<   2017年 08月 ( 16 )   > この月の画像一覧

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 柿の実をひとつつまんで墓詣で 哲郎
かきのみをひとつつまんではかもうで


我が家の墓所は・・車で10分足らず
旧宅時代より更に近くなった

かつて亡父母が存命の頃
彼岸になれば・・二人で参っていた墓だが
今は・・私と妻の番

車の運転のできなかった母親と違い
自分で気軽に出歩く妻は
必ずしも私の同伴が要るわけじゃない
近頃は・・普段の朝一などで
独り墓掃除に出かけたりしてる

それでも気が引けるから・・彼岸の折には
「一緒に行く?」・・でついて行く
大抵は・・
帰路にファストフードで定番の朝飯を食う

柿の実をひとつつまんで墓詣で
普段着のままで
実に日常のひとこまになってしまった

参る我々と・・中で参られる親族たちの
歳の差が・・ここではどんどん詰まってゆく




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                  陶遊 153号 掲載引用



雑誌「陶遊」のバックナンバーを見ていて
この写真を見つけた
明代の景徳鎮で作られた染付の麦藁手
湯呑ほどの大きさの・・深向付のようだ
初めて見たデザインだが・・これでも麦藁手とある

見た途端に・・似たことしてたなである


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これは今年の正月頃に糸貼りしたもの
縦縞だけが麦藁手ではなく
横でも斜めでも麦藁のうちだとある

この茶碗・・茄子紺の顔料を掛けてあるので
焼けば染付同様
知らずに真似てたみたいだ

真似ることは真似(まな)ぶこと
気づかないで・・勉強させてもらった

「染付麦藁手茶碗」
何となくピンとこないか?



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梅雨寒や老猫褥をさがしおり 哲郎
つゆざむやろうびょうしとねをさがしおり


かつて我が家で生き我が家で死んだ愛猫・・バナナ
しっぽがバナナみたいだったから・・バナナ
柴の桃次郎は・・バナナの後だった

古い句帳に書き込んであった・・この俳句
いつ作ったんだろ?
陽だまりを探してぬっくりしていたバナナの晩年?
もしかしたら・・その辺まで遡る

化粧筆のように柔らかだったバナナの毛並み
まるでデッキブラシみたいに手強かった桃次郎
どちらも・・まだ手に残って懐かしい

最近プレバトでの俳句バトルが面白い
ただ面白いだけでなく
きっと視聴者に俳句の良さが伝わって
大きな啓蒙にもなっているに違いない
お笑いの軽妙に・・俳句の洒脱
見事な企画・・テレビの真骨頂
俳句ファンが増えるのは・・良いことだ

古い句帳を引っぱり出してきたのも
久しぶりにアップしたのも
ちょっぴり刺激されたからに違いない
勉強してみたい思いもあるが
二足の草鞋は・・ヤッパリ無理だろうな

それにしても
お笑いの芸人さんたち・・たいしたもんだ
アホではお笑いはできない・・そう証明してる



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この白リム多面鉢は
追作で作ったんだけど
気に入らなくて・・作り直しにした
それもほぼできたが・・失敗作は
自家用にして・・経年観察にまわすことにした

もっぱら私の朝のサラダ・ボウルになっている
リムの白が目立って・・清潔な感じ
新鮮な野菜には合うようだ

この程度のボリュームのサラダが
私の毎朝の定番である


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食べ終わると・・茄子紺の線紋様が浮かぶ
普通と逆のレイアウトかもしれないが
私的には・・これもあり

カレー皿では??かもしれないが
サラダボウルでは・・!!かな?




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去年通ったら今年も通る・・って
そんな保証はまるでなくて
今年通るのは去年の半分・・って
それが当たり前な激戦

今年は・・残念ながら沈没でした
良い時だけ書いて・・沈没は書かないってのも
いささか卑怯かと
無念の涙にくれながら・・さっき見た新聞を脇に
これを書いているわけです

結果に何も不思議はないのですが
自分なりに無念だと思うのは
自己ベストで出品できていないことです

毎年それなりに結構な時間をかけて工夫しますが
今年・・それが出来ていませんでした
7月の出品を前に・・その不足を実感していて
少々迷ったのですが
その迷いが・・すべきことをせず
せざるべきをしてしまった・・のだと思うのです

晩学の陶芸であれば
決してポテンシャルが髙いわけではありませんから
変化させることの難しさは・・分かっていながら
「今まで何が良くて通って来たのか
それを忘れたでしょ!」
確かにそれを忘れた出品だったような気がします

また来年に向かって意欲を掻き立てますが
この展覧会で落ちることは・・少しも不名誉なことじゃなく
通ることの方が不思議なくらい
毎年・・そう思っています

ところで・・新聞発表によれば
千葉県では陶芸は16人入選していますが
その16人全員が・・私も所属している
伝統工芸陶葉会のメンバーでした・・凄いです
東京都知事賞受賞の和田的さんは
いずれ日本の陶芸を背負う逸材
近々に会での受賞祝いがあるはずです

こうした仲間の切磋琢磨こそ
技術だけでは手にできないセンスを磨くのに
この上ない刺激になっているのです

個展の追作を終えつつある今
久しぶりの個展が無事に済んだことだけでも
ありがたいことで
あれもこれもは欲張りなのでしょう

捲土重来・・来年そうなるように
気力と体力の温存を心がけることにします



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現在地に転居したとき・・それまでのガス窯を捨て
酸化専用だった電気窯を・・酸化・還元両用に変えた
窯場の広さの問題で・・ガス窯が大き過ぎたからだ

しかし‥その頃から
私の仕事は・・酸化焼成に偏ってきた
だから今の仕事は・・全て酸化で焼いている

転居間際の旧房時代の作品の写真を見て
還元焼成が懐かしく蘇る

これらの作品は
弱還元のガス窯で焼いたものだ


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日本陶芸展に初出品して初入選した作品が
黑天目で六客の組鉢だったから
このやきものが・・私の出発点みたいなものだ

今も・・黑に拘ってはいるが
それは全く別のコンセプト
こうして・・少し古い写真を見てると
また還元をかけてみたくなる

でも長時間焼成になりそうで
体がもつか・・自信があるわけじゃない


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でも・・今でもこの天目釉の還元は好きだ
工房に置きっぱなしのガス・ボンベ
たまには使わねばと思いつつ
日々の酸化焼成に追われて・・放ったままだ

放ったままの物や事が・・増える
ちと・・寂しいものがあるな



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陶芸家が・・工房でこんな風にしているのは当たり前
粘土が重かったり・・水が冷たかったり
やってりゃ色々あるけど
ろくろ挽いてる時間は嫌いじゃない
そんなはずだったが
最近・・あちこち体が劣化して
結構しんどい作業だと思うようになってきた

そんな折り
重たいものを持たず・・水も使わない
筋肉には殆ど負担のない仕事のオファーをいただいた
誘惑に駆られてお受けした

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昨日この雑誌が届いた・・陶遊No.162 2017/08/23発行
最新号で・・私の個展を取り上げてくださっている

大分前だが・・この雑誌の取材を受けたことがある
3回にわたる追跡レポートで
「脱サラ陶芸家の公募展挑戦記」というタイトルだった

日本陶芸展への応募準備・・制作・・結果
この手のリポートの場合・・受けるにも勇気がいる
入選ならいいけど・・もし選外だったら?
リポーターには筆力が・・作家には胆力が要りそうだ

でもそこは何しろ52歳からの晩学陶芸
失うものはないと覚悟して取り掛かった陶芸のこと
選外記になったとしても
深く傷つくような未来があるとは思っていなかったから
「挑戦してみましょう!」で受けたのだった

発表の夜・・さすがにやや緊張したが
電話で問い合わせる結果発表は
「おめでとうございま~す!」だった
おまけに・・「賞候補」という受賞つきだった

あれから10年近い
最新号の取材は・・比べれば気分的には随分と楽で
「展覧会リポート」で個展の様子が紹介されている


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6月初旬の会期中に
柿傳ギャラリーで写真取材を受けたが
会期は終わっても・・仕事は終わっていない
発行された今も・・追作を完成させるため
工房での緊張は続いている


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日ならずして・・総てを終え
お客様にお届けできるはずで
胸をなでおろす日が近い

そんなわけで・・実は
この展覧会リポート取材の折り
別の企画のお申し出も受けていた
それが冒頭に書いた
筋肉に負担のかからない仕事だが
本号の最後に予告されている


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これがそれである
打ち合わせも済ませ・・準備に入った
確かに筋肉には負担は少ないが
予期していたものの・・頭への負荷が厳しい

うまくまとめて趣意にかなうメッセージにできるか
ロクロならぬPCに向かっての挑戦が始まる

追制作の終了が初稿への始り
様々に衰えゆく我が身と語りながら
少しは背伸びして挑み続けることになる
さて・・ご期待に添えるといいが・・



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個展が終って・・はや二ヶ月
追加制作の完了がやっと目の前になってきました
これが終らないうちは・・個展も終わらないと
焦る気持ちと同居しながら
この夏は・・工房に籠っています

ロクロ挽きや削りは・・急げば急げるのですが
糸を貼っての加飾はそうもゆかず
時間との長い同居が必要です
無理すれば・・必ずしっぺ返しに会って
やり直しを迫られるので
焦れずに我慢が肝要なのです

お待ちいただいてるお客様にはお詫びをしながら
最後の窯に向かっています
お許しを!・・です




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去年の今頃・・晩年の桃次郎です
殆ど妻の部屋・・ときどき私の部屋を
行ったり来たりの日々でした

私が作った骨壺に入ってやがて1年
まだ喪失感は残っていますが
もの言わぬ無償の愛
沢山の思い出が蘇ります

数日前・・私のPCの家庭教師syuちゃんから
メールが届き


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この写真が送られてきました
「もも」・・とだけ書いてあったので
ふとどこで撮ったいつ頃の桃次郎だろか?
いぶかし気に見たのですが
syuちゃんに電話して・・判りました

この「もも」は
桃次郎の末の娘なのです


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桃次郎が5~6歳の頃
束の間でしたが・・結婚したことがあります

左が桃次郎・・右が嫁のマロンです
実はこのマロンちゃんの飼い主が・・syuちゃんなのです


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やがて四匹の息子と娘が生まれ
マロンの決死の育児は
ひともかくあるべし・・を思わせるほどに
献身的で感動させられたものでした

何もせずにのほほんとしていた関白亭主の桃次郎
今となれば未亡人のマロンに
せめて感謝の一言くらい残せればよかったのに
ここでもまた・・もの言わぬ愛だったのだろうか

この四匹のどれが末っ子「もも」なのか
私には判りませんが・・柴だからとはいえ
桃次郎だと言われればそうかと思うほど
面影を感じて・・ひとしきり懐かしく見ました

桃次郎は異郷ですが
マロンと子供たちの無事をこころから願いながら

桃次郎が家族の一員だった16年を
無性に切ない思いで・・偲んでいます



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お盆の最中の日曜日
私には普段の一日だったが
夕方・・ふと茶が欲しくなった

そこで自作の茶碗で点て独服となったが


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ふと思いついて・・二服目にこの茶碗を用意した
赤楽の手びねりである
この茶碗で点てるのは・・久しぶり

じっと手にしていると
不思議な情景が浮かんでくる

亡母から譲り受け・・ずっと手許にあるこの茶碗
伝来をなぞれば
近代茶会史に名を残す途方もない数寄者がふたり
この茶碗を挟んで・・茶室に坐する姿が浮かぶのだ

「益田鈍翁」と「森川如春庵」
どちらも
明治以降戦前までの茶の湯の世界では
盛名を馳せた巨星である
三井物産の創始者でもある・・鈍翁益田孝
名古屋の素封家の茶人・・如春庵森川勘一郎
親子ほど年の差がありながら
数寄道を歩む同好としての敬愛に満ちた交流が
この茶碗の見込みに潜んでいる


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先月・・三井記念美術館でこの本を見つけ
思わず衝動買いしたが・・同時に
眠っていた好奇心が目を覚まし・・再び
この茶碗の来し方をつまびらかにしたくなってきた

発端は・・大分昔のことだが
母親が・・こう言ってこの茶碗を私に寄越した

「学校時代の親友が名古屋の素封家に嫁ぎ
何かの折に訪ねたら・・その帰りぎわ
蔵からこれを出してきて・・記念にと頂いたんだけど

書付けはなくて・・言い伝えの由来は
関東大震災の直後・・名古屋に疎開した鈍翁さんが
その滞在中世話をした如春庵さんと
手慰みに茶碗を作り・・茶会で使ったのだそうで
これはそのうちのひとつ・・と聞いてるものだとか」

地震も疎開も茶会も
その時期・・確かにその通りで
その折りの作品であったとして不思議はなく

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鈍翁の箱書きも・・真筆である
ただ伝聞による由来を確かめられない点がひとつあって
それは
作ったのが鈍翁か如春庵なのかが・・定かではない
箱書きの様子からすれば
作ったのは如春庵で箱書きが鈍翁が妥当だろうか
いずれ・・そこらへんを研究してみたいのである


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茶の湯の茶碗という器は
姿形・・加飾焼成などだけで
良し悪しを計り知れるものばかりじゃない

茶碗に歴史あり
その歴史を辿りながら・・茶筅を振る
如春庵が点て・・鈍翁が喫する
その二人の巨星の振る舞いに思いを馳せて
独服するひと時は・・まるで同席のようでさえある
この茶碗を持つ贅が・・茶と共に喉を伝ったのだった





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