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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

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結局のところ・・ロクロは数挽くことだ・・と思う
とりわけ・・同寸同姿を並べようとしたら
手数を揃えて・・できるだけ短時間で・・がコツだ

千本ノック・・
往年のミスター長島が学生時代にこなした稽古
ヘトヘトになった900本から先にこそ
身につくものが多かった・・と述懐していた
数は力なり・・その継続が更なる力なり・・である

最近・・Sさんに課した稽古
一日100個の茶碗挽き・・累計で千個をできるだけ短期間に・・
理屈でなら・・10日で千個のはずだ
数日前・・昼食をはさんでおよそ7時間・・100個を達成した
繰り返すことで・・時間はどんどん短縮されるだろう
終れば全てつぶして土練器行きである

口もきかずに熱中していた
一番厄介なのは・・集中力の持続
技と一緒に・・その集中と体力が養われる
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2キロ半くらいの粘土を菊練りして
板一枚に8個を並べる・・1個が300グラム
これを繰り返して13枚目の板で104個ってわけだ

Sさんの場合・・道具は牛ベラ一枚
この道具を使いこなすにもいい稽古になるに違いない
この日以降も続けているが
見る見るうちに形がしっかりしてきた
既に500個は挽いてるようだが
千本ノックが終れば・・
その達成感がきっと大きな自信になると思う

『・・この後に・・向勢と背勢について
加藤唐九郎さんの話を引用して書いたが
うろ覚えで心配になって・・調べました
やはり・・私の理解が少し違っていたみたいです
従って・・削除することにしました
お許しを・・7/27・・』


近々・・Kさんも千本ノックに挑戦する
しかし・・こちらはSさんとは別の意味の千本ノック
始まったら・・またご紹介してみよう
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by touseigama696 | 2008-07-27 00:07 | ●窯だ行進曲 | Comments(18)
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ほぼ昨日一日かけて加飾した大鉢だけど
どうしても気に入らなくて・・
全部剥がしてやり直すことにした
ピンセットでつまんでは剥がしてゆく

細かいこといえば・・
時間もコストも勿体ないが
気に入らないまま焼いて・・
それでいて気に入った仕上がりに変貌したことは
・・一度もない
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延べ延長200メートルほど貼ってあるはずだが
どうせ剥がすならと・・途中を抜いてみた

全面貼ってあると波状紋だけど
こうして中抜きしてみたら・・
意外と面白い帯状になるではないか・・
何やら波に動きを感じるし・・それに
少々色っぽささえ漂う

中抜きの剥がし方はもっと工夫すべきだが
もしかしたら・・面白いかも
別の皿で試してみようかな・・

失敗は失敗なのだが
転んでもただでは起きない「根性」とでも・・
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全部剥がした後・・改めて加飾を始めた
ご覧のように下絵があるわけじゃないから
ここら辺に波を作って・・ここら辺で分岐させて・・
一本一本糸を貼りながら・・考える

荒れた海・・穏やかな波・・
波に表情を作るための技法に
また新しいコツを探さねば・・と思いつつ・・
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by touseigama696 | 2008-07-10 23:42 | ●工房便り | Comments(8)
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古窯気まま旅から戻って・・あっという間の一ヶ月
締め切りの迫った展覧会を目指して
大皿に加飾しながら・・あのゆったりとした数日を反芻している
・・古窯に流れるあのゆったりした時間を・・
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昨年春の・・日本陶芸展大阪展に出向いた帰路に寄った丹波立杭に続いて
六古窯のひとつ・・常滑
やきものに関わりながら・・訪ねるのは初めてである
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観光客相手の陶芸散歩道・・
昔ながらの常滑の風情を知ってもらおうという試み
江戸のやきものづくりをそのままにした
あの小鹿田の里とは・・少し意味はちがうが
古き常滑が垣間見える
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観光だからといってしまえばそれまでだが
この陳列は・・少し寂しい
かつて出かけた信楽でも似たようなことを感じたものだが
由緒ある窯場が・・その由緒を輝かしくかかげるのは
もしかしたら容易ではないのだ
伝統と観光は・・簡単には融和しない
伝来の常滑焼き・・をそのままに・・が
時代の風にさらされた「みやげもの」になれるのか・・・?
難しいところだ
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「ちょっと入ってもいい・・?」
前方に座して仕事している女性は手を振って断った
断られたけど・・この工房の風情は好きだ
照明にゆとりのなかった時代に
まるで木漏れ日のような光りの下で
いつもの営みが繰り返されているのだろう
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既に火のくべられることのない窯跡が
町の随所にあって・・昔日を偲ばせているが
しかし・・ここは今でも由緒ある窯場なのだ
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この散歩道のあと・・常山窯を訪ねた
数年前に他界された人間国宝山田常山さんの窯である
急須の名人だった・・見るからに美しい急須・・
常山さんのロクロを収録したビデオは・・
いつでも私の大切な教科書でもあった

四代目を襲名した絵夢さんと・・三代目の未亡人におめにかかり
しばらく話を伺った
常山さんの急須といえば・・それはもう羨望の道具なのだが
しかし・・その陰に潜む急須つくりの歴史的な悲哀
安穏な道ではなかったことを・・
しかし・・三代目の強い信念に一目も二目も置いて
言葉の端々に限りない尊敬の思いを計り知るのだった

伝統とは・・時代とともに変化すべきとしても
しかし・・生涯を貫く信念なしには継承できないものでもあるのだ
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by touseigama696 | 2008-07-05 22:45 | ○窯場探訪 | Comments(6)