昨晩 寝ようかなと思ったころ・・電話が鳴った
我が家の頑固爺さんが入院する病院からだ
「チチキトク」・・である

そのまま深夜を南房総に向かって走ったが
死に目には間に合わなかった
享年94歳・・・よく生きた死だったと・・

この10年・・重度の難聴だったが
その分自らの肉体が発するメッセージに耳を傾け
衰えゆく老いと闘っていたのかもしれない
自ら医師としての観察・・ときに鬼気迫るものだった

還暦を過ぎた息子に
ふた親が健在なんて・・できすぎ
「オレって死ぬのを忘れたかも・・」と言っていたが
さすがに息子より後では・・そう自制したのかもしれない

医師として随分と沢山患者さんの体にメスを入れてきた
病のためとはいえ・・
患者の苦しみは十分に理解していたはずだ
だから・・最後は自分の肉体を医学のために献体したいと
嫡男の同意を署名にしろ・・と脅したのは
かれこれ30年も昔のことだったろうか
一束の頭髪以外・・家族に戻ってくるものはない

葬儀不要のこと・・
親族のみのささやかなミサで
静かに旅立ちたいと・・

そう書き残した遺言に従って
明日・・教会で別れることにした
もっとも94歳ともなれば
見送ってほしい旧友たちも既に先立った

残された88歳になる妻を気にして
大事にしてやってほしい・・と
最後にそう書いてある
明治の気質は・・勇ましくも
荒々しいだけではなかったようだ
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そういうわけで・・この数日
息子も少々忙しい
レスコメントは・・少々遅れそうだが
お許しを・・
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早朝から日帰りバス旅行で妻は箱根に出かけていった。
そういうわけで・・・
桃次郎の朝晩の散歩と三食賄いを自分でやらねばならない
窯を焚きながら・・静かだが・・あわただしい一日だった

一昨日に挽いた風船と酒注の細工
風船から手つき鉢を作ったが
切り取った破片で木の葉皿が6枚できた

酒注ぎは二個挽いたのだが
一個は首を失敗して・・
ついでだから・・灰皿に変身した
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昼は刺身・・夜は鍋・・
昨日のうちに買い込んでおいた食材で
どうやら無事に生きながらえた

夕食後は・・
年末に再会することになっている
旧友たちのためにと・・
ぐい呑みを30ヶ挽いた
黄瀬戸織部・・で焼こうかな・・・
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写真は左クリックして見てください 画像がはっきりするはずです
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全部自前で食べてきた私の歯だが・・
とうとう手入れが必要になって・・今朝は抜歯一本

だから・・
午後からはおとなしく工房で出品用の制作
肝心の波状紋つくりである
リズムに乗れば・・一日に一枚はできるが
途中で不満がでれば・・
剥がしてやり直すのも稀じゃない
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これに泥彩を施して本焼きすれば・・こうなる
これが新しいバージョン
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最初のバージョンは・・コバルト・ベースの藍染め
発色の微妙に・・一喜一憂してきた
まぁ・・色々試行錯誤の世界を・・
靄に包まれて・・の日々である
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合間に・・少しロクロを挽いた
後ろの風船は・・削り後に食器に化ける予定
大分前に注文をいただいてる酒注ぎ・・
急がないと叱られそうだ・・苦笑
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朝一番で・・県展を見た
年々・・レベルが上がって
難関になってきたようだ

桃青窯陶芸教室から
6人がエントリーして
5人が通った

立派な成績だと思うけど
ひとりの無念を
来年のリベンジにしよう・・
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作品の写真は・・左クリックしてみてください
少し拡大されてはっきりとした画像になります

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K.Kさんの「鉄釉魚紋大皿」
久しぶりの出品で三度目の入選
二種類の鉄釉の間で・・魚紋を抜いた
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M.Kさんの「白象嵌印花手大皿」
自分で作った印花を使って
丁寧に象嵌したもの
去年に続き・・通算三度目の入選
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E.Cさんの「幾何紋大皿」
白と黒 規則紋と不規則紋を対称にした大皿
象嵌と掻き落としで表現している
去年に続き通算四度目の入選
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K.Oさんの「掻き落とし幾何紋大皿」
白化粧を打った大皿に
幾何紋をシンメトリーで掻き落としたもの
去年のリベンジを果たして通算二度目の入選
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S.Sさんの「萩文染つけ大皿」
季節を活かして萩をモチーフに
染めつけた大皿
去年の無念を晴らして初入選

みんなでがんばった半年は・・
こうしてそれぞれの成果を得て終わった

展示された作品を見れば
その晴れがましさと一緒に
来年の課題が浮かび上がっている
完成度・・それを高めるために
やるべきことは・・それぞれの胸に・・かな

でも・・おめでとう!
みんなでよくがんばったね
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教室の窯を詰めたら・・少し隙間があった
だから・・私の器も入れることにした
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大分前に挽いた花器・・
近頃波状紋の場合・・黒泥を使うが
この花器は赤土
そこで波状紋を白化粧し
上下は黒マットで掛けてみた
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この上下の茶碗は・・
土も同じ 釉も同じだが
掛け方が違う
藁灰釉と石灰釉の合わせ掛け
土の鉄分を引いて
面白い色調になる
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やはり鉄分の強い赤土で挽いた四方小鉢・
白萩の厚掛けだが
釉が流れるのを計算して
玉ぶちで口づくりをしてアクセントにした
相当鉄分があるから・・こうして青味が強いが
それが好きである
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古信楽のやや荒め白土に
弁柄で鉄絵を入れて三号釉で・・
何ということのない
あっさりとしたつくりだが
こんなもんか・・

個展に向けて
幾つかのシリーズをまとめたいと
いろいろ試してるとこだが・・
どうなるだろ・・?
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さっき窯だしした生徒さんの作品の中から
これが出てきた

この御本の出方のすごさ・・
まるで弁柄で描いた日輪みたいである

先日まで使っていた白化粧土が気に入らなくて
大分前のレシピを少しいじって作り直した
信楽の白土に長石とカオリンを合わせたもの

窯の下段に置いたから
多少温度の低さにもよるのかもしれないが
現物の紅斑は
この写真よりは穏やかで柔らかい

まだ自分の作品には使っていない
試してみよう~~っと
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工房生徒さんの県展出品は終わった
結果は神のみぞ・・いずれ知らせが来るまで
きっと・・ドキドキ・・ワクワクに違いない

今日の日曜日・・午後から窯詰めした
出品とは別の生徒さんたちの作品である
概ね ガス窯による還元焼成がふた窯
電気窯での酸化焼成がひと窯かふた窯になる
二週間かけて全部焼くことになる

ガス窯は0.4立米 電気はそれよりやや小ぶりだが
どちらも60センチ程度の皿までは焼けるように・・が
築窯の条件だった
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私の場合
ガス窯での還元焼成の所要時間は22時間程度
最初のころは
終わるとすっかり夜も明けてたから
午前中は使いものにならなかったものだ

いつのころかふと思い立って
今のタイム・スケジュールで焼くようになった
つまり午前3時半に起きて・・4時に火をいれる
これで22時間かけると
終わるのは翌朝の午前2時ということになる

これだと
早起きして・・夜更かししたというパターンだ
2時半ころに寝るなら・・
普段とそう変わらないから
普通とおりに7時半とかに起きることができる
普通の一日と同じってわけだ
ほぼ徹夜ではあるが
徹夜気分はなくなった
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電気窯の場合は
酸化焼成で15時間程度

ガス窯に火をいれてから窯詰めしても
終わるのは同じころにできる
だから大抵は
同じ日に・・両方火を入れることが多い

明日も同じようにするつもりである
普段より少し早めに寝るようにしたのも
最近のこと・・
やや自分に対する労わりのつもりである

そういうわけで
今夜のディープ・インパクトのレースは
明日のニュースに譲ることにした・・
しかし・・気になるなぁ・・
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写真がモアレ状態の場合
クリックしてみてください
少し拡大されると正常にアップされるかもしれません
ほんとに写真写りが悪くて・・
泣いてます・・お許しを

ここではクリックすると正常に見えてます
だめだったらお知らせいただけるとうれしいです

それもあるけど
どうやったらきれいに撮影できるのか
どなたか教えていただければ
もっとうれしいです・・苦笑

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これが波状紋のニュー・バージョンのテスト版
黒泥を使って轆轤成形
彩泥調だが・・実用を考えて
石灰釉を水釉にして少し掛けてみた
ボーメで20だった

白化粧を霧吹きで掛けたから
多少のむらがあるが
これは掛け方次第で
どうにでもなる
和紙染めで置くのも一興かな・・

色化粧を作って
重ねるのも面白そうだ

出品用の大皿の場合
全面に化粧するが
これは商品化を図るために
中央だけの部分掛けにしてみた

料理の盛り付けを考えると
中央を抜くほうがいいのかな・・?

いろいろな展開がありそうで・・
もう少し研究してみよう・・と
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『陶芸だけで美はわからぬ
あらゆるものの美を知って
それを通して陶器の美もわかる』


かの北大路魯山人はこう言った
多才な魯山人ならではの説得力がある

ピアノやテニスなら
5歳で始めるのはちっとも不思議ではない・・しかし
5歳の子どもに・・侘び寂び・・につながる幽遠な美学を・・といっても無理がある

唐津の陶芸家 浜本洋好さんは
息子を連れ立ってお邪魔した折り
「君もやるの?」のお尋ねに
「いいえ・・」と答えた息子に 



(鉄絵皿 生徒作品)

「陶芸はね・・年いってから始めて
それでちょうどいいんだよ
いろいろな経験がみんな生きるからね・・」
とおっしゃった
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(20年も昔に私が削ったパイプ) 

晩学も晩学・・52歳で始めた私の陶芸
それまでの経験で役立ったものの筆頭は
↑の木工パイプの削りだしだった

木塊ををヤスリ一本で形を削るが
丸み・・を肌で感じる
それを覚えたのがパイプだった
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(飴釉 角皿 生徒作品)

・・・だから私は
陶芸は「ファイナル・ホビー」だと思ってるし
そう言ってもいる

今まで生きてきた全ての経験を
そのまま活かすことができるから
だから・・最後の趣味・・でいいのだ

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(粉引き茶碗 生徒作品)

齢をとれば・・下手になる一方のゴルフに比べ
晩学でも上達できるし
50歳からのプロだって・・夢じゃない

少し作れるようになれば
自分で使うのは言うまでもなく
ひとに差し上げるのもいい・・

やってみる価値・・?
たっぷりあると思うのだ
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去年の今ごろ・・
私は自分の仕事を磁器で作ろうかと迷った
糸抜き波状紋大皿は・・
そのほうが似合うかと思ったりもした

実際に磁器土を使って試作してもみた
磁器の良さも感じるが
磁器の難しさも感じた
だからまだ土で作っている
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藤井さんの仕事を身近に拝見したのは
去年の第18回日本陶芸展でのこと
アイウエオ順の展示だから
私の作品と割合い近くだった
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水芭蕉を彫った青白磁の大皿は
清々しい青味を湛えて気品にあふれていた
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まさかブログで・・お目にかかれるとは・・である
そのご縁で
今日は銀座で個展を拝見し
冒頭の白磁のくみ出しをいただいた
栗が彫ってある・・秋だ
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やはり・・ここでも
作品は気品を漂わせ稟としている
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ご一緒の佐藤さんの作品
思えば・・
今年の伝統工芸新作展で拝見している
線描の中に・・とても暖かいものを感じる

豊かな才能が
素晴らしい環境の中で
堂々と花開くのを見せていただいた
素晴らしい個展である

一日で二つの個展・・
贅沢な半日でした
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