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私の師匠・・ろくろで大鉢(26)

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私の陶芸に・・ほんとうの意味での師匠はいない
専門の学校を出たわけでもなく・・内弟子を経験したわけでもない
極く短期間のてほどきを除いて・・ほとんどは独学だった

しいて師匠を探せば・・「やきもの探訪」・・このビデオかもしれない
かなりな量を録画した・・ビデオの時代だった
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このビデオは・・一度見て終りではない
何度も何度も見たが・・見るたびに発見があった
ちょっとした手つき・・ちょっとした構え
二の腕の力こぶで分かることもあった
勿論・・解説から学ぶものもある

「・・こういうとき・・どうするんだろ・・?」
何か問題があって見れば
以前に気付かなかった答えを見つけることも
思いのほか多いのだ
一度見て終わらない所以である

名工たちの所作 仕種から・・盗めるものは沢山ある
何よりの教訓だった

今大皿 大鉢を挽いて出品しているが
そのろくろ挽きも・・
そうした名工たちから盗んだものの集積といえよう

色々な技法があるだろうけど
今・・どうやって大皿を挽けばいいのかと悩む方がいたら
参考までにと・・写真にしてみた

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これからのフォトは・・
自分で撮ったから・・手が写っていない
土の動きだけだが・・陶芸をやってるあなたなら
想像していただけると願っている

この先は・・more・・で

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5キロの菊練りを済ませた土塊が4個
都合20キロの黒泥を使って・・
直径65センチ・・高さ20センチほどの大鉢を挽く予定
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一つ一つの土塊を・・
亀板を据えた轆轤の真ん中辺りに重ねる
これが3個目・・上から両手で叩いて接着させる
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4個目・・間に空気が入らないように
少し三角錐のようにとがらせて・・包むように乗せる
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4個を重ねたら・・轆轤をゆっくり回しながら
手のひらで天辺を叩いて・・台形にする
なるべく芯に近いところに乗ってれば
これからの土殺しが楽になる
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スロー回転で轆轤を回しながら
拳で中央に穴をあける
餅つきの臼に杵を打ち込むような感じでいい

竹ひごなどで底の厚みを計ってほしい
この後・・土殺しをすれば厚みが戻るから
拳の段階では・・結構底は薄くても大丈夫
底に土を残し過ぎると・・
全体の大きさを確保することも難しくなる
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ここからは・・水を使う
私の場合・・この大型なスポンジを多用する
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底と内壁にスポンジをあてがって・・
押し殺しながら・・滑らかにしてゆく
ここら辺では・・轆轤は高速回転にしている

轆轤の回転が早ければ・・手の力は弱くてもすむ
遠心力をどう使うか・・回転との関係で理解しておくべきである

↑の写真と・・↓写真の間に
土を薄く挽きあげたり・・
また元のように厚くなるまで土を下げたり
何度か繰り返して・・土は死んでゆく

底もしっかりと押し締めておく
亀板に接着してる基底部を・・
中心に向かって力をいれて押しすぼめることも
土殺しになる
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土が死んだのを見極めて
まずは・・高く挽きあげる
結構薄くなっても大丈夫である

あまり薄くすると・・
倒しながら開くと切れてしまうのではないか・・と
心配するひとがいるけれど

広げれば・・壁の土が下がって
厚みの補強に回るので心配はない

大事なことは・・轆轤の回転速度
少し薄くなってからは・・ゆっくり目がいい
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ここからは・・壁を倒して広げてゆくのだが
右手を使って・・広げるばかりだと
壁は厚みになってしまい・・小さな鉢にしかならない

倒しながら・・薄くしてゆく
ここが難しいところである

それには・・
右手で広げることばかり考えるのではなく
その右手に向かって・・左手で土を押しつけるように
挽きあげてゆくと・・だんだんに大きいままに広がってくれる
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このあたりで大事なことは・・勇気
恐がらずに・・土を広げる
スリリングではあるけど・・それが醍醐味でもある
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最終的には・・予定通り
65センチの径で・・20センチの高さに鉢になった

自重が20キロもあるから
簡単には動かせないのが・・つらいとこだが
まずは・・しっかり乾燥させなきゃ・・である
冬は・・乾燥切れが心配
慌てずに・・削りごろを待つことになる

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Commented by hananoegama at 2009-12-20 00:55
大皿の挽き方 とても参考になります
織部が掛かったら どんな感じになるんだろうって 想像してました
私も 65cmはとても無理ですが 挑戦してみます
ファイトが湧いてきました・・・
 

Commented by tes_music_system at 2009-12-20 16:26
鉢から皿が出来ていくのがびっくりです・・・!!!
乾くと少し軽くなるのかな~?!(笑い)
Commented at 2009-12-20 16:36
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mousseinmtl at 2009-12-20 21:37
先日の’実習’を思い出します。相変わらず・・写真だとなんとかなりそうなきがしますが・・あの量の土殺しをしていく時のの抵抗は今でもしっかり覚えています。スタジオでも試してみたいのですが・・・・まだちょっと遠慮しています。誰もやったことがないんです・・・・。
Commented by Potter-Y at 2009-12-20 22:22
大鉢の制作工程、とても参項になります!
20kgの粘土をどうやって練るのかと思ってましたが、
なるほど、こうして重ねていくんですね。
試したのは粘土の量はこの1/4以下ですが、
土殺しで厚みが均一にならず失敗することが多いです。
Commented by touseigama696 at 2009-12-20 23:00
hananoegamaさん
ありがとうございます
そだ・・織部だったら
あんまりすっきり挽いちゃう皿鉢よりも
轆轤目の豪快なやつが似合いそうです

そのファイト・・気合を一気に力にして
細かいことなど吹っ飛ばすような皿を挽いてください
織部が流れて・・いい味でると・・想像してます・・笑
Commented by touseigama696 at 2009-12-20 23:02
tes_music_systemさん
ありがとうございます
乾くだけでも少し軽くなりますが
これから・・高台を削りますので
そこでもシェイプアップされますよ・・笑
焼きあがったころには半分以下になります
Commented by touseigama696 at 2009-12-20 23:06
Blog_Mayaさん
メールありがとうございました
ゆっくり読ませていただきました

陶芸のカテゴリーも結構幅広いから
菊練りがいるものも・・いらないものもあって
そこらへんも・・自由でいいですね

私には・・菊練りはできても
ヒトガタに造形する力は・・きっと・・ナイ・・ボソッ!笑
Commented by touseigama696 at 2009-12-20 23:08
mousseinmtlさん
はるかなるカナダで・・
初めての大皿・・轆轤挽き
カナダ人をびっくりさせるような大皿

いいですね・・挑戦してください
きっとできます!・・怖がらないで・・笑
Commented by touseigama696 at 2009-12-20 23:10
Potter-Yさん
ありがとうございます
Potterさんの技術なら
ちょっと繰り返せば・・問題なしですよ

手こずったら・・「死ねぇ!!」って
大声だすと・・おとなしくなりますよ・・笑
Commented by kyoko5346 at 2009-12-21 11:54 x
まだ大皿はおろか小さな皿も壺もまともに引けませんが、こうやって見せていただくととても参考になります。
窯を持っても腕が全然ついて行ってなくて、反省しきりです。来年こそ頑張らなくては!と改めて思いました。ありがとうございました!
Commented by touseigama696 at 2009-12-22 00:07
kyoko5346 さん
ご無沙汰ですいません
結局は・・数をこなすこと・・なのかもしれませんね

だから・・少しづつでも
日を重ねてゆけば・・身につくものでしょう
がんばってくださいね
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by touseigama696 | 2009-12-19 22:52 | ●窯だ行進曲 | Comments(12)

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・


by touseigama696