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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

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               お借りした写真だが・・これって今年のボールかな・・?


南アでの日本サッカーは・・終った
楽しませてもらった・・素晴らしかった

予選は・・ゲームに勝って
決勝トーナメントは・・PKで負けた

この事実が暗示するものを・・考えていた

戦前・・岡田監督を先頭に日本代表はこき下ろされた
それでも・・岡田監督が進退伺をだしたとき
不思議なことをするな・・と思った

だが・・後に「何故?」と聞かれて
監督は・・こう答えた

「練習試合に負け続けたのは・・選手が悪いわけじゃない
彼らは・・疲労困憊していた・・それでも
この練習試合のひとつふたつを勝つためなら
もしかしたら・・選手を休ませれば可能だった

でも・・勝たねばならないのは・・練習試合ではない
本番で勝つためには・・ここで休ませるわけにはゆかない
それが・・私の判断だった

だから・・その責任は監督の自分にある
それが・・進退伺だったわけです」


わけもわからん素人同然のキャスターもどきが
悪口雑言罵詈讒言のバッシングの最中
岡田監督の態度は・・立派だと思った

大衆の意見を聞きさえすれば
それが民主主義だと言いたげな
愚かな政治家たちとは・・一線を画していたからだ

ファンのために監督をしているわけじゃない
本番で試合に勝つために・・最善を尽くそうとすれば
信念に従うしかないこと・・それが責任の取り方なのだ

さて・・この時点で
今回の大会での結果を導く
重要なモチベーションが生まれた

多分・・選手の胸の中に
沸々として屈辱感が湧きあがったに違いない
練習試合に負け続けた・・その結果だけで・・
ボロクソになじられたことの屈辱

それを庇ってくれたのは・・監督だけで
進退伺までだした

代表選手たちの気持ちの中に芽生えたものは
「本番で負けてなるものか・・
それが・・唯一世間への見返しであり
監督への・・古い言葉だが・・恩返し」

火事場の馬鹿力は・・
褒められてでるものではない
身体が震えるほどの・・屈辱の悔しさ
これだけが為しうる奇跡だと思う

無責任ななタレント・コメンテーターさんたちは
最高の貢献をしたことになる
日本選手を本気で怒らせてくれたのだ

(フランス・チームでも選手は怒ったらしいが
怒りは怒りでも・・方向が違えば惨憺たるもの
監督の難しさ・・誰にでも判ることじゃない)


大会に入って強くなったのは・・
屈辱がバネになった意地だったに違いない
確かに・・結果が出た

今夜の試合にしても・・
ゲームでは負けていない
PKは・・意地ではない
殆どが運みたいなものだから
負けたとしても・・それは仕方ない

屈辱の意地だけで・・ベスト4とか
優勝とかには届きはしない
まだそれなりの実力でしかないだろう

(屈辱の意地でベスト16・・見事な結果をだした
でもPKで・・運を与えてベスト8にしてしまうと
日本人は・・過大評価してまた大騒ぎするだろう
次回までに鍛えて・・実力ベスト8を勝ちとれ・・神の声・・笑)


今夜の結果を見ていて
全ては・・神のシナリオかと思うほどに
見事な終焉だった

手のひらを返したように
褒めまくるテレビのコメント
彼らにとって・・どうせ気になるのは
視聴率だけでしかない
彼らには・・何の収穫もなかっただろうに
選手たちは・・想定以上に成長したはずだ

「屈辱こそ・・成長のバネ」
誰にでも起こること
誰にでも・既に起こってること
その屈辱を・・どう生かすか
それは人生の分かれ目にさえなり得る

(秋葉原の無差別通り魔殺人事件も・・
先日の工場内通り魔殺人も・・
間違えた分かれ目だった・・のだ)


負けて失墜するも
勝って・・自信を手にするも
それは・・生かし方次第なのだ

私にも・・その試練はあった
人生最大の屈辱感・・10年くらい前のことだ
でも・・それを書くことは目的ではない

「ひとかどの陶芸家になってみせる・・」
その覚悟は・・屈辱を晴らすためのものだった
だから・・今もまだ・・その途上を歩いている

しかし・・同時に
その出来事に・・感謝してもいいと思い始めてもいる
あれがなければ・・
陶芸は・・晩年の趣味で終わったかもしれない

日暮れてなお・・遥かなる道を歩くのは
全てを恩讐の彼方に押しやるほどに
今を楽しめてるから・・だと思う

たったひとり・・PKをはずした選手
彼のこころに起きてることは・・
想像にかたくないが
真珠貝に挟まれた核の傷だと思えばいい
痛みと悔しさが・・
彼を更なる名手に育てるはずだ
彼だけがもらった特別なボーナス

だって・・
試合に負けて退場するよりも
PKで負けたから・・が
バッシングをした人間にも
バッシングされた人間にも
穏やかな落としどころだったではないか
駒野選手は・・そのための犠牲者だった・・
と思えばいいのだ・・そのためのボーナス

別チャンネルで・・
ウィンブルドンのテニスを中継してる
個人技の難しさと・・楽しさ
これも・・ひとつの世界だ

やきものは・・こっちに近いかもしれない
誰のせいでもない・・誰のおかげでもない
全ては・・自分だけの自己責任

思いどおりにゆかず
貼ったり・・剥がしたり
それで一日は・・終ってしまった

気をとりなおして
明日・・頑張ることにするつもりである

追伸:
今朝のテレビで・・岡田秘話が紹介されていた

「・・頭きたから・・いっぱつかましてきます!!・・」
出陣直前に・・友人に語ったとか・・

これが・・岡田ジャパン全員の気持ちだったと思う
どんなに走り込んでも・・鍛えられない「バネ」・・
それが意地なのだ・・
我が意を得たりの・・本音!・・なのでした




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by touseigama696 | 2010-06-30 03:07 | ○陶芸雑感 | Comments(2)
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形といい・・加飾といい
プロの凄みを押しつけるでもなく
どこか童心を思わせる・・このマグ

大分前のこと・・
確か・・笠間か水戸での個展で
購入したのを覚えている

面識のある作家だったはずだが
どうしても思い出せない
作家に申し訳ないことだが
記録してなかった

でも・・それから数年
毎朝の珈琲は・・これで飲んだ
最高にお気に入りのカップである
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俗に言う・・下手うま
上手そうに見せようなどと
野暮な思惑は見えず

象の鼻のような太いグリップと
釘彫りの搔き落としが
ほとばしるように・・
器面に遊んでいる
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しっかり握って・・実に安心感がある
使い勝手は申し分ない
紋様のメルヘンが・・毎朝
爽やかで・・温かい

飽きることなく・・使い続け
数年の後・・後進に道を譲るまで
楽しませてもらった

今は・・道を譲って
安住の棚で・・悠々自適である
だから・・二度目の出番をたくらんでいる


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by touseigama696 | 2010-06-29 03:32 | ●コレクション | Comments(4)
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最近・・ゴルフの中継など見てると
「・・どうやらタイガーはゾーンに入ってきたようです・・」
といったコメントを聞くことがある

ゾーンに入る・・というのは
勝ちのパターンに乗るといった意味で
選手のモチベーションが上がって
思い通りの試合運びができてきた・・
ということだ

(ゾーンに入った選手は・・
リズムを壊すことを一番恐れる
だから・・意味なく顔を動かしたり
しゃべったりしない
迷わずに・・いつもの通りの仕種で
いつもの通りに・・プレイする
見ている者に伝わる緊迫感は・・
このゾーンに入ってる選手に固有なのだ

苛立って・・クラブを叩きつけたりするのは
ゾーンには入れていない証拠みたいなもんだ)


スポーツでなくても・・
そうした気分になる・・ということで
ゾーンに入る・・は意識すべきキーワード

今日一日で・・
この大鉢一枚の裏表の糸貼りを終えた
結構長い時間・集中を強いられたが
最初からそのつもりだったので
ゾーンに入るための準備に
注意を払った
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一日中座って仕事する場所を
私は・・コックピット・・と呼ぶが
そのコックピットの居住性が大事である
ゾーンに入るための入り口と言える

余りに整理整頓してしまうと
かえって落ち着かないことが多い
適当に・・物のありかが判る程度で

その上で・・これから使う材料 道具類は
身体の動きに合わせて決める定位置に
キチンと設置することになる
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今日の場合・・
左手を伸ばせば・・
目をつぶっても・・このテープを手にできる
すべらないように・・皿の上に置いてある
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右手は・・ピンセットとはさみを使い分ける
手さぐりで取ることになるから
ゴムひもで結んでいるのが案外大事で
こうすることで・・手から滑り落ちるのを防ぐし
手を放しても・・定位置に戻せる
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「物が落ちる」・・
リズムが崩れる一番嫌な障害がこれである
折角・・頭と上体を固定して作ったリズムが
拾うために身体をかがめるだけで・・
バランスを崩し・・気分を壊すのだ
ゾーンに入れなくなる

身体の軸を動かさず頭を固定して
左手でもったテープを・・鉢の上で走らせ
右手のハサミでそれを切り
ピンセットで合わせ目を調整する
その間・・頭は出来るだけ動かさない
細かい紋様の正確さは・・
動かない頭と目にある・・と思っているからだ

その繰り返しだけなのだが
一定のリズムを維持することが
集中の維持でもある

そのリズムを阻害する要素を排除する用意
それがゾーンに入るための準備なのである
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丸一日ともなると・・勿論疲れもする
好きな音楽も・・準備のうちだと思う

明日も・・また次の一枚にかかることになる
ゾーンに入れますように!!・・笑

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by touseigama696 | 2010-06-28 01:02 | ●工房便り | Comments(2)
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変わり映えしない写真ですが
考えてみれば・・この時期
いつも変わり映えしない作業をしています

7月下旬の締め切りまでの一カ月
切羽詰まってるわけじゃないけど
だからといって・・余裕があるわけでもない

時間一杯の仕切り直しみたいに
アドレナリンが匂い始めるのです

これからの一カ月
ここで過ごす時間が増えますが
作業中の作品に囲まれてるほうが
気分的には・・落ち着きます
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今夜も・・ついさっきまで
糸を貼っていました
明日の日曜日から水曜日まで
何の予定も入れてないので
しっかり・・仕事しなきゃ!・・です
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一枚一枚・・仕上げてゆきますが
時間一杯・・気に入る作品が獲れるまで
窯を焚きます・・暑い仕事です・・笑

二の矢・・三の矢・・
棚に置いてあります
どこで終るだろうか・・?


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by touseigama696 | 2010-06-27 00:30 | ●工房便り | Comments(4)
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今の時期・・頭ゆするのも嫌だ
まとまってたはずのものが・・散らばりそうだし
折角針の頭みたいに集中してたのが・・崩れる

だから・・ジャケットなんぞに着替えて
こじゃれた店に出向き
横文字のメニューから選ぶのも・・面倒だ

この際江戸職人は・・江戸職人らしく
江戸前・・がいい
江戸風・・何もかんも庶民風

大体寿司なんざぁ・・(ありゃ江戸弁かい・・?)
屋台で食うのが江戸前
どっかのミシュランの三つ星なんざぁ・・
江戸前の風上にもおけねぇ・・ってもん

そんなわけで・・回転寿司にお二人様
こいつが・・いちばん江戸前かも・・笑
女房が言いだしっぺの誕生祝いの膳・・ってやつだ

だから・・近所にでかけた
戻ればそのまま工房への格好のままだ
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真っ先は・・いつでもこはだと決まってる
これこそ・・江戸前寿司の定番
酢でしめて・・酢飯で握る
雑魚だから・・廉価が原則

若いころは・・
このこはだだけで終わったこともしばしば
こはだの在庫がなくなって・・
迷惑がられたことだって・・ある

私の場合・・今も昔も
寿司ネタなら・・こはだが一番だ
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大昔・・体調を崩して滞在したパリで
シンパだったBarの日本人姉妹が
「日本食がいいでしょ・・!」と
作ってくれたまぐろの刺身

「こっちじゃさ・・
マグロのトロなんて家畜の餌なのよ・・」

今では・・様変わりのようだ
江戸前でも・・マグロは案外下手ものだったらしい

沢山はいらないが
でも・・中トロくらなら・・
やはり嫌いじゃない
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姿が似てるが・・
鱗のあるのがうなぎで・・
ないのが穴子とか
これも江戸前の定番

酢でしめるか・・煮るか
屋台の食いもんは・・
それが安全だったのだろう

シャリとの相性で・・
口の中で溶けるのがいい
そういう意味で言えば
アワビなんぞは・・
寿司ネタだとは思えない
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68歳の初日・・
みなさんから沢山の祝いのメッセージをいただき
ありがてぇ~こったい!・と感謝しつつ
今日も一日・・工房で働きました

かみさんの誘いで寿司を食い
気取らぬ宴は・・終りました
これからの一カ月・・
迫りくる締め切りをめざして
飽くなき挑戦の日々を重ねます・・多謝


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by touseigama696 | 2010-06-26 01:35 | ○未分類 | Comments(10)
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大抵・・テレビをつけっ放しで寝てる
目覚めに・・デジタル表示の時刻が目に入る
まるで意味はないのだが・・
「6:24」って読めると・・妙に嬉しい
偶然だが・・それが私の誕生日

今朝はあいにく・・6:24ではなかった
このところ・・少し根を詰めて仕事してるから
6:24では目が覚めないのだ

今日は・・私の誕生日である
少し老いたなぁ・・と実感しつつ
大鉢二枚を入れた窯焚きをしながら
慌ただしく・・一日が過ぎてゆこうとしている
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52歳の正月・・初めて粘土に触れた
誰にでもありそうな理由で
晩年の趣味にしようと・・土に触れた

あれから15年・・
もう15年でもあるが・・一方で
まだ15年とも思う

思いがけない展開で・・
ロクロに座るのも・・窯の前に立つのも
それが仕事になってしまった
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ずっと組織の中で生きてきたから
何でもかんでも・・
独りっきりでこなさなきゃならない仕事
初めてだったが・・実に新鮮で楽しいと思った
それは・・今でも同じだ
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糸の貼り方で・・ガラリと表情が変わる
真っ白な皿に・・紋様が浮かぶにつれて
次第に気持ちは高揚してゆく

秋の出品が迫っている
一ヶ月後・・期限が見えて
緊張は日増しに大きくなってきた

誰もいない工房の静けさの中で
夜が更けてゆく・・68歳
「・・そこそこの歳かぁ・・・」



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by touseigama696 | 2010-06-25 00:04 | ○未分類 | Comments(30)
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                            東京芸大のキャンパス

数日前の日曜日・・
工芸会の会合があって・・上野の芸大にでかけた
久しぶりに・・芸大のキャンパスを少し歩いて
上野の杜のたっぷりとした緑を浴びた

同じ会合に出席される望月集さんと出会って
陶芸科の教室を見せていただいた
かつて望月さんも・・ここでロクロを挽いた
「・・ここら辺だったかなぁ・・?」
思い出して・・懐かしそうだ

羨ましいほどの・・恵まれた環境
無駄にしたら勿体ない・・
日曜日の閑散としたロクロを眺めて・・そう思った
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帰宅したら・・母校から会報が届いていた
校章の「ペン剣」が・・
あっという間に往時に引きずり込む

読んでいて・・びっくりした
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あの『さとうきび畑』の作詞作曲の寺島尚彦さんが
一回り上の先輩だった
開成=芸大という少数派のOBだが
優れた音楽教育者だったようだ
異能のOB・・それも嬉しい

後に・・
シャンソンの石井好子さんの伴奏もしたとか
・・初めて知った






この歌は・・とりわけ森山良子さんが歌って評判をとった
初めて聞いたのがいつだったか・・覚えていないが
ざわわ・ざわわ・・ざわわ・・と繰り返される
長い歌だが・・不思議にじわじわと気持ちに偲びこんできた
その単調を飽きさせない森山良子さんの歌唱力に感心したものだった

寺島さんは・・73歳で既に他界されていた
今日は・・沖縄慰霊の日
ひとは死んでも・・反戦の歌は残る
問題は・・平和はどこに?・・である



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by touseigama696 | 2010-06-24 01:07 | ○未分類 | Comments(2)
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去年の夏のこと・・
スコットランドのターンベリーで開催された『全英オープン』
この難コースをガンガン攻めまくって
挙句に予選落ちした・・石川遼選手

テレビで見ていて・・
「日本にも・・本当の意味で強くなれる選手が現れた」
そう思った理由は・・こうだ

大抵の選手は・・この世界の晴れ舞台に立って
心に誓うことは・・ベストを尽くす・・だろう
ベストは・・勝つための手段・・
プロとして当然の選択だ

ところが・・石川遼選手は違った
勝つためのベストではなかった
妙な言い方だが・・
失敗するためにベストを尽くしていた
だから・・案の定予選落ち・・で終わった

しかし・・失敗に向かってのベストこそ
彼の類まれな非凡を示していると・・私は思った

その石川遼選手が・・敗戦のイギリスから戻って
国内戦での試合直後のインタビューで・・こう言った

「・・技術的には変わっていないと思うけど
打つ球のイメージが出せるようになった・・」

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この言葉こそ・・実は
「失敗のためのベスト」に秘められていた
彼の真意だったように思えるのである

つまり・・
たった今の技術で可能な打球のイメージで
勝負しようとしてはいなかった・・
ということだ

この場面で打てるべきショットのイメージには
やがて身につけねばならない技術が必要なことを
彼自身が・・一番感じていて
叶わぬまでも・・挑んでいたのだろう

「・・打つ球のイメージがだせるようになった・・」は
失敗に向かっての挑戦がもたらした収穫として
少しづつ・・自分の技術に自信を持ち始めたからだ

理想のイメージは・・確実な技術の支えがなければ叶わない
逆にいえば・・
確かな技を身につけてこそ・・頭の中に
美しいラインをイメージすることができるのだ


ゴルフだけじゃない・・本当に作りたいもの
それをものにするために大事なことは
今もってる技術ではない・・と知るべきだ

そして・・失敗を恐れずに果敢に攻めて
より確かな技術を手にしなければならない
それは・・陶芸でも同じなのだ

17歳の少年からだって・・学ぶべきものはある
18歳になった彼が・・
また負けて新しい課題を見つけたようだ
25歳くらいまで・・そのまま真っすぐ走れと言おう
今日の一勝を勝たせたがる・・そんな
大人の言葉に従うべからず・・である

きっと・・タイガーウッズを脅かす選手に育つだろう



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by touseigama696 | 2010-06-23 00:42 | ○陶芸雑感 | Comments(2)
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吹きつけを終えて・・仕上げに補正する
息を詰め 目を点にして・・極細の筆で差すが
肩が凝る作業だ

黒線に見えるところが・・1mmの糸を抜いたところ
だから・・幅は1mmということになる
白い部分が・・釉を吹きつけたあとで
幅は1mmより広かったり・・狭かったりである
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マクロレンズで拡大してみたら・・こうなる
あらかたは・・こうしてむらなく掛かっているが・・
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僅かに・・糸を剥がすときに剥離して・・
無残をさらすところもでる

どうしてこうなるか・・正確には判らないが
糸と糸の間隔が狭い場所で
見込の角度に対して・・垂直方向で吹きつけてないと
糸に対して・・斜めに釉がかかって圧力に欠け
糸を剥がすときにバリと一緒に剥離するんだと思う

霧吹きを構える角度を一定にする・・
微妙だが・・結果で思い知らされる

このままでは・・焼成後がきれいでないので
筆差しで補正することになるのだ
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これが・・筆で差した後
あいにく・・ジェット・バーナーが不調で
急速乾燥ができず・・色調が回復してないが
乾燥させれば・・白く同調する

黒の部分が1mmだから・・それより狭い白の上に
白の釉を筆で差すのも簡単ではない
どこまで済んだかも・・見えなくなる

明日・・ジェット・バーナーを直して
続きをすることにした
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こんな作業を積み重ねて・・作品になるのだが
こうして展覧会の会場で見ると
制作しているときに気づかない不満を見つけることがある

完成度を上げようとするなら・・
それは・・「眼」を鍛えることかもしれない


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by touseigama696 | 2010-06-22 01:04 | ●工房便り | Comments(6)
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この『搔き落としアラベスク紋大皿』
去年の県展入選作で・・教室のOさんの作品
搔き落としの技術なら・・ひとつの世界を築きつつある
これからの課題は・・独自なモチーフの構成
それが醍醐味ではあるが・・苦労しているようだ
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ロクロで大皿を挽こうとしてるのが・・そのOさん
見ているのは・・最近始めたNさんである

どちらも・・私が指示した
どちらも・・大事な稽古の形だと思うからである

「挽く」・・という行為が稽古なのは言うまでもないが
それを「見る」ことと・・それを「見せる」ことは
どちらも・・とても意味のある稽古である

つまり・・「見る」「見せる」がセットになって
「独りよがり」・・を防ぐ力になるからなのだ

独学が陥り易い過ちは・・独りよがりを防ぐだけで
随分と解消されることを・・私は経験で学んだ
だから・・教室で稽古する意味のひとつは・・
この独りよがりが避けられることでなければならない

見ることは・・比べること
比べて自分の位置を知る
これが・・見る稽古であり・・収穫である

一方で・・
見られることは・・確かめること
手本にふさわしい適切な実技かどうかを反芻できる
それが・・見せる稽古なのだ

自分の位置がわかって
今日すべき稽古が見えてもくるし

重ねてきた稽古の中で
見られて不安な不確かさをみつけ
それを手直しすることが・・
確かな自信を育んでくれる

上手くなるということは
手慣れることではない
確かな自信を身につけることだ

出来ないことから逃げず
出来ないことを・・出来るようにする
その地道な稽古だけが・・
ゆるぎない自信をもたらす

幾つかの基本技術がないわけじゃないが
もっと大事なことは・・基本的な考え方
つまり・・
倦(う)まず・・弛(たゆ)まず・・焦(あせ)らず
地道に繰り返す姿勢・・それを大切にしたいのだ

「趣味の楽しみだから・・そこまでは・・」
それもわかる・・でも
例え趣味だとしても・・上手くなる悦びは一緒なのだ

見る者の真剣な「目」
見られる者の真剣な「手」
どちらにも・・大事な稽古の形だと言いたいのである



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by touseigama696 | 2010-06-21 01:13 | ●窯だ行進曲 | Comments(6)