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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

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数日前に挽いた大鉢も徳利も・・今日が削り頃だった
この手の仕事は・・タイミングが大事
いい感触で・・削れた
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どちらも・・糸抜きで加飾するつもりなので
十分に乾燥したら・・仕上げのカンナを入れるつもり
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削りのときの・・ちょっとしたヒントを・・

芯だし・・や・・削りの際に
指やカンナがひっかかって・・
器を吹っ飛ばしちゃった経験がおありでしょう

不慣れなころに・・よくあることです
それが恐いから・・湿台が苦手とか
大きな押さえ土で・・がんじがらめ・・
そのせいで・・口縁部が曲がったり・・壊れたり

その怖さから逃れる方法を・・
勿論・・数削って経験を積むのが一番
でも・・理屈も一枚加えておけば
ちったぁ・・早く慣れるかもなのです

半身・・これで「はんみ」と読みます
「はんしん」とは少し意味が違います

柔道や相撲でいう・・あの「はんみ」の構えです
半身の構えというのは・・
攻撃と守備を兼ね備えた構えということです

相撲で例えると・・
相手に向かって・・真っすぐに立って押したとしたら
相手が身体をかわしたら・・前へつんのめって倒れるでしょう

半身に・・つまり斜めに構えると
押してはいるが・・相手が引いても残せる
それが半身の構えなのです

それが・・削りとどういう関係か・・?
ここからは・・少し微妙ですが
陶芸での「半身の構え」を・・書きましょう

削りだけでなく・・挽くときも同じことが言えますが
土に向かって・・力を使うとき
『押す力』の中に・・僅かに『引く力』を入れることです
これが・・陶芸での・・半身・・なのです

カンナを土に押しつけて・・削りながら
いつでも5%くらいの力で
押してる手を引き戻そうと心がけるのです

心がける・・というところが微妙なのですが
慣れれば・・その意味が判ってきます
つまり・・ごく僅かなデコボコに引っかかって
カンナがつまづいても・・サッと手を引き戻せるのです

器が吹っ飛んでしまうのは・・さっきの相撲でなら
かわされて・・つんのめって倒れるのと同じです
咄嗟に引く・・だから半身の構えなのです

挽くときでも同じです
口縁部に・・指がぶつかって
ニュルリとへしゃげることがありますが
瞬間的に避けるには
半身でなければ・・叶いません

10キロを超える大物挽きともなると
もともと・・強い力を必要とする勝負だけに
この引きを加味した力の使い方をしないと
「力」が荒々しくなって・・
あっという間に・・行き過ぎて倒れてしまいます

『・・引きながら押す・・』
この加減を覚えれば
より繊細に手指を使って
デリケートな作業ができるようになるのです
慣れるとは・・そうしたことで
数は力・・これも真実です

正確な仕事・・美しい仕事・・繊細な仕事
半身の構えから学ぶものが・・一杯ありそうです



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by touseigama696 | 2010-04-29 22:36 | ●窯だ行進曲 | Comments(4)
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                           図録表紙
先日・・第50回東日本伝統工芸展・東京展が終った
始まってしまえば・・あっと言う間の会期だが
そこまでの道のりは・・いつものことながら結構大変だった
そして・・また何ごともなかったかのように
次を目指して制作が始まる
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今日通知が来て・・私の作品の巡回が決まった
札幌と仙台で・・展示されることになった
また・・沢山のお客様にご覧いただくことになる

札幌会場:三越札幌店10階特別会場
仙台会場:三越仙台店7階催物会場

まだ決めたわけではないが
9日「日」の札幌会場に出向いてみようかと
思いはじめている・・この機会に・・
このブログを通しての交流の場に
できるかもしれない・・と
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                      図録より自作

かつて・・私もそうだったように
いつかこの展覧会を目指すぞっ!・・と
熱い視線にさらされて・・
展示舞台の上で・・作品も育ってゆく

5年前・・『折々の折り』に・・こんなことを書いた
ご一読いただければ・・
工芸ビッグバーン05/05/24



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by touseigama696 | 2010-04-29 00:21 | ○折々の折り | Comments(10)
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教室でもあるから・・当然でしょうが
8台あるロクロ・・今日は使い放題

こいつが一番新しくて・・
電気自動車なみに音がしない
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ここは・・私の指定席
大物は・・ここで挽く
トルクが強いし・・ターンテーブルも大きい
使い慣れたコックピット
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昨日で終った東日本伝統工芸展・・東京展
嬉しいことに・・
会場でお目にかかったお客さまから別注の依頼
糸抜き波状紋尺皿・・と・・徳利&ぐい呑みのセット
下戸の私が酒器を・・作ってはいるがその実悩ましい
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こっちは・・慣れてます・・笑
少し・・大きさを狙ってもいるので
20キロで・・今日は68cmでした
周囲にぶつかりそうで・・ちと不安でしたが
どうやら無事に・・笑

波の作り方に・・
少し変化をイメージしてるのですが
波状紋と鉢の大きさの関係が
どの程度の「力」を表現できるか

ここらへんが限界かと思いつつ
焼いてみないと・・判らないものです


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by touseigama696 | 2010-04-27 22:06 | ●工房便り | Comments(2)
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今日は・・少し風は冷たいが
気持ちのよい快晴・・
久しぶりに・・大好きな
アウトドアーでランチしました
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土と釉材料の仕入れで・・笠間へ
お天気がよければ・・
大抵この店でランチです
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目の前のプレハブ風が・・
行きつけの粘土屋さん

10年前なら・・
軽々とかついだ粘土も
今では少々重いのです

だから・・宅急便で頼んだりするけど
ほんとは・・こうして自分で運ぶ方がいい
身体にもだけど・・
材料屋さんと仲良くなることで
手に入る情報も・・結構多いから・・
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自分の土と・・教室の土
それに・・釉薬やその材料で
300キロほどを積みました

積んで300 下ろして300
ムロにしまって300・・都合900キロ
やっぱり力仕事なのです・・苦笑

ランチしながら・・
最近・・笠間に越して
新しく窯を築いた陶芸家のIさんに電話しました
折りよく在宅で・・
ちょっとお邪魔して旧交は・・
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by touseigama696 | 2010-04-26 21:22 | ○未分類 | Comments(12)
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我が家から・・15分も歩けば
関東平野を貫く坂東太郎利根川の支流
江戸川に行きあたる
子どもの頃から親しんだ川である
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この河原の春・・いつもなら・・
絶好のフォト散歩コース
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今年は・・まだそんな気分にならない
寒いから・・だ
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6年前の今ごろ撮ったフォトから
春を借りてきた
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土手に腹這って・・
蒸れた草いきれの中で
シャッターを切る

そろそろ・・そんな気分にしてほしい


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by touseigama696 | 2010-04-25 22:56 | ○未分類 | Comments(8)
昨日は・・今開催中の
『第50回東日本伝統工芸展』で見事受賞した
地元の陶芸家 和田均さんのお祝いの会があって
陶葉会(千葉在住日本工芸会陶芸作家の会)
のメンバーが集まりました

祝賀会のあと・・
みんなでカラオケを楽しみながら
大いに食べ・・呑み・・歌って
帰宅したら・・1時を過ぎていました
さすがにお疲れで・・バタンQ!
更新できませんでした・・ペコッ!
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                   辰砂一輪ざし(7×7×12cm) 

教室作品の二窯目を焚いたのが月曜日・・
少し隙間があったので
予定外だが自分の作品も入れました・・
その一部が・・これ
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                 鉄絵粉引き花入れ (8×7×14cm)

普段・・
糸抜きや黒ベースの器作りで
定番の個性表現を心がけるが
こうして・・枠をはずして
気ままに釉掛けするのも・・
やっぱり楽しいものです
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                 松灰釉彫紋花入れ(11×11×19cm)

久しぶりの松灰釉
うっかり厚めに掛かり過ぎ・・釉流れ
グラインダーで削りました
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                 刷毛目粉引き一輪ざし(10×8×10cm)

唐津でよく見かけた形
蕎麦汁入れだったような気もするが
ここでは・・一輪ざしのつもり

定番以外に・・こうした変化を
在庫しておくことも悪くない
定番の合間に挟むことで
雰囲気が和らぐかもしれない・・



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by touseigama696 | 2010-04-24 22:15 | ○ギャラリー | Comments(2)
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正確じゃないけど・・地平線の向こうに
頭をだしているのは浅間山かも

数キロ先まで・・
見はるかす続くのは青々としたキャベツ畑

2005年9月13日
嬬恋村は・・収穫の秋だった
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だが・・
この壮大なキャベツ畑で行われていたことは
収穫ではなく・・廃棄処分だった

極く僅かな出荷を箱詰めにして・・それからは
ブルドーザーのような動力で
潰して処分するのだと聞いた

その理由は・・
作り過ぎて価格が暴落しそうだから・・とか
5年前の秋のこと・・
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この青々としたキャベツ
当時の相場は知らないが
価格暴落のそのときに
コストをかけて冷凍保存しておこうとは
誰も思いもしなかったろう・・が

たった今・・一粒400円とか聞くと
「あのときのバチ当たり・・かも」と思いたくもなる
こんな勿体ないことしてて・・いいわけない!
地平線までのキャベツ畑を眺めながら
そう実感したのを・・覚えてる

これだけ地球が・・異変をほのめかしていれば
今までの常識が通じなくなっても不思議じゃない

食は・・コストではない
食は・・哲学かも
いい加減な生き方が許されないほどに
食は・・細い細い綱渡り

ムダに大地を使えば・・
痩せるのは人間なのだと・・思い知るべきだ
今だから・・強くそう思う


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by touseigama696 | 2010-04-22 22:50 | ○未分類 | Comments(6)
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3月6日に結果発表があって・・1ケ月半
『第50回東日本伝統工芸展』が・・
今日から日本橋三越本店で始まりました

恒例で・・初日の夕方からパーティーがあり
大勢の作家さんが集まって・・懇親を深めました

この展覧会に入選することは・・
それ自体が名誉なことですが
それにもまして・・
出品者の作家さんと親しく交流することから・・
有形無形の示唆を沢山もらえることが・・
実に勉強になるのです

私の・・『糸抜き波状紋大鉢』
今年で4年連続4回目の入選でした
秋の本選めがけての制作に・・
大きな励みです
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午後から・・会場に出向き
訪ねてくださった友人に挨拶したり・・
夕方からのパーティーで
美味しいものを沢山いただきました
2次会まで参加して帰宅したのが11時過ぎ

窯焚きから日ならずでもあって
少し疲れましたが・・楽しい一日でした

それに・・嬉しいことに
私の大鉢・・初日の今日
何と・・お買い上げ・・がありました
ネームプレートの横に赤ポチがついて
売約済みが表示されました
嬉しい結果です・・こころからの感謝です


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by touseigama696 | 2010-04-22 01:29 | ○展覧会 | Comments(28)
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古信楽の・・僅かに砂っぽい白土を
何の変哲もなしに・・飯茶碗に挽いて
きっと・・あとで上絵で何か・・
そう思ったんだろう・・と思う
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石灰釉の下で・・淡く御本を引いた
しばらく眺めていて・・
何もしない・・ことに決めた

何もしないことが・・無言の力になれるように
何もしないことに・・強い意志をこめよう


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by touseigama696 | 2010-04-20 23:06 | ○ギャラリー | Comments(8)
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早朝4時に起きて・・4時半に窯に火を入れる
ガス窯の還元焼成は・・いつもこのパターン
4時間で・・389度
11時30分には555度・・7時間経過
大体いつも通りの波形で昇温
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大体のことは・・パターン化されてるが
それでも・・毎回グラフはつけている
13時間焙って・・還元をかける
900度を少し超えたあたりだ

こうしてグラフにしてると
焼成全体が・・三つの大きな波で進むのがわかる
温度の数字も大事だが・・温度推移の波形で
窯の中の器にかかる負荷を読むことができる
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1240度目標で・・パイロメーターは1236度
そろそろ終りが近い
1200度を越えたあたりから酸化焼成にもどしている
俗に言う・・煤切りである
攻めに要した時間は・・8時間ほど
大体いつもの通りである
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21時間ほどの焼成
薪窯と違って・・汗かくような作業はない
1時間に一度・・チェックして記録する
そして・・窯と火の音に耳をすませる

中で事故は起こっていないか・・
音だけが頼りなのだ
高温の世界・・ゆめ油断は禁物
ほぼ丸一昼夜・・窯から離れることはない

ろくろを挽いたり・・本を読んだり
今日みたいに・・訪ねてきた旧友と
久しぶりに囲碁に興じたり・・
長い一日が・・終った
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火を落とした窯・・無事に終わった
午前2時を少し過ぎている
明後日の窯だしまで・・しばらくの休憩である



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by touseigama696 | 2010-04-20 03:49 | ●工房便り | Comments(8)