ブログトップ

桃青窯696

touseigama.exblog.jp

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

<   2011年 09月 ( 31 )   > この月の画像一覧

d0085887_22435988.jpg

桃次郎を連れて・・
いつもの散歩を終えて帰宅したら
秋刀魚の塩焼き朝食が待っていた

このさんま皿・・アマチュアだが知人の作ったもの
いつだったか・・作品展で買い求めた
32cmある・・正規のさんま皿だ・・笑
一尾の秋刀魚が・・きれいに納まってる
d0085887_22284274.jpg

腹わたあっての秋刀魚かな
絶妙な苦みを味わいながら・・
旬の北海道秋刀魚は・・胃袋に秋を伝えた
「・・好きだ・・美味い」

秋刀魚への礼を尽くした
頭と骨だけ・・成仏しろよである




人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
[PR]
by touseigama696 | 2011-09-30 22:49 | ●お気に入り | Comments(6)
d0085887_22103834.jpg

さんま皿を作れ・・っていわれて
らしいものを作れたとしたら
案外秋刀魚を知ってるか・・器を知ってるかである

塩焼き一尾をそっくり盛ろうとしたら
多少細くても・・長さは30cm以上必要だからだ
大抵は・・短くてはみ出る

そこで・・一尾を半分に切って
頭と尻尾に分けて焼く

どっちをとる?
秋刀魚の好みの分かれるところだ
私の場合・・断然頭のほうだ
わたのない秋刀魚なんて・・
珈琲のないクリープみたいなもん・・?

あの生臭さと苦さ・・たまらん美味である
スダチはなくてもいいが・・おろしは必須
醤油にからませて・・めしと一緒にほおり込む
きれいに頭と骨だけを残して・・猫またぎ
秋刀魚への礼儀である
ふと気になって・・調べたら
ここでの”猫またぎ”は・・いけない
猫もまたぐほどの魚・・ってことになっちゃう
言いたかったのは・・猫もまたぐほどに
きれいに食べちゃえ・・なのだが
そうはゆかない・・送り主に失礼な選語だった
お許しを・・!
秋刀魚への礼儀なら・・猫がっかり・・とでも

d0085887_2210464.jpg

この季節・・旬の秋刀魚
秋の訪れを告げるメッセンンジャー

ブログを通して・・古いおつきあいのchashaさん
北海道にお住まいだが・・
わざわざ秋のメッセージを沢山送ってくださった

少し身体を壊して・・養生されていたが
大分元気になったようだ
それが何よりのメッセージ
イキの良い秋刀魚が・・そう教えてくれた

私の工房で・・
彼女がお茶を点ててくれたのは
何年前だったろ?
またその機会に恵まれるよう
しっかりと元気になっていただきたい思いである

明日の朝めし・・勿論塩焼きとしゃれよう



人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
[PR]
by touseigama696 | 2011-09-29 22:39 | ●お気に入り | Comments(4)
d0085887_23232982.jpg

初日・・開店と同時に
教室の生徒さんだけど
私のお茶の先生でもある青〇さんが
菓子器を花入れに見立て・・茶花を生けてくれた
初日の幕開けである
d0085887_23243020.jpg

陶芸・・染織・・漆芸・・人形・・七宝
それぞれの部門で仕事する7人の作家
思い思いに制作してきた作品を集め
第一回 日本伝統工芸展-松戸在住作家展・・は
今日から始まった・・伊勢丹松戸店である
d0085887_23244280.jpg

私にとって・・手慣れたはずの天目シリーズ・・
d0085887_23245187.jpg

おなじように・・花を生けてそれらしくである
d0085887_2325831.jpg

昨日・・色々頭を痛めながら陳列した展示も
開ければ・・お買い上げがあって動く
何を・・何処に・・作ったときを思い出しながら
まるで選手起用を考える監督みたいなもんだ
d0085887_23252354.jpg

今回初めてデビューした・・糸抜き彩色器シリーズ
反対側の展示台で・・天目の黒とは別人のようだ
d0085887_23253945.jpg

夕方まで・・とうとう一度も腰かけることはなかった
初日の来客が・・全体を占うよすがかもしれないから
有り難いことである・・2時近くになって
昼食をとりながら・・いつになく足が痛いの気づいた
閉店間際の7時・・だからタクシーで帰宅することにした

私にとっては・・地元デビューの展覧会
このブログをご覧いただいてる方も多い
大勢の方々に・・こころから感謝である
d0085887_745163.jpg

会期中・・全日在廊の予定です
お近くでしたら・・遊びにおいでください
お目にかかって・・お話するのも
こういう機会なればこそ・・でもあります






人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
[PR]
by touseigama696 | 2011-09-29 02:53 | ○展覧会 | Comments(6)
d0085887_21535821.jpg

この世に・・
「美しいもの」はない
あるとすれば・・
「美しいと思えるもの」・・だけだ
d0085887_2154510.jpg

私に美しくても・・
誰にでも美しいわけじゃない
だから・・在るのは
美しいものではなく・・
美しいと思えるもの・・なのだ

しかし・・
美しいものを作りたいとしたら
その美しさは・・誰のため?
そこが大きな問題だ

自分で美しいと思えたから
誰かに・・同じように思えとは言えない

とはいえ・・
誰かに美しいと思ってもらうために
自分には美しくないものを作るのは・・
多分・・気が進まないに違いない
d0085887_21541281.jpg

美しいものを作りたい者と
美しいものを見たい者・・の間
そこには・・いつでも
茫漠としてミステリアスな・・
深い霧がたち込めている

醜また美なり・・
私の美は・・他者の醜
他者の美は・・私の醜
美と醜は・・バリアを喪失する

このカオスを諭す一つの条理
きっと・・それが「愛」だと思う

他者の美が・・私の美
或る種の合意・・
愛以外に解決できようか・・?
アバタもえくぼ・・それも愛

愛とは・・美を共有すること・・
そんな風に・・思えるのだが・・




人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
[PR]
by touseigama696 | 2011-09-27 22:23 | ○陶芸雑感 | Comments(6)
d0085887_01929.jpg

残照にたゆとう一杯の和船

この舟で・・川向こうの柴又から
こちらの矢切に渡ったあの日・・
昭和26年ころのこと
叔父は・・このあたりに住むと言った

見はるかす麦畑だった台地の一角に
新築の家を建て・・叔父は
自分の母親を伴って移り住んだ
私の祖母だ

やがて・・叔父の後を譲り受けて
私たち一家がそこに住むことになった
昭和29年の春だった

母親の商いとは別に・・
祖母が切りまわした茶舗「桃青園」
そこが今・・私の工房になっている
桃青窯・・そう名乗ることにしたのは
祖母と母親のゆかりを継いでのこと・・

祖母は勿論・・叔父も
その姉の私の母も・・みな異境のひと
半世紀は・・あっという間に過ぎていった

今も・・矢切りの渡しは動いている
野良で働く馬を乗せることはなくなったが
政夫と民子の悲恋のあとを
文学散歩する老人たちで・・案外賑わう
「野菊の墓」・・伊藤左千夫が書いた
映画では・・「野菊のごとき君なりき」

純愛・・懐かしい響きに
その分・・少し老いたなと苦笑いしながら
似たような世代の賑わいを端に見て・・
ろくろを挽く日々なのだ

週末ともなると・・政夫と民子が沢山歩いてる
先週は・・近くのスーパーに毒蝮三太夫が来てた
往年の野菊たちも・・ラジオの実況で
まむしの毒舌には敵わなかったようだ






人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
[PR]
by touseigama696 | 2011-09-27 01:14 | ●お気に入り | Comments(2)
d0085887_23371237.jpg

「・・この展覧会・・オリンピックみたいなもんで
4年に一回通れりゃメッケもんよ・・」

そんな風に聞いてもいたので
65歳が最初の入選の私
60代の間に・・正会員になれるとは
到底思えないのが実感でした
d0085887_23372176.jpg

それが・・どういう運に恵まれてか
65-66-67-68歳・・4年連続入選で・・
去年正会員に認定されました
60代で・・間に合っちゃいました

「・・正会員になると・・一段と厳しいよぉ~!」
それも聞いてましたし・・当然でもありますから
去年までと同じもの作ってるようじゃ・・と
今年は・・糸の貼り方を大幅に変えました

「・・新しい展開・・
これがまた仲々認めてもらえないんもんでさ・・」
そこまで聞けばどうしたって・・
一度は落ちそうな気分になるもんです
だから・・今年は選外覚悟で出品したのでした
d0085887_23372849.jpg

それが・・今年もここに並びました
めちゃ嬉しい気分の根拠は・・こうです

もし落ちてたら・・
何をどうすればいいのか
かなり幅広く考え直す必要に迫られます
完成度なのか・・根本的な間違いなのか
この答えを出すのは・・非情に厄介です
次回出品して・・結果を待つしかない
深い迷いの中をさまようことになります

でも・・通ってると
次回には・・ここに神経を使って
更に完成させる努力を惜しむまい
そう思えれば・・今為すべきことが分かってきます
この差は・・天と地ほどもあって
通れたことは・・想像以上に
大きな恵みだと・・思えます
d0085887_23373814.jpg

会場で・・写真はタブーですが
出品者は・・自分の作品に限って
腕章をつけて撮影することが許されてます
そういうわけで・・この写真が撮れたのでした



今日の日曜日・・会場にいて
しばらく・・自分の作品を凝視しました

工房で考えることと・・
会場にいて考えることは
少し違うかもしれません

芝居でいえば・・
稽古場と舞台の違いです
今舞台にいる作品と対峙して
どこを直すべきか・・
じっくりと観察していました

幾つかは・・頭に浮かんでいます
一段落したら・・当然ですが
真剣に取り組んでみようと・・思っています
それが・・稽古場ってもんです





人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
[PR]
by touseigama696 | 2011-09-26 00:46 | ○展覧会 | Comments(8)
d0085887_2352024.jpg

攻めるでもなく・・守るでもなく・・
笑うでもなく・・泣くでもなく・・
進むでもなく・・退くでもなく
仕事するでもなく・・遊ぶでもなく
はしゃぐでもなく・・落ち込むでもなく

どちらでもない時間・・それが
ニュートラル・ゾーンだ
d0085887_23521514.jpg

数学に・・ゼロがあるなら
ものごとにも・・ゼロがありそうだから
ニュートラ・ゾーン・・もしかしたら
それが・・そうかもしれない
d0085887_2355021.jpg

悲喜こもごもの日々の中で
悲喜の狭間に見出す・・
どちらでもない時間
それが・・とても大事な時間だと
そう思うようになってきた
d0085887_23535751.jpg

穏やかで・・静かで
落ち着いて・・ゆったりと

ニュートラル・ゾーンの心地よさ
若いころには・・気づかぬことだった

仕事するでもなく・・さりとて眠るでもなく
深夜に・・独り佇むこの短い時間に
ひとは・・自分を取り戻すような気がする

独りきりの時間・・
それもニュートラルなのだろう・・



人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
[PR]
by touseigama696 | 2011-09-25 01:14 | ○未分類 | Comments(6)
d0085887_8473368.jpg

昨夜・・遅くまでかかって
出品予定の作品を・・シリーズ別に
一枚一枚・・サイズを計り・・写真にしました
面倒な作業ですが・・
箱の準備やら・・追加ご注文があったりしたら
これがないと・・厄介です
リストにして・・PCにも入れました

まぁ準備万端しておけば・・少し安心かも
d0085887_84744100.jpg

どれをどういう風に展示するかは・・
搬入の日に・・現地で考えますが
余分に入れておかないと・・ばらつくこともあります
一回目の企画なので・・
さっぱり予想がたちませんが
できるだけの準備を・・と心がけました
d0085887_8475385.jpg

7人の作家が出品しますが・・
染織・漆芸・人形・七宝と部門にまたがっていて
陶芸は・・私ひとり

そんなこともあって・・
シリーズを2パターンで用意してたので
結構・・手間取りました
結果はともかく・・無事に終わってほしいものです
d0085887_848418.jpg

あとは梱包するだけ・・
明日の日曜日は・・日本橋の三越へ行き
日本伝統工芸展に顔を出すつもりです

いつもなら・・もう少し三越に行けるのですが
今回は・・伊勢丹の準備優先・・
ブログをご覧の方で・・
行ったけど・・いなかったね!
そうなりそうですが・・お許しを・・
d0085887_96131.jpg



人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
[PR]
by touseigama696 | 2011-09-24 09:00 | ○展覧会 | Comments(2)
d0085887_22483628.jpg

グループ展のための最後の窯出し
糸抜き線紋彩色器シリーズの一部です

これは・・水指
d0085887_22484574.jpg

先日ご紹介した・・天目シリーズと一緒に
ふたつのパターンで構成する予定なのです

これは・・花入れ
d0085887_22485429.jpg

淡いブルーをベースにした
糸抜き天衣紋皿・・
空を舞う・・羽衣がイメージです
d0085887_2249312.jpg

木の葉紋鉢・・
d0085887_22491161.jpg

板作りで失敗した土の欠片をそのままに
少し加工して・・硯皿のように
これは・・飾り皿ですが
どう使うかに・・ひと工夫を楽しめます
カップのソーサーにもなりますよ



人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
[PR]
by touseigama696 | 2011-09-22 23:05 | ○ギャラリー | Comments(4)
d0085887_21483599.jpg

テレビで・・
天童の木工家具職人さんをとりあげてた
この手の番組・・大好きである

デザインして・・木を探し・・木目を選ぶ
切りだして・・削って・・磨く
天然の木材・・偶然の肌理
人知の及ばない世界に踏み込みながら
結局は・・望んだ姿に仕上げてゆく

やきものも似てるけれど
ひとつ大きく違う・・木工は火を使わない
焼成の難しさを考えると
ときどき・・火を使わぬ芸が羨ましくもなる
火は・・時に非情にも
それまでの全てをぶち壊すからだ
d0085887_22123090.jpg

もしも・20歳くらいの若者に戻してくれるなら
それも・・好き勝手に生きられるとしたら
そして・・何をやりたい?・・って聞かれたら
もしかしたら・・北イタリアのクレモナに移住して
ヴァイオリン職人の弟子になってみたい
楽器ではあるが・・最高の木工芸術だと思うから

イタリアの古楽器じゃなくても
私のヴァイオリンでさえ・・
この姿には惚れぼれする

到底日本人には入りきれない世界かと
そんな風に思ってた時代もあるが
今では・・日本人のマエストロだって夢じゃない
d0085887_21484413.jpg

デンマークのパイプ職人・・
イヴァルソンやミッケの弟子になるのも悪くない
このブライヤーの根を・・削り出してパイプにする

削り過ぎれば・・
一瞬で木目は消え二度と戻らない
デザインと木目のせめぎ合い
このスリルも・・やみつきになる
d0085887_21485284.jpg

鉄やすりから・・紙やすりまで
やすりだけで・・削り磨いた光沢
1978年・・自作のハンドメイド・パイプ
30年以上も昔のこと・・

日本にもわずかにプロがいたが・・
前途があるようには見えなかった
ヨーロッパのような市場がないからだった
だから・・自分のために作って自分で吸った

煙草を詰めて・・吸い続けていると
やがて・・熱と煙に包まれて
内側から深く燻された光りを帯びる
風合い・・それもやきものに似てる
d0085887_2149146.jpg

やきものは・・私にとって終の棲家
もう・・他の道を探すことも・・歩くこともない
だから・・木工は夢でいい

そして夢なら・・むくの天然木材のデスクを作ろう
若いころ・・大きなデスクがほしくて
でも・・あまりに大きいから
天然材では・・手が届かなかった

友人に頼んで・・デコラの板にガラスを敷いた
そして・・スチールデスクの袖2台に乗せたのがこれ
何もかも乗せた2m×1mは・・畳より大きい
仕事以外なら・・一番居心地のよいコックピットなのだ
自分で作れるなら・・
大きな天然木を切りだして・・磨いてみたい

しかし・・残ってる時間はそう多いわけじゃないから
終の棲家で・・行けるところまで
それでいい・・そう思ってる

天童木工の職人さんの下に
若者が・・弟子入りしてくる

「その修業・・いい線突いてるよ・・ガンバレ
腕の良い職人になって・・
自信をもって・・自分の力で生きてけよ!」




人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!
[PR]
by touseigama696 | 2011-09-21 22:52 | ●お気に入り | Comments(2)