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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

<   2018年 01月 ( 10 )   > この月の画像一覧

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最寄りの駅から約1.5時間
娘の母校の病院は・・地の利はやや遠い
でも
娘に紹介されたDr.は穏やかで自信に満ちていた
この大学の眼科教授とある
娘と同級と聞けば・・お若いが
この年輩は医療の中心世代
全幅の信頼で治療していただける
地の利は遠くても・・人の縁は濃い
有難いことである

雪の悪天候が予想されたこともあって
前日の夜・・病院最寄りのホテルに泊まった
翌朝早めに病院に着いて・・受付を済ませた

やがて瞳孔を開く検査などが始まって
幾つかの機械の前に顔を乗せ
強烈な光線で射抜かれた

「確かに白内障が発症しています
現在のデータは判りましたが
白内障以外に障害要素がないか
一応チェックしてオペのスケジュールを
入れましょう
もう一度来院してください」

次の予約が入って・・昨日は終わった
幸い早めに終了できたので
夕方からの悪天候になりそうな気配を逃れ
鉄道が混乱する前に・・無事帰宅できた

止まってしまった電車に閉じ込められる・・って
閉所恐怖症の私には最悪のシナリオ
手術よりこっちの方がきっと怖い
「無事」にほっとしたのは・・そういうわけだった



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by touseigama696 | 2018-01-24 00:21 | ○未分類 | Comments(0)
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この数年・・目の不自由に悩まされてきた
白内障だとすれば・・歳相応の発症だろうが
そろそろ眼科のお世話になるべきか
検査を受けることにした

診断次第では
勿論手術を受けることになる
友人に何人も経験者がいて
誰しも・・取り戻したものの大きさに
びっくりもして・・勧めてくれる

40数年も前になるだろうか
亡母が治療したころ
白内障の手術は
長期入院の上・・失明覚悟の勇気が要った
それでも全てが済んで帰宅した亡母の
最初の一言は・・今でも覚えている

「うちって・・こんなに汚かったの?」
見えなかったものが・・みな見えたらしい
そして
「こんなによく見えるの・・小学校以来かもしれないわ」

今では・・日帰り外来でもできるようになった
などと聞くと・・隔世の進歩が理解できる
娘の同級生の眼科医の世話になることになった

「キャンバスのこのグリーン・・こんなボケた色だったっけ?」
そうでないことを祈るばかりだ
明日・・初診で検査が始まる


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by touseigama696 | 2018-01-21 14:29 | ○未分類 | Comments(6)
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私の肩腱板は
とりわけ右肩で・・大断裂してから久しく
情けないほどに力を失いつつあります
今までは
大皿も大壺も一本で挽いてきましたが
力負けを痛感する昨今
紐での成形に慣れる必要がありそうです

今日の午後から
紐を巻いて積み上げ始めました
一本挽きと違って・・土と格闘する必要はなく
丈が高くなっても揺れないように
丁寧に巻いてゆきます

この季節は・・乾燥の難しい時期で
急ぎ過ぎると失敗するので
今日はここまでにして
明日また続きを重ねてゆきます

最終的な形にするのは
高さを確保してからということになります
力は節約できますが
根気は割り増しの仕事・・かな

大分昔になりますが
傘立てを作ったとき以来
これからは多用することになるかもしれません

何かを得るための「繰り返し」を
何かを失わないために「繰り返す」・・
加齢は「守齢」
守れるものを・・守るべきものを
しっかり見つめる必要があるようです
勿論・・陶芸だけの問題じゃなさそうです



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by touseigama696 | 2018-01-20 06:23 | ●工房便り | Comments(0)
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23年前のあの日・・将来
こんな大皿挽く陶芸になるなんて
想像もしなかった

たまご一個分ほどの粘土で
生まれてはじめてぐい吞みらしきを
手で捻ったのは・・平成7年1月5日
52歳の新年だった

病院事務長をしていた私は
開設から関わった病院が
どうやら軌道に乗ったのを機会に
少し仕事から離れる時間をと
隣町の女流陶芸家の手ほどきで
稽古に通うことになったが
2週間ほどで・・阪神淡路大震災が起きた
あの衝撃の朝を忘れることはない

爾来・・毎年この日は
テレビが追悼の映像を放映するが
あれから3年とアナウンスされれば
私の陶芸も同じ3年
まるで陶歴を数えるように歳月を重ねたが
そんな習い事に身の置ける自分を
何と幸運なことかと・・思い続けてきた

今朝もいつものように4時頃には起きだし
早朝のニュースを見ながら
23回目のあの日なのは判っていた
やがて5時46分に
黙とうのアナウンスがあって
音声が途絶えた
自室に立って・・目をつぶった
あの朝・・テレビで見た驚天動地の
悲惨な様子が・・今も目に浮かぶ

ところが・・僅かな時間の後
怒髪天を突く怒りに襲われた
黙とうの真っ最中なのに
何やら説明らしきを読むアナウンサーの声
もしかしたら
全国の人々が思いを共有して
あの日の哀悼にこころ寄せているのに
何と心ない邪魔な解説なのか

あの日を風化させないために!など
所詮おためごかしでしかないことを
さらけてるに過ぎない心無さに
無性に腹立たしかったのだ
そのまま黙とうに戻ることなく
「次のニュースは・・」で終ってしまった

陶芸に手を染めて23年
大きな皿をロクロで挽けるようになった23年だが
それも次第に思うがままには出来ぬ衰えを
否応なしに思い知らされる23年でもある
長いといえば長いが
流るる水の如しでもある

「大皿に・・できるかなぁ~?」
「どうやら何とかなったか!」
際どい20分だった



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by touseigama696 | 2018-01-17 20:02 | ●工房便り | Comments(2)
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一昨日
これを撮影するための取材があって
挽いてるところと
乾燥させてるところと
削ってるところを
時間差で準備して
数時間で数日分の長さを詰めるという
あの料理番組方式で進んだのでした

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編集長自らカメラを持ち
「ああしてください!」「こうしてください!」
機関銃みたいに
連写シャッター音が響きました
私の時代のように・・生フィルムだったら
大赤字必須だったはずで・・デジカメ様々です


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編集長さんの要望に応えて
こんなのが挽けました
これを乾かして削ると
一枚目の写真に化けるという寸法
乾燥時間を省略できたわけです
だから
数時間で全部終わってしまいましたが
最後に・・たまには撮っておかねばならぬ
作者のポートレイト


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で・・滅多にアップしない自画像がこれ
大昔
テレビの制作マンだった時代は
他人の写真は沢山撮りましたが
自分が撮られることは全面回避
ともかく苦手で・・逃げまくりました

どうしてかっていうと
カメラの前で笑えないのです
「ハイ!・・チーズ」なんて言われると
顔面が引きつって仏頂面
「なに怒ってんのぉ~!」なのです

この一枚
滅多に撮らない一枚だけに
連載のプロフィールで差し込むのに
使うことになるかもしれません
相変わらず仏頂面ですいません!




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by touseigama696 | 2018-01-16 20:43 | ●工房便り | Comments(0)
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昨日の一枚は・・これ
じっと見つめていたら
孫を背負ったお婆ちゃんの後ろ姿
そんな風に見えてきました


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窓に燦々と朝日が差して
冬晴れが輝いています

今日は・・センター試験の日
毎年のような大雪混乱は・・大丈夫だろうか

ニュースを見ながら・・毎年思うことですが
どうして・・いつも悪天候に虐められながら
この季節にやるんだろ?・・って
センター試験って・・季語になってるのかな

前にも書いたことあるけど
ひとつの提案・・もいちど書いてみよう

高校三年の夏・・7月8月の夏休みを
最後の追い込みに賭けて・・お勉強三昧

そして
9月上旬に・・センター試験
同じ9月の末に・・二次試験
10月の頭には・・合否決定
多分・・暑いけど風邪ひくこともないし
悪天候も少なそうです
高校生活3年は・・ここで終わり

大学の入学は・・今と同じで翌年の春にして
10月から翌年の3月までは
半年間のフリータイムにします
つまり・・もう學校には行かず
何をして過ごしてもよいことにするのですが
卒業までに提出するレポートがあります
課題は幾つかあって

目的のある旅行を計画して
独りでもよしグループでもよし
その旅のレポートを書くこと
or
ボランティア活動に参加して
そのレポートを書くこと
or
大学が始まったら
専門の学部との関連で
将来やってみたいと思うテーマを探して
それの考察レポートを書くこと
必要なら入学した大学の許可を得て
学部の講義に出席してみるもありだ
or
大学での学費を稼ぐために長期アルバイトもあり
働くことが・・どういうことかと
納得も不満も含めてレポートすること
or
所属していた部活の後輩たちに
コーチとして指導に関わり
その実績をレポーとすること

思いつきだけど・・例えばそんことで
このレポートを・・高校の卒業論文にして
卒業式を迎えればいいのではないでしょうか
入試に疲労困憊の高校三年生じゃなく
日焼けした逞しい若者になって
大学の門をくぐればいい・・言うまでもなく
進学組だけじゃなく就職組も同じです

多感な17~8歳の時に・・半年という長い時間
個人の責任を軸にした・・社会参加は
やがて大学4年生で出会う
本番の社会参加への準備に影響するはずで
座学にはない収穫が期待できそうです

将来・・中年のおっさんになったとき
この半年が大学とは違う
忘れがたい思い出になればいいなと
思うのです

センター試験の悪天候の苦労を思い出すより
るかにましじゃないでしょうか?

そういえば・・我が家の息子殿
30年近く昔・・入試の日が雪で混乱
躊躇っていたのですが
「欠席が多けりゃ合格率もちったぁ上がるかも
行けばぁ!!」・・けしかけました
そしたら合格してて
その大学を卒業して・・今があります

秋だと・・これってないかもね



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by touseigama696 | 2018-01-13 09:08 | ●エッセイ | Comments(4)
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久しぶりの個展を済ませた
昨年の晩秋から暮れまでの間
殆ど土に触れずに過しました

集中力の持続が思うままにならない年代
その分注意深く作業しないと
不測のミスをしそうで
かなり自分に負荷をかけて緊張しましたから
終ってみると・・予想以上に疲れていました
休むことも仕事の内
初めて・・そんなつもりになった秋でした


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少し作らねばならない必要もあって
年初めの稽古日に
素焼き済みに糸を貼りだしました
手慣れた定番の器ですが
久しぶりのこと
それなりにリフレッシュできたのか
気持ちを込めて・・貼りました

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これは飯茶碗
10度で分割した36枡を
1㍉の糸で区割りをし
0.5m㍉糸3本で埋めてゆきます



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考えることもなく
リズミカルに手指を動かすだけ
貼ってるうちにリズムができてきて
「あぁ・・日常が戻って来た!」
ふとそんな風に感じたのでした


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これに茄子紺で色を吹き
釉掛けして焼きますが・・もう少し数を作ります


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これも定番の波状紋皿・・30㌢ほど
この春の公募展に出品したいと思う作品の
テストピースです
うまくゆけば新しいモデルになりますが
イメージ通りになることって
滅多にありません
焼いてみなきゃ・・なのです



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by touseigama696 | 2018-01-11 06:00 | ●工房便り | Comments(2)
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イタリアンのレストランが
たいした理由なしに値段を上げたかったら
食器を全部純白にすればいいかも
フレンチみたいに見えて
もしかしたら・・うっかり納得しちゃう

だが・・

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私の好きなイタリアンは
マジョリカの素朴で温かな
向日葵の花みたいなプレートがいい

それにたっぷりとパスタが盛られ
これがスープ?!
びっくりして食べるのがいい


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イタリア在住の平井智さんの個展
昨日柿傳ギャラリーで拝見した
素朴と言う言葉は・・使い方が難しい
下手の代名詞だと思ってるひともいるからだ

実は真逆
長い道のりを経てようよう至る境地である
だから温かいのだ


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在廊の平井さんと
1時間ほどお話する時間に恵まれた
失礼な言い方だが
イタリア人?・・そう思ってしまう
45年の在伊で届いた温かさの境地なのかも

マジョリカの技法などにも触れて
勉強させていただいたのだった



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by touseigama696 | 2018-01-10 06:10 | ○展覧会 | Comments(0)
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昨日は・・本焼きの窯を焚きながら
またキャンバスと向き合っていた
最近・・このループ紋様にこだわっている

これで何を表そうとしてるのか?
何度も繰り返していると
漫然と貼っていた動機に
もしかしたらというイメージが浮んでくる

「永遠」・・言葉にすればこれかな
この糸・・どこからでもいいけど
なぞってゆくと・・元に戻る

永遠は・・無窮の彼方なのではなく
いつかは元に戻ることじゃないかな
どこが元かさえ判らないほどに遥かな道
今いるところは‥旅の始りだったようであり
終わりでもありそうな
だから何度繰り返しても・・「今」は未知


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こんなことを考えるきっかけは
メビウスの輪・・を思い出すからだ
Aの表面をひっくり返してBの裏面に貼るだけ
これがメビウスの輪である


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その面のどこかに印をつけて
線を書いていってみると
表面の線が・・やがて透けて見えて
裏表つながったまま・・出発点に戻る
何度歩いても・・元に戻る

「永遠」のモデルにメビウスを使うことが
数学的に問題があるのか
算数嫌いには・・苦手なことだが
私には・・実に解りやすいのだ

干支の12年・・還暦の60年
考えてみると
メビウスの出発点みたいにも・・思える
今年で76歳
6回目のメビウスの目印を通り過ぎて
また同じ道を歩いている
いつか来た道・・それに気づくまで
私には・・この道は永遠なのだ


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こうして色を乗せるのは
歩いている道から貰う・・私の気分
刹那が決める・・私の気分
うまく表したいが・・簡単じゃないようだ



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by touseigama696 | 2018-01-07 14:05 | ●エッセイ | Comments(0)
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初冬の陽ざしに輝く朽葉(くちば)
枯れ葉のことだが
何と美しい佇まいで・・深い紅だろう

例えば・・たった一本の絵具では
どうしたって表すことのできそうにない紅
この色合いの深い底には
長い長い時間が費やされているように思える
朽ちてこその紅
かつてこの葉に散りばみた青も黄も緑も
今は影を潜め・・奥から紅い秋を滲ませている

朽葉は枯れ葉のことだが・・枯葉の色のことでもある
朽葉色・・それがこの葉の今の色合いなのだ


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平安の有職故実はかさねの色目で
こうして朽葉の色合いに触れている
芽吹くものへの憧憬の一方で
朽ちてゆくものの美しさに
深い愛着を重ねているのだろう


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ひとの人生にも・・朽葉色があってほしい
それこそが老人の人知れぬ矜持のような気がする



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by touseigama696 | 2018-01-04 08:27 | ●エッセイ | Comments(0)