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器には・・
削っちゃ身もふたもないものもあれば
削らなくちゃ・・身もふたもないものもある
仕上げが何かで決まるが
私の「糸抜き波状紋大皿」の場合
削らなきゃ・・の方である

波状に貼る糸がしっかり定着して
吹きつけた顔料を糸の下に潜らせないために
丁寧に削って・・表面を滑らかにしておかねばならない
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間違えば・・指一本くらい切り落としてしまいそうな
この超鋼カンナ・・鋭利で強靭な優れもの
カラカラに乾いた土の硬さにもめげず
綺麗に削りだす
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だから仕上げ削りは・・このカンナの独壇場だ
様々な形状の刃を使い分けて
思い通りの表面を作らねばならない
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土の乾燥に応じて道具を使い分ける
いつの間にか・・道具が増えて
デリケートな表情づくりを目指すことになる
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この一年ほど・・
いつも出向く益子や笠間の道具屋さんに
超鋼カンナの姿が減って・・手に入れにくくなっていた
なくてはならない道具だけにちょっと不安だったが

先日・・このブログでもお馴染みの藤井さんに相談したら
いっぺんに解決した・・道具屋さんを紹介していただいたのだ
早速注文して・・12本ほど補充できた
これで安心して削れる

私の仕事は・・私独りで作っているようにみえるが
しかし・・なくてはならない材料や道具を調達できなきゃ
何も進まないわけで・・そこらへんのありがたさを
忘れてはなるまい・・と・・ふと自戒でもある
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この数年・・
シルバー人材センターに派遣を依頼して
年配の希望者さんに土練機を回して
粘土の再生をたのんできたのだが・・
そのAさんが急に辞めた

改めて教えるのもやや面倒で
だから久しぶりに自分で再生することにした
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荒練りした土を輪切りにして
その一段づつを横に混ぜ合わせて
土の水分と粘性を平準化してゆくために
何度も土練機をくぐらせる
地味で面倒な仕事だが・・大事な仕事でもある
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基本だから・・しばらく湯呑みを挽いて!・・と言ったら
三個作ってやめた生徒さんがいた
「だって・・そんなに沢山湯呑みがあっても困るんです」

それじゃ稽古にならないから・・
沢山作って・・そこから三個選べばいいさ
そういうわけで失敗土が増える

15キロの大皿を・・一日で四枚挽いて
四枚とも失敗した生徒さんもいた
全部で60キロの失敗・・土練機が忙しい
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ロクロの稽古に失敗はつきもの
避けては通れないから
土練機が忙しいのは仕方がないのだ

教室を終え・・素焼き窯詰めを済ませてから
土練機に向かった
5キロの棒が16本・・80キロが蘇った

誰もいない工房で・・独り静かに・・
地味な仕事で過ごした夜だった
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4月15日が初日の『第48回東日本伝統工芸展』・・
その前日に・・どうやら無事に懸案の納品も済んで・・(more)
少しほっとした気分で会場に出向きました
相変わらず人気の展覧会で・・にぎわっていました
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「今度は何だしたの・・?」
こう聞かれるのがつらいとこですが
いつもの糸抜き波状紋大皿・・
代わり映えしませんが・・でも
ちょっとでも完成度を上げるための工夫はしてるつもり

大きなな展覧会への挑戦は
ひとつのモチーフや技法の完成度を上げるのに
10年単位ってこともあるのです

去年に続いて2度の入選
秋の本選を入れると・・続けて3回目
強運は続いています
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会場の撮影はご法度なのですが
作家が自分の作品を撮影するのは
リボン着用でならOK
内緒で・・おなじみのブロガーさんの作品をパチリ

これは望月集さんの板皿・・紫がじつに綺麗
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藤井隆之さんの作品
様々な緑を変化させてグラデーションをかけてゆくのは
きっと緻密な作業
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林寧彦さんの作品
春を待つ思いを・・小鳥の羽ばたきに寄せて

夕方から三越の大食堂でパーティー
この世界のキラ星がずらりと並んでとても華やか
熟知している作品の作り手にお目にかかるのは
何よりの勉強だし・・素晴らしい刺激
入選の特典は・・まさにこれにしくなしなのです

ついでに・・こちらも(more)

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近頃・・・妻が桃次郎の散歩にでかけてる間に
二人分の朝飯をしつらえるのは・・私の仕事
まぁ・・そんなにレパートリーが広いわけではないが
それでも何やら頭をしぼってメニューを考える

朝食のことだから・・プレート料理が多い
野菜炒めだの・・卵料理だのである
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ここにアップした皿は・・
そういう意味で朝飯用みたいなもの
私の作品だが・・個展の際に試作して
結局ペケにしたシリーズである

だから我が家で使ってるわけだ
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ところが・・使ってみたら
これ朝食には具合がいい
何がって・・気分が明るくなる
たわいないキャベツとベーコンのオイスターソース炒め
ってのが・・結構メルヘンっぽく見えるのだ

そういうわけで・・結構愛用している
食器も・・構えて作ればいいってもんでもない
かわいらしく・・
似合わないかもしれないが・・面白そうだ
もっと試してみるぞ!!・・

過日・・『成功の母は・・別の成功』と書いたが
どうやら・・『失敗も成功の母』になれるようだ・・
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