あれから・・もう一年
秋の展覧会が近づいて
工房は追い込みの時期になった
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あと2週間で・・ふた窯は焚かねば間に合わぬ
みんなの目が血走ってきたから
いつもなら食べにゆくランチも・・
時間が勿体無いと・・工房で
だから味噌汁を作るのは
一番暇な師匠というわけだ
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そこらに置いてある・・私の皿が
毎度のことでランチ・オン・プレートになる
待てよ・・
この皿・・数年前受賞した作品ではないか
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みんなも慌しいが・・私も慌しい
今月末には・・締め切りがくる
やってます・・飽きずに糸抜きを・・
来週中には・・もう一枚やらねばならぬ
窯焚きながら・・加飾するしかなさそうだ
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「今日中に仕上げてね・・!」
Tさんのコンパス・ローズ紋もほぼ彫り終えた
羅針盤をデフォルメしたデザインだとか・・
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Tさんにとっては・・
羅針盤の中央を飾るコンパス・ローズには
仕事柄・・一入の思いいれがある・・らしい
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Oさんの掻き落としも
かなりなレベルになってきた
細かい紋様を作ってごらんと・・奨めたのは
細かければ・・正確に削るしかない
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丁寧な仕事が・・自らの充足だし
将来の自在を可能にする数少ない稽古法だと
そう思っているからなのだ
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同じ掻き落としだが・・
Kさんの手にかかると・・こうなる
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幾何紋とは違うやさしさが
彼女の持ち味である
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Sさんの染付けも・・佳境に入った
二枚目の皿に梅を描いているが
これのために中国人の先生のところに通って
墨絵の稽古も始めた・・
筆を自在に・・
染付け作家には避けて通れぬ道である
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この組み鉢も・・出品用とか
皿からはみ出るデザインが
器そのものを・・大きく見せてくれる
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出品者だけが忙しいわけでもない
入院のつけが回って
生徒さんの作品もたまってしまった
「窯だ・・徹夜!」
暫くは・・長い夜が続きそうである
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これは陶芸教室の生徒だったころの作品
今見れば・・
たった三枚の木の葉では少々淋しい
その一枚を拡大してみると・・こうなる
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輪郭と葉脈を線彫りし・・陰影は針で打った
素焼きしてから・・
富士の溶岩石を細かく砕いてまぶし
石灰釉を掛けたはずである
さしづめ・・点描鉄絵草花紋・・とでも
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その元になったのが・・・この絵である
1992年の夏・・一年近くかかって完成した
陶芸を始めるちょっと前のこと

これは画紙に描いたが・・いっさい線を使わず
0.1mmのマーカー・ペンでコツコツ打つだけ
濃い影の部分では・・1平方cmに5~600回打ち込む
結構大きな画面だから・・根気のいる制作
こうした細かいことが嫌いじゃなかった・・んだな・・笑
少し詳しくは・・私のHPのこちらに・・

この皿・・長いこと富士のセカンドにおいてあった
もしかして・・この技法
改めて研究してみる価値がありそうな気がして
久しぶりに工房に持ち帰ったのである
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10年くらい前・・
つまり・・陶芸を始めて数年
少し公募展に出品しはじめたころ
こんなことしてました・・・
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どちらも・・言ってみれば釉象嵌
サイズは二枚とも50センチを越えている

これは・・エジプト文字のヒエログリフがモチーフ
実在の碑紋をコピーしたりすると
何やら呪文にかかってしまいそうで
だから自分で勝手に組み合わせ
リューターで彫って・・灰釉を掛けた
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これも似たような作りだが
一種の網代紋だろうか・・
今見ると・・
中央部で別の紋様を入れている
これって余計なことだ
まだ足し算で加飾してた

古い写真を眺めていたら
これが出てきて・・
夢中で彫ってたころが懐かしい
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妻と娘が連れ立って・・泊りがけの旅に出た
それはいい・・珍しいことじゃない
妻と娘が仲良くしててくれれば
それは・・夫にとってもありがたい

だが・・行き先きが気に障る
萩・津和野だという
陶芸家の亭主に留守番させて
・・萩・・それってありか・・?
陶芸家としては・・かたなし・・だ

もう20年近くになるが
妻とふたりで出かけた萩・津和野の旅が
陶芸に転ずる大きなきっかけになったのを
どうしたって思い出す・・
私には聖域みたいなところなのだ

後に真似事で焼いたのがこの茶碗・・
今でも大事にしているのは・・萩だから
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「桃次郎の散歩・・よろしくねぇ~~!」
駅まで送らせて・・出かけていった
従って・・土曜日から日曜日にかけて
私は・・かまだ食堂で
賄い食を食べることになった
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自分ために自分で作る賄い料理
夜のメニューは・・まぐろのステーキ
さくで買っておいたまぐろを切って
味付けしてからあっさり焼いた
いただいた讃岐うどんを茹でて
冷たいつけ汁で・・
器は・・うどんは粉引き・・皿は黄瀬戸
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退院後は・・野菜を欠かさないようにしてる
独りだと・・食べきれないからトマトだけ
オレガノをたっぷりまぶして・・私の定番
黄瀬戸と一緒に焼いた織部の板皿で・・
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何しろ独りだから・・
食材を無駄にはしたくない
そこで・・今朝は
昨夜の残りのまぐろを使って
熱々のまぐ茶漬け
少し出汁を利かせて・・結構いけた
質素に・・沢庵だけの一汁一菜
(面倒だっただけ・・苦笑)
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これも粉引きの抹茶茶碗だが
大振りの作行きなので
たっぷりとして茶漬け向きである

昼は友人と会食・・
夜は面倒になって寿司屋で外食
妻から電話がかかった

「陶芸家の夫にさ・・
間違ってもハイお土産の湯のみ!なんて買うなよ・・」
「ハイハイわかってますよ・・粘土ならいいんでしょ!
1トンもあればいいのぉ~~?」

どうやら多少は陶芸家の妻らしい軽口も
覚えたみたいだ
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日本橋の三越で・・小泉君に会った
相変わらず・・
あまり表立ったとこでチョロチョロせず
ここで静かにしてるらしい
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でも・・この暑さだ
目線だけは・・
やや右目の黄色い看板に
判らんでもないな・・笑
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お目当ては・・小泉君ではない・・これだ・・
図録中ご挨拶にもあるように
・・現代の俊英の作品・・
1943年生まれが最年長で・・
1978年生まれが最年少・・って
35年の幅だが・・この芸の奥行きを考えると
これくらいの幅は・・俊英なのだろう・・笑
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一閑さんの作品も・・
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taka-fujiiさんの作品も・・
完売みたいだ・・さすが売れっ子である
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私の地元千葉の俊英・・和田的さんの白磁
この白さといい姿といい・・
利休さんや古田君にも聞いてみたい
時代が姿を作る・・それもまた面白いではないか

(参考:作品の写真は図録から・・)

帰りがけに・・more

More
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昨日・・夜明けの富士を撮ったり
久しぶりのセカンドを掃除したり・・で疲れたから
今朝は・・かまだ食堂の板前は寝坊した

朝飯の支度をする妻に・・
「ちと・・朝日新聞買いに行ってくらぁ~~」と声をかけ
近くの駅スタンドまで歩いた

通勤客で少し人通りの多い構内で
新聞を開いた・・・「日本伝統工芸展」これが目当てである
半分目をつぶり・・しかし
半分は・・恐る恐る名前を追った

千葉県版には千葉県在住者だけの結果
だから・・そう沢山いるわけじゃない
千葉の重鎮神谷先生・・湯浅祥平さん
と続いて行替え・・
一段下がった新しい行のはじめに
なんと・・私の名前を発見した!!


陶芸では・・県内8名しかいない狭き門
いつかくぐりたい門と・・夢見た日が
とうとうやってきた・・
ただただ・・素直に嬉しさがこみあげる

とりわけ・・今年の場合
春の新作展に通って
さぁ・・本選目指して頑張るぞ・・の矢先
入院の憂き目にあって・・頓挫した
退院したのが7月19日
病みあがりの身体を引きずって
友人の車で搬入したのは翌20日・・

当然だが・・
入院中は新しい仕事はできなかった
出品したのは・・春の仕事の一枚である
新作展や日本陶芸展の結果から学んだ
新しいヒントは活かしきれてないから
無理かもと思いながらの出品
「出さなきゃ・・始まらない・・」
例の一言である

三分も歩けば自宅なのに・・
買った新聞を片手に・・携帯で電話した
珍しく・・妻の声もうれしそうだった
門外漢とはいえ・・
この展覧会の意味はわかってくれていたようだ

好事魔多し・・というが
禍福はあざなえる縄のごとし
隣り合わせにあるものだ・・と
しみじみと思う

改めて・・とても嬉しい朝になった
色々応援してくださった方々に
こころから・・感謝である
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このブログにもリンクして交流している 『窓際の陶芸家』
どうしよう花さんが出版した
是非拝読したい・・と申し出たら
早速送ってくださった
丁度素焼きの窯を焚いている最中だったから
早速読み始め・・窯番しながら読了した

自分と陶芸の関わりには
誰しもそれぞれに深い思い入れがある
しかし・・それを一冊の著書にしようとすると
それは・・ロクロを挽くより難しいのでは・・と
私は思ってきた・・だから
こうして一巻の著作にまとめられた作家には
無条件で深い敬意を感じる

『窓際のロクロ挽き』を読み終えて
やはりこのブログにおいでくださる
林寧彦さんの著書がダブって蘇る
お二人とも似たところがあって
サラリーマン生活をしながら
単身赴任の九州を舞台に
陶芸の深みに身を投じてゆくからである

リタイアを機に
趣味の陶芸を始めるビギナーで
林さんの「週末陶芸のすすめ」「週末陶芸家になろう」に
刺激された方は多かろう
著作には・・そうした強い影響力がある
どうしよう花さんの著作も・・
きっと・・じわじわと陶芸人口の増加に
貢献するにちがいない・・

読み終えて・・
ひとつだけ気になる箇所があった
スキャンして紹介したが
ここだけを取り上げて論ずるのは
誤解を招きそうな気がしないでもないが
とても大事な問題提起だと思うので
少し・・私の意見を書いてみたい
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私は・・実際に展覧会に向けて
50センチ以上の大皿を挽いて
加飾して・・焼いて提出することが多い

何十枚も作って・・何十枚も失敗して・・
仮りに上手くいっても
およそ実用には供しがたく
所詮鑑賞陶器に終るかもしれない結果だけをみれば
使えてこその器・・を思わぬではない

日々の生活の中で
誰もが手軽な価格で買えて
惜しげもなく使い
生活にいささかの潤いを・・
それが陶芸だと・・思わぬではない

でも・・それでも大物を作って
展覧会でしのぎを削るのは・・
その理由は・・たったひとつである

「日常で使う小物食器の類の質を高めるため」である
ここで言う「質」とは・・
確かな技術で・・丁寧に作り・・
壊れる日まで飽きずに使ってもらえる普遍性をもつ・・
とでも言えよう

誤解を恐れずに言えば
「陶芸の場合・・
苦労して苦労して作ったものにいいものはない
いいものは・・あっさりできる」

つまりあっさりできるほどに繰り返せでもあるが
そのときに・・大きなものが挽けることは
余裕を生み・・苦労せずに目的を達するのだ

先日・・ジャズのライブにでかけた話を書いたが
そのピアニスト武藤晶子さんは
「強い音が必要だったり・・早い音が必要なとき
大事なことは・・力を抜けるかどうか」だと言った
無駄な力を使わない・・から
指の力は一点に集中してフォルテッシモになる

50センチの皿を挽ければ
30センチの皿は・・自信をもって楽に挽ける
つまり・・力が抜けるのだ
30センチしか挽けなければ
30センチは・・いつも緊張の世界
力を抜くことは難しくなる
大物の効用・・それは小物のためにある

もうひとつ蛇足になるが
展覧会に出すのは
勝ち負けのためだけではない
隅々まで隙のないきちんとした仕事
それを身につけようとすれば
展覧会にしくなしである

自分の感性や技術の客観的な評価
上位の展覧会になれば・・それは実に厳しい
そこから学ぶものもまた・・将来
広く喜んで使ってもらえる小物食器のためだと・・
私は思う

どうしよう花さんも
これから公募展に出品してゆかれるようだ
きっと・・勝ったり負けたりしながら
しかし・・勝った理由も・・負けた理由も
それは・・全部自分の陶芸の懐を広くするために
実に大事な糧だと思えてくるような気がする

大物の・・公募展
小物の・・個展
作家はみなこの狭間で
自分の世界を作ってゆくのだ
やらなかったものは・・身につかないが
やったものは・・全て自分のもの
失敗にめげないのは・・そういうわけなのだ
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6/6に工房便り⑭をアップして・・
6/13には・・腰の手術を受けていた
あの日から5週間・・思いがけない入院生活
退院して10日ほどで
ちょっと轆轤を挽いてみた
まだ体力も根気もないのを・・思い知らされたが
それでも・・轆轤の前はいい・・やっぱりいい
少し小ぶりな片口銅鑼鉢四個・・復帰ということにした
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入院前に挽いてあったものを素焼きした
個展のための試作品のつもり・・と書いた
来月からは・・少し馬力をつけなきゃ・・
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釉調を試すぐい呑みも・・結構作ってあった
調合のためのコーナーテーブルも
入院中に親友の大工クロちゃんが用意してくれた
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来月からは・・秋の展覧会の準備も始まる
大皿が5枚ほど挽いてあったのはラッキー
波状紋打ちの作業だけで済むから・・
まだ大皿を挽く力は・・ないかも
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数日後に窯屋さんが・・
小型の電気窯の資料をもって来るはず
色々顔料をかけたりしてテストしたいのである
ひとつふたつでも焼ける・・その小回りが早くほしいのだ

どうやら・・身体に先駆けて
こころは・・復帰に走り始めた
今日も・・ガスと電気・・ふた窯の素焼きを終えた
準備OK・・である

おまけは・・more

More
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独りっきりの日曜日・・従ってlunch-aloneである
退院してから・・毎日のようにキッチンに立って・・だから
その成果は・・『かまだ食堂』・・でってことにした

今日は・・パスタ&サラダ
ガーリックと鷹の爪をオリーブオイルで炒め
アルデンテのパスタを絡ませるだけ
バジルで僅かに香りづけ
具は何もない・・最近これが気に入ってる

数日前・・旧知の評論家犬養智子さんのメールリンクで
同じレシピが紹介されていて・・
ガーリック炒めの頃合と・・パスタの茹で上がりを
ピッタリ合わせるのがコツとあったから
その通りにしてみた・・good!

つけ合せのサラダも思いっきり単純そのもの
トマトはオレガノをふりかけ
キュウリはインカの塩を僅かにまぶしただけ

若いころ
青山にあったタンゴの藤沢嵐子さんのお店で
オレガノをたっぷり振りかけたトマトに出会い
取材疲れの深夜は・・これがお気に入りだった
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本日使用の器は・・自作ではない
サラダは・・笠間の作家ランディー・ウージィさんの塩釉のシェル皿
パスタは・・ランディー夫人の松田さんの手びねり皿である
どちらも・・大分前個展で手に入れたもの

結構いい雰囲気のlunch-aloneでした
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古い絵葉書をためてあった引き出しから
こんな一枚が現れた
旧『帝国ホテル』の在りし日である
つまりフランク・ロイド・ライトが設計したあの帝国ホテルである
明治村に行けば・・一部は保存されている

私はこの時代の帝国ホテルを知っている
というよりよく使っていた
テレビの世界に飛び込んで2年目
殆ど寝る閑もなくこき使われていた時代
ちょっとした隙間の閑ができると
この帝国ホテルの中二階のようなラウンジで
独りっきりになるのが・・・ストレス発散だった

やや薄暗いラウンジの古びたソファーで
本を読んだり・・原稿を書いたり・・
この建物が壊されたのは1967年
私が社会人になったのが前年だから
僅かな期間でしかないが・・好きな建物だった

ちょっと余裕があると・・横浜ニューグランド・ホテルのディナー
昼寝をするなら・・銀座東急ホテル
今考えると・・結構贅沢してたみたいだ・・
それも会社の金で・・笑

「それくらいの工面ができなきゃ・・
プロデューサーとは言えまい!!」
今は亡き往時のボスのこの懐の広さに甘えて
日比谷ガーデンから花を送ったガールフレンドもいたっけ・・笑
でも・・その分
仕事もメチャしたもんだった
夜討ち朝駆け・・当たり前の時代だった
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古い絵葉書の中に・・何故か
この一枚の写真が混じっていたから
今夜の話題はこれにすることにした
同じ1967年ころの私である

覚えているが・・
これはボーリング番組の収録だった
今とは違って・・VTRではなくフィルム
私が抱えているカメラは・・アリフレックス
今では博物館でしかお目にかかれまい
でも当時の花形だった

勿論私はカメラマンではないから
これは・・構図を見るために座ったのだと思う
矢島純一 須田開代子 中山律子・・の時代
今更ながらに・・懐かしい一枚である
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