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駒形橋から隅田川越しのスカイツリー
月に一度は見る景色である
天気の良い日なら・・ここから
吾妻橋・・言問橋と川沿いに二つ歩けば
およそ1キロほどで待乳山聖天に着くが
その境内のすぐ脇にあるのが・・加藤メディカルクリニック
私の掛かりつけ医なのである

病気の気配があろうがなかろうが
毎月一度・・問診と触診を受けている
溜まってゆくデータの中で
晩年をどう過ごせばいいか
助言をもらいながらの日々である

元々・・このクリニックは
幼馴染みの同級生が院長で
半世紀にわたって・・診ていてくれた

彼がまだ健在だったころ・・受診の都度
「患者のオレの義務は・・オマエの指示を守ること
そして
主治医のオマエが守ることは・・オレより長生きすること」

それが合言葉だったのに・・無念にも彼は守れなかった
殆ど手厚く見舞う暇もないほど・・慌ただしく逝ってしまった
実は・・前述の合言葉には一寸した別の意味があった
彼には跡継ぎがいなかったのだ・・だから
「オマエが死んだら・・息子に診てもらうからいいよ!」は
叶わないと知っていたことでもあった

主治医を失って途方に暮れて暫らく経った頃
未亡人から連絡がきた
「主人の後を
後輩のドクターが継いでくださることになったの
主人が残した膨大なあなたのカルテ
そのまま引き継いでもいいと仰ってるけど
どうする?」

そこから再スタートした掛かりつけ主治医二代目
またこれが実に良いドクターで
信頼を築けるに違いないと・・確信できたから
「暫らく・・あなたが私のことを理解してくださるまで
毎月通ってきますね」

「了解しました・・私も
先代が残したデータ熟読して
これからの診療に活かしましょう」

爾来数年になる・・息子のような年輩でもあり
私の末期を診るに・・聊かの不安もないのもいい

幸にも・・重篤な病いに侵されている気配はないが
しかし・・体中が劣化の波に浸食され
未経験の不定愁訴がひっきりなしなのだ

劣化のメカニズムを教えてもらいながら
過不足なくそれを受け入れ
穏やかに暮らせたら・・それが願いなのである

昨日・・予定の受診日だった
このところ私を悩ませている症状が
どうやらIBSらしいとなって
その相談と対応を指示してもらうためだった

IBS・・Irritable Bowel Syndrome
過敏性腸症候群・・という
決して珍しい病気ではないらしいが
過敏性・・つまりはメンタルな要素が多く
ストレスがらみの病い
かかれば・・実に悩ましい羽目になる
いささか参っているが・・原因は多分判っている

その顛末・・長くなったので明日にでも





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焼きあがれば・・こうなる予定で
消費してゆく茄子紺の顔料を・・新たに作り


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同様に激しく消費する糸テープも取り寄せた
僅かづつ物は動くが・・私はじっとしたままだ

年が明けてから
新しい約束は殆ど勘弁してもらい
この数カ月・・工房に籠っている

多分・・家一軒建つくらいの期間なのに
焼きあがってゆく器の・・何と少ないことか
焼いたもの全てに満足できるわけじゃないから
歩留まりを間違えれば・・命取りになる

火に任せるという陶芸に必至の手順は・・いつでも
全てをぶち壊してしまう悪魔との同居である
だから・・まず無事があって
その上に・・作り手の願いが叶うか
考えてみれば・・陶芸は冒険みたいなものだ


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手間の塊みたいな作品に・・顔料を吹き糸を外し
バリを補正して・・釉薬を掛ける
昨日も・・終日そんなことで終わった


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傍ら新たに・・酒器やら片口の小鉢やら
食器の色々にも手をまわしている

出来るだけ一日を・・効率よく進めるために
時間の流れの中に・・うまくはめ込みたいのだ

今朝も夜明けから・・これを粗削りした
今しがた朝食を済ませ・・僅かな時間を盗んで
ブログも更新できた・・さて工房に戻ろう
糸貼り済みに顔吹きしながら・・乾くのを待って
午後には・・仕上げられるかもしれない

深山幽谷の仙人に非ずのつもりで
テレビで・・浮世のあれこれを聞きながら
「えらいこっちゃ!」だったり「アホかぁ!」だったり
独りごちて・・時は流れてゆく



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私の住む千葉県に・・数年前他界されたが
かつて滅法名物な代議士さんがいた
本名は伏せるとして
「ハマコー」と云えば知らぬ者はいなかった

色々毀誉褒貶はあったが
今夜はそこが話題ではない・・伝聞だが
人心掌握術を物語るエピソードをひとつ

夏の総選挙のときのことらしい
支援を求めて選挙カーで走ってる最中
田んぼで仕事してた農家の人を見つけ
車から降りたハマコーさんは・・委細構わず
スーツのまま・・ドボドボと田んぼに入った
手を握って・・「頼むなぁ!」って声かけたのだそうだ

靴はドロドロ・・白いスーツもドロドロだ
だが・・そのなり振り構わぬ意気に感じて
農家の方は・・彼に一票を投じたとか

後日談によれば
「おれの選挙区は田んぼだらけ
だから遠くの畔道から頼むなじゃ
気持ちは通じないのさ

靴も背広も何着も車に積んで
田んぼに飛び込んだってことよ
何にも言わなくても・・それで通じるだろ」

ハマコーさんは・・永田町で
武勇伝に事欠かない政治家だったが
一方で・・そうした人情の機微に長けて
だから・・人気のある政治家だった


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こんなことを書いたのは
実は・・何処かの省の政務官が
被災地視察先で・・泥水に濡れるのをさけて
案内の担当者に背負われて渡ったのを見とがめられ
おまけにそれをネタに笑いを取ろうとして
とうとう辞任したとかを・・聞いたからだ

ハマコー流で言えば
「おめぇ・・何て勿体ないことするんじゃ
折角のチャンスを逃して・・挙句にピンチ
ピンチに追い打ちかけて首同然・・アホか
そういう時はな・・靴のまま水たまりにドボドボさ

どうぞって背中出されても
その背中・・被災者に貸してあげてください
くらいなこと言って・・労わり励ませよ

長靴も持たずに・・って言われそうだからこそ
気にもしない風情で・・スーツも靴もドボドボで歩けだ
そうでもすれば・・不用意も不問で
意気込みの方を買ってもらえるかもしれないのさ
ピンチをチャンスに振り替えるとは・・そういうこと」
わっかるかなぁ~?・・である

「機転」「機微」
読める読めないは・・勉強の問題だが
世の中で大事なのは・・読めるじゃなく
どうすりゃいいのか解る・・ってことなのだ

彼の学歴なら・・読めないはずはない
しかし
どうすりゃいいのか分からなかった・・は
もしかしたら・・ありだ
これまでの人生の殆どを・・上座で過ごしたツケ
政治を含めて実社会では・・大きな落とし穴になる
今となれば・・以て瞑すべしかも




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このところ・・春めいた早朝は暖かく
夜明け前の工房も・・寒くはないし
陽が昇れば
挽いたばかりの器を・・せっせと乾かしてくれます

昨日の・・朝飯前のロクロがこれで
天日干ししたら・・午後には粗削りできました


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天日干ししてる間に
近頃消費の激しい・・茄子紺の顔料作りをしました
酸化コバルトをベースに僅かな酸化金属類を混ぜます
隠し味とでも・・

何度も作っていますが・・その都度慎重にしないと
焼いて思いがけない発色だったりすると
調合を疑う羽目になります
ノートに配合数字を明記し・・それをチェックして
調整してゆきます

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手持ちの酸化コバルトの在庫がなくなったので
先日・・材料屋さんに注文したのですが
コバルト・・こんなに高かったっけ?
結構値上がりしましたので・・
材料屋さんにそう言われましたが
陶芸に関わる諸材料は
粘土を筆頭に世情と違って・・インフレ世界で
そのくせ・・作品の段階ではデフレ急降下
若い働き盛りの陶芸家には・・非情な時代でしょうね


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夕方には・・こんなに乾いています
日暮れ前に・・仕上げ削りも済ませ
豆窯の火も落として・・長い一日は終わったのでした



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晩節を汚す・・と云う言葉がある
それまでの輝かしい人生を
ふいにしてしまうような振る舞い・・のことだが
最近・・この手の晩節が結構多い

考えようでは・・長寿の副作用かもしれない
ひと昔前なら
汚す前に寿命が尽きてたかもしれないからだ
長生きするには
最後までしっかりと我が身の行く末を考える力を
失ってはならない・・ということだ

但し・・これは相続税と似ていて
誰でもが・・汚すには惜しいほどの
輝かしい人生とは限らないから
相続税の対象ではありませんよ・・の範囲で
晩節を気遣う必要がない人生も多い・・に違いない

明け方から工房にいるので
音がないと淋しくて
テレビのニュースを・・聞いているが
毎日のように登場するのが
「北朝鮮」「新設予定の小学校」
それに「築地市場の移転」に関わる
小池都知事と石原慎太郎元知事の確執だ
あのトランプ大統領が蚊帳の外の気配である

晩節がらみで・・気になる一件は
石原慎太郎氏の晩節である

「記者会見で何を話されるんですか?」
自宅玄関で声をかけたメディアに向かって
「・・楽しみに待っててください」
そこら辺で・・既に汚れが始まってる」

あなたの言動は・・お楽しみの範疇ではない
あなたの不作為がもたらしたかもしれない結果を
どう話すつもりなのか・・それを聞いているのだ

「築地の混迷は・・小池都知事の不作為のせいだ
場合によっては法的措置を考えています」

この言い分は
自分の不作為を棚に上げて・・天に唾するようなもの
我が身に降りかかって・・汚れを増すだけである

週一出勤が売りだった都知事の
その「週一」が事実だったとしても
それゆえに・・不作為があったとしても
それでも全うできるとすれば
優秀な部下に委譲するもありだが
結果についての責任は
残りの五日間の分も含めて・・全てである

言い換えれば・・週一出勤の不作為も
週日全ての責任を取れば・・作為で許される
最高指揮官の自由と不自由はそこにあるのだ

「誰に責任があったんでしょうか?」
あなたにあったんですよ・・を含んだ
メディアの質問に
「そりゃ・・みんなで決めたんだから
みんなの責任でしょう」

これで「汚れ」は・・決定的になった
みんなの責任が・・最後には
一人しかいない都知事に収斂することを
知らずに言うのか・・知ってて言うのか
どちらでも・・晩節をたっぷり汚したのだ

「どこの社の記者だ!」
会見場を睥睨して・・声高に詰問した
現職時代の・・あの石原慎太郎氏は
無残にも・・「小池君の不作為が・・」を
何度も繰り返しながら
あの日の遺恨とばかり逆襲する記者に
「どこの社の記者だ!」・・と云い返す力はなかった

老いさらばえた晩節を受け入れ難くて
「もののふが・・戦いに出向く心境」
強がってみても・・無残に代わりはなかった

これを慰め・・進言して諫められるのは
もしかしたら・・異郷の弟・石原裕次郎だけだったのでは
そんなことを考えながら・・聞いていたのだった



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いつものように・・明け方から
工房で糸を貼っていました
これはもう考えるというよりは
手を動かし続けることが殆どで
時間と根気が全てみたいなもんです

しかし・・こうした仕事は
慣れていればなおのこと
あちこちに落とし穴が仕掛けられています
油断とか無神経とかは・・案外写ってしまうもので
今貼った一本に違和感があるときは
まるで検品するかのように・・それをはじき
貼りなおすのは・・落とし穴を避けるため
面倒がらずに一手を加えることにしています
何度も落とし穴に落ちて学んだ・・苦い経験です


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昼前に・・郵便が届きました
既にネットで承知していましたが
今年の開幕第一戦
「第57回 東日本伝統工芸展」の結果通知です
入選していました
今年の始りだけに・・やはり嬉しい結果です

通算で9回目の入選ですが
でも・・こっちは慣れてきません
実にスリリングな一瞬を
毎年味わっています

それだけ難しいことであり
だからこそスリリングだし
通れば・・嬉しいのです


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4月19日(水)~4月24日(月)
日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
で開催されます

個展準備の真っ最中
合い間を縫って綱渡りの出品だっただけに
通れたことは
個展への大きな励みになりました

さて4時半です
まだ夜は明けてませんが
工房に行きます



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この数カ月・・とりわけ年が明けてからは
明け方の4時半ころから
日没の6時過ぎまで
殆どここに座ってじっと作業を進めています

じっとしていても
時間は・・お構いなしに
疾風のように走ってゆきます
まるで特急電車が通過するかのようです


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そして・・各駅停車の車内で
こんなものが少しづつ形になってゆきますが
通過電車の疾風を浴びるたびに
その鈍足に不安を感じるものです

時間は流れであり
同時に・・ボリュームでもあります
強靭な被膜さえあれば
結構な量の仕事を包んでくれますが
時間の速度とボリュームの関係を
そこそこしっかりと認識してないと
根っこのある仕事にならないのかもしれません

じっと座って・・じっと手を動かしながら
そんなことを考えていました


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手間はかかりますが・・時のボリュームの中に
仕掛りの作品がたまってゆきます

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更に・・彩色して糸を外し
釉を掛けて窯で焼く・・まだまだです

ボリュームを目いっぱい広げて
一方で・・疾風を手で止めたい気分
与えられた時間に・・体当たりの日々が
暫らくは続きます

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昨日のうちに
養生でキャンバスを作っておいた飯茶碗
これから工房に入って・・糸を貼ることにします

やがて始発電車が走る時刻
負けずに・・頑張るつもりなのです




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夕方になって・・窯を開けました

茶碗が主力の窯だったから
黑地に黑彩色・・白地に白彩色の
茶碗を四つほど・・ご披露です


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遠目には無地に見え
近くに寄れば細かい紋様
私の好きな江戸小紋が・・頭にあります


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同じ原理の・・白茶碗
白に白を浮き立たせてもらいたいのです


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淡いコントラストですが
その淡さを狙ったもので・・納得の地味
紋様の打ち方で・・表情が変ります
そこら辺に・・色々工夫が必要のようです



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花入れにもしてみました
地味な花が一隅を照らす
そんなときに似合う花器がいいなと
思うのです




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この朝・・約束の時刻ピッタリに
3人チームの取材班がやってきた
編集の〇中さんと・・カメラの〇山さん
そして・・ライターの〇野さん
ベイシックなクルー編成だ

カメラを挟んで
あっちの三人と・・こっちの一人
この日の「こっち」は・・わたし
つまり被写体なのである

半世紀前・・遠い昔だが
私は・・カメラのあっちで仕事してた
パチカメとムービーの違いはあるが
やってたことは・・同じようなもんだ

ディレクターとカメラマンを同行して
あちこち飛び回って取材してた時代だった
この写真に写っていない・・ライターの○野さんが

「世界の結婚式って番組
あれ小学校のころ・・母と一緒に見てたんですよ!」
〇野さんと私の間に流れてる時間が分かる
「世界の結婚式」を撮り始めたのは
〇野さんが生まれる前で
彼女が小学生の頃でも・・放映していた

三人がカメラのあっちから
こっちの私を・・撮っている
長い時間が過ぎ去ったのに
この立ち位置に・・まだ慣れていない

だから逆取材のつもりで
こっちから・・あっちの三人を撮ったのだが
何故か・・〇野さんの1枚がボケた
そういうわけで
泣く泣く紹介するのをやめた
年の差を隠したいんだろって
勘ぐられずに済みそうだ


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この取材のホントの主役は・・この茶碗
でもこいつは・・一言も喋らない
ふたりが・・アングルしてフォーカスしてるころ
ライターさんは私に喋らせて
結局・・茶碗に物語を作ってゆくわけである

「このモチーフに行きあうまでに
何があったんですか?」
傍にいて時折り語りかけて
茶碗は・・ひとになってゆく

幾つかのインタビューに応えてると
どんな物語になるのか
想像しながら・・楽しみになってきた

カメラのこっちを・・何度か体験した今
もしカメラのあっちに立つなら
あの頃より・・もう少しひとが撮れたかな?
って思えるのだが・・



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一昨日
季刊誌「炎芸術」のスタッフがみえて
無事に取材撮影を終えた
そのことは・・別項で書こうと思うが

取材中・・ディレクターさんから
こんな話題が出た

「東日本の陶芸家さんで
牛ベラお使いになる方って・・珍しいですね」

その時カメラの前で挽いた茶碗に
牛ベラを使ったからだったが
なるほど・・と思いつつ
ちょっぴり不思議でもあった

こんな便利な道具・・どうして?
西の作家さんが多用するのは分かる気がする
長い間の伝統をもった道具だからである
古いものは・・西で生きてる
伝統窯業地でしばしば見かけ
学ぶことの多い・・歴史なのだ


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取材を済ませた昨日も
予定してた小鉢・・牛ベラを使った
使いながら・・やはり良い道具だと思う

この道具を上手く使えば
滑らかで破綻のない見込みのシルエットを
一連の手の動きで・・ものにできる
同じことを単体の木ベラやスポンジを使えば
ロクロ目が残って・・後始末が必要なこともある



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牛の舌・・とはよくなぞらえたものだが
確かに・・この自然な曲がりを生かせば
好みのライン・・シルエットを描ける

聞けば・・木を削ってこのカーブを作るらしい
縦にも横にも程よい丸みがあるから
曲げて作るのは無理
きっとそのせいだが・・結構な値段である
でも一本あれば・・そして使いこなせば
古人の賢さが・・手から伝わってくる


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昨日は
独っきりの工房だったから
使ってるところを撮れなかったが
古いライブに・・使ってる写真があったので
それをご紹介することにした

同じような小鉢
私の場合・・こんな風に握って使う

右手の親指と・・四本の指のそれぞれ
それに右手首に意識を注ぎ
必要に応じて・・必要なだけ力を入れる
それぞれがギアみたいなもんで
その力に操られて・・牛の舌が角度を変えるのだ

深さと広さと丸み・・全ては一連で動く
倒しながら・・広げながら
そして柔らかくて滑らかな丸み

牛の舌をリモコンで動かしてるようなもの
上手く使えると・・中々の快感なのである

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牛ベラの曲がりと・・器の丸みを
合わせるようにしてロクロを回す
同じ手つきができれば
同寸同姿の小鉢・・一丁あがりなのである

炎芸術のスタッフさんは
全国の作家を訪ねて取材されてるから
牛ベラと東日本の関係は
きっとおっしゃる通りだろう

食べる牛タンだけじゃなく・・使う牛ベラ
もっと普及させなきゃ!
そんなこと考えながら

さっきまでの朝飯前に
10個ほどの小鉢・・粗削りしたのだった

さて・・工房に戻らなきゃである



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