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2012年 05月 07日
GW・・って

今日が・・GWの最後の一日
いつが休日で・・いつが平日か
さっぱり区別をするでもなく・・
工房での・・day-by-day・・が続いた

世間が動いていない・・ってことが
工房に・・奇妙な静けさをもたらす
GWは・・good-workのための一週間かも

もともと・・人混みが好きでない
待ったり・・並んだりが好きじゃない

桜は好きでも・・花見は好きじゃない・・とか
ルーブルのミロは好きだが・・上野でのミロは好きじゃない
待ったり・・並んだりだから

ひとがいる景色と・・いない景色
そこに何があるでなくても・・
ひとがいないだけで・・美しい景色ってのもある

ひとの予定に入ってこない景色
聞こえる筈のない音が・・聞こえてくる景色

GWの工房は・・そういう景色だったみたいだ

少しづつ・・材料が溜まり
少しづつ・・前が見えてくる
そして・・少しづつ不満が湧いてもくる

作りたいものは・・これか?
もの作りが・・作ってるあいだ中
常に・・自問自答する問いだが

これが作りたかった・・と思えるのは
いつでも・・ほんの一瞬でしかない

材料は・・溜まってきたが
作品が溜まるか・・それが問題なのだ




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# by touseigama696 | 2012-05-07 03:06 | ●工房便り | Comments(2)
2012年 05月 06日
さすがぁ~!!

「うぉうっ~!!」って思ったでしょ?
この絵見りゃ・・もしかして・・?

確かに・・本宮ひろ志さんの絵
その上・・皿はもりたじゅんさん作
つまり・・夫婦コラボレーションの皿なのです

もりたじゅんさんの・・猫マグ
工房でも・・このグログでもお馴染みの人気作家
焼きあがる都度・・欲しがるひとが沢山なのです

猫を描きたくて・・ロクロを挽く
描きたくて・・描きたくてが
挽きたくで・・挽きたくてにつながり
ロクロ技術は・・長足の進歩
これもひとつの稽古方法
作りたいものがある・・ってことが大事なのです

かみさんが挽いた・・35cmの大皿に
亭主が・・一気呵成に描いた金太郎
夫婦でこれができるって・・
贅沢な陶芸ではありませんか

紙に描く絵を・・素焼きに描くって
似て非なるものがあります
曲面だし・・筆は滑らない

しかし・・さすがです
ものともせず・・力溢れる筆致
プロの迫力は・・皿でも同じです

「描いてみる?って訊いたら・・うんって
それから凄い勢いで描きだしたの
集中力はあるわよ・・だから
これだけ描いたらヘトヘトだったみたい
でも確かに上手い・・見なおしちゃった・・アハハ」
だって・・

このおふたりが組んで個展など・・
どうか開かないでほしい・・って
業界人のために・・祈っておきました・・ハイ!

おっとぉ~そんな怖い目で睨まないでくださいな・・ハイ!
でも・・この筆さばき
みなさん・・参考になるでしょ!!





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# by touseigama696 | 2012-05-06 00:25 | ○陶芸教室 | Comments(4)
2012年 05月 05日
恩師の彫像

工房から車で7~8分のところに・・大きな運動公園がある
その入り口近くに・・この彫像が立っている

日展理事だった地元の彫刻家・藤野天光さんの作品
戦後初参加の1952年・ヘルシンキ・オリンピックで
金メダルの石井庄八(レスリング)
銀メダルの上迫忠夫(体操)・・のふたりを
顕彰しての彫像である

実は・・上迫忠夫選手は私の恩師である
にもかかわらず・・迂闊なことに・・
この彫像のことを今まで知らなかった
今日の午後・・雨が止んだのを見計らって訪ねた

私が中学に入学したのが・・昭和30年(1955年)
ヘルシンキ・オリンピックから3年後

オリンピック当時31歳だった先生の雄姿
筋骨隆々として・・小柄だがバネのようなアスリートだった

「おい!・・三崎
お前の身体はテニス向きじゃない
バレー部に転部しろ!」

まさに鶴の一声・・翌日からはバレー部
中学3年で183cm・・先生の目にとまったらしい

入学したときからの・・体育の教師だった先生
授業の度に・・鉄棒だのあん馬・平行棒・つり輪
なす術のない生徒を前に・・最後はいつも
先生の模範演技・・まだ現役だった演技を
それこそ・・タダで見学させてもらったのだった

オリンピック体操競技強化コーチを兼任するようになって
多忙な先生は・・部活の面倒を後輩の先生に譲って
学校を留守にすることが増えたが
バレーコートで・・
「おい!ミサキ・・もっと飛べよ」
今でも・・先生の声が耳に残っている

私より20cm近く背の低い先生が
私の頭上で・・アタックしてみせるジャンプは
さすがに・・オリンピック選手だと実感したものだった

補導教官でもあった先生がとった生活指導方針は
ひとつのエピソードとして・・ここに書けば
実に示唆に富んだものだが
今時のモンスターママには・・絶好のえじき
時効とはいえ・・先生の名誉のために伏せておこう

1986年・・65歳で亡くなった先生の葬儀の日
大袈裟ではなく・・果てしなく延々と続く弔問の列が
先生がどんな教師だったかを・・証明していた

先生より長い人生を・・生きている教え子たち
その教え子たちが・・それぞれにひとかどの人生を
あとに続く者たちに・・示すことができるとすれば
それが・・「上迫忠夫の教え」・・だったのだろう

久しぶりに・・現役時代の先生に再会した
精悍だが・・静かで穏やかな先生だった
厳しかったが・・優しい先生だった

異郷に旅立って・・すでに四半世紀
とても・・そうは思えない

外出から戻って・・
先日の水指6個・・最後の削りとj研磨を済ませた



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# by touseigama696 | 2012-05-05 03:44 | ●エッセイ | Comments(2)
2012年 05月 03日
形と装飾

定番のつば広のリム鉢・・30cmほどの大きさ
今夜も一枚・・彩色が済んだ

ベージュの化粧の上に・・同系の線紋
釉薬を掛けて・・酸化で焼成することになる

曲面に糸を貼って・・それが真っすぐに見える
どうってことないようで・・
器面の処理が悪いと・・線が歪む

すっきりとした線紋は・・器形が左右する
糸抜きの技法を・・10年繰り返して
経験で学んだ気がする

今回予定してる個展は・・糸抜きをコンセプトにしてる
だから・・挽くも削るも曲線が大事
粗削りに仕上げ削り・・おまけに研摩もする
糸が・・きれいに走って欲しいからである

水指6個・・仕上げ削りを終えた
十分乾くのを待って・・研摩する

糸を貼るとは・・糸を追うこと
決して引っ張るのではない
引っ張れば・・糸は剥がれてしまう
引っ張れば・・糸は不自然に曲がる

糸をリズミカルに追って・・ラインを作るが
器面に僅かでもコブがあると
ラインは引きずられて・・あらぬ方向に走る
気に入らないのは・・そういう時なのである

何度も苦い経験をして・・だから今は
躊躇わずに手間を掛けている

どうってことなく・・
真っすぐが真っすぐに見え
曲線に破たんのないラインが・・
欲しいからなのだ

いつまでもじゃないかもしれないが
今は・・これにこだわっている




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奈良


# by touseigama696 | 2012-05-03 00:37 | ●工房便り | Comments(2)
2012年 05月 02日
筆洗い

「筆洗うときはさ・・蛇口で洗うんじゃなくて
ボウルに水入れて・・水の色が透明になるまで洗ってね・・!」

弁柄やコバルトみたいに色の強い材料を使った筆は
きれいに洗わないと・・次に使う釉を汚してしまう

汚れた水が・・きれいになってゆくのを見るには
何度もボウルの水を取り替える必要がある

今日・・筆を洗っていて
「・・うん・・?」ってことに気づいた

たまたま使ってたジョウロを・・筆で洗おうとして・・
「これって・・ジョウロを洗うというより
筆を洗うのに便利・・と気づいた

ジョウロは・・当然だが水は常に流れ落ちる
しかし・・見込みの部分に溜まった水で筆を洗うと
汚れが落ちるにつれて・・そのまま水がきれいになってゆく

ボウルに溜まるのを待って・・洗う必要もなく
水の入れ替えで・・
汚れの具合がよく判らないってこともない

どなたかが・・既に気づいていることかもしれないから
大袈裟に・・書くつもりはないけど
ご存知なかったら・・試してみてください
案外・・いけそ!かも

酸化鉄とマンガンをたっぷり使った鉄釉
これで使ってた筆を洗って気づいたことだった

昨日糸を貼った・・花器

糸と養生をはずして・・こうなった

一度・・このまま本焼きして
更に・・白い部分に釉薬を掛けて
二度目の本焼きにまわし・・更に
上絵で・・銀彩を施したいと思ってる

銀彩のテストが・・まだ満足できてない
上絵を・・何度か重ねて試してるところなのである




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# by touseigama696 | 2012-05-02 00:34 | ●工房便り | Comments(4)
2012年 05月 01日
いつの間にか・・

私の工房には・・窓がない
建物の構造上・・やむなくそうしてるが
教室日以外は・・シャッターを閉めてると
昼なお夜・・みたいな工房なのだ

朝から・・細かい仕事してたらなおのこと
いつの間にか・・昼
多少夢中になって何かしてると・・いつでも
一日は・・いつの間にか過ぎてゆく

一枚が・・5cmほどの豆皿に
養生して糸を貼り
エア・ブラシで化粧して・・更に色を差す
終えたら・・糸と養生をはずす
それが・・上の写真

30cmの亀板に乗ってしまう・・10枚ほどの豆皿
でも・・これで午前中は終わってしまった
釉掛けは・・あとでまとめて

次はこれ・・白と黒の花瓶
糸を貼って・・養生しておいて

黒釉の甕に・・ずっぽりくぐらせる
乾いてから・・養生をはずせばこうなる

糸が貼れれば・・
あとはそう手間がかかるわけじゃないが
白のラインを・・どうとるか
何度か・・やり直しが必要だった

このパターンは・・結構気に入って
これからも・・何体かやってみようと思う

今日の最後は・・これ
皿も含めて・・何度かやってるパターン

慣れてはいるが・・やはり手間がかかる
一本一本・・ピンセットと小ばさみで
まるで・・外科手術の縫合の練習みたいだ

終わってみたら・・いつの間にか夜
面白がってやってはいるものの
やっぱり・・能率の悪い仕事だと
しみじみ・・痛感する

時間との勝負・・コツコツやるしかない




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# by touseigama696 | 2012-05-01 02:23 | ●工房便り | Comments(4)
2012年 04月 30日
昨日・今日・明日

今日のロクロ挽きは・・
明日のための材料作り

今日の削りは・・
昨日の材料の継続

粗削りしておいた皿には・・データーが
27.5cmの直径・・
見込みの深さが3.5cmで・・皿の高さが5.0cm

粗削りで1220gだったものを・・
仕上げ削りで・・1120gに
6枚の皿は・・ほぼ近似値に揃える

仕上げ削りを済ませた6枚を・・庭に出して
コンプレッサーで・・白化粧を吹きつけた

小鉢にも・・白化粧
こちらは・・甕でずぶ掛け

どちらも・・生ま掛けだから
崩落の危険はあるが・・どうやら無事だった

夕食後は・・明日のためのロクロ挽き
水指6個と・・尺皿2枚

昨日と今日と・・明日が
一連で上手く流れるようになると・・捗る
それもリズムなのである

一日分の量を調整して
全てが頃合いで作業できるように・・
そこらへんが秘訣で
リズムを作るのが・・何より大事なのである

誰もいない工房で
結構よく働いた一日だった

いつものラジオを消して
この二枚・・どちらも名盤だが

ウィントン・ケリーのケリー・ブルー
ビル・エヴァンス ジム・ホールのアンダーカレント

ずっとこれを繰り返し聞きながら・・だった




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# by touseigama696 | 2012-04-30 02:43 | ●工房便り | Comments(6)
2012年 04月 29日
専門家とか・・プロとか

この山に登るのに・・プロもアマもない
あるのは・・身体を張った命がけ
猛烈な風が吹く・・エベレストの頂上

最終キャンプまで登りながら・・
最後のアタックを諦めて・・撤退を決めた瞬間
2年前・・テレビが放映したドキュメント

「命がけだからこそ・・命を大事にする」
多分それが鉄則・・プロの登山家に必須の資質だ
決断は・・命を前提にするからだ

逆に言えば・・
「命を大事にしたければ・・命がけで生きる」
とも言えようか・・

近頃・・テレビには
疑いたくなるような専門家が跋扈してる
学歴・・職歴・・著作etc
そこらへんが・・根拠のキャリアらしいが
最も大事な資質が・・
欠けてるような気がしてならない

「命がけ」・・これだ
文字通りの命がけもさることながら
責任を持つ・・ということも命がけのひとつ

無責任がまかり通る世の中が・・もたらすものは
地域や・・町や・・国が・・命を失うこと

専門家の意見を聞いていて・・
本当にそうだ・・と思えること少ないことの不安
時間が経てば・・解決するってことならいいんだけど
さて・・・





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# by touseigama696 | 2012-04-29 10:03 | ●エッセイ | Comments(2)
2012年 04月 28日
場所づくり

朝から・・ロクロを挽いた
定番とは別の赤土・・久しぶりだけど
この土・・実に挽き易い

個展のための準備を始めると・・
いつも気になることがある

挽いたり・・削ったり・・加飾したりの
大量の作品を・・管理するための場所の確保
これが・・案外厄介なことなのだ

存分に挽こうとすれば・・
場所づくりをしておかないと・・片づかない

決心して・・午後の数時間
乾燥棚を整理した

何となく置いてあるものの
この先どうするか・・決めてないものを壊す
あるいは・・焼成したが気に入らないもの
それも処分・・迷いながらもげんのうで叩き壊した

整理してみると・・全体が見えてくる
場所を作るためだったが・・
今やってるものを・・一望できれば
足りてるものも・・足りてないものも判る
そこが・・一番肝心なことだ

棚の整理は・・頭の整理でもある






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# by touseigama696 | 2012-04-28 02:45 | ●工房便り | Comments(2)
2012年 04月 27日
失踪

野良猫ミーが・・
桃次郎と一緒に暮らすようになって半年

日がな二階のベランダで気ままに過ごすふたりだが
夕方の散歩を機に・・桃次郎は住まいに引き入れられる

一方・・ミーは同じころ
工房から住まいに上がる階段の踊り場で
通りかかる私に・・夕餉の餌を催促する

別棟の離れが・・今はミーの住まい
かつて私の両親が住んでいた別棟
私の書斎の真向かいだったりするから
朝晩の餌遣りは・・私の仕事
いつの間にか・・私の膝に乗るようになった
なつけば・・やはり可愛いもんだ
夕方の催促声を聞けば・・離れのドアーを開けてやる
それも日課になってしまった

昨日の夕方・・その声が聞こえなかった
とうに桃次郎は引っ込んだが・・日暮れても戻らない

こんなことは・・今までになかった
口笛を吹けば・・どこからともなく戻ってきたからだ
心配になったが・・なす術もない
待つしかなかったが・・仕事を終えた深夜にも
声は聞こえなかった・・悪い予感がした
車にはねられてしまったんだろうか・・?

日々には大したことでなくても
今まで聞こえていた声が聞こえないだけで
無性に寂しい・・たった半年でもだ

仕方なく離れの明かりを消し・・
鍵をかけて部屋に戻った
いつもなら・・階段のミーのベッドに寝かしつけて
タオルを掛けて・・オヤスミを言うのだが
空っぽのベッドは・・ひんやりしていた

「やっぱり・・戻ってこないや・・
車にやられちゃったんかな・・?」

既にベッドに入っていた妻に・・そう言いながら
隣りの私のベッドにいる桃次郎に・・
毛布をかけてやる・・それもいつものことだ

殆ど書斎で寝ているせいで・・
ここの私のベッドは・・桃次郎が占拠してる
枕に頭を乗せて・・まるで亭主気取りである

黄色い愛用の毛布を・・身体にかけようとした瞬間
思わず・・声が出た
「ミ~!・・何でここにいるんじゃ?・・どこから入ったの?」

桃次郎の毛布の下に・・うずくまり
何事もなかったかのように
ふたりは・・寄り添って寝ていたのだ

思わず・・きつく抱きしめたが
寝ぼけまなこで・・ミャオ~とないた
謎の失踪は・・あっけなく解決した

今日は・・何事もなかったが
雨模様だったので・・
ふたりは・・それぞれの住まいで過ごしてた

ついさっき・・いつものように
タオルをかけて・・「オヤスミ!!」
腕をたたんで・・大きなあくびをひとつ
パラマウント映画の・・看板みたいな仕種で
挨拶を返してきた・・可愛いヤッチャ!!である

安心して・・今夜も仕事した






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# by touseigama696 | 2012-04-27 01:39 | ●愛しきものよ・・ | Comments(7)


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