前回・・第19回展のようす・・2007/春
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今日・・電話で結果がわかった・・入選!・・飛び上がるほど嬉しい

「第20回日本陶芸展への道・・脱サラ陶芸家の公募展挑戦記」
既にその①が発刊され・・密着取材が続いているのだ

落ちてもメッセージにはなる・・
曰く・・「このあたりの展覧会になると
受かるよりも落ちる方が多いのが普通・・」
つまりは難関中の難関だから・・とか

ある著名な陶芸家の名言を教えてあげるのもいい
「・・陶芸家の大事な仕事のひとつは・・選外に慣れること・・」
これだってメッセージだ

でもやっぱり入選してたほうが書きやすかろう
第一・・私だって顔が立つ・・笑
そして・・顔が立った・・笑

前回・・第19回展のパネル・・2007/春
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今年から・・東京の・・『大丸・ミュージアム』・・は
新しい建物に移った・・まだ行ったことはないが
前回までに仲良くなった・・担当者たちと
また再会できるかな・・?

会期は4月だが・・まだ正式に決まってはいないらしい
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既に・・次の大事な展覧会の締切期限が・・
あと一か月に迫っている
やっぱり休んでる暇はないらしい・・

もうひとつのブログにも・・
この展覧会のことを書いた
切り口を変えたつもり・・だから
お暇な折りにでも・・読んでください・・

フォトコラム・・この一枚
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日曜日だというのに・・いつものように独居房
(塀の中ではなくて・・わが工房・・笑)
大皿二枚挽いて・・二枚仕上げ削り

久し振りに・・珈琲お点前を・・侘しい独服
井伊直弼の訓えに従って・・独座観念・・一期一会
「みなさん・・いまごろどうしておいでだろうか・・?
健やかにお過ごしだろうか・・?」
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このお点前・・インスタントでないと具合が悪い
従って・・粉珈琲・・パウダーミルク・・シュガー
シュガーは好みだが・・パウダーミルクは必須かも
色合いと泡立ちに関わるのです 
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私の場合・・珈琲小さじ1.5杯 ミルク小さじ0.5 シュガー小さじ0.4ほど
湯量は・・珈琲カップの場合よりも少な目がいいです
湯が多いと・・泡立ちしなくなります
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この茶碗・・私の手びねりの作品
抹茶茶碗のほうが・・当然ながら雰囲気がでます
なければ・・最近はやりのフリーカップとか
あるいは・・飯茶碗でも何とかなります
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あらかじめ茶碗を温めてから
湯を注ぎ・・茶せんで点ててください
細やかに素早く・・茶せんを回して
やがて泡立ってきます
ほどよく泡立ったら止めて・・
ゆっくりいただきましょう

粉っぽさが消え・・到底インスタントとは思えない
クリーミィーでまろやかな味を楽しめるはずです
工房の場合・・
来客にこれでもてなすと・・意外に喜ばれます
インスタントはお手軽だと思われるところを
逆手にとって・・ちょっとおしゃれに・・
インスタント・ドリップよりも・・
見せる演出が楽しいのです

お奨め・・です・・どうぞ試してみてください
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この新年は・・ついに雑誌デビューです
陶遊・・1月20日・・今日発売のようです
イケメン・ヤングというわけにはゆきませんから
あまり期待していただくと気が引けます・・笑

ただ・・この取材を引き受けた理由のひとつは
団塊の世代を含む少々後輩の方々へのメッセージになれば・・と
そう思ったは確かです

大きな展覧会に挑戦する道中を密着するとなると
当然ですが・・入選できたりできなかったり
予想できない結果が待ってるわけで

編集者も書いてくださってますが
「・・こういう取材は引き受け手・・が少ない・・」
というのも本当のことかもしれません

しかし・・通っても落ちても
本気で何かにぶつかるという挑戦なら
得るものはあっても・・失うものはないものです
とりわけ・・少し歳をとると
本気になることさえ・・なかなかないことで
この歳だからこそ・・
本気の清しさを・・再認識することが大事だと思えるのです
これが・・私のメッセージ・・!!

別段・・陶芸でなくても・・
趣味を趣味で終わらせない心意気を
人生の終章を支える力にしたいものだと・・
思っているのです
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昨日の明け方から・・今朝にかけて
出品のための窯を焚きました
万が一に備えてもうひと窯焚ける準備をしながらの徹夜
窯の扉を開けるまでは・・神様まかせ・・です

見開き6ページの記事は・・私の陶歴からはじまり
裸にされてしまったみたいに気恥ずかしが残ります
まだやれることがあるなら・・
搬入の当日まで・・ベストを尽くして
天命を待つことにします
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新年になってからの10日間・・
私の工房は・・私の戦場となった
積み上げた空リールが46本
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幅1mmのテープが一本で16メートル
46本で・・都合736メートルになる
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これが四枚目の作品・・
冷え冷えとした夜の工房で
じっと蹲るようにして・・糸貼りが続いた
下絵はないから・・
ここら辺に新しい波を・・とか
この波は・・少し優しい波にしよう・・とか
考え考え・・糸を貼ってゆく
736メートルは・・こうして皿の上を走っていった
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このアルミケースで保湿しながらストックしてあるテープ
ゴルゴ13の弾薬ケースさながらに・・私の戦場の主役である

粘性の劣化を考えると・・
無暗にストックできないので
仕事を始める直前に発注することにしている
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釉を掛け終えて・・窯づめ直前の作品
ここから先は・・いつでも神様の領域
祈るばかりなのだ
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施釉の済んだ作品が3枚・・作業中が1枚
直近の出品目指しての制作ではあるが
既に・・春のシーズンへの序章
出品に耐える窯だしを期待しながらである
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そうした意味で・・
二の矢・・三の矢の準備を怠るわけにはゆかない
慌ててもすぐには用意できないから・・
ほぞを噛んだ苦い経験が・・そう教えてくれる
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乾燥と素焼きを済ませて予備群が
棚を埋めている・・安心の担保というわけだ
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私の場合・・大皿が主ではあるが
時に組ものの出品もある
並行して・・釉薬を掛け終えた
30個から・・六客
余りは・・個展に備えておくこともできそうだ

いつでも戦場といえば戦場だが
目の前の挑戦に・・集中と緊張の2週間が続く
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こんなところで・・彼女に茶を点てさせてしまった
工房のロクロの上・・風情も何もありはしない
Kさんは・・学校の先生だが・・茶人でもある

真冬の北海道から・・家族旅行で上京して
僅かな時間の隙間に・・工房を訪ねてみえた
かねてからのブログ仲間である

いつか・・彼女のために茶碗を作り
私のために・・茶を点てていただく
そんな日があったらなぁ・・と書いたことがある
実現できた・・思いがけなくである
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折角の機会だから・・せめてもと
私の茶碗の他に
我が家に伝わる茶碗を用意した
茶杓の乗っているのは・・
増田鈍翁作といわれている楽茶碗
その向こうは・・濱田庄司さんの鉄絵茶碗
その右の海鼠風は・・私の筒茶碗である
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一期一会
茶席でのいっときを大事にし
もてなしの後別れて帰る客人を見送ったら
静かに茶室に戻り・・その無事を祈って
独り自分のために点てる一服こそ茶の極意
こう書いたのは井伊直弼だった

私のエッセイ「折々の折り」でふれているのを思い出した
寄り道していただければ・・である
余情残心

彼女の鮮やかな手さばきの中で馥郁として香り 
ほの苦くて・・深い甘さを醸す二服をいただいた
その粉引きの茶碗を気に入ってくださって・・だから
箱書きはあとまわしにして差し上げることにした

やがて立ち去っていったKさんを偲んで
独り自分のために点てるには
茶の手習いをせねば・・
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この作品展・・目下開催中です
もしお近くでしたら・・
もしお時間があったら・・
ご笑覧いただければ・・です

9日金曜日の14:00~19:00は
会場当番で在廊しています

ちょっと詳しくは・・
こっちのブログでご覧いただけます
フォトコラム・・この一枚
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正月だからといって・・のんびりするわけにもゆかない
締切までに一か月を切ってるから・・
やることは決まってるし・・迷いもない
『集中』・・身動きのできない穴の真ん中に・・
自分を追い込んでゆくような気分
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この季節・・大物は乾燥で切れやすい
養生しながら・・ゆっくりと乾かしたおかげで
暮れに挽いた8枚ほどは・・全部無事
棚にあげた生まが5枚・・素焼き待ち
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昨日素焼きした3枚も無事に焼きあがって
明日あたりから糸貼りの準備に入る
これだけあれば・・
春の出品に慌てることもなくて済みそうだ
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糸抜き波状紋とは別に
組ものの出品も予定している
30個ほど挽いた7寸ほどのつば広鉢
素焼きを終えて・・釉掛け待ちである
天目6客組鉢・・2セット獲りたいけど
焼成を終わって組んでみないと・・
同寸同姿の追求・・これも面白いし好きである

あと3週間・・脇目も振らず没頭しよう
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暗いからこそ光って見えるもの・・
それが・・『星』・・であり
そして・・
それを・・『希望』・・というのだと・・思う

一人が生きるだけなら・・食糧があればいい
しかし・・
大勢が生きるためには・・希望がないと・・
そういう年になってほしいな・・てつ
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近頃・・定番にし始めた天目合わせ掛けの鉢・・
酸化焼成の窯から獲れた
つい2週間ほど前のことだ

天目の発色を考えると還元にしたいのだが
合わせる鉄釉がややメタリックになって気に入らないことが多い
そんなわけで酸化で焼いているわけだ
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この日・・三基の窯を同時に火入れした
メインは・・0.4立米のガス窯
この窯は・・ほとんど還元で焼く
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これは・・テストとか上絵・・少量の素焼きでも使う
4キロ・・小回りが効く
その日は急ぎの素焼きを入れてある
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この二基の温度板がこれ・・
ガス窯は22~3時間ほど
小窯は・・素焼きだから9時間ほどで終わる
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こっちは17キロの電気窯・・酸化で使う
60センチに近い私の大皿でも・・4~5枚は大丈夫
概ね・・15時間ほどで1240度にする
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一度に三基の焼成は・・集中力を要求してくる
グラフに記載しながら・・管理すると・・結構忙しい
パイロメーターのデジタル表示を見ながら
時々は・・色見穴で炉内の色を見る

17キロの電気窯が・・焼成250回目
4キロのテスト窯が・・通産33回
0.4立米のガス窯で・・306回目

それに・・すでに壊れて処分した小型の電気窯の焼成が・・
通産152回記録されている
私の陶歴上・・全部で741回炊いたことになる
独立して10年ちょっとの陶歴から言えば
結構焚いているほうかもしれない

三基とも・・同じメーカーの窯
それは意識してそうした
きっとメーカーに固有の窯くせがあるに違いない・・と
そう思ったからだ

700回も焼いていて・・それでも・・
これで掴めたとか・・
窯が分かったとか・・
確信を持ったことはない

窯は一生の勉強だと・・しみじみそう思う
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若いころ・・私は取材する側でした・・だから
カメラマンと一緒に・・あちこちで・・
こうした風景が日常だったのです

しかし・・今日は取材される側です
どうすればいいか・・慣れてはいませんが
でもわかってはいます

カシャッ!・・
小気味よいシャッター音を聞きながら
糸を貼ったり・・轆轤を挽いたりの半日でした
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陶芸専門の月刊誌『陶遊』で
5回にわたって連載されてきた「第20回日本陶芸展への道」
6回目の予告編に・・
・・次回から日本陶芸展に挑戦する陶芸家に
同時進行で密着取材するレポートがスタートします
ひとりの陶芸家が公募展にチャレンジする姿を追います・・

実はそれが私なのです
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3ケ月の連載の予定と聞いています
制作の様子から始まって・・
出品・・審査と密着してゆくのだそうですが・・
ってことは・・当然ながら
結果まで追われることになります

そして・・最後の結果は・・
誰にもわからないのです
歓喜か・・落胆か・・
結構・・罪な密着じゃありませんか・・?
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しかし・・敢えてこのオファーを了解して
今日の取材を迎えたのは
52歳で始めた晩学の陶芸が
大きな公募展でどこまで通じるか・・
の挑戦は言うまでもないのですが

同時に・・
連続4回入選を5回につなぐことができるか
私自身への挑戦と思うからでもあります

連続入選の難しさは・・
応募する者にはひしひしと分かります
しかし・・どんな結果も自己責任で受け入れる
その清しさこそ・・自分の力だけが頼りの
ものづくりの真骨頂だと・・思うのです

長年の仕事をリタイアし・・
長い余生をどう過ごそうかと
楽しみのようでいて・・案外悩ましい問題
そうした世代に・・

何ごとによらず・・
本気で挑めば・・勝つも・・負けるも
どちらも同じ価値だと
ささやかなメッセージが送れれば・・
それが・・私の願いでもあるのです

締切までの時間に追われながら
最善の努力をしてみようと思っています

1月20日に発売になる号から・・連載は始まります
乞うご期待と言いたいところですが・・
さて・・どうなりますか・・?・・笑
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