまく言えてるかなぁ・・?・・苦笑
Commented by Serena_fiona at 2009-12-26 00:06
↑よくわかりました!
なるほどです。
お皿に苦手意識があったので・・・練習してみます。
ありがとうございます^^
Commented by touseigama696 at 2009-12-26 00:13
Serena_fionaさん
ありがとうございます

大皿を挽くのは・・大皿のためならず
普段挽く小物の質をあげるため・・だと
ずっと・・思ってきました

42キロを走れるマラソンランナーなら
10キロは・・楽にコントロールして走れるはず・・
そんな思いでやっています・・笑
Commented by cocoa-tiramisu at 2009-12-31 14:13
はじめまして。
自宅陶芸をしている社会人男子です。

自分も基礎だけ習って独学で陶芸しているのでとても参考になりました。
ここ何回か大物に挑戦して失敗しているのですが
土殺しは納得いくまでやればいいのだと分かり勇気がでてきました。
まずは練習あるのみでがんばります。
Commented by touseigama696 at 2009-12-31 14:58
cocoa-tiramisuさん
ようこそおいでくださいました
少しでも参考になったのなら・・
それはうれしいことです
ありがとうございます

むしろあなたのほうが
伝統の芸をしっかりと身につけようと
がんばておいでのようで
こちらの方が勉強させていただくことが
多いにちがいありません

これを機会に・・
たのしい交流ができますよう
お願いします
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by touseigama696 | 2009-12-24 22:59 | ●窯だ行進曲 | Comments(12)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696