<   2013年 02月 ( 27 )   > この月の画像一覧

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今年の寒さは・・やはり尋常ではない
ちょっと仕事すれば・・
激痛に苛まれる「あかぎれ」の亀裂が
もう少しの我慢と・・待春の思いを訴える

何年か前に撮った・・桜
花と書けば桜・・春の季語でもある
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一輪の花よりいでて風ひかる  拙句

しばらく・・陶芸の傍ら
俳句を勉強しようとしたことがある
10年ほどになるだろうか

桃青窯の「桃青」は・・芭蕉の若いころの号
縁がないわけじゃない

でも・・これもやるなら本気でないと・・
ふたつは無理だ・・陶芸に専念することにした
その頃に作ったのが・・この句
古い句帳から・・でてきた
待春の思い一入で・・今夜の話題に・・

深々と息をしてみる寒の雨  拙句

喉をくぐる僅かな温くみに・・春はそこまで
もう少し・・そっと指を見る





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未曾有(みぞう)を・・「みぞうゆう」と読んで
未曾有の誤読と・・顰蹙を買った総理大臣がいたが
未曾有は・・特別な専門用語というわけじゃないから
僅かに一般常識を疑われたに過ぎない
顰蹙を買うの「顰蹙」を・・「ひんしゅく」と読めなかったのと同じようなもん
魑魅魍魎「ちみもうりょう」・・なんて読めるほうがおかしいくらいだ
書け!・・なんて言われたら絶望的である

ところが今朝・・食事をしながらテレビを見ていたら
「・・株価や為替相場が・・らんこうかしてる・・」
コメンテーターが・・そう言った
多分「乱高下」のことだろうが・・これは「らんこうげ」と読む

間違ったのは経済評論家・・まさしく噴飯もの失笑である
だって・・乱高下は業界用語でもある
だから・・この誤読の罪深さは・・未曾有の比じゃない
風邪「かぜ」を・・「ふうじゃ」と読む医者みたいなもん
専門に関わる誤読は・・ごめんじゃ済まないのだ
乱降下・・相場を墜落させないでほしい
経済の専門家としての信用は・・この一言で失墜した

似たようなことは・・以前にもある
これまた政治評論家として高名なある専門家が
終戦時の外務大臣「重光葵」を・・「しげみつあおい」と読んだ
確かに・・徳川葵紋の「あおい」だが・・
ここでは「しげみつまもる」・・歴史的な固有名詞だ
専門が政治であれば・・なおのこと大チョンボである

国語が乱れてる・・とはよく聞くが
乱れてるのは国語じゃない
喋ってる人間の・・国語知識の方だ
まして・・専門家の関連用語となれば
一段とタブーの・・常識欠如である

他人の振り見て我が振りなおせ
私にも忸怩たる失敗は幾つもある
子どものころで・・恥をかくほどもなく済んだが
順風満帆(じゅんぷうまんぱん)を・・じゅんぷうまんぽ・・と読んでいた
「可塑性」と「可逆性」・・混同して正確に理解してなかったこともある

だから・・今でも不安になると
用語辞典を読むか・・ウィキペディアを見る
物忘れも進行して・・
不安は増加の一途(ここではいちづではなくいっと)である
あぁ~日本語はやっぱり厄介である
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私の教室は・・ほぼ100%電動ろくろで教える
だから・・失敗土が沢山できて
それを再生するのも・・大事な仕事

今の季節・・土は水よりも冷たく
手指が痺れてくるが・・あかぎれの痛みに耐え
じっと我慢して100kgほど・・再生した

またろくろの上で・・生徒さんと闘う土ができた
ろくろ・・って轆轤と書く
陶芸家としては・・誤読を許されない漢字である





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彩色済み・・焼成前

『終の棲家』・・これで「ついのすみか」と読む
人生の最後を過ごす家・・のこと

だから・・
5歳の子どもが実家を終の棲家というのは
仮に一生をそこで過ごすにせよ・・ちと違うかも
晩年の生き方を考えずには・・あまり使わない

去年・・古希の70歳に到達して
少し・・晩年の生き方を考えることにした
そして・・終の棲家も考えることにしたのだ

60年の長きを過ごしてきたこの家だが
その歴史の全ては・・商家の佇まい
店と住まいの混在・・だから大きな家だ

先代・先々代の年寄りたちは・・ここで逝き
子どもたちは・・ここで育った
あらかたの役目も終えて・・
そろそろ幕引きの時期に来たと思うのだ

広いから陶芸をするには都合のいいこともあったが
その分・・不便もある
やがてくる足腰の不自由を慮れば
そろそろ・・こじんまりが魅力的だ

そこで・・去年の秋大きな決断をして
終の棲家に・・移転を考えることにした
今年一杯をかけて・・実現したい
何処に?・・だって未だだ
目下物色中・・そう簡単なことでもなさそう
親友の専門家に頼んで・・探してもらっている
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長年・・このブログにおつきあいいただいてる方なら
もしかしてお気づきかもしれないが
例年・・この時期
公募展への出品に追われ
その制作やら・・入落の結果を書いたりしてきた

去年の秋の「菊池ビエンナーレ」
今年になっての「日本陶芸展」
新しく始まる「陶美展」
どれも・・締め切りもさることながら
既に結果も出て・・発表もあった

実は・・毎回出品してきたこうした公募展も
陶葉会の三越展も・・そのどれも出品していない

この先も・・今年一杯は
全ての出品を断念して・・
転居に専念することにしたのだ

傍らでするにしては・・制作・転居のどちらも・・
集中を維持することはできない

先々代からの遺品やらゴミを整理して
家の中を空っぽにすることだって・・えらいことなのだ
少し暖かくなったら・・始めることにしてる

勿論・・陶芸をやめてしまうわけじゃないから
新しい工房を・・どこかに作らねばならない
さりながら・・私が死ねばそこで終わる工房
贅沢をするつもりはない
10年足らずを・・気ままに過ごせればそれで良い
そのつもりで・・物色してるというわけだ

住まいは・・こじんまりで快適
工房は・・気ままと広さ
二律背反の命題・・頭を抱えてる

公募展の緊張に追われない春って
ほんとに10年ぶりのこと
最近のブログにアップしてるような
試してみたいことを・・やりたいままに
無目的に制作することが
実は・・いい勉強になってるのを痛感する

公募展の答えのない日々に
やはり・・一抹の淋しさを感じるが
晩節を考える・・大事な時期にして
新しい意欲を・・掘り返してみようと思う

そういうわけで・・
今年は・・秋の日本伝統工芸展を含め
毎年挑戦してきた全てを・・パスすることになる
また見ていただけるような作品が作れるよう
できるだけ勉強したいと思って・・お許しを!




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この時期・・大物の乾燥は苦労する
つい油断して・・またやられた
三個ご注文の・・三個目で苦労してる
四個は確保しておきたいから・・もう事故は困る
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数日前挽きなおして・・今朝削った
今回は・・布で巻いた

以前にも同じことで苦労して
加湿器をつけっ放しにしたのを思いだす
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彩色のバリエーション
黒の使い方を変えている
色のコーディネイトは・・難しいが面白い
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焼成後の発色は・・また変化するが
焼いてみないと・・正確には判らない

昨日も書いたが・・はっきりしないことは・・
何度も繰り返せば・・少しづつ判ってくるはずだ

楽しみというのは・・確信があるからじゃない・・
不安だから・・その裏返しが楽しみなのだ
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これは・・手削りで口を直した
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昨日までは・・こうだった
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反りを入れ・・それを強調するために
少しシャープに削った

それにしても・・毎日寒い
夜の工房は・・殊更に冷える
暖房していても・・手指には負担が多い

割れた指の痛みに耐えて・・でも
さすがにつらい・・早目に引きあげた
♪は~ぁるよ!・・コイッ!♪・・である




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さっき豆窯から出てきました・・これがafterです
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焼成前のbeforeが・・これ
少し色調が違うのがお判りでしょう
下絵具が化粧泥と混じって変化しています
ほぼ・・予定通りに焼けました
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この黒も・・下絵具を筆で差したものです
下地に化粧しておくと・・筆むらもでません
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これも焼けました・・こちらの場合・・
before-afterに殆ど違いがありません
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初めての色合いですが・・気に入ってます
3~4種類の化粧泥を・・スポンジで叩きましたから
もう一度・・同じものをとなると
叩き方を思いださねばなりません

多分・・似たようなものにはなるはずですが
多少は・・変わってしまうかもです
ご注文をいただくときの・・悩みのひとつが
この再現性の正確度です

ここでも・・同じものを何個も作ること
その体験が・・再現の基本だと思います
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昨日・・窯番しながら挽いたのがこれ
今日の午後・・少し乾いてきた頃合いで
両手で挟んで歪めました

削ってから曲げるならいいのですが
乾燥のレベルもあって・・歪めを先にやっています
従って・・削りが少し厄介になります

芯だしにせよ・・カンナの当て方にしても
やはり・・少々勘を働かせて
器肌の上で・・手を踊らせます
無用の傷をつけないためです

少しづつですが・・作業はつながってゆきます



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1241度・・
パイロメーターがこれを表示したのが・・午前0時半
12時間ほどで・・焼成は終わった

1240度で焼くと決めれば・・
1241度が表示された瞬間が・・
1240度到達ってわけだ
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今日は・・4kの豆窯
混色の結果が見たいから・・豆窯の登場
午前中に釉薬を掛け・・昼に火を入れた
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窯番しながら・・ロクロを挽いた
このところ・・二の腕の筋肉痛がひどい
珍しく湿布を貼ってみたら・・
案外効くのに気づいて・・見なおした
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昨日・・糸を貼った花器に・・
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3種類の化粧泥を吹いて
それから別の化粧をスポンジで叩き
薄目の絵具で・・彩色
これも焼いてみないと・・加減が判らない

テストに12時間もかかる
そこが料理と違って・・手間取るが
コツコツやるしかないのだ
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テーブルに溜まった素材を
ひとつひとつ・・それなりの意図で
試作を繰り返す毎日である





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これは・・既に一度本焼きの済んだ皿ですが
口縁部のエッジに・・白化粧土の剥離があって
それを補正して・・焼き直す作品です
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素焼きと違って・・水分の吸収は悪いので
エッジをバーナーで温めながら
化粧泥の水分が流れないように・・
ろくろを回して・・筆で差してます
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糸を貼って・・化粧泥を吹いて
その上で・・彩色した茶碗です

彩色の色は淡いので・・白っぽいけど
下の化粧土と混じって・・大分色調が変わるはず

どの化粧土の上で・・どんな色に変わる?
そこらへんのデーターを集めて
段々に・・好みの色に仕立ててゆきたいものです
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これは・・更に明日続きの糸を貼って
似たような作業を加えますが
彩色のやり方を・・少し変える予定

どうなることかですが・・
ノートにデーターを取ると同時に
結果との違いを残すための・・フォトでもあります

もう少し溜めて・・本焼きします




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夜9時からの最終回・・見終わったら午前0時
駐車場を出て・・家に着いたら午前0時半
この時刻のことを・・
『ゼロ・ダーク・サーティー』というのだそうだ
オサマ・ビンラディンの隠れ家に突入した時刻でもあった

この映画の評判は聞いていたから
娘を見舞った日曜日の夜・・妻と二人で見た
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世界を震撼とさせたテロリストを
追いつめたのが女性で・・その一部始終を
シリアスなドキュメント風の映画に仕立てたのも・・女性

この緊迫したリアリティーは・・あの9/11事件が
現実にアメリカに与えた衝撃を思い出させる
もしこれが主人公の分析官が男で・・
映画の監督も男だったら・・きっと
大がかりなエンターテイメントにしてしまったろな

9:11事件に限っては・・それでは許されない
アメリカのプライドがかかっていたのだろう
女性の手で・・アメリカらしいといえばらしい
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    <パンフレットより>

感想は?・・と聞かれたら
映画を見たというよりは・・そこに居合わせたとでも
凄まじい臨場感で・・最初は戸惑った

追う者同士には・・多少の会話はあっても
追われる者とは・・何の接点もない
互いの死が・・数センチのそこにあって
隣り合わせて・・殺すか殺されるか
まさに戦争そのもの・・

それが現実なのが異様に見えるが
日本人にはほど遠い世界
遺恨の根深さに・・愕然とするばかりなのだ
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昨日の仕事に・・
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今日は・・彩色を施した
こんなことしてられる安穏を
有り難いと思うべきなのかもしれない




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昨日・一昨日と外出が続いたから
今日は朝から・・工房へ

先日取り寄せた新しい化粧泥を・・作る
ミキサーで攪拌・・篩にかける
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2週間ほど前に挽いた・・この屹立花器
素焼きも済んでいたから・・
糸を貼って・・化粧し・・糸をはずした
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4種類の化粧泥をスポンジで叩き
テクスチュアーに変化を作った
上下に黒を筆差しして・・完了
この上に・・釉薬を掛けることになる
色調は・・焼けば大分変わるはずだ
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こちらは・・糸貼り
0.5mmの極細線・・フリーハンドで
無理な曲げ方や力を入れれば・・
すぐに剥がれてしまう・・リズミカルに柔らかく
少し慣れがが必要な場面かもしれない

ここまでやったら・・「友・・遠方より来るあり」だ
練り上げの名手室伏さんと・・
アシスタントの梅澤さんが・・工房に現れた

搬入で東京に出てきた帰り路の訪問
暫く・・工房で陶談
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近くの台湾料理店で・・
三人で腹一杯食べた
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気取らない惣菜料理なら・・会話もリラックス
ノン・アルコールのビール片手に
あっちへ飛び・・こっちへ飛びで
談論は・・風発の限りを尽くしたのだった
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アシスタントの梅澤さんも・・このところ
師匠を凌ぐ勢いで大活躍・・入選・入選・また入選
この調子だと・・夏には参議院議員かも・・笑
勢いのあるお二人である

ひとしきり食べ且つ話し・・やがて・・
車で東名を目指して走り去って行った
思いがけない・・サプライズを楽しんだ




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親が子を・・教師が生徒を・・あるいは
先輩が後輩を・・上司が部下を・・
育てるために叱ることは・・幾らでもある

問題は・・どういう時に叱ればいいか
ここに間違いがあると・・
手段を問わず不信が芽生える

長いこと仕事してきて・・私にも
ひとを叱らねばならない局面は・・何度もあった
そして・・いつも判断のものさしはこうだった

「失敗や間違いに気づいた者は・・叱らない
叱るとすれば・・気づかずに通り過ぎようとする者」
・・だった
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言うまでもなく・・言葉で叱るのが普通だ
何故それが間違いかを・・説明して分かればそれで終わり

しかし・・上手くゆかないこともある
上手くゆかないのは・・大抵感情論になるからで
手が出るのは・・きっとそういうときだ
それは叱責ではなく制裁・・それが暴力的体罰
昨今大きな問題になっている

一方で・・この歌を思いだす
美空ひばりの大ヒット曲
♪~勝つと思うな思えば負けよ~♪
関沢新一作詞 古賀政男作曲 「柔」
その冒頭がこれだが・・3コーラス目はこうだ

「♪~口で言うより手の方が早い~♪」
誰もあまり不思議に思わず・・歌ってきた
体罰容認の一節とも聞こえる
この一節が許されるとすれば
手の方が早いの「はやい」の意味だ

口で説教は面倒だ!手の方が早い・・では困る
ここでの「早い」は・・効果がはやいという意味だろう

自分の非条理を持てあましたころ
パチンと頬を張られて・・ハッと我に返って目覚め
そして気づくもの・・本気で叱られた嬉しさ
誰もがとは言わないが・・
そうした経験は否定できない
それが・・愛の鞭といえば言える

時勢として・・暴力的体罰否定は当然だと思う
だが口では叶わない何か?・・そうしたものが・・
極く稀でも終生忘れられないひとの絆を生むことを
こころの隅に残して・・教条に走るのを防ぎたい気分もある




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