<   2016年 04月 ( 30 )   > この月の画像一覧

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つい10年近く前までの「阪急」が
先月から・・「東急」になり
ここでも・・昭和が遠のいていった

その昭和には・・忘れ難い思い出があり
時の流れとはいえ・・一抹の感慨をもたらすのだ
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数寄屋橋の交番前から
電通通りを新橋に向かって見ると
かつての「阪急デパート」が
「東急プラザ銀座」に生まれ変わっている

1966年に社会人になって・・それから数年
この界隈には・・私の昭和が色濃く残っている

例えば・・雨降りの日
背広が濡れ・・ズボンのプレスが消え
靴がビショビショになると
私の戦闘意欲は・・ガタ落ちになる

乾いてパリッとしたスーツ姿の取引先の前に立つと
濡れそぼるわが身は・・いささか情けなく
その大人たちの海千山千にかかり
売り込み番組企画がズタズタにされ
意気消沈すると・・
ここ阪急デーパートに駆け込み
体勢を巻き直すことにしてたのだ

先ずこのビルの地下にあったクリーニング店
小さな店だったが・・その一角に
カーテンで仕切った着替えコーナーがあり
そこで・・着てるスーツを脱いで
店員さんに渡すと・・5~6分で
カラカラのプレス・ピシッに戻してくれる
着替えると・・気持ちまで乾いてプレスされるのだ

それから地上に戻り
次は・・阪急デパートの軒下の靴磨きだ
何人か並ぶ中・・馴染みのおばさんに磨いてもらう
終わると・・靴の中の足まで温かくなった

ピシっとしたら・・再び地下に戻り
名前は忘れたが
大好物の「アジのたたき」ならここと決めた店で
腹を満たし・・やがて「いざ!出陣!」で出直すのだ
その成果は忘れたが・・あの儀式は忘れない

物事がうまくゆかないとき
出発点に戻り・・身じまいを正して
すきっとした姿になることが・・気分転換
着替えたり・・片づけたりは
案外効果的な儀式だと・・今でも思っている

昨日・・新しくなった東急を訪ねたのは
あるご縁の若い女性からの手紙に
「TOKYU PLAZA GINZA」の中の
あるショップの副店長さんに就任されたとあり
個展・展覧会に出向く途中・・寄ったのだが
生憎のフレックスタイム出勤で会えなかった

いずれまた・・の伝言をお願いして
実にきらびやかな新装ビルを後にした
目に映るものは・・間違いなく平成だった



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自作が展示されてる公募展が・・三つ
他に・・こうして沢山のDMをいただく
行ったもの・・行けそうなもの・・行けなかったもの
恐縮しながら・・慌ただしい日々が続く

目下・・勉強の拠点を
新宿の柿傳ギャラリーにさせていただいて
できるだけ沢山見ることにしてる
担当者のご好意で・・多分全てのDMが届く
ひとつのギャラリーを軸に勉強する
これも・・一法じゃなかろうか

ギャラリーが期待する・・作家の作風
一方作家が作品に寄せる・・ギャラリーのイメージ
双方が寄り添って個展の性格が生まれ
企画展のコンセプトが作られのだ
そんな気がしてきた
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立て続けの公募展に顏を出しながら
試作も続けなきゃと・・つい気が急く
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教室を見ながら・・今日は貼った
毎度のこと・・下絵はない
フリーハンドで一気に貼る
糸が緩まないためには
スピードとリズムが要求される

ハサミとピンセットでキャッチボール
外科医が傷口を縫い合わせる糸の運び
そんなイメージで
糸が絡まずスムーズに走るときは・・はかどる
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ガイドテープを使って
幅を揃えることに注意はするが
途中からは・・リードなしで大丈夫
しっかり凝視すれば・・人間の眼も案外正確である

夕飯に呼ばれて・・ここでやめた
時間は止まってくれない
せめてゆっくり走ってもらうには
怠けずにきちんと仕事することだ
怠ければ・・時は走り出す
その怖さは・・何度も経験してるから
忘れるなかれ・・自戒である



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25日に「第56回東日本伝統工芸展」が終わり
同じ日本橋三越本店で・・一日置いた昨日27日から
「第44回伝統工芸陶芸部会展」が始まった
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日本工芸会正会員であれば誰でも出品できて
審査を受けるが・・受賞はあっても選外はない
しかもその受賞は・・工芸会での評価ポイントは高い
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                    今年の受賞作品

つまりどういうことかと言うと
落ちることはないから・・何を出しても展示されるが
それに甘えず・・優れた作品なら高く評価する
ここが味噌の展覧会なのである

その上
縦・横・高さの合計が75㌢以内に
制限されるから
本選に比べれば・・実用に傾いた作品が多く
ご覧になる方も・・楽しめそうなのだ

このコンセプトは
一般公募では難しく・・組織があっての企画といえる
落ちる心配がないからこそ・・おざなりにならず
日頃の研究の新たな成果を問え!・・なのである

本選と同じ作家が・・
ガラリと雰囲気の違う作品を出してくることが多い
その引出しの多さと・・質の高さに驚嘆もする
初日の昨日
少し時間をかけて・・じっくりと勉強させていただいた
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私の作品は・・これ
「糸抜き泥彩線紋水指」径21.5㎝×高17.5㎝

デパート開催だから・・作品は販売されている
夕方・・会場で待ち合わせた旧友が
購入の手続きをしてくれた
先週に続き・・こちらも初日に赤ポチ
有難いことである

どちらも・・早速桐箱を調整し
気持を込めて・・箱書きせねばである



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この書見台・・かなり古い
覚えているが・・遠い昔
アキレス腱を切って入院した時
見舞ってくれた友人に配ったものだ
多分
入院中便利に使ったからだと・・思う
何台か残って・・今も自分で使ってる
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老化による必然で・・些か目にきてる
若いころからの近視のせいで
今・・手元は裸眼が一番焦点が合うが
その焦点深度が浅くて・・眼と本の距離が限られる

お借りした写真だが
尊徳さんのこの距離感でないと・・合わない
短い時間はいいが・・長時間となると
こうして本を手で持つのも・・結構疲れるのだ
まして大部なハードパックとなれば・・尚更である

バサッと大きな音がして目が覚めると
大事な本が床に落ちてる羽目になる
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そこで・・この書見台の登場
ページを押さえる機能もついてるから
膝に乗せて手を離しても・・戻らない
眼からの距離も・・これなら大丈夫

そういうわけで
近頃は多用してるというわけだ
助けがないと不都合も・・困ったもんだが
そうした工夫に頭を使わないと
もっと・・困ることになりそうで
以て瞑すべしである



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きりんの壷 「清廉潔白」16/04/25
nana-to-bo-suginuma.cocolog-nifty.com/

今朝・・いつものようにネットをサーフしていて
きりんさんのこの記事を読んだ

公募展についてまとう話題のひとつだが
案外タブーのようにして触れないことが多い
しかしタブーにしてしまえば・・ますます疑心暗鬼

「さて書こうかどうしようか迷いましたが
やはり書いておく事にします」
きりんさんが
そう前置きして書かれた意見に敬意を払い
ひとつの裏付けともいえそうな私見を
引用しておこう・・と思う

桃青窯696 「日本伝統工芸展の審査」15/09/18
http://touseigama.exblog.jp/22185806

あの日・・私は
審査講評を会場で聴いたひとり
落ちた展覧会だったが
充分に納得のゆく経緯で・・丁寧に審査し
疑念の生まれないよう・・慎重に配慮されていると
実感したのを覚えている

きりんさんのご主人の井戸川さんは
この第62回 日本伝統工芸展で
最高賞を受賞したのだった

満票なら自動的に・・でもなく
満票でなくとも・・白熱した議論の末にならとか
一点の作品が訴える力を・・決して読み違えまいと
何度も何度も・・熟視と議論と投票を重ねる経緯を
応募作品の写真とデーターを
モニターで紹介しながらの詳細な解説に
会場の作家たちは・・しんとして聞き入ったのだった

もし・・この席に同席すれば
長いこと風聞でしかない噂が・・それこそ
噂に過ぎないことを・・目の当たりにできるはずだ
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私がアマチュアだったころ
それこそ雲の上の展覧会だと思っていて
この展覧会に通るには
それなりの師匠についてないと無理
そうした話を聞いたことがある
昔から・・そう言われていたようだ

しかしあれから15年になるだろうか
師匠を持たぬ独学の私は
まったく何のつてもなく応募し
どなたに挨拶するでなく
どなたの作品を購入するでもなく
4回の本選入選を経て・・正会員にもなれた

4回目を通ったときの感激は・・今でも忘れないが
その喜びは
「自力」を認めてもらえたことに尽きるのだった

つい先日書いた小山耕一さんは
あの日・・困って質問した釉のことについて
寛大にも・・あっさりと教えてくださった
こうした助言が・・私の明日を作るとすれば
「つて」だの「ひき」だのの狭量の世界ではない

もし展覧会が情実で支配されたら
間違いなく作る者も見る者も減る
作家は・誰もそれを望みはしないのである



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この三つの数字の意味は
左が一昨日で真ん中が昨日・・そして
右が今夜のデータ
毎晩の日課・・4㌔歩行の記録だ

2月にも似たこと書いたが
これを見て・・またもや思わず吹きだした
4㌔歩いて・・歩数で9歩
時間で6秒しか違わない
確かなことは
決まったコースといえども
この歩数とタイムで歩こうと
狙って作れる数字じゃない

実際そうだ
いつものことで・・この3日間も同じだが
共通してるのは・・歩いてる間中
考え事に集中してるってこと
だから・・結果として無意識に
同じペースで歩いているんだろう

今夜のブログ・・何書こうかを考えていた
ブログだけじゃなく
制作のこともあるし・・世の中のことだったりもする
いずれにせよ・・何かを真面目に考える
歩いてる時に共通するのは・・それだ

歩きはじめると・・暫くして
フウッと・・集中に入る
あのこと書いてみようかな?
どうやって・・どんな風に?
個人的に偏った意見と違うかな?
使えるエピソードがあったかな?
どう切り出せば・・説得力があるかな?

頭がグルグル回りだせば・・シメたもんだ
わき目もふらず・・足元だけを見つめて歩く
信号の交差点もなく・・広くて静かな歩道
安全を確保しながら
いつものペースで歩く・・そして考える

いつの間にか・・4㌔を歩き終え
同時に・・こんな感じで書いてみよう
どちらもあっという間・・相乗効果みたいなもんだ

前方遥かを見つめて歩くだけだと・・4㌔は遠い
机の前でじっと考えても・・案外何も浮んでこない
ふたつを同時進行させると・・これが意外に効果的
若い頃に・・別の手段で経験して覚えたことだ

クライアントに・・番組を提案すべく
新しい企画を考える時は・・パチンコ屋で!
パチンコの玉をじっと見つめていると
いつの間にか集中に入って・・アイデアが浮かぶ
それでいて・・パチンコもよく出て
煙草に不自由したことはなかった
集中と無欲・・これも相乗効果だった

硬化する身体・・軟化する頭
だから
飽きずに・・歩き続けること
緩まずに・・考え続けること

二足の草鞋を擦り減らしながら
衰退は必然の道にせよ・・少しでも抗ってみたい
へそ曲がりなのである



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「家賃の振込み口座は・・?」と訊ねたら
「うちでは振込みを使いません
面倒でもご子息が持参するよう・・本人に送金してください
卒業までの4年間・・毎月一度は顏を見たいのでね
その時に色々聞くと・・どんな生活してるか
ちょっとは判るから・・必要なら助言もできるし・・」

四半世紀も昔のことだが
熊本で大学に入学した息子を連れて
アパート探しをして・・そこに決めた時のこと
不動産屋さんの奥さんが・・熊本弁でそう言ってくれた

そう言ってる傍らで
丁度入れ替わりの時期でもあったから
卒業して退室する学生が・・挨拶にくる
まるで母と息子のような会話を聞きながら
振込みにしない理由を得心したし・・この一言で
熊本の人情がより好きになった

息子の縁を抜きにしても・・熊本には親友もいるし
当時勤務していた病院の技術職員には
熊本の学校出身者が多かったから
年に一二度は出向き・・慣れ親しんだ土地だった

この熊本城は・・去年の11月
今は大分に所帯を持つ息子一家を訪ね
束の間・・孫たちと遊んだ後
親友の〇本夫妻を訪ねて・・熊本に寄ったときに撮った

何度も訪ねた城だが・・報道によれば今は見る影もない
熊本の人々の意気消沈を思うと
その無残に愕然とするばかりだ

じっと我慢して耐える人々の様子を見るにつけ
人情に厚い熊本県人の
温かい気質が垣間見えて・・さすがではあるが
きっとそれにも限界があるはず
一日でも早く・・平穏の大地に戻り
復興が進むことを祈るばかりである

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直後から・・電話で見舞う親友も
幸いなことに住まいの崩壊は免れ
家財は壊れたが身体は無事だと・・知った

大分の息子一家も同様・・幸運にも
今のところ・・無事に過ごしている
地震列島は承知していても
こうも立て続けに被災すると
どこに住んでいても・・安堵はない

この城が・・元通りの雄姿を取り戻すには
政治の強い意志が必要で
安全は神話たり得ない現実に目をそむけず
やや期待は薄いのだが
「この国の政治家と官僚は・・決して国民を裏切らない」
という新しい神話を作って欲しい

『一所懸命』の一所は・・正にこの城のこと
城の周りに住まう人々を・・命懸けで守る
それが為政者の使命だと・・言ってるのだ

一生政治家でいようなどと・・一生懸命になるなかれ
一所を守れない政治家に・・一生はない
せめてそれくらいの心意気を見せてほしい



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昨日の朝・・窯詰めの準備をしてたら
電話が鳴った
「あのさ・・今日三越に行くつもりだけど会場にいる?」
いつもの同級生のひとりからだった
「いろよな!」・・言外にそんな響きがある
「わかった!・・行くよ行きますよ!」

60年来のつきあいは・・厚かましくも遠慮なし
勿論・・断っても縁が切れるわけじゃないが
窯詰めは夜にすりゃ何とかなる
折角の友情を優先して・・昼過ぎに三越に出向いた

初めてこの展覧会に入選できたころは
同級生たちにも・・珍しくも快挙というわけで
何人もから・・似たような電話がかかり
毎日のように三越に呼び出された
たまたま・・それをご覧になってた陶芸家がいる
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それが・・この小山耕一さんである
当時の彼のブログでからかわれたのを覚えている
個展じゃないから
大抵の作家は一二度来るくらいで
遠方ならそれもしないことだって多い
日参する作家は珍しかったのだ

私の場合
自宅工房と三越の間は・・電車で40分ほど
断りにくい近さが災いで・・通う羽目になったのだ
後に何度か入選もし・・今では呼び出しも減った
当時の快挙も・・どうやら色褪せたかも

腕に腕章をつけて・・公式記録係り
カメラで自由に会場を撮れるのは
この日は・・担当の小山さんだけ

「一度・・小山さん紹介したいから撮るね!」

どうやらガードマンさんに叱られもせず・・撮った
おどけて見せてるが・・小山さんは
日本工芸会の近未来を担う逸材
作品は・・その才を余すことなく伝えている
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小山耕一作 第59回日本伝統工芸展 入選作

「家の近所は昔から工場の多いところ
幾らでも金属片をもらえるから・・それ使って・・」
嘘のようでホントウの話らしく
酸化金属を駆使して鈍くて深い色彩を得る名手なのだ
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手許にあるのを紹介するが
著書も多いし・・取材も多い
ずっと注目を浴びてる作家である
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ルーシー・リー展の図録には・・請われて
彼女の技法を実証検分した論文も書いてるし
研究会でそれの再現も拝見した
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こよなく美酒美食の後追いをしながら
されど・・それをカモフラージュに
全国の窯場を訪ね・・アカデミックな陶芸でもある
実に多才な作家だが・・そのお人柄に魅かれて
桃李自ずから道を為すカリスマでもある

『陶芸家にとって・・最も大事な資質は
選外に慣れることである』

この名言は・・彼のもの
私の座右に・・剥がれぬよう接着してある
でもときどきふと・・そう言う小山さんが
落ちたという話は聞いたことがない

もしかすると・・彼の座右には
『陶芸家にとって・・最も大事な資質は
絶対に落ちない作品を作ることである』
そう書いてあるのかもしれない

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今年の図録にあるのが・・これ
正燕子を使う発色は・・決して容易じゃない
実に品性に溢れた作品である

おとぼけとは程遠い作品を
とぼけながら制作する懐の深さ
一回り以上お若い作家だが
すこぶるの敬愛とともに・・今流にいえば
限りなくリスペクトなのである



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教室で繰り返す・・色々な作業で
いちばん頻度の少ないのが・・釉掛け
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間が空くから・・忘れもする
「あれ・・これどうすりゃ良かったっけ?」
「ホラッ!・・あの白っぽい灰色に焼ける釉何だっけ?」
忘れたことを思い出しながら・・また新たに忘れる
滅多にやらなきゃ・・それも無理はないが
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「メモしとけば!」・・と言っても
それも面倒だし・・何処に書いたかを忘れる
・・のだそうだ

困ったら・・センセイに聞きゃいい
疾走しなくなった海馬に・・心を痛めるセンセイには
無情な欲求なのである
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この2週間ほど・・釉掛け週間である
所せましと・・作品が並び
収拾がつかなくなる

新工房は・・少々狭すぎるのだ
旧房にあった・・あの無駄な隙間がない
一寸の間・・置いておく便宜がないのだ
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みんなが帰った後
すかさず窯に詰めて・・場所を補う
センセイも・・楽じゃない
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足もとが覚束なくて
躓いたりしようものなら・・エライことである
生徒さんの折角の労作を壊さぬよう
かなり神経を使う

なのに・・
ちゃんと立ってるのが不思議なほど
ひっくり返りそうな花入れを作って
「どお・・このほうがお洒落だよね」・・とか
(ここにはご披露しないでおくけど・・ボソッ)
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広々とした工房がほしい
いつもそう思うが
広けりゃ広いで・・暑いの寒いの
掃除が大変とか・・それなりの苦労も増える
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ブウブウ言いながら・・
何とはなしに過ぎてゆく時間
そして
いつの間にか・・こうして
もっともらしい作品が増えてゆく
始めたころには・・考えられなかった上達
時間とは凄いものだと・・しみじみ思う
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病院をリタイアして・・陶芸に転向し
作陶の傍ら・・教室を開いて18年
その頃からの方も・・何人かいる

家族みたいな気分も生まれ
暗黙の野放図が幅を利かす・・アジト
およそシステマティックな教室とは言えないが

それでもいい・・と言ってくれるなら
これでゆくっきゃしゃんめい!・・である

所せましと並んだ・・作品
てんてこ舞いの・・一日は終わった



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今年のシーズンは
この展覧会で始まりました
昨年末から年明けにかけて
工房で悪戦苦闘した作品が
幸運にも入選できて・・展示されるのは
やはり嬉しいものです
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初日の夕方は
会場の日本橋三越の日本食堂で・・恒例の
受賞者を祝う祝賀会と懇親会が開かれました
ライバルは・・仲間でもあって
しのぎを削った後は・・こうして盛大に集まります
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窯からだし・・工房に置いて出品を待つ間
作品は・・特段目立つものではありませんが
こうして・・舞台に置かれると
暫く見ぬうちに・・少し育って大きくなったかな
ふと・・そんな思いがします

一方・・表現に
足りないものはないが・・要らないものもない
展示された自作をじっと凝視して
吟味するものさしは・・いつもこれです
工房では見逃しても・・
この舞台に並ぶと・・いやでも見つかるものです
入選を幸運と思う根拠は・・きっとこれです
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昨日の場合・・幸運だったのは
入選だけじゃありませんでした
ネームカードの右下の赤ポチ
極く控えめなこの印は
お買い上げがあったことを表します

「入選」と「お買い上げ」は
作品への評価の両輪ですから
作家としては
これに過ぎる悦びはありません
嬉しい初日なのでした



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