<   2011年 10月 ( 30 )   > この月の画像一覧

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乾燥の状態を見ながら・・
「・・今だぁ!!」・・で昨晩組み立てた

乾燥は・・大きな板を立てる際
縦に崩れない硬さと・・横に湾曲させる硬さに
微妙な違いがあるはずで・・
立てても・・崩れず
曲げれば・・曲がる
そこらへんが・・「今しかない」の根拠になる

どうやら二基とも・・無事に組み立てられた
今のところ・・
早朝の5時半・・窯に火を入れて1時間の今
無事に・・曲がりもせず崩れてもいない
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昨晩遅く・・無理言って応援してもらったのは
アラベスク紋搔き落としの・・〇原さん

さすがに独りで起こすのは危険なので
手伝ってもらって・・組み立てた
ロクロ仕事の場合は・・
何があっても独りでできるようにと・・
色々工夫してきたが
タタラの大物は・・多分ひとりでは無理だ
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タタラ板の縁の自然な崩れは・・活かした
作るところと・・作らないところ
そこも・・見極めることが大事だと思う
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半磁土を使った一基は・・これ
縦30cm×横60cm×高40cm
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黒泥を使った二基目が・・これ
ほぼ似たようなサイズである
こちらは・・たっぷりと板が取れたので
断面は・・全てカットして作った

いずれにしても・・二基とも
これから仕上げの造形をするつもりでいる
だから場合によれば・・姿も変わる
もう少し乾かしてからの作業である
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こちらは・・合わせ目をぴったりにしてるから
船の舳先のように・・シャープなラインにしたい
そのせいで・・合わせ目の鋭さを壊さないように
土の戻りを押さえる工夫をしてみた
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ラッピングのフィルムで巻いてみた
曲げた板が・・戻りたがるのを防ぐ意味である
何しろ初めてのことだから・・
深い根拠があるわけじゃないが
ロクロほどじゃないにしても
粘土は・・いつでも元に戻りたがる
この性質を・・忘れるわけにはゆかない

もし・・上手く乾燥・・素焼きを経れば
どちらも・・波状紋を打つ予定でいる
注文制作で始めたが・・
公募展向けに展開できるか?・・も課題にしてる
さて・・どうなることだろう

ロクロでしか制作してこなかっただけに
いつにない不安がついてまとう
でもまぁ・・しくじればまた作る
いつものことでもあるのだ
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おまけの一枚で・・大板皿も作ることにした
石膏型ならぬ・・ハッポースチロール型である
自作の型だが・・軽くていい
70cm×40cmの大皿になる予定である

どれも・・乾燥したら・・
丁寧に削って研磨するつもりでいる

昨晩全て終わったら・・零時に近かった
4時間寝て・・窯に火を入れたのが4時半

早起きして火を入れ・・夜更かしで火を止める
長い一日が・・まだ始まったばかりである




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千葉市の市街地の一角なのに
このあたりだけは・・森閑とした森のたたずまい
大きな屋敷門の中が・・神谷先生の自宅工房である

日本工芸会東日本支部の幹事長・・神谷紀雄さんは
我々千葉県在住の陶芸作家のボスである
日本工芸会に所属する35名ほどの陶芸家が集まる・・「陶葉会」
窯業地を持たない千葉県だけに
陶葉会の活動がもたらす刺激は・・想像以上に大きいのである

事あるごとに・・この森に集まる
通い慣れた道だが・・今日は個人的なお願いで
先生の設備をお借りして・・作業をさせていただいた
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写真を撮るつもりで・・カメラ持参だったのだが
作業に夢中で・・忘れた

この写真は・・以前に撮ったもの
奥のテーブルの横に・・その機械は設置されている
タタラ板を作らせていただくためだった

大きな設備なので・・場所もとるから
なかなか個人で備えるのも難しい
こうして・・お借りできるのも陶葉会の恩典かも・・

我々の仲間のひとりでもあり・・また
先生の内弟子を務めるYaさんに手伝ってもらい
どうにか作った・・初めての経験だった
ろくろでは挽くが・・タタラでの大物は初めてなのだ
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自宅に持ち帰ったタタラ板が・・これ
一枚はほぼ10kgの粘土・・厚みは12mm
乗せてる板は60cm×45cm・・結構大きい

底板に二枚の板を立てて・・花器にする予定
二種類の粘土で・・二個作ろうとしている
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少し乾燥を進めて・・四角に切りだしてから
本格的に組み立てるのだが
助手のいない工房・・頭をかかえている

多分ひとりでは・・
きれいに立ちあがらせるのは厄介な筈
教室の剛腕生徒さんに・・応援依頼かもしれない

注文制作の作品なのだが
期待にこたえられる作品になってほしいと
密かに願って・・先へ進もうと思っている
神のご加護を・・である




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何のために・・というわけじゃないが
いつでも始められるように・・
いつでも5~6枚は用意している

5~60cmの大皿は・・急には準備できない
季節によっては・・乾燥切れのリクスも背負うし
窯でへたることだってある・・だから
二の矢・・三の矢を用意してリスクに備える
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小物も・・少し溜めた
9月の伊勢丹で使った分を挽いて
新年の三越の分に・・加飾しなくちゃなのだ

この数年・・
陶土を使って磁土みたいに挽いてる
全ては・・糸抜きで波状紋を表現するため
糸は・・雑な表面を嫌って貼りにくい
だから・・ともかく自然で滑らかを要求される

経験で学んだことだが・・
作りが悪くて・・見込のラインがスムーズでないと
貼ってる糸が・・思い通りに走らず
勝手に・・脇にそれてゆく
不思議なほどに・・それを感じるのだ
とことんロクロが上手くなるべきだ・・と
貼るたびに・・痛感させられる

それに・・ロクロが上手ければ
加飾の折に・・余計なことをせずに済む
心理的なことだと思うけど
どうも・・形に不満を残せば
思わず加飾で誤魔化そうとして・・
加飾は・・過飾になりがちだ

「姿よければ・・加飾せざるべし」
引き算陶芸の根拠は・・ここだ

大物を挽くのは・・
公募展に備えてではあるが
それだけじゃない

大物が自在になれば
小物は・・自信に満ちて伸び伸びと挽ける
その自信が・・望みどおりの形や姿を作る
5kgを大物とみるか・・小物とみるか
10kgが挽けるかどうかで・・変わるのだ

だから・・小物の質をあげるには・・
挑んで大物を挽くことだ
そして・・大物を自在に挽くには
同寸同姿の小物を飽きず並べて
長時間の集中を絶やさぬ気迫を養うことだ

造形と加装・・その関係には
最大限の関心を払うべきだと・・思うのだが




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朝一番乗りのYaさん
まだ入会して日も浅いけれど
今日から・・菊練りの稽古

昔から・・菊練り3年轆轤6年とか言いますが
決して容易な作業ではありません
まずは・・土に何をしようとするのか
理屈で理解することだって・・大変

まして・・手と体がスムーズに動いて
土が・・練られて形になるのは暫く先のことですが
Yaさん・・悪戦苦闘しながらではあるけど
昼食休憩をはさんで・・およそ3時間
最初にしては上出来な手つきを見せてくれました
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まるで胎児みたいな・・菊練り
でも・・まさに胎児
これから何度も繰り返しながら・・
胎児は・・次第に育ってゆきます
これが・・出発点です
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昨日・・宅急便で届いたコーヒー・メーカー
Kaさんのプレゼントです

近所のコンビニで買っていたドリップ・コーヒー
勿体ないと・・やさしい心遣いです
飲みたいひとが・・自分でドリップして飲む
無駄なく飲めそうで・・便利なサイズのようです
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早速・・コーヒーの豆といろいろなアプリを購入
ティーバックの紅茶も用意しました
お好きなように・・ど~ぞ!・・です
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午後は・・Kuさんのリクエストで
鶴首の花入れを・・挽いてみました

先日・・同じようにロクロ挽きを見せたら
思いのほか・・効果があるのに気づいて
手つきとか・・リズムとかに注目して見てほしいと
ロクロを挽きました・・1.5kgの粘土
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直後・・Kuさんが挽いたのがこれ
初めてとは思えません・・なかなかの出来です

挽いて見せることの効果は・・
器の姿ではなく・・力に変化が見えることです
つまり・・粘土ではなく
私の身体の動き・・手の構え
そして・・挽き終えるまでの時間とリズム
そこを見ることで・・
自作に・・思いきった力を使えるようになるから・・
そんな気がしています
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夜のコースのTuさん
このところ・・・5kgの粘土で
40cm超の大鉢が狙い

まだ底の作り方に不満が残りますが
確実に・・ものにしつつあるようです

ここの教室は・・
マンツーマンのやりたい放題型・・アジト風
初心者もいれば・・大物挽きもいて
仲良く同居しながら・・楽しんでもらっています

そして・・その「楽しさ」のベスト・ワンは
「上手くなること」・・「ひと一倍上手くなること」
・・そう確信しているのです




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この猫に・・名前はない
雌雄も分からないし
大きさからいって・・成猫とは思えない
首輪もないから・・きっと野良だ

しかし・・いい顔してる
幼さを残しながらも・・
産まれてこのかた
自力で生きてきたのだろう
厳しい表情に・・甘えはない
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かれこれ一カ月
私の部屋の外のベランダの
そこに置かれた椅子の上で
緊張を体一杯に見せて・・それでも
僅かな安眠をむさぼっていた

最初のころ・・ドアーを開けただけで
一瞬で飛び起きて・・一瞬で逃げた
それは・・
修羅に生きる野武士のようでさえある

秋も深まって・・肌寒くもなってきたから
雨露を凌ぐ棲みかがほしいのだろうか
餌だって・・もらえるものなら苦労せずに済む
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半月ほど前jから・・少し餌を与えることにした
わけありの処遇・・というのは
あの震災以来・・我が家の界隈で
ねずみを見かけることがある
気配を感じもするのだ

猫に餌づけするのは・・
ひさしを貸して・・用心棒を頼もうって魂胆
朝晩・・ベランダに丁重に餌と水を置いてる

近頃・・一宿一飯に恩義を感じるのか
私には・・やや遠くでだが跪くようになったし
多少・・餌をねだる仕種も見せる
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そのくせして・・傍で手を出すと
素早くそれを引っ掻こうとする
とことんは服従してるわけじゃない

しかし・・それも時間の問題のような気がする
少しづつ・・野性は懐柔されている
この厳しい表情に・・
穏やかな優しさが見えてくるかもしれない

だからといって・・
膝の上で育てようとは思わない
野性を残したまま・・存分に生きてみよ
困れば・・ここに餌と水と寝床はある
だから・・せめて見回りくらいはして
ねずみを寄せつけるなよ

サバトラは・・頭のいい猫
かつて・・我が家にいたバナナもそうだった
だけど・・安住に甘えて油断したに違いないが
外で毒を食って死んだ
野性の懐柔は・・むずかしい問題も秘めている

猫が猫らしく生きる・・少し離れたところから
見ててやりたい気がするのだ




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朝から・・大いなる助っ人syuさんが
「こうしたかったんだぁ~!」の
私のパソ環境整備のために・・つきあってくれた

「こうしたかったんだぁ~!」・・が
「どうしたかったんだぁ~?」・・ってことなら
「こういうわけなんだぁ~!」・・である
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そもそも・・
ブログやらメールの更新・作成の作業で
いささか・・記憶力は減退するし
手際よくが・・思い通りにならない

資料を参照しながら書いたりすることもあるが
ファイル交換を・・ミスして
8割方書き終えた原稿が・・中空に消える
そんな羽目に陥ることも・・目立つようになった

今まで使ってきたウィンドウズXPが
そろそろ引退時期かと・・セブンに乗り換えたのだが
XPも・・今はまだ元気は元気
俄かに捨てるほどではない

そこで・・彼を子会社に移籍して
老後を・・無理なく働いてもらいながら
新入りのセブンを・・中心勢力にしようという魂胆なのだ

Lanでつないで・・
XPで資料をあたり・・セブンで書く・・それが
「こうしたかったんだぁ~!」なのである

こうすれば・・画面を分割したり
あるいは・・後ろ前に交換せずとも
読みながら・・書ける

私の無知が災いして・・
実に基本的な見逃しをしてしまい
接続に手間取って・・syuさんを困惑させたが
どうやら・・問題解決
次回には・・かなり進捗して整備されそうだ

しかし・・こうした作業
私だけだったら・・100年経っても終わらない

使うことはできても・・
作ることは・・ほんと難しい
パソに関しては
基本を勉強していない弱みを
痛感する昨今である





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我が家から歩いて3分の駅で乗れば
電車で20分・・浅草観音様の提灯の下である

今朝は・・朝飯抜きで浅草に着いた
かかりつけ主治医のA君のところで
血液検査をするつもりだからだ

医者と患者ではあるが・・
13歳から半世紀以上のつきあい
同級生のよしみは・・
体に関する全幅の信頼を育んだ

数十年にわたって蓄積された
私の体にかかわるデーターは
彼の頭と記録の中にある

だから・・彼の指示なら完全なる服従
「・・若い時の既往歴による不整脈があるけど
このところ・・やや血圧が高くなってるし
少し早目だけど・・降圧剤処方することにしたよ・・
そのほうが心臓にもいいから・・」

6年前・・こう言われて
服薬を始めると同時に・・
あれほど好きだった煙草もやめた
きっと彼も・・そうすべきと
言いたかったに違いないからだ

数カ月に一度の採血は
彼の目で・・しっかりとチェックされる
何にも代えがたい友情である
(その上・・例の採血クラス会もあって
別の視点から・・
ダブルでチェックしてもらえるのは
恵まれ過ぎているかもしれない)


地下鉄の駅から歩きはじめてすぐ
吾妻橋から・・スカイツリーが見える
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橋一本上流が・・言問橋
ここからだと・・まるで橋の上に立てたみたいだ

ほど近くに・・A医院がある
「血圧良好・・血糖異常なし
あとは・・血液検査の結果待ち・・」
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あっという間に終わり・・しかし
この3分医療は・・ただの3分ではない
50年強と3分なのだ

「体に気をつけてさ・・患者より先に死ぬなよ!」
いつもの挨拶で・・別れた
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来た道を戻り・・
吾妻橋の一本下流が駒形橋
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橋のたもとに・・「むぎとろ」がある

朝飯抜きだったから・・結構腹が減った
久しぶりに入ったら・・朝でもないのに「バイキング」
食べ放題・・悪くない
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「・・麦めし半分に・・とろろをたっぷり
おかわり自由ですよ~」

麦めしだから・・麦とろ
これが米飯だったら・
・とろろかけご飯・・だそうだ
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自然薯を磨って・・出汁とからめて
絶妙に滑らかである
大きなすり鉢のたっぷりとろろ

勢いよくすくわないと
しゃもじから・・逃げ出しそうだ
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しっかりおかわりをして・・満足だった
結構若いひとも多い・・それも嬉しい




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助手さんがいるわけでもないから・・
この工房・・朝から一人で片づけて
12人を迎えての・・一日陶芸の準備をした


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この部屋で8人・・隣りでも4人
思い思いに・・作陶を始めた

立っているHさんは・・お花の先生
ご自分の生徒さんを募って・・毎年
一日陶芸で・・花入れなどを作るのだ
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こうして見ていても・・幸せそうなおふたりだ
日用使いの・・フリーカップ
何を・・飲むんだろう・・?
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「初めてじゃないでしょ・・?」
「えぇ・・手びねりをすこし・・」

紐を積んで・・大き目な花入れができそうだ
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薄手のカップ・・バランスもいい
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ふたつをつないで・・茶花入れ
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1時に始めて3時間・・労作が揃った
あとは・・私の仕事
削ったり・・素焼きしたり
釉薬掛けて・・本焼きまでのおよそ1カ月

楽しみに待ってて下さい・・である



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大好きな歌のベスト10を書けと言われたら
間違いなくその上位にあげたいのが
このテネシーワルツである

戦後間もないころ・・
パティー・ペイジの歌で一世を風靡した
少し後に・・江利チエミが日本語でカバーしたが
やはり・・この歌はパティー・ペイジがいい

食うや食わずの・・熾烈な復興の時代

♪・・彼と踊っていたら・・友達に出会って
その彼女に恋人を紹介したら・・
いつのまにか・・彼を奪われてしまった
あの夜の・・あのテネシーワルツを・・
私は・・忘れない・・♪

そんなような歌詞の歌なのだが
戦争や戦後の・・「せ」の字もでてこない
甘くて切ない失恋の歌が・・
焼土から立ちあがりかけた日本人に
忘れていた恋心を思いださせたのかもしれない

歌は・・歌でしかないとはいえ
歌は・・時代そのものでもあって
聞けば・・タイムトンネルをくぐるように
それぞれの胸に刻まれた
懐かしい思い出にたどり着くのだ

時を経て・・
ズシンと心に響いて歌い継がれる歌
そういう歌が少なくなったような気がする





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コハダ・・って
実に微妙に味わいのある寿司ネタである

食っても味わいがあるが・・
その存在が燻し銀のようで
江戸前寿司には欠かせない

回転寿司が流行って・・
昔風の寿司屋が減ったから
随分と様変わりしたけれど・・

一昔前だったら・・
寿司屋のつけ台に座って
ウニ・トロ・アワビ・なんぞの順で食ってたら
財布の中身が心配なもんだった

考えてみれば・・ウニ・トロ・アワビは
もともとの江戸前の生え抜きではないはずだ
赤身のヅケあたりが先発じゃなかろうか
さりながら・・イカ・タコ・カッパばっかりだと
子どもじみて・・その上ケチくさそうだ

その点・・コハダはいい
こればっかり食ってても
「お客さん・・寿司好きなんですねぇ
どうです・・〆加減・・いい按配でしょ」
ってなもんで・・通扱いされたりもする
おまけにこの魚・・下魚で値段が安い

とりわけ・・
他人様にご馳走にでもなる席だったら
こればっかり頼んでると
通扱いされた上に・・
気遣いのひと・・って評判ももらえる
実に・・味わい深いネタなのである

私は・・若いころから
寿司といえば・・コハダ
これだけで終わっても・・
不足はなかった

神田にあった・・学生相手の10円寿司
コハダ20貫・・並べ終わるのを待って
一気に食った・・紛れなく200円で済む
貧乏学生には・・有り難い店だった

だから・・卒業したころ
亡くなった叔父に連れられて
築地の寿司屋で・・
「好きなもん食え!」って言われても
「コハダ・・コハダ・・コハダ!」でよかった

「例えば・・上司の奢りで食う時でも
ウニ・トロ・アワビ・・はタブーだ
無礼講で食えと言われても・・
エビ・タコ・イカあたりからはじめろ・・!
それが礼儀ってもんだ」

某民放テレビの幹部社員だった叔父
羽振りがよかったから
時折り・・分不相応な贅沢をさせてくれたが
同時に・・色々教えてもくれた

コハダを食べると・・
思い出すことが・・多い

久しぶりに・・
会社の研修とかで上京してきた息子
連れだって・・寿司を食った
馴染みの回転寿司・・
だから・・息子も気兼ねなく
好きなもん食ってたが・・

「ウニ・トロ・アワビはタブーだ!」
などと言う時代ではなくなった
昔だったら・・相当な勘定になったろうに
逆に・・びっくりするほど安い

もっとも・・
江戸前寿司の歴史をひもとけば
手軽な庶民相手の・・流しの屋台
安くてこその・・楽しみだったはずである

ミシュランが・・この馴染みの回転寿司に
星なんぞつけないことを・・切に願うばかりである




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