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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

<   2017年 09月 ( 19 )   > この月の画像一覧

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中学時代からの親友〇倉クンが
近年思い立って勉強を始めた水彩画
同人展のご案内が届いたので
妻を誘って横浜まで出かけた

彼は・・大学時代から社会人生活を含め
半世紀に及ぶヨットマン
乗ることならベテラン中のベテランだが
それを描く・・という
きっと上手くなると思う

何故なら
彼の眼の中・・頭の中には
セールを一杯に膨らませた
愛するヨットの美しいシルエットが
無数に詰まっていて・・目をつぶれば
誰よりもイキイキと描けるに違いないからだ


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今回の出品作の一枚
水の色と光と影に苦労したとか

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地元葉山のマリーナが・・ホームベース
彼のヨットも繫留されている
だから・・始終ここにいて
手入れをしたり・・描いたり
悠々のシニアライフなのだ

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このヨットは・・一人では走らせられない
会社時代のヨット部の仲間と共有し
フランスで建造した外洋対応のクルーザー
キャビンもついている
ノルマンディーの南から地中海を帆走した後
日本に輸送した艇である
フランス製らしい美しい船姿だ

仲間は・・互いにクルーとして補完しながら
今は・・江の島を右左に
相模湾を奔放に走らせているようだ
二度ほど乗せてもらったが
慣れない私は船酔いに参った
帆走しながらのランチなんて
そりゃ素人には無理ってもんだ

してみると
古希を過ぎても・・海の男たち
ナカナカなのである

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しかし・・そうだとしても
ヨットは天気次第・・風次第
不都合なら・・筆を握って描けばいい
どんな雄姿であろうと
描いてる限りなら・・安全である

白い帆布の下で・・君は半生をかけて
この大洋にどれほどの航跡を残したんだろ
でも・・それも若ければのこと
そろそろ・・それも
ヨットは‥風との格闘技
好漢・・くれぐれも自重自愛召されよ!



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by touseigama696 | 2017-09-30 07:50 | ●畏友交遊 | Comments(0)
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かつて事務長として在籍していた病院
陶芸を始めたのは・・この頃だった


若いころから
自分の居場所の居住性を良くすることには
人一倍関心があった。
今もそうだが・・仕事をする場所は仕事だけ
というのは余り好きではない
居場所が快適でないといい仕事もできない
というのが持論でもあるからだ
そこで・・私好みに整備された居場所を
コックピットと呼んできた

かつて病院の事務長だった時代
私の部屋には小さなキッチンを作り
冷蔵庫も置いた
気分転換に炊飯器で飯を炊いたこともある
テレビもオーディオも私的な本も置いたし
壁には好きな絵をかけた
ロッカーには寛げるカジュアルウェアを用意し、
ソファ・ベッドで仮眠も取れた

そうすることで・・夜中まで病院にいても
それが苦になることはなかった
考えてみれば・・社会人になって以来
タイムカードを押す仕事は一度もしたことがない
公私の区別のつかない仕事ばかりだった
だから・・けじめのつかない時間を
どう過ごすかは・・ライフスタイルの問題で
それがコックピットなのだった

こんな言葉がある

「集中力のある人は
音楽を聴きながらの作業は集中できず
集中力のない人は
音楽をかけることで効率がよくなる」

一般論としてなるほどと思う
しかし・・ひとりの人間にも
この二つは共存するような気がする

つまり・・この言葉を言い換えれば
「集中力を必要とするとき音楽は邪魔だが
集中しなくても大丈夫なときは
音楽で効率があがる」

私の場合・・轆轤を挽いたり
挽いた器を削るときなどは・・音を切る
しかし
糸を貼ったりなら・・音楽がある方がいい

音があった方がいい‥ない方がいいは
どちらにせよ
音を用意しておかねば叶わぬことだから
居住性を良くするというのは
集中を維持するためであり‥同時に
集中を解いた時のためでもある

長時間の作業であれば
美味しい珈琲も合間に食べる菓子も
音楽と同じように・・居住性に関わる
大事なアプリケーション
集中を必要とする場所には
集中を解くツールも用意しておきたいのだ

工房にもコックピットはある
だが
かつて病院で作ったあの居心地はない
考えてみれば・・事務長時代は
今よりも更に滞留時間が長かった

そこに風穴を開けようとして始めたのが
趣味の陶芸で
病院から離れる時間が必要だと感じたからだった
阪神淡路大震災のあの年のことで
それが今では・・仕事になってしまった

ついこの間のことのように思えて
四半世紀の時間が流れた


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by touseigama696 | 2017-09-28 22:19 | ●エッセイ | Comments(2)
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我が家の窓から見える景色だが
およそ1年前のこの風景
今ではどれもが完成して・・人が住んでいる
転居して3年・・最早
我が家はこの辺りでは・・古い家かもしれない

「庵を編む」・・風流な言い方だが
この言葉が醸す雰囲気には
隠棲の身の簡素な家・・といった趣がある
似合いそうなのは・・隠居所だろうか

私が現在地に転居を決意したのは
この隠居所の概念だった
贅は求めず・・そう長くはない筈の晩年を
明るくて・・温かくて・・安全で
使い勝手がよく・・手間がかからない家
それが念願だった

思い立った5年ほど前
色々な住宅メーカーさんとお目にかかった
希望を述べて・・プランについて意見を聞いた
しかし・・既成のプランには
隠居所という概念は見えなかった

「是非お任せください・・わが社は
50年に耐える堅固な住まいを作ります!」
散々希望を述べた後に聞いた・・この自負
隠居所に・・半世紀は無用

百まで生きても25年の晩年
残りの25年を息子一家に住めとでも
手狭な隠居所では・息子一家には無理な筈だが
お構いなしの堅牢建築ご推薦
早々にお引き取り願った覚えがある

最後に地元の古い友人が経営するメーカーさんが
「俺をお忘れか?オレもメーカーだよ
だから・・設計に色々注文つけてくれれば
それに応じて作るよ」
何と彼は・・教室の生徒さんでもあった
灯台下暗し・・不明を恥じたものだった

この友情のお陰で
実家を引き払って・・転居して3年半
日当たりもよく・・風通しもあり
断熱材に守られてか・・冬なお暖かく
掃除も手間いらず・・直火を使わず
不測に備えてエレベーターもついた
詳細は書かないが・・システム導入の
セキュリティーも作動していて
安全にも注意が払われている
旧宅時代には考えられないことだった

実年時代に我慢して陋屋に住まい
古希を過ぎての新築だったからのこと
40歳で建てれば
築後30年の家にあと10~20年
隠居所にしては聊か不都合かもしれない

ひとそれぞれ色々な事情で今があるが
これからの世の中
隠居所適応の老人が更に増えるわけで
社会的にも・・こうしたコンセプトで
老人が快適に住まえる住環境に
もっと支援があっていいのではないか

メーカーさんが知恵を絞って
快適で廉価な家づくりに
多様なプランを提供してくれたらと
体験からも・・そう思うのだ

昨日・・思い立って妻を伴い
最近同じように実家を引き払い
嫁いだ娘夫婦から数分の距離に
真にお洒落で快適な戸建てを手にした
中学以来の親友〇下クンを訪ねた
間取りでいえば・・まさに隠居所
庵にしては・・モダン
編むにしては・・お洒落
まことに見事な転進である

転居祝いのつもりだったが
すっかりご馳走になり
日暮れの都心を・・おっかなびっくり
ハンドルを握って帰宅したのだった



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by touseigama696 | 2017-09-27 07:35 | ●世相あれこれ | Comments(6)


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これは・・素焼きを終えた大皿
教室で掻き落としを研究中の〇原さんの作品
無事に素焼き通過です

この作品は
半磁土で・・40㌢ほどの皿をロクロ挽きし
半乾きの間に・・コバルトベースの青化粧を吹き
充分乾燥させて・・アラベスク紋を掻き落とし
素焼きしたものです
本焼きすれば・・鮮やかな茄子紺の皿の予定

生まの間に紋様を打つわけですから
ひとつは
うっかり口などを壊してしまう危険
更に紋様を搔き落とせても
素焼きの窯で切れたり・・歪む危険
そうしたリスクを承知で
これだけの細かい作業に取り掛かるには
それなりの実力と覚悟と勇気がいります

終了間際に事故って破損したり
素焼窯で切れたりしたら
やはり・・失望は隠せませんからね
それだけに・・素焼きと言えども
私も昇温推移に・・慎重になります


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最初の頃は
代表的なアラベスク紋様を写したりでしたが
自作のデザインを・・と助言してる間に
段々オリジナル化してきています

アマチュアレベルでは
相当な域にいて・・公募展での実績もあります
大きな会社の幹部社員でいながら
多忙の中でも・・この研究には10年近く
緩まず続けてきたし
何よりも・・単身地方転勤時代にも
週末帰宅の際は・・工房にきて
中断せずに続けてきた努力の成果でしょう

全面に糸を貼る私の仕事も面倒ではありますが
○原さんの掻き落としは・・それ以上の手間
教室作品ですが
一目も二目も置いて見ています

この後・・釉薬を掛けて本焼きしますが
贈り先の決まっている作品のようで
更に慎重に本焼きしてあげねばと
私も・・本気なのです



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by touseigama696 | 2017-09-26 08:31 | ○陶芸教室 | Comments(2)
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リュックサック背負って歩こう!
これだと
まるで終戦直後の食料買い出しだ
今は
Walk in backpack
バックパックで歩こやないか!
大分格好よくなった

私の愛用のバックパック2個
厚みも大きさも少し違う
季節に応じて準備が異なるから
選んで使う

昨日は右の軽いやつ
ポケットの切り方も含めて気に入ってる
どうやら個展の追作も終え
少しぼんやりしたくて
昼から歩き出した

個展の準備のため
年初からいつものペースではなく
工房に籠る日が続き
日課の4㌔ウォークも・・完遂ではなかった
体力温存・疲労回避を心がけたからだ

どうにか落ち着いて
日課の4㌔歩とバックパック・ウォーク
どちらも復活させることにした

ルートは決めず隣町まで歩いた
知ってるコースで歩けば6㌔だが
昨日は・・気分で歩いた
勿論計測器具も体につけてるから
ランダムに歩いても・・およその距離は判る

照るでなく・・降るでなく
歩きやすい天気
久しぶりの長距離なので
足取りに覚束ないものがあるが
それも少しづつ慣れ始めた


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復活の日のために
過日・・妻が買ってきてくれたシューズ
軽くて足に優しい靴・・これも気に入った

言うまでもないが
長く歩くのは・・シューズ次第だ
そして両手を空けて・・リズムをとること
手で荷物をぶら下げたりしたら
それだけで推力は落ちる

前回は往復歩いたような気がするが
昨日は片道にして・・復路はバスにした

それでも・・14,000歩・9㌔相当歩いた
復帰一回目・・こんなもんでいい
今日からまた
ルーチンな習慣に戻してゆくつもりだ




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by touseigama696 | 2017-09-25 05:33 | ●独立独歩 | Comments(0)
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野良猫の背を押しやりて秋日落つ 哲郎
のらねこのせをおしやりてあきひおつ

夕食前にいつもの4㌔歩行に出た
歩き始めたとき・・まだ僅かに明るかった
途中で猫が・・私の前を横切って走り去った
背中が・・微かに黄金色に光った
同じ道を折り返した頃・・最早つるべは落ちていた

残照に背を押された猫は・・何処へ帰ったろう
餌にありついて・・ねぐらに戻ったろうか

夏らしい夏ではなかったが
秋らしい秋は来るのかな


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by touseigama696 | 2017-09-24 10:21 | ●俳句 | Comments(0)
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数少ない好んで見るTV番組が・・「プレバト俳句」だ
「何でも鑑定団」と共通して
楽しみながら日本の伝統文化にふれ
その啓蒙ともなっている

鑑定団がシニアに傾くのと違って
俳句は・・若者にも興味を誘ったようだ
妙に同人らしき俳句愛好家を集めず
お笑いのタレントさんたちの起用は
見るものに一段と親しみをもたらした

毎週のように見ていて
芸人さんたちの才能に驚愕だ
人を笑わせるって・・アホにはできない
はずみで笑うのは・・芸ではない
しかし意図して笑わせるのは・・芸の才能
そこらへんの実にデリケートな感性が
見事に俳句に生きていると・・感じてた

ちなみに夏井いつきさんが褒めた四句を引用すると

* セイウチの麻酔の効き目夏の空  藤本敏史
 * 紫陽花の泡立つ車窓午後の雨   梅沢富美男
* テーブルに君の丸みのマスクかな 村上健志
 * 野良犬の吠える沼尻花筏     東国原英夫

どれも見事な俳句だと思う
歳時記に載っていても不思議じゃない
優れた指導者の影響力はたいしたものだ

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いつもの定番のランキングを終えた後
特番で・・プレバトが対外交流戦をするという
先日ニュースで知っていたが
俳句甲子園の常連で連覇を果たした
開成高校が相手だという

プレバト俳句の実力拝見にはもってこいだ
いつもの辛口添削の・・夏井いつきさんも審査員
楽しみに見た

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お題は・・正岡子規と野球
すたこらサッサとカメラがカット替えをするから
まとまらない画面だが
なかなかの句ができて・・好い勝負だった

開成高校俳句部も
プレバト相手できっと緊張してたはずだ
俳句甲子園での戦いの方が楽だったかも


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この二句・・三回戦の最終勝負
勝ったのは開成高校の句だが
プレバト藤本クンの句も好きだ

外野席に僅かに集まった応援家族を見て
少量の秋が来ている・・って
言えそうで言えない表現である
一方で
二百十日のバットを置いた試合が
どんな試合だったのかも
想像に膨らみが生まれ見事だと思う

対抗戦の結果は
何と三句中二句で勝ったプレバトの勝利
しっかりと実力を見せてくれた
きっと夏井さんも鼻が髙かったろう

お題の写真に写っていた正岡子規
日本に野球を普及させたひとだが
言うまでもなく俳聖である

その子規が睥睨する写真を見て・・一句
多分開成高校俳句部は・・やりにくかったはずだ
  何故なら
子規は開成高校の偉大なOBのひとり
もしかすると・・松山在住の夏井さんの陰謀(?)
プレバトに肩入れしようと
同じ郷土の偉人子規に睨ませて
後輩を萎縮させたのかもしれない(笑)

同じくOBのひとりの私は
何とか後輩たちに勝たせてやりたかったが
孫のような生徒たちでも・・私より格上の俳句
プレバトの実力は・・きっと本物なのだ
私が在校した時代に・・俳句部はなかった
あったのは排球部で・・私はそっちだった

=閑話休題=

どなたかが
夏井さんの添削の妙を讃えたら・・師曰く
「私が素晴らしいんじゃなくて
日本語が素晴らしいんだよ」

日本語ってそういう言語なのだ
俳句に人々の関心が集まるのは嬉しい
17文字の文学は・・世界に誇れる文化だし
極限まで無駄を省いて核心を突く
ひとの生き方に通じる視点でもある

プレバトの俳句がどんどん育っていってほしい
ほんとにそう思う



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by touseigama696 | 2017-09-22 16:03 | ●お気に入り | Comments(4)
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妻ジャンヌを描いたモディリアーニの作品


少し落ち着いた日々が戻って来て
かつて書き綴った「折々の折り」を
読み返したりする余裕もできてきた

懐古ではあっても・・今もそう思う
そうした記述をみつけ・・少し推敲を加えて
改めてふれてみた


モンパルナスの灯   

趣味の遊びで油絵を描いていた頃
人並みに人間の顔のデッサンを試みたことがある
最初のうち何枚描いても
妙に間延びした顔になってしまった
生身の人間がモデルになってくれよう筈もなく
手当たり次第に写真の顔を写しとってみたが
どうあがいても似ても似つかぬ顔なのだ

やがてある錯覚に気づいた つまり
左右の目じりを結ぶ線の長さと鼻の長さは
実際には目と目の方が長いのだが
描いてるデッサンは鼻の方が長くなってしまう
そのせいで間延びした面長になるのだ

しかし
自分で描いたデッサンを見て吹き出した
「これってモディリア-ニじゃないか!」
モディリア-ニの描く顔は大抵鼻が長い
それもかなりデフォルメして長い
一寸見には下手糞な顔である しかし惹きつける
瞳のない面長な顔は限りなく哀愁に満ちて
彼の人生そのものでもあるようだ

「モンパルナスの灯」を見た・・何度目だろ
昔の映画には手練手管はないが
見る者のこころを真っすぐに貫く力がある
画家の人生は 
どの道色彩と無縁には語れないものの筈だが
モノクロの陰影が色彩を捨象して
モディリアーニの悲しみを浮かびあがらせる
時代に早すぎた画家の感性と苦悩の末のこと
後世の人間が気づくボタンの掛け違いなのだ
そうしてみれば
あの時代に彼の才能を信じ切ったジャンヌの純愛は
決してひ弱なものではない

「お金より、励ましが必要なのです・・・」
非情なまでにモディリアーニの死を待って
作品を買い占めようとした画商モレルに向けた
この一言はジャンヌの存在そのものでもある

描くことも作ることも
時に時代の実益そのものとは限らない
才能が花開くというが
その才能はやがて作品の上では開いても
作者の実人生の上ではないことが多いのは
皮肉なことだ
「お金より、励ましが必要なのです・・・」
ものづくりに・・ジャンヌの言葉は今も生きている

没後百年・・落札価格の天文額に比べて
存命のころの窮乏は・・落差があり過ぎる
でも言い換えれば
画家の(画家に限らないが)の
時代を先取りする慧眼の凄さでもあろう

ジャンヌはモディリアーニの死後
日ならずして自ら命を絶った
ふたつの命の代償に
今もモディリアーニは燦然と輝いている
切ないが以って瞑すべしでもある
 
                              2003/11 折々の折り


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1995年ころの習作のデッサン

寸法の比率が解って
モディリアーニから脱出?(笑)
でも才能があるとは・・思えなかった

少し乱暴な言い方だが
陶芸は稽古次第で
ある程度まではゆけそうだが
絵となると
最初から才能のあるなしで
決まってしまいそうだ
そんな気がして
3年ほど趣味の油彩を描いて
陶芸に転向したのだった



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by touseigama696 | 2017-09-21 05:09 | ○折々の折り | Comments(2)
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まるで真夏を取り戻したように暑い朝
久しぶりに・・土と格闘した

ロクロに乗せた土は
その種類・量・目的によって
生きてるが如く千変万化の様相を見せる

繊細で柔和な力でないと叶わぬ・・美しい姿形
大胆で思い切りのよい気合に頼る・・荒々しい造形
身と蓋や本体と部品・・調和が必要な複雑な構成
色々ありそうだが
そのうちの一つが・・土との格闘である

大皿や大壺などで必要になるが
10㌔以上の土を乗せて
皿や壺を挽こうとすれば・・やはり力が要る

とりわけ
土を芯に乗せ・・殺して大人しくさせるには
それなりに土に対する・・挽き手の威厳らしきものも要る
ひとたび土になめられたら・・それこそお手上げだ

5年ほど前の旧房時代には・・苦もなく形にできた大皿も
近頃は挽く機会も減って・・少々覚束ない
当時は年間5~6回の公募展に出品していたから
毎月3~4枚は挽いて選んでいた筈
その力と気力は・・以前のままではない
加齢による筋力低下は当然あるだろうし
何よりも・・あの転居の折に
階段で転倒して・・右肩腱板を断裂させたのが大きい

手術すれば腱板はつながるが・・固定によるハンデで
筋力の復活がむずかしくなりそうとの診断
若ければ手術だろうが
古希ともなれば・・復活よりもなだめて使う
医師の助言もあって・・そうしたのだった

助言どおり・・苦しくても使えてはきたが
15㌔・60㌢超は・・もう自信はない
だから
大物で挑むための選手寿命は・・長くはないが
せめて12㌔・50㌢超位は確保したくて
昨日・・挽いてみたというわけだ


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12㌔は57㌢の皿になった
まぁ挽けることは挽けたが・・口縁部に力強さはない
以前に比べれば・・ロクロ時間が長いせいだ
回してる時間が長ければ・・皿は力を失うのだ

「良いものは・・あっさりとできる」
衰えてくると・・なおそう思う

とはいえ・・やはり数を挽くこと
少しでも自信回復させるには・・これしかない
個展の追作もどうやら無事に終えた今
また大物へ挑戦しなければ・・と思い始めた

10月には・・遠方から旧知の愛好家がお仲間と
この工房においでになる・・ご希望は
大皿のロクロ挽きをご覧になりたいとのこと
果たしてご満足いただけるか自信はないが
今からでも・・何枚か挽いて
恥ずかしくないように準備せねば・・である




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by touseigama696 | 2017-09-20 06:10 | ●工房便り | Comments(6)
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雨の日曜日
久しぶりに・・作品の展示替えに出向いた
年に4回ほど・・季節に合わせて変えている


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松戸伊勢丹の中にある「甘味茶房みつや」
地元の旧い友人〇井さんが経営してる
白玉粉のメーカーが母体のお店
創業300年を越える老舗中の老舗だ
玉三白玉粉は全国ブランドである

数年前・・〇井さんからの提案で
私の作品を展示してくださることになった
店内に置かれた古民具の箪笥の天板が舞台
ここに似合いそうな作品を
季節ごとに展示することにした


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6月の個展の前に飾ったのが・・これで
夏に向かう季節感をだそうとした


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昨日搬入したのは・・これ
どちらも糸で抜いた加飾を施してある
年末までのあいだ
黒い器で・・秋を感じて頂きたいのだ


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模様替えの日
このあんみつを頂くのが楽しみである
バターやクリームを多用したケーキ類は
自重して控えめにしてるが
その分・・和の甘味に切り替えて
あんこは大好物である

甘味のお店に男一人で入るのは
いささか気が引けていたが
展示替えにかこつければそれもなし
今では・・堂々と入れるようになった

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帰宅してから
下げてきた茶碗で・・茶を点てた

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台風の影響でか・・やや肌寒い午後
熱い茶が気持ち好い・・秋はすぐそばだ




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by touseigama696 | 2017-09-18 22:06 | ○ギャラリー | Comments(4)