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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

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私の年賀状は
毎年のことですが・・今年もまた「泥縄式」です
どういうことかと云いますと
「掲載作品選び」「スタジオ撮影」「データ送信」
「印刷発注」「文字原稿校正」「納品受領」
「発信先チェック」「宛名ラベルのプリントアウト」
「ラベル貼り」「切手貼り」「肉筆一行添付」
「郵便局持ち込み」・・で完了ですが
印刷済みのハガキが届いて3日目の・・昨日の30日
500枚弱を郵便局に持ち込んで・・やっと無事完了

そういうわけで・・泥縄式なのです
「桃青窯さんの仕事で・・今年も終わりかな?」
印刷屋さんに・・そう言われましたが
これも・・毎年のことかもしれません



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そもそも「泥縄」の由来は?・・ご存じですか?
一言で言えば・・ドロボーを捕まえてから
そのドロボーをふん縛るための縄をなう
現代風なら・・捕まえてから手錠を発注するとでも
つまりは・・段取りが滅茶苦茶ということです

段取りのプロを自賛していた元プロデューサーとしては
いささか不本意なことですが
でもまぁ・・聞いてください!
「ちゃんと年内には発信済みしてるじゃん!
年越しても不思議じゃないほど切迫してたってのにさ」
緊急での危機管理・・これも段取りで
「間一髪セーフ!」は
腕の悪いプロデューサーでは無理・・ってこと

どこか腑に落ちないものを感じながら
弁解めいた自画自賛・・これも恒例のようです



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「泥縄」は・・褒められたことじゃありませんが
好いことの例えに・・「灰で縄をなう」があります

昔話に出てくる古老の知恵
長寿社会でありながら
老人の知恵が充分に生かされてるとは思えず
思いだしながら・・書いておこうかなです

事あるごとに悪代官の難癖で
年貢を増やされ続けていた若い百姓が
今年もまた虐められていました

「灰で縄をなって持って参れ・・さもなくば」
いつものことです

草を編んでなう縄を
灰でなえ・・など無体な!
困り果てた若者を見かねたこの家の年寄りが
こう言いました

「納屋から新しい縄を・・皿に乗せてもってこい
そしたら・・それに火を点けてそっと燃やせ」

燃え尽きた灰は・・縄の姿のままです
まるで灰でなったようでした
それをそっと皿ごと代官所に届け
悪代官の鼻をあかしたのだそうです

古老の賢さが・・若者を救いました
老人の知恵は・・学問的な知識とは限りません
しかし・・長いこと生きてきて身に着けた知恵
教科書からでは学べないものが沢山あるものです

世の中が・・無秩序に混乱を極めるとき
専門家の専門的な学説よりも
長く生きて無秩序や混乱に身を晒した老人の
「灰で縄をなう」を・・「縄で灰をなう」と
読み替えて解決する生きた知恵が求められるものです

今は・・そんな時代なのかな?
そう思えてならないのですが
現場から老人を排除するってことは
パワフルではあっても・・クレバーとは限りません
(あっ!・・また片仮名使っちゃった)

したたかささえ含めて
解決能力の旺盛な古老の知恵
見直してみませんか?


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年末年始の休暇とはいえ
のんびりできる気分でないのは
来年に備え・・油断できぬという緊張が
「泥縄」許されまじの気分を醸しているから・・
そう自戒しています



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by touseigama696 | 2016-12-31 14:27 | ●エッセイ | Comments(0)
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老中というと・・幕閣で大老に次ぐ要職
徳川300年で26人しかいないらしい
井上河内守正直は・・幕末期に老中だった

遠江浜松藩最後の城主だが
この城の祖は家康だから・・
幕閣にふさわしい由緒ある藩である

この城で・・井上河内守正直に仕え
年寄りにまで昇りつめた老女が
実は我が家の初代である・・』

この辺りの話は
『老中・井上河内守正直』2011/05/20で書きました
なんとリンクしようとして・・巧くゆきません
お手数ですが・・日付で飛んでいただければです

日がな工房でこんなもの作ってる・・私が
この初代から数えて6代目
昔風なら・・本家の六代目ということになります

私に兄弟がなく
一人だけの叔父に男の子なく
仮に・・私が独身を通したり
結婚しても・・嫡男に恵まれなければ
又々昔流だと・・お家消滅というわけです

お家が問題になるような時代ではありませんから
まるで気にしていませんが
それでも我が家に姉一人の長男が誕生し
7代目は確保されたのでした

不思議なことに
数多いるいとこたちの中で
従兄・従弟に嫡男がおらず
そこでは・・いずれ苗字が消滅するので
我が家の7代目は独っきりの直系
タイトロープな家名だったのでした


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さて・・この二人
我が家の8代目兄弟です
養子にでもいかない限り
二人とも・・同じ苗字を継ぐでしょう
タイトではなくなりましたが
かてて加えて・・この二人のママは
目下三人目をお腹で育てています
それがまた男の子と判っていて・・三兄弟
家名は・・かなりワイドになってきました

昔なら・・それこそお家安泰のメデタシでしょうが
今では・・
「おい大丈夫か?・・三人大学にとでもなりゃ
結構大変かもよ」・・そういう時代です

昨日2人の孫と1,5人の母が・・空路飛来して
隠居所は急に賑やかかになりました
5歳の兄と2歳の弟です

この二人の・・父と姉の叔母も3歳違い
弟の面倒を見ながら遊んでいたのが
ついこの間のようにしか思えないのですが・・
40年はうたた夢・・幻の如くなりです

大晦日までには
その父と叔母も帰省して新年を迎えます


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合間をみては・・工房に戻り
気ぜわしく・・仕掛りの仕事を続けています

「ジイジィ!・・サンポイコォ!」
勝てませんねぇ~



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by touseigama696 | 2016-12-30 00:07 | ●愛しきものよ・・ | Comments(5)
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このブログにも時々登場するのが
二千坪の家庭菜園の主・・稲○さんである
昔から・することが意表を突いていて
ともかくびっくりさせられたものだが
半世紀に近い長いつきあい
かけがえのない友人である

その彼も今や好々爺
故郷の田舎に引っ込んで
二千坪の家庭菜園一筋なのである

季節毎に・・収穫を届けてくれる
今年の夏のジャガイモもそうだった
何しろ二千坪からの収穫
かごに盛られたジャガイモなんてもんじゃない
印刷された段ボール箱で届く
商売ではないからと・・姿には拘らないが
味にはうるさい・・だからいつも美味しい野菜で
有り難く賞味させてもらっている

昨日は・・これを届けてくれた
白菜の漬物・・我が家のひとシーズン分である
毎年のこと・・今では年末の行事になっている
彼が自分で漬けてくれたものだ


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漬物に限らず・・私は白菜が大好物
とりわけ・・この漬物には目がない
来年の春まで
この樽から取り出して毎食のように楽しむ

「足りるかなぁ?」・・ちょっとからかったら
「足りなくなったら云えや!」茨城弁が返ってきた

美味しい飯と・・これがあれば
当面・・朝飯に何の不満もない
一足早いが・・彼からの年賀状みたいなもんだ
いよいよ今年も終わる・・これが届けばそう思う


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昨日も・・早朝から仕事してた
挽いたり・・加飾したり
誰もいない工房で
自分のたてる物音だけを聞きながら
黙って仕事した

「黙って」・・これがキーワード
集中の源泉は・・ここにあるからだ

「おぉ~い!・・居るかぁ?」
そんな中・・彼と白菜が届いたのだった




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by touseigama696 | 2016-12-28 08:41 | ●お気に入り | Comments(2)
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この年末年始の休暇は
みっちり仕事しようと
在房のスケジュールを変えることにしました

5時に工房に入り・・朝のうちにロクロを挽き
それを乾燥させてる間は・・素焼きの加飾
養生したり・・糸を貼ったりです


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初日の今朝は・・各種皿5枚と水指一基
それに茶碗を一個挽いて
その間に・・朝ごはんです
まだやや暗い6時半過ぎの朝食なのに
お腹も程よく減って・・美味しく食べられます

天気もそこそこだったので・・午前中
天日干しして様子を窺い
頃合いを待ちました

その間は・・加飾
素焼きにせっせと糸を貼りました
そして・・昼食後
削りに入り・・挽いたものは全部
粗削りまでは済ませることができたのです


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手間どるこの糸貼り作業を
出来るだけストックしておけば
一気に顔吹きにもってゆけるので
効率をあげることができます

長い一日なので
あまり根を詰めても疲れて
集中を妨げます
途中で読みかけの本を読んだり
息抜きをしながらの13時間

夕方の6時ころに
「ご飯ですよぉ~!」と妻に呼ばれ
初日を終えたのでした

食後30分ほどで・・日課のウォーキング
44分47秒・・5,649歩で4㌔歩き
風呂に入って・・全てが終わりました

これを書いてる今は・・10時半
そろそろベッドに入ります
3時には起きて・・二日目を始めます
おやすみなさい!!




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by touseigama696 | 2016-12-26 22:32 | ●工房便り | Comments(0)
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初日に拝見する予定にしてた・・この二人展
思いがけない体調不良に行き合って
誘った友人に謝りながら中止したが
最終日前日の今日・・訪ねることができた

冨川さんも御手洗さんも・・既に面識はある
おふたりとも
専門教育の中で正統を学んだ陶芸である


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自作の氷青釉を駆使した・・冨川さん
微塵も破綻のない美しいシルエットである
そして・・この色は姿に大きく影響されるはずだ
だからロクロが上手くないと・・そう思う


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銀彩を施した白翼飛翔の・・御手洗さん
翼の鋭さと柔らかさを同時に彫るのは・・簡単じゃない
白翔とは・・きっとそういう意味だ


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「氷青と白翔」と題されたこの二人展
下世話なら夏の涼感を誘いそうだが
冷たい外気の中・・廊扉を開いて入った瞬間
真逆な季節感が・・作品を際立させる
そう思わせる感性が・・素敵だ


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その上・・お二人が
自らのアイデンティティーを‥相方に託し
技法のコラボレーションに挑んだのがこれ
それも切磋琢磨の一助・・お洒落な関係なのだ



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ギャラリーを辞した夕方の新宿西口
若い人で溢れていた・・日暮れに向かい
思い思いのクリスマスが待っているんだろう



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by touseigama696 | 2016-12-26 05:02 | ○展覧会 | Comments(0)
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昨日の土曜日が・・今年最後の稽古日でした
恒例で・・この教室古株の
シェフ○原の料理と小○BQ奉行夫人差し入れ
手作りシフォンケーキで・・ランチonパーティーでした

陶芸教室での会食に紙皿はタブー
食器は私の提供です(食べられませんが)


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クリスマスも兼ね・・チキンもあったりして
そのあとで・・年越し蕎麦でしたが
何と・・肝心な蕎麦を撮り忘れました
シェフ○原の得意な手打ち蕎麦なのに
ひたすら陳謝なのです

殆ど10割蕎麦を・・こんなに細く切れるの?
そんな質問がでるほど繊細な蕎麦で
山葵の代わりに・・青み大根のおろし
実に美味しゅうございました

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ここに写ってる生徒さんは
みんな旧房時代からのベテラン
10年選手ばかりです
開講以来20年近くになり
みんな親戚みたいなもんですから
教室というよりアジトなわけです


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毎年夫人がケーキを作ってくれる小○さんも
窯から出た作品に不満で
稽古納めは・・そのリベンジだそうです
朝から挽いて削って・・そして食べて
今年を終わりました・・新年は7日から

それまでの2週間
独居房で懸命の制作にかかる予定ですが
孫来訪攻勢には勝てませんから
忙しい新年になりそうです




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by touseigama696 | 2016-12-25 07:17 | ○陶芸教室 | Comments(2)
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海に道はないので・・歩くことはできないから
直線空路を想定しての・・「旅」

あと3カ月で・・歩き始めて丸4年
日課の4.0㌔のウォーキングは
累積で4,500㌔まであと50㌔だ

単調な繰り返しなので
なるべく正確な記録をとって
効果を測定したり
イメージを膨らませて・・励みにもする
若いころからの・・私のやり方かもしれない

グーグル・マップは便利なツールだ
距離も測れるし・・画面で訪ねることもできる
自宅を起点にして・・4,500キロの彼方はどこ?

この写真は・・カムチャッカを越え
ベーリング海を挟むロシアの東端
プロビデニヤという町の辺りらしい
対岸はアラスカ・・北上すれば北極かな

我が家から歩き始めて・・想像ではあるが
北に向かって直線空路を歩いたとしたら
今朝は・・この海岸に立ってるってこと
「よくぞ歩いたものよ!」・・きっと
自分を褒めたい気分になるはずだ
単調な習慣を身に着けようとしたら
そうした気分を大事にした方が・・続く

500キロの時・・京都三条大橋の上に立ったのも
同じモチベーションだった
5,000㌔ともなると・・簡単には現地に行けないから
グーグルで満足してるってわけだ


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北上は・・ベーリング海だが
南下したらどの辺り?
2,000㌔の台湾を越えて
ブルネイ島の東カリマンタン
タワウという村・・ここも海岸である
いかにも南国を思わせる・・暖かそうな海だ


今の時期・・歩くならこっちだ
寒いより暖かいほうがいい
でも・・今日はクリスマス・イヴ
日中は・・カリマンタンで昼寝して
夜になったら・・氷結のベーリング海で
トナカイを待つことにしよう・・か




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by touseigama696 | 2016-12-24 07:49 | ●独立独歩 | Comments(0)
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昨日は・・急ぎの作品があって
朝から豆窯に火を入れ
窯番しながら・・加飾の続きでした


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前日・・陶画糊(ラテックス)で
黑土の素焼き皿に・・紋様を入れておきましたが
一晩乾かし・・化粧泥を吹きつけたのがこれです


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染色に・・ろうけつ染めという伝統技法があります
溶かした蝋を筆に含ませて・・布地に紋様を描き
それを染めると・・蝋の部分が白く抜けるという技法

同じ技法は・・陶芸でも使います
陶画糊は・・蝋ではなくゴムですが
原理は一緒で・・上から化粧泥を吹きつけ
それを剥がすと・・黒い紋様が浮かび上がります


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この皿の場合
硬い藁刷毛の穂先を数本束ね
その先に粘性のある陶画糊を含ませ
皿の表面を軽く走らせました
柔らかい筆より・・とぼけた紋様が描けます

細くて正確な紋様には不向きですが
こうしたラフな可笑しみを出すには好都合です


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実は・・私のアイデンティティーみたいな
糸抜き波状紋大皿は
伝統技法のろう抜きを応用して
極細の線紋を描けないものか・・から
たどり着いたアイデアでした
この意味でいえば・・「ろう抜き」は
「糸抜き」には・・故郷の実家みたいなものです

たまには・・おふくろの味を懐かしみ
ゴムを楽しみました


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これは別もの
糸を貼って化粧泥を吹くまでは
似たようなものですが
升目には・・スポンジを使って
別の化粧泥をタップしています


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多色にしてペタペタ叩けば
時々やってるタッピングの器にもなります

先生が疾走してくれるもんだから
年の瀬は・・すたこらサッサです
明日で・・今年の教室も終わります

例年のように
シェフ〇原の手打ち年越し蕎麦を
みんなで頂くことになっています

長めの年末年始休暇
孫たちの来訪もあるから
賑やかな正月になりそうですが
工房を独居房で専用できるこの期間
仕事もはかどらせねばと
頭の痛い昨今ではあります




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by touseigama696 | 2016-12-23 06:18 | ●工房便り | Comments(0)
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これは・・花入れ

          
その当時・・男たちは大抵
ビールやウィスキーの水割りを片手に
巨人阪神戦に現を抜かすのが
晩飯の通り相場だった
挙句に酔っぱらってバタンQ
女房に疎まれながら・・しかし
それが平和な一日の終わりだった

私は・・それが羨ましかった
昨日に続いて・・下戸の悲哀で言うと
私の晩飯は・・10分もあれば終わる
ただでさえ早飯が癖だったから
酒要らずで食えば・・それで充分だった
だから酔った末の白河夜船は・・私にはない

その晩飯の習慣に・・大いなる変化が起きたのは
52歳の正月からだった
急に呑めるようになったわけじゃない
そうではなく
呑めないことが有り難い・・に変わって
呑ん兵衛への羨望は消えたのだ

それが陶芸だった
52歳の正月に手ほどきを受け
瞬く間に夢中になった
半年後には・・ロクロを買い求め
更に半年後には・・窯も持っていた

夕食後・・寝るまでの5時間ほどは
素面でロクロが挽ける
呑めなくて良かった
昨日が一つ目なら・・下戸のご利益の
数少ない二つ目である・・そして
これが一番大きかったと思ってる

人生の終章を支える未知の世界
毎晩・・夢中でロクロを挽き
ひたすらに基本を繰り返す日々だった

早朝湯呑み1ダースを挽いて・・出勤
帰宅して削る・・それもした
陶芸三昧の朝晩と週末は
下戸の醍醐味に変わっていったのだった

初心から6年
病院事務長をしていた58歳のときに
日本陶芸展に初出品初入選して
晩年の趣味から・・晩年の仕事に舵を切った
それはもう
まるで予想にない岐路だった

テレビ番組制作プロデューサー
病院事務長・・そして陶芸家
脈絡のない三つの仕事に生きた人生
チャンネルを回すかのように激変なのは
最初がテレビだったからかもしれない



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by touseigama696 | 2016-12-22 06:04 | ●エッセイ | Comments(0)

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昨日に続き・・これも酒器
飲めない陶芸家が作るんじゃ
説得力に欠けるかなぁ~


テレビの番組制作者だった若いころ
担当する番組に必要なら
それなりにタレントさんを集めるが
プロダクションに依頼したり
オーディションをしたりで
所謂マネージャーさんたちとつきあいが増える
気安くなってくると
タレントを探してるプロデューサーと
担当のタレントを使ってほしいマネージャーさん
両者にそれとない駆け引きも生まれてくる

「Pさん!(私のこと)並木通りの裏のクラブ○○に
あなたの名前でボトル入れといたから
ついでのとき・・どうぞご自由に!」
耳元で・・そんなこと囁かれることもあった

きっと呑ん兵には禁断の誘惑かもだが
私には猫に小判でしかない
度々のそうした申し出に
曖昧な返事をしながら・・考えた

銀座のクラブやバーに
どんな高級な酒を置いてくれても
その誘惑に乗らない自信ならたっぷりある
なにしろ下戸だからである

でももしここで・・「実は俺酒飲めないんだよ!」
なんて正直に言ったりしたら・・彼らが
「そっかぁ酒ダメか・・ならあっちか?」・・と
別方向で誘惑しようとでもすれば
そこは・・もしかしたら堅物プロデューサーの
アキレス腱かもしれないじゃないか

だから・・決して正直に告白しなかった
そして・・何十本だか知らないが
封を切らないボトルが・・流れていった筈だ
もっとも海千山千の世界
私の名前にしておいても・・私が来なきゃ
自分たちで社用で飲んでたかもしれない

それでも私は
別口アキレス腱を攻められないで済んだわけで
下戸のお陰で・・身の安全を図れたのだった

ところで
今だから正直に言うと・・私の最長不倒飲酒は
ビール5本水割り8杯である
最初こそ顔が赤くなり・・息苦しかったが
やがてそれも収まると・・平気で呑めた
でも・・まるで美味しいとは思わなかった
だから・・後を引くこともなく
下戸人生を全うしつつあるのである

酒は・・ほどほどなら絶対に飲めるほうがいい
肝胆相照らすまでの時間短縮は・・実に好都合だし
この世は・・酒あってこその料理に満ちている

呑まずに仲良くなる努力・・飯だけが道連れのグルメ
容易なこっちゃない・・のである




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by touseigama696 | 2016-12-21 06:02 | ●エッセイ | Comments(2)