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桃青窯696

touseigama.exblog.jp

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

<   2012年 02月 ( 30 )   > この月の画像一覧

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ポン・ヌッフ(グーグルアースより)

「きりんの壺」のきりんさんと・・
ポン・ヌフの橋上で現地集合しよう・・って
そんなコメントしたせいか・・
今夜は・・パリを話題にすることにした

私が初めてパリに行ったのは1965年
何ときりんさんが生まれた年だとか
1ドルが360円で・・
年間渡航者が3万人しかいなかった時代だ
今なら・・成田の1日分にもなるまい
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その旅の日記が残っていて
その日のパリを・・どう歩いたかも書いてある

貧乏だったが・・体力だけはたっぷりあった
大学4年の晩秋だった
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サンジェルマン教会

グーグル・アースで見ながら
あの日歩いたパリを・・歩いたままに書いてみよう
多分・・若かったからとしか言いようがない

今となれば・・沢山の方がパリを歩いている
この道たどったら・・万歩計は何歩になるだろう
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モンパルナス通り

殆ど記憶しているが・・日記帳と併用してみると・・

歩きはじめは・・昼食を済ませての午後とある
①ルーブルに近いホテルを出てシテに向かう

②ポン・ヌッフを渡ってシテ・・勿論ノートルダムに行ってる
 この頃・・大改修の工事中で外観は見えなかった

③サン・ルイ島から左岸にわたってサンジェルマン通りを西へ
 ソルボンヌのあたりを歩きながら・・デプレへ
 カルチェラタンの学生たちに混じって・・路地から路地へ

④デプレあたりから左折してリュクサンブール宮殿に・・
 広い庭園のベンチで手紙を書いていたら・・
 おばさんが寄ってきて・・ベンチ代30サンチーム払ってる
 20円くらいと記録してるが・・勿論フランが単位だった時代

⑤公園を出ると・・モンパルナス通りだ
  モンマルトルとはまた違った雰囲気のパリ
  絵になる通りだと・・晩秋の落葉を踏みしめて歩いた

⑥モンパルナス通りは・・アンバリッド通りにつながる
  やがてアンバリッドだ・・ナポレオンの棺がある
  セントヘレナから運ばれていらい・・
  開けたことのない棺だと聞いた

⑦アンバリッドを出ると目の前にセーヌ河
 アレキサンドル三世橋で右岸にもどれる
 橋上を歩いていたら・・突然対岸の街灯が
 一斉に点灯された・・既に暗くなっていた
 右手にコンコルド広場・・左手に凱旋門が見える
 シャンゼリーゼ通り

⑧コンコルドから凱旋門まで歩き・・Uターンして
 反対側の歩道でコンコルドに
 マリー・アントワネットの夢の跡

⑨広場を突っ切るとロワイヤル通り
 すぐ右手あたりにフォーブル・サンノーレ
 世に名高い高級ブティックが立ち並んでる
 ドル360円では・・ウィンドウ・ショッピング・・苦笑

⑩マドレーヌ寺院で右折して・・やがてオペラ座に出る
 別の夜に・・当日売りのチケットでバレーを観たが
 トイレを探すのが大変だった覚えがある
 オペラ通りを右折してセーヌに向かえば
 そのまま・・ルーブルにでてホテル到着だった

ホテルに着いたのが夜の8時ころ
その間・・飲まず食わず
幾ら貧乏でも・・それくらいの金はあったが
なぜか興奮して・・気づかないほどに夢中になって
石造の建物に長い歴史をたどっていた

はとバス・コースみたいなルートだが
小さな英語の地図を頼りに
たった独りで歩いた・・初めてのパリ
半世紀近く経っても・・記憶は鮮明
若いころの旅は・・そこがいい

若者よ!・・旅に出よ!
足だけが頼りの旅に出よ!
文明の利器を捨てた旅に出よ!
そして・・絶対に独りで旅に出よ!

そう言いたいな
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カフェ・ル・ドーム

この旅の翌春・・テレビの仕事についたが
そこで仕えた我が・・亡きボスは
限りなくパリの好きなひとで・・ニックネームはムッシュ
私がいたビルの一階に・・
このLe Domeをなぞったカフェを作った

海外取材番組担当・・何度か取材に出たが
二度目のパリへ出向く途中の機上で
心臓発作を起こしたのが・・ひとつの引き金で
飛行機嫌いになったのが・・致命的だった
何度か挑戦してみたが・・変わらなかった

1970年のパリが最後の海外取材になったが
皮肉にも・・そのころから
海外渡航は・・どんどん開放されて
大勢の旅行客が・・出かけるようになった

さて・・長話になってしまったが
私の最初の「巴里歩き」・・
万歩計だと・・何歩になるんだろう?



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by touseigama696 | 2012-02-29 22:33 | ●エッセイ | Comments(12)
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二つの点を結ぶ最短の線が・・直線ということなら
最短でないものが・・曲線
直線よりも余分に線を使うわけだから
その使い方次第で・・饒舌にもなって
多分・・美しさも品性も失うことになる

そうしてみると・・
曲線での表現は・・技術的のみならず
人間性を問われることにもなりかねない

自然界には・・
何の作為もない無垢な曲線が沢山ある
昨日・・自然界に学ぶべきと書いたのは
定規に添えば・・
機械的に描けてしまう直線と違って
作為が働きやすい曲線が
如何に無心に引けるかを・・
大事にすべきと・・思うからだ
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加飾としての曲線表現にとどまらず
ロクロ成形の場面でだって・・同じこと

挽けば削る・・量的には色々あるが
挽いたものは・・削って調子を整える
挽いてるときには・・水分から保護するために
厚めにしておかねばならぬ部分も
乾けば・・不要で削り落とす
削りもまた・・大事な技術である
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ここに載せた三点は・・数日前に挽いたもの
手なりで挽いたからぬるいかも・・と書いた
主力の作品というわけじゃないが
曲線の削りの手慣らしにすることにした

真円も・・S字曲線も・・卵形楕円も
色々な作品のどこかで・・
必ず出っくわす曲線・・丁寧に稽古してみた

広くて穏やかなゲレンデを
大きなシュプールで滑るスラロームをイメージする
どこにも破断点が残らないように・・端から端まで・・
一本の流れるような曲線がほしい

この手の作品を作るときは
やはり時間を惜しまず
丁寧に向き合うことが大切だと思う
表現力を身につけながら・・
その上で・・大胆な個性を造形できればである

稽古もまた・・楽しからずや
半年後の個展を目指した一歩のつもりである




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by touseigama696 | 2012-02-28 22:53 | ○陶芸雑感 | Comments(2)
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今夜書いてみようと思う話題は・・
学問的に根拠があるわけじゃない
直感の言わせることだが・・
だからと言って・・思いつきでもない
どういうことかと・・言うと

「自然界に自然に存在するものに・・
直線で構成されるものはない」

こう言いきっていいのか・・私には確証はない
でも・・こんなことが頭に浮かぶ

子どもが・・紙に丸い円を書いたとして
「あら・・それってリンゴ?それとも・・すいか?」
って・・聞くかもしれないが
四角を書いたとしたら・・
自然界に自然に存在するもので例えられるだろうか
思いつかないのだ

さて・・もうひとつ確証もなしに書くが
だから直線は・・人間が観念的に作った線
そう考えれば・・四角を書いた子どもに
「それって・・お豆腐?それともノート?」
って聞けるではないか・・どちらも人工物だ
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直線は・・人間が考えた概念とすれば
直線を書くなら・・人間が一番上手いはずだ

一方で・・曲線なら
自然界には幾らでもある
全て形あるものは・・曲線で構成されているとして
もし・・人間が曲線を描こうとしたら
自然に学ぶ必要がある

私が・・細い糸状テープを貼りめぐらして
波状の紋様を打とうとすれば
波を観察し・・特性を掴んで貼らねばならぬ
自然が無限の時間を使って繰り返してきた「波の曲線」
簡単に真似でききる筈もない
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今のモチーフを手がけ始めたころ
笠間の山路さんに・・こう助言されたことがある
「この技法は・・曲線がいいね」

その時から・・
ここに書いてきたことが頭にある
直線なら・・人間が一番
でも曲線なら・・飽きず繰り返して
まずは自然の造形物に・・近づこうとすべきだ

色々試行錯誤してきて・・
直線は・・目で作れるが
曲線は・・脳内のリズムだ
だから・・曲線は音楽だと思う

大皿に波状紋を打つときは・・
スキーに乗って・・音楽を聞きながら
壮大なゲレンデを・・滑り下りてくる気分
自然界に同調できたような・・その気分が
僅かに・・波らしい波線が描けるようだ

曲線にこだわる旅は・・
まだしばらく続けるつもりである



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by touseigama696 | 2012-02-28 01:28 | ○陶芸雑感 | Comments(6)
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独り静かな・・日曜日
日がな・・ロクロを挽いたり削ったり
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合間に・・昨日の続き
話題の芥川賞・・『共喰い』読み終えた
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結論からいえば・・選評で
東京都知事閣下が決別の辞に書いた
「・・老兵は消えてゆくのみ・・さらば芥川賞」・・に共感

もともと・・熱心な芥川賞読者でなかったから
さらば・・もないもんだが
しかし・・私もまた未練もなく「さらば」である

若いころから・・
小説を読むのは好きだったが
だからといって・・
かくもグロテスクなプロットに
少なくとも私には・・楽しめるものは何もなかった
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狭い世界の醜悪・・それもたった3分間の出来事を
まるで1時間もかけて・・執拗に解説してもらってるみたい
だからどうだっていうの・・?
醜悪を還元焼成してみたら・・
窯変して何が生まれたっていうの・・?
さっぱり・・である

更に不可解なのは・・選考委員の選評

*文章が躍動し作品の密度の高まって・・
*弛むことなく緊張が続き 濃密な空気を持続させて・・
*グロテスクなエピソードを美しく詩的に反転させる・・
*田中さんにしか書けない存在感を・・
*叙事詩の格調さえも漂わす・・

私には・・このどれも全く脳裏に浮かばない
なんの感銘も感動もないままに・・「さらば!芥川賞」である
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どれも2kgの粘土で・・挽いた
特に・・こう作ろうではなく
気の向くまま・・手の赴くままである

そのせいか・・やっぱりぬるいみたいだ
ユニークにつながる造形
手なりに・・どう掉させばいいんだろ
明日もやってみよう



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by touseigama696 | 2012-02-27 00:42 | ●エッセイ | Comments(0)
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決して不審なものではありません
私にとっては定番の搬入梱包
大きなポリ盥が・・大皿にぴったり
上に・・タタラの長方皿が一枚
今回は・・二点出品としました

出品作品は・・未発表が条件で
ブログに載せるのが発表なのかは
定かではないのですが・・
一応・・控えておくことにします
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土曜日の今朝・・
10時の受けつけ開始に合わせて
雨の中・・濡れないように防御してでかけました

「第52回 東日本伝統工芸展」
今年の公募展が・・また始まりました
幸いなことに・・搬入会場は
私の工房から・・30分ほど
毎回・・自分で運び込みます
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搬入会場で・・
これらの図録を手に入れることができました
全国各地の支部展の図録です

私は東日本支部ですから
自分の地域の図録は手に入りますが
よその支部の図録は・・滅多にありません

秋の本選とはまた違った顔ぶれの作品が見られ
とても良い勉強になります
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帰宅したら・・アマゾンからこれも届きました
数日前・・「きりんの壺」ブログで有名な
あのきりんさんが書いてた・・日本画の松井冬子さんの特集
早速・・取り寄せたというわけですが・・
難解な松井哲学・・じっくりと腰を据えて熟読せねば・・です

美女の誉れ高い女性ですが・・
それだけじゃないのは・・言うまでもなく
あのきりんさんが衝撃を受けた才能を
辿ってみることにします
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一度にそんなに読めるわけじゃないのに
これもタイミングですから・・買っておかないとと
文春を買って・・田中慎弥氏の「共喰い」を
読んでやることにしました・・笑

これを一番最初にと・・読みだしましたが
感想は・・また別の日にということで・・
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今日は・・教室開講日・・
搬入を済ませて・・急いでもどりました 
午後からは・・みなさん大物に取り組んで
格闘が続きました
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5kgから8kgで大皿・・
このあたりから・・全身を使っての闘いですが
闘いに始まって・・やがて折り合いがついて
土が自由になるまでの間
陶芸でも・・最も楽しい時期のひとつ

紅潮した表情からも・・力勝負が垣間見えて
ロクロ回りに活気が漂います
公募展を目指しての・・稽古が続きます

いろいろあった一日でした




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by touseigama696 | 2012-02-26 01:15 | ●工房便り | Comments(4)
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「私が意識して使わない言葉がひとつある
それは・・「~してあげる」という言葉 
看護を学んでいるときに・・ある先生から、
看護に”あげる”という気持ちは 禁物よ・・
と教えられてから守っている」


ご自分のブログでこう書いたカーコスキー朱美さんから
カードを添えて・・6冊の本が送られてきた
ブログを通して長いおつきあいの彼女は・・
経験豊かな助産師さんである
1~2度工房でお目にもかかっている
ご自分も病を抱えていながら・・しかし
圧倒的な迫力で・・新しい生命の誕生に献身している

専門領域を話題にしての「月と産声」のエッセイは
少々長めに齢を重ねてきたとはいえ
男には・・触れずに通り過ぎてきた未知を
改めて教えられる思いで・・読ませていただいていた

季刊で発行されていた雑誌が100号ともなって
新書版に体裁を整えての発刊とか・・
全て静岡県に関わる記事でまとめて・・それも6冊
静岡県の郷土愛も・・大したものである
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病院の事務長時代の私は・・
毎年のように・・看護助手をしながら通学し
看護資格を得た看護師を祝った覚えがある

当時は・・看護師ではなく看護婦だった
今では見かけなくなったが・・はれて
固い糊の利いたナースキャップをつけての
誇らしげな初日を・・思い出す

看護学校での大事な行事のひとつに
戴帽式があって・・
学生には忘れられない思い出のはずだ
きつい・・汚い・・危険の3Kに耐えたのは
戴帽の厳粛がもたらす献身だったにちがいない

戴帽式が消えて・・
ナイチンゲール誓詞を読むことも減ったとか
残っているのは・・3Kだけでは寂しい
看護婦が・・看護師になり・・
婦長が・・師長と呼ばれるようになった後のこと
長年馴染んだ呼称は・・やはり今でも懐かしい
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ナイチンゲール誓詞の中の一節
「・・任務の標準を高くせん」の心がけに
それはそれとして・・しかし
「果たして医学は進歩だけなのか?
進歩と引き換えに後退したこと
失ったことはないのか?
進歩の方向は正しいのか?
産科の現場やがん治療の現場をみると
私は疑問に思うことがある」
・・
と彼女は書いている

一昨日の「江戸&東京」で書いたが
言いたかったことの根っこは一緒だと思う
任務の標準を高からしむるために集める・・
膨大な情報が・・進歩ではなく劣化を招く
皮肉なことだが・・随所で見かけることなのだ

彼女のエッセイを読むと
科学技術依存の助産ではなく・・文字通り・・
「月と産声」の助産が理解できる

彼女のブログ・・
月明かりの産屋をごらんになってみてください




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by touseigama696 | 2012-02-25 01:07 | ●畏友交遊 | Comments(6)
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私の地元には・・沢山の梨園があります
毎年今ごろ・・梨の木を剪定して枝を払い
払った枝は・・焼いて肥料に使ったりします

近所の梨園さんから・・その一部を分けていただきました
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この土嚢袋で三袋を持ち帰りました
スコップですくったものですから
不純物も色々混じっています
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大きなポリバケツに移し
しばらくの間・・水を浸して灰汁抜きします
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三袋分を入れるとこうなりますが
でも・・最終的に使える灰は・・
ほんの僅かになってしまいます

しかし・・そうしてできる純粋な単味の灰は
やきものの大事な釉薬に変身するのです
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この灰には・・梨の木以外は混じっていません
その単味の灰のことを・・柞灰(いすばい)と言います
元々は柞の木の灰のことだった筈ですが
単味の場合も・・同じように柞灰と言うようです

その反対に・・
多種類の木を焼いた灰のことを土灰と言います
囲炉裏の灰などは・・土灰です
土灰には・・個性はありませんが
柞灰となると・・単味ですから個性もあって
梨灰は・・私にとってはご当地灰
使い方で・・郷土愛にもつながりそうです

灰汁抜きしたら・・篩にかけて不純物を除き
乾燥させた上で・・他の材料と調整して
梨灰釉・・になるわけです
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中央の黄色の部分が・・以前に調整した梨灰釉
今回の分が・・同じように発色するかは
やはり・・作ってみないと正確にはわかりません
そこらへんは・・やはりスリリングでもあります



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by touseigama696 | 2012-02-24 00:55 | ●工房便り | Comments(8)
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近代日本誕生の明治維新から・・およそ150年
同じ150年を・・家康の江戸幕府開設から計れば
ほぼ8代将軍吉宗の時代である
どちらも150年だが・・同じ時間とは思えない
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吉宗が乗ったかごは・・家康のそれと大して違わないし
身につけた裃とて・・似たようなものだ
150年は・・殆ど変化を生んではいない
年表をたどってみても・・精々2~30年の変化にしか見えない
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家康から吉宗の150年も
吉宗から慶喜の150年も・・東海道は歩いて2週間
300年間・・歩くしかなかった
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竜馬がいて・・隆盛がいて・・海舟がいた幕末
今になれば・・歴史上の人物たちだが
あれから同じ150年・・なのに東海道は2時間半だ
300年歩いてたのが・・まるで嘘みたいだ

裃を脱ぎ・・髷を切り・・靴をはいた
車にも乗れば・・飛行機だってある
電気があって・・石油があって・・
暖かくも・・涼しくも自在に暮せるようになった

すさまじい進歩と変化の中で
竜馬は・・ちょっとした先達ってわけじゃなくなった
150年前は・・遥か遠い昔になってしまった
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さて・・
だからといって人間は・・日本人は・・
150年に相応しく・・進化してきたんだろうか

進歩を作りはしたが・・進化してはいない
そう思いたくなるほどに・・
近頃人間は・・劣化してしまったようだ

かごを自動車に作り変えながら
竜馬は・・誰になれたというのだろう

動かざること山のごとし・・鎖国とはいえ
300年・・さしたる進歩もないままに生きた江戸
さりながら・・石積みの石垣は
鉄筋より弱かったとはいえないかもしれない

じっくりと焙った窯のように
動かざる長い時間は・・器を強靱にする
野暮でも・・真っすぐに生きる男たち
150年は・・そういう時間でないと・・

校長が・・教員室で教師の財布を盗んだとか・・
もしほんとなら・・これは過ちなんかじゃない
人間の劣化でしかないような気がする

150年かけて・・ひどく劣化してしまったのかも
こんなことのための進歩だったのだろうか・・
あらゆる意味で・・速すぎたんだと・・思う





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by touseigama696 | 2012-02-23 01:58 | ●エッセイ | Comments(4)
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太さんは中国人・・目下私にとって
なくてはならないフィジカル・トレーナーである

太さんは・・私のブログを読んでいる
だから・・電話すると大体様子がわかるようだ
「ヨク・・ハタラキマシタネェ!!」
いつもニコニコと・・優しい言葉で迎えてくれる
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根詰めた仕事して・・
ガチガチにピノキオ化した私を
解凍してくれるのが・・太さんなのだ

但し・・解凍するには絶叫マシーンに乗らねばならぬ
それに気づくのは・・
最初の気持ち良い寛ぎのレベルを越えてからだ

ウトウトから目覚めると・・
そこから先は・・絶叫につぐ絶叫
小さなベッドをのたうちまわることになる
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大して力を入れてないのに
太さんの指が押した部位は
内臓だろうが・・筋肉だろうが
まるで・・小伝馬町牢屋敷の拷問さながら・・
もしかしたら隣り近所に聞こえるかもと
ちと不安になるほど・・悲鳴をあげることになるのだ
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太さんに言わせれば・・
それだけ身体をいじめてたことになるんだそうだ

「アノオオキナオサラ・・セッカクツクッタンダカラ
ウルノイヤジャナイデスカ・・?」
拷問しながら・・話しかけてくるが
答えられるわけないじゃん!!・・

峠を越えて・・このハムストリングになるころは
また気持ちよさが戻ってきて・・終わることになる
たっぷり1時間かける

マッサージの最中に眠ってしまうのは
昔なら・・損したような気分だったが
太さんの場合・・眠れたら眠る方が幸せだ
眠っててくれたほうが・・揉みやすいと言う

実際・・終わってみれば身体が軽い
眠ってる間をサボってるわけじゃないのが判る・・笑

どんなに絶叫しても・・また行く
この痛みの向こうに・・幸せがあるから
帰り道・・いつものように独りごちた

夕方・・チラッと窯を覗いて
どうやら・・無事に焼けてそうだ
24日の納品と25日の締め切りに間に合う

それがわかって・・だから
「太ちゃん!・・今から行っていい?」
「どうぞ!!」

そういうわけだった・・
ついでに早寝することにして
何と・・ブログも日付け内に書けた
珍しくも久しぶりのことである



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by touseigama696 | 2012-02-21 23:38 | ●畏友交遊 | Comments(8)
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昨日は・・豆窯だったが15時間の焼成
今日は・・17キロの電気窯
公募展用の大皿二枚が入ってる
朝9時から・・同じ15時間の焼成である
今・・日付けが変わって火を止めた
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窯番をしながら・・昨日の続き
タタラの花器に・・糸を貼り続けた
表裏・・波紋は同じだが
紋様の面積を変えてみた
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貼り終えて・・一気に顔料も掛けた
どんなに大きくても・・霧吹きを使う
決まった手順で・・決まった方向に吹き
むらが出ないようにするが・・厚みは勘に頼る

終わって・・一本一本糸をはずす
このとき・・厚みの良し悪しが判る
厚過ぎれば・・バリが出やすい
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糸をはずし・・養生を除けばこうなる
余分に飛んだ化粧土を削り・・
バリに手を入れれば終わりだ
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こんな作業を続けていると
殆ど目線をはずさず・・手だけで貼るせいで
かなり腰と肩が悲鳴を上げる
まして・・寒い日は堪える

とりわけ・・左手人差し指には過酷な季節
1mmの糸を・・1~2mm間隔で貼ってゆくが
波を作る軌道は・・左人差し指で糸を追って作る

肌理の細かい土だけど
微妙な力加減で・・指を這わせ続けるのはきつい
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何日も続けていると・・指はこうなる
アカギレだけじゃない
指紋が消えて・・皮膚が薄くなって
やがて血が滲むのだ
アカギレと重なれば・・更に痛みは強い

は~るよコイッ!!・・切実な願いである
いつものことだけど・・
三月の声を聞くと・・
いつの間にか痛みは消えるからだ

「はぁ~るよ・・コイッ!!」・・
もう少しの我慢である




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by touseigama696 | 2012-02-21 00:54 | ●工房便り | Comments(4)