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今から9年前・・2003年9月19日の「折々の折り」で
私は・・「不老不死」を書いている
60代に入って間もないころ・・それでも
それまでの身体にない違和感を感じながら
老いの到来を・・痛感して書いたに違いない

古来稀なとは言えない・・「古稀」を迎えて数カ月
読み返しながら・・
一段と細胞の不活に喘ぐ肉体を実感する

人生の終章を・・どう生きるか
仕事をしてようが・・していまいが
どのように全うできるか・・
やはり頭を離れることはない

老いゆく頭で・・「老い」を考える
容易ではないが・・なるべくなら
頭と身体の乖離に・・身を裂かれまじきこと
そう願うばかりである

『折々の折り』 2003/09/19 不老不死

栄耀栄華を極めた権力者たちが
最後に望むものは「不老不死」だとか 
この愉悦手放しててなるものかの執念こそおぞましいが
栄華の果ての美酒・・美食が蝕んだ肉体を
再生させる不老薬が見つかったためしはない 
秦の始皇帝が明日葉を探させたのもそのためらしい 
 
多チャンネルのケ-ブルテレビをつけていたら
音楽専門のチャンネルだろうか・・美空ひばりや石原裕次郎が歌っていた 
ふと錯覚して・・彼らは今も元気に活躍しているかの気分に襲われる 
既に今生にない大スタ-たちは沢山いるが
このふたりは・・圧倒的に生き返える機会が多い 
権力者とは言えないが・・一世を風靡した彼らもまた
不老不死のかなわぬ無念とともに・・旅だっていったのかもしれない 
 
だが画面を見ていると
そこには紛れもなく彼らの息遣いが伝わり
その歌声は今も聞く者と共に生きている 
死して不死をかなえたかのようにである 

しかし残された肉親にとって・・この映像は残酷でもある 
動かず・・もの言わぬ写真ではない
番組が終わったらそのまま帰宅しそうな
生々しさに満ちているからだ

ひばりも裕次郎も・・50代での異郷
決して天寿を全うしたとは言えない 
映画や歌でひと時代を築いた彼らに鞭打つつもりはないが
若いときからひとも羨む贅沢を知り尽くしてきた彼らの生き方が
夭逝の無念の背後に潜んでいはしなかったかと・・密かに思ってきた 
 
高価な酒を水のように浴びた裕次郎の青春
寿司を食べるならあそこでなけりゃと
遠隔を意にも介せず美味を追ったひばり
それができたのも彼らが大スタ-だったからだ 
そして・・そうしてくれなきゃ
大スタ-のカリスマも色褪せるのが・・ファン心理でもあったろう
 
気の休まる間もない大スタ-の虚像が
彼らのこころにもたらしたストレスは・・想像以上に大きい
不死はともかく長寿とは縁遠い日々の中で・・それでも
ファンのためにと病床にまでカメラを持ち込んだ
こころの苦痛が・・死を早めたかもしれない 
 
人間の肉体は・・
天与で・・ホメオスタシスという恒常性維持機能が備わっている
暑ければ汗をかいて体温を下げるのもホメオスタシスである 
専門的なことはわからないが
心理的な不安はホルモンのバランスを崩し
このホメオスタシスを弱めてしまうとか 

また・・程度を越えて贅を尽くした美酒美食も
決して恒常維持にはならなかったろう 
古来言われてきた「太く短く」を
絵に描いたような人生だったように思えてならない 

大スタ-の宿命といえばそれまでだが
大スタ-を含めて権力者たちの生き様は
不老長寿とはアンチテ-ゼを強いられるものである
 
面白い話しを聞いた
ホメオスタシスにふれてのことである
 
今でこそ不治とは言えなくなりつつあるが
癌はやはり相当な難敵には違いない 
癌は極く大雑把に言えば・・細胞が異常増殖する病気である 
人間の細胞は毎晩分裂を繰り返して再生を図るが
その分裂の規則性を失ったのが癌だと思えばいいわけだ 

ホメオスタシスは・・ここでも
細胞を・・恒常的な仕掛けの中においておこうとする力である 
その制御された細胞分裂が・・加齢とともに活性を失い
やがてはそれが寿命の死に至るわけだが
異常に増殖すれば制御の範囲外となって
それもまた死なのである 
 
ところがもし人間に・・不死が可能な手段があるとすれば
それもホメオスタシスに深く関わるというのである 
つまり・・加齢とともに鈍くなる分裂を異常に増殖させて
その細胞を限界ギリギリの領域で制御できれば
老衰しないことになるからである 

癌の根本的な治療が切除ではなく・・分裂の制御とすれば
それはそのまま不老の手段でもあるというわけだ 
最近では・・遺伝子工学が驚異的に発展し
そちらの方向からの・・不老不死も不可能ではないのかもしれない 
 
昨日・・世界一長寿の中願寺さんが114歳で亡くなった
一市井の銀行員として腹八分・・くよくよせずにを
モット-にしていたのだそうだ・・この穏かな生き方が
ホメオスタシスの機能を活かしてくれたに違いない 
 
貝に含まれるタオリンが
ホメオスタシスの機能に有効な食材だとか 
ひばりが千里を厭わず寿司に求めたのは・・
そのタオリンだったのかも・・ 






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夕方から・・ロクロ周りを丁寧に掃除した
新しい仕事を始めるときは・・大抵そうする
新鮮な気分になりたいからでもある

3.5kg玉2個で・・7kgをロクロで重ねた
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高台小さめの大皿ねらい
だから・・やや細めに屹立ちで挽きあげる
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このとき・・高さより厚みに気を使う
当然だが・・高さがあれば皿は大きくなる
一方で・・
高くすれば倒れるリスクも背負うことになる
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陶土では・・スポンジを多用するが
磁土では・・晒しの布をたたんで使うことにした 
過日の梅澤知弘さんに倣って・・である

濡れた晒し布は・・
スポンジより腰があって指跡がつかないのがいい
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この辺りの倒しは・・今まで黒泥・・半磁土でやってきた
磁土を加えた三種類の土で比べると
挽き易い順序は私の場合・・磁土・・黒泥・・半磁土のようだ
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思ったよりも遥かに確かな手ごたえでついてくる
やや薄味にしても・・倒れそうな不安は感じない
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7kgの土塊で・・52cmの皿になった
相性は良さそうだ・・まずまずである

土の量と皿の大きさの関係は・・これからの課題
焼かないいと分からないこともあるから
先ず1枚・・よく観察しながら続けようと思う






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陶土と磁土・・何を根拠に使い分けるんだろう
一般的に言えば今日は陶土・・明日は磁土というわけにはゆかない
かなり土の性質も違うし・・焼成にも違いがある
生涯を通してというわけではないにしても
ある時期・・どちらかに偏って使うことが多いと思われる

土味・・手なり・・自然釉・・風合い
陶土からは・・そんなイメージが強い
一方磁土から浮かぶのは・・
薄味・・純白・・硬質・・装飾

何を表現したいかで・・結構分かれるところだ
その上・・時代や流行にもやや影響を受ける
極く直感的に言えば・・今は磁器の時代かもしれない
すっきりした造形・・精緻な装飾・・洗練された彩色
磁器が得意とするところだ

糸抜き技法での極細の波状紋
正直いえば・・
悩ましい課題が・・土の選択である

今まで・・主として黒泥を使ってきたのは
素焼きの器肌が・・
0.5mmの糸をしっかりとくわえてくれるからだ

土の粒子が細かい方が・・
食いつきがいいと思いがちだが
案外そうでもなくて・・貼ってるそばから剥離する
そんな経験もしてきての黒泥だった
微妙な粒子の粗さが・・
糸が自由に走るのを可能にしたのだ

作業的には・・黒泥が都合のよい素材だが
でも・・微粒子の素面を自在に走るのも訓練
黒土を白土にするだけじゃない挑戦でもある

挽ける気はしても・・貼れる自信はまだない
貼っても貼っても・・そばから剥がれてゆく不安
やってみないと分からないことだから
やってみるしかないし・・やり通すしかないでもある
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とりあえず・・注文した土が届いた
一枚が完成するまで・・やってみよう





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「あのぉ・・うちの主人
趣味といえば麻雀くらいしかなくて
若い時ならいいけど・・
そろそろ身体のことも気になるから
もっと・・ゆったりとした趣味にしてほしい
三崎さん!博徒みたいな主人
文化人に仕立て直してくれません!!」

17年前・・私が陶芸を始めて1年ほどのころだ
お互いに30歳になったばかりのころからのつきあい
気心の知れた親友でもあるから
私の先生のところに連れていって・・陶芸を習うことになった

だから・・キャリアでは私とは1年しか違わない
「・・なのに・・オレは月謝を払う身
三崎さんは月謝取る身かぁ~!」
悔し紛れの嫌みを言うこともあったが

私が独立して陶芸教室を始めたころの
一期生の生徒・・通い始めて10年以上になる
その間・・県展入選も何度か重ねて
年賀状には・・自作の写真を載せるまでになった

夫人への約束・・文化人に仕立て直せたようだ
この「鉄釉合わせ掛け馬文大皿」
今年の県展用に・・本焼きした

先週の土曜日・・焼きあがっていたが
彼は工房に来なかった・・来られなかった
夫人から電話で前日の夜・・救急車で入院
重度の脳梗塞を起こしたのだそうだ

勿論これからの療養次第だが
言語障害 半身麻痺が残るようだと
今まで通りには暮らせないかもしれない

つい一週間前・・自作の湯呑みを・・
職員への餞別にして退職したばかり
これからは・・毎日が日曜日
毎日が陶芸三昧・・の筈だったが
暗雲が漂っている

病床にいて・・自分に何が起きたか
まだ正確に認識できていないようだ
聞けても・・明瞭には話せない日々
やがて・・色々判ってきたら
きっと・・大きな衝撃を受けるだろう

全力でリハビリし・・失われた機能を回復する
それは・・ロクロを挽くよりは遥かに厄介に違いない
身体よりはこころの問題だからだ
強靱な精神力を要求される

多分・・動かない手を動かすのは患者の執念
願わくば・・滅多なことじゃ
私の助言を受け入れない頑固者が
頑固者の故をもって・・意地でも歯をくいしばれ!
リハビリの千本ノックに耐えてみよ!
応援は惜しまないつもりだ・・頑張れ!





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海が近いことを感じさせる・・明るい空
実際に・・どの窓からも駿河湾が見えています

まるでエーゲ海にいるような・・白亜の建物
「思いがけないランチ」の舞台は・・ここです
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話の発端は・・後回しにするとして
いただいたランチは・・この辺りの名物「富士宮やきそば」
B-1グンランプリで有名な・・あれです
蒸し麺・ラード・肉カス・イワシの削り粉・・が特徴だとか

お店で食べたことがないのですが・・
昨日いただいた「富士宮やきそば」は
どうみても・・B級ではありませんでした

作ってくださったのは・・何を隠そう梅澤幸子さん
最近このブログでの有名人室伏英治さんのお弟子さん

そして・・この白亜の館が彼女のお住まいなのです
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ですから・・エントランスを入るとすぐに・・
師匠の作品が・・飾られています
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ガラス越しに・・かすかに響く水琴窟
室内に置いて・・それでいて
地下を偲ばせる設えが・・何ともおしゃれです
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そのままギャラリーのような・・客室に
彼女の・・練り込み作品も置かれています
室伏陶芸の真髄・・透光のなかの練り込み極細紋
柔らかな日差しを浴びて・・さりげなく
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一角には私の波状紋板皿も・・心にくいおもてなしです
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前振りが長くなりましたが・・
思いもかけず・・ここにお邪魔することになったのは
こういうわけです

近々に・・私の地元の陶芸家5人と
室伏さんと梅澤さんとで
富士山麓にある・・我が家のセカンドに集い

ひと晩語り明かしたら・・翌朝めしに蕎仙房の蕎麦をいただき
その後・・室伏工房で練り込み体験をしよう
そういう企画が・・始まりなのです

震災を挟んで・・長いことほったらかしだったセカンド
掃除しなきゃと・・出向いたのが昨日の早朝

これも奇縁ですが・・梅澤さんの白亜のお家は
ここから・・車で20分ほどの近さと判り
掃除を手伝ってくださることになったのでした

午前中から・・一緒になって汗をかきました
といっても・・ここは涼しいので
地元で過ごした夏に比べたら・・まるで楽ですが・・

昼前になって・・
「お手伝いいただいたから・・どこかで食事でも!」
と誘ったら・・ならば・・と
「私が作る富士宮焼きそばをご馳走しましょう
我が家にご招待しますね・・!」となって
彼女の車で・・冒頭のエーゲ海に出かけたのでした

陶芸家だけで7人・・どんな話になるのか
とても楽しみです
食材買い集めて・・呑み放題食い放題
室伏さんのまかない料理も・・ご馳走になるようだし
それに輪をかけて・・練り込み体験も刺激になります

梅澤さんが帰ってしばらく・・後片付けして
すっかり暗闇になってしまった山麓を出て
車を走らせた・・長い一日でした




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私が子どもだった頃・・
湯川秀樹博士がノーベル賞を受賞した
湯川博士が思いついた中間子の存在という仮説を
12年後にイギリスのパウエル博士が証明できたからだ

湯川博士がしたことは・・予言みたいなもの
それが正しいか正しくないかは・・別の問題
正しければ・・それはもう大変な発見というわけだ

こうしたものの考え方を・・演繹的(えんえきてき)という
一方で・・目の前の出来事を繰り返し観察して
ある一つの理屈を発見するということもある

例えば・・あちこちで死んだ人を見ていて
人間ってだれでも死ぬんだ・・に到達する
これを帰納的(きのうてき)という

ちょっと乱暴な言い方だが
コツコツ勉強していい成績残すやつ
いわゆる秀才・・これてって帰納的

ところが・・何でかはわからんけど
多分これ!・・って正解を出すやつもいる
天才的・・これが演繹的
天才的とも言えるが・・アホでしかないこともある

演繹の弱いところは・・
直感の仮説が正しいとは限らないからだ
コツコツ知識を積み重ねて結論をだす帰納的のほうが
やはり安定感がある

ところが・・帰納的の弱みは
思いがけない大発見にはつながりにくい
面白みがないともいえる
奇想天外は・・演繹のしからしむるものだ

さて・・
人間はこのどちらかに傾いていることが多い
能吏は帰納的・・「前例」がキーワードだ
だれもやったことのないことは・・しない
芸術家は演繹的・・「前例がない」がキーワード
だれもやってないなら・・やってみよう

失敗も多いし・・無駄も多い
仮説を証明しようとしたら・・それも覚悟の上
その代わり・・証明できたら確固としたアイデンティティー
これに勝る悦びはない

今朝のNHKの日曜美術館を見た
この写真は・・室伏さんの作品
光りを透過して・・練り込みの紋様が浮き出ている
仮説が証明された・・演繹的な成果だと思った

帰納的な手法で
安全や安定を狙う若い作家を見かけることがある
生活がかかれば・・やむないこともあるが
前人未到の仮説に向かって・・
遥かな自己実現を目指す野望を失くしてほしくない

君だけが辿りついた・・君だけの世界
生きてきた「証し」・・ロマンってことかな
時代は悪いが・・せめてこころの片隅に・・





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今日開けた窯から・・この一連がでた
お馴染みの・・もりたじゅんの「ねこマグ」シリーズである
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このねこマグ・・既に人気のシリーズで
教室でも・・欲しがるひとが多い
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大きな声じゃ言いたくないが・・
先生の作品より・・遥かに売れ筋・・笑
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きれいなねこの絵を描くひとは多い
だが・・それは「絵」でしかない
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もりたさんのねこは・・
吹き出しをつければ・・そこに台詞があって
表情に・・ストーリーがある
ただのねこ絵ではない
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あの孤高のねこをして・・
ねこはひとりにて生きるもの非ず・・と語らしめ
巧まざるユーモアとペーソスの中で
絆の確かさを・・伝えているではないか
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閉じた目・・鋭い目
安堵と緊張が・・このふたりの愛
安心して眠れ!・・そう聞こえるのである
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この皿のどこから口をつけても
必ず・・ねこが何かをつぶやきそうだ
ねこ好きには・・たまらん皿に違いない
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昨日も使ったこの写真が・・もりたじゅんさん
徹底的にねこマグに打ち込みながら
そこはさすがにプロの漫画家

どうすれば・・更に巧くなれるか・・
その手順は・・しっかりとご存知だ
繰り返しと挑戦・・適当に混ぜ合わせて
大きなもの・・複雑なものへと歩を進めている
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つい先日・・出版発売に先駆けて
この著作を・・サイン入りでいただいた

三人の共著のエッセイ・・これが面白い
陶芸にもふれ・・
いつか個展を開く・・と書いている
その日は・・決して遠くない
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「桃青窯」が生んだ・・
陶芸家三人が語る45年」・・あとふたりは誰だ?

45年?・・確実に私はいない・・ボソッ





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それぞれに・・みんな陶芸を楽しんでいる
工房は・・みんなのパドックでもある
全てはここで始まり・・ここでその成果に一喜一憂だ
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出来た作品が・・友人へのプレゼントであっても
公募展で評価を求めようとするものであっても
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舞台裏のような・・このパドックで
夢中になって作る姿は・・やっぱり美しい
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集中して土に向かう数時間・・きっと疲れる
集中は・・決して精神的なものではない
体力がなければ・・叶わないものだと思う
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だから・・終わると疲れるが
同時に・・頭は解放される
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勿論・・ここは私にもパドックである
身体をいじめることで・・頭が開放される
陶芸に転じて・・より深く実感してることかもしれない

52歳で始めたころ・・
どんなにいじめても・・さして苦ではなかった
爾来18年・・

レースをするのも私
整備するのも・・私
作戦練ったり・・成果を分析するのも私
全ては・・独りっきりのレーシング・チーム(?)

最中には気づかないが・・
ひとつのレースが終わると
やはり疲れを感じるようになった

深い消耗感・・10年前にはなかったものだ
情熱を温存する・・力を温存する
新しい課題だと・・思い始めている





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かつて・・この図録は遥かなる憧れだった
やがて・・私の作品が掲載されるようになった
この二行の行間で・・たっぷりと汗をかいた

それが5年続いた・・奇跡だと思ってた
初入選・・連続入選・・正会員認定・・
幸運が続いた・・毎年春秋に三越に通った

しかし・・この先もこのまま続くとは・・
それほどに図々しくはない
息が切れて・・立ち止まる日はくる
6年目の秋・・この図録に私の作品はない

今朝・・指定された場所で作品を引きとった
持ちかえって・・つぶさに見た
搬入の日にもそうした筈だが・・甘かった

落ちるべくして落ちた・・正確に実感できた
「自分を写してはいけない」
つまり去年並みを出すなかれ・・
大事なセオリーに背いたのだ

期間的に・・
個展のための制作と重なったからと
言い訳してみても・・自己責任は微動だにしない
あの悦びの日々が・・自分の力の全てと思えたように
この無念もまた・・自分の弱さの全てなのだ

既に始めたが・・大きな軌道修正が必要だ
成功の保証はないけれど・・
思い切って舵を切る決意
それが・・選外の唯一の効用じゃなかろうか

そんなことを思いながら・・夕方三越に出向いた
入選なら晴れがましい祝宴だが
落ちると欠席したくなる祝宴でもある

でもへそ曲がりの天邪鬼
仲間の入選受賞を祝おうと・・出席した
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去年の日本陶芸展で一緒に受賞して以来
すっかり意気投合して親しくなった・・室伏英治さん

この本選では・・初出品が初受賞
一気呵成に花が開いた・・素晴らしい快挙だ
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この作品を見て・・直ちに練り込み技法とは見分け難い
そこが凄い・・さりげなく深い技術
説明を聞いたって・・簡単には理解できない
だから・・室伏ワールドなのだ

23日の日曜日の朝9時・・NHK
恒例の日本伝統工芸展を伝える日曜美術館で
その室伏ワールドが紹介される
是非・・ご覧いただければである
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このチャーミングな横顔・・笠井咲江さん
地元の新鋭・・初入選を果たした

椅子取り合戦みたいな展覧会だから
うかうかしてると・・自分の椅子はなくなる
作品の質を担保するのは・・この厳しさ
きっと揉まれて育ってゆく
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磁器の組鉢・・ほどよい大きさに淡い釉彩
僅かに彫った線紋に・・釉が沈んで葉脈となる
繊細で優しい作品・・とても明るい
かねてから知ってる笠井さんの・・人柄に由るがごとしである

三越の屋上で開かれた呑み放題・食べ放題
何度か並んで運んだ料理をつまみながら
ひとしきり話がはずんだが・・やがて・・
幹事さんの呼びかけで・・二次会へ移動し始めた

それを潮に・・私は引きあげることにしたのだった




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1970年夏のグアム島・・
一週間ほどの取材を終えて・・帰国の搭乗寸前
ディレクター・カメラマンと一緒に右が私である

今どき・・スーツ着てグアムに行くひともいないでしょうね
タラップに乗りかけているひとたちは・・ハネムーン
Tシャツ・Gパンが見えません・・そう言う時代だったんですね


ナショナルフラッグのJAL全盛時代
1$=360円の貧乏時代だったが
鶴のマークは世界を羽ばたきはじめていた
その後高度経済に負けて凋落した鶴だが・・
今日株式を再上場して市場に戻った

一時にもせよ・・あの時代に海外に出向けば
飛行場でJALのマークを見つけると
親の出迎えに会ったような安ど感を抱いたものだ

今では僻地でさえ飛ばないDC8
世界初のジェット旅客機として・・当時は花形だった
150人で満席の小さな飛行機だったから・・
圧迫感も強く・・長時間飛行はかなりつらかった

後に飛行機嫌いになったのは・・
狭い機内の希薄な空気のせいかもしれない

ジャンボになって・・殆どの問題点は解決したが
それでも・・飛行機を好きにはなれない

you tubeでその懐かしい飛行機を見つけた






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