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2012年 03月 14日
![]() 糸抜きでの波状紋皿・・ここで・・ これをご披露する日が来ました ![]() 作者は・・富田さん 船橋いきいき同窓会のメンバーで 私より一回りほど年長の・・ それでいて赫灼とした老作家 旺盛な制作意欲をお持ちで 私の展覧会・個展等にもお顔を見せてくださいます ![]() 糸抜き技法に興味をお持ちで 過日・・作品持参で工房においでにもなりました このG展への出品が目標だったのかもしれません 鶴首二耳壺の複雑な曲線に 糸を貼るのは・・決して楽ではありませんが 根気よく完成されたようです ![]() ご案内をいただいていたので 初日の今日・・伺いました この会は・・60歳以上が入会資格とか 年齢的には・・私はどうやらここでは若造のようです ![]() お互いの作品を・・丁寧に鑑賞し そして褒め合う・・これが大事なことです 高揚した気分が・・次の制作の意欲につながるからです ![]() この三客の組みものカップは 94歳の会員さんの作品だそうです 非常に完成度の高い作品で 形状も釉調も・・とても素晴らしいものでした 52歳のときに・・かねてからの念願で 陶芸を始めましたが そのときの頭にあったのは 晩学の趣味で・・こうしたグループに入会して 日々を・・ゆったりと過ごせれば・・と 考えていたように思います 思いがけないちょっとした転機があって プロの道を歩くことになりましたが その運命的な岐路に・・ 不思議な因縁を痛感します あのとき・・ こっちを歩かず・・あっちを歩いたら・・? 多分・・答えのでない自問です でも・・今日の会場を拝見していて もしかしたら・・と ふと思いながら・・おいとましたのでした 2011年 12月 29日
![]() 初心だったころ・・読みあさった書物の中に しばしば出てきた言葉のひとつが・・これ 「土と・・語らう」だった 土と語らう・・ この擬人法表現を理解するには・・少し時間がかかった 土が・・もの言う口はどこにあるのだろ 土に・・言い聞かせる耳をどこに探せというのだ ![]() しかし・・「土と語らう」 この言葉の響きには・・どこか心地よさがあって 忘れることのない言葉になった ![]() 長い時間をかけて・・ロクロを挽き 思い通りにならない土の暴走に どれほど翻弄されただろうか いつの間にか・・ 「頼むから・・おとなしくしてくれよ!!」と 独りごちてる自分に気づき 語ってることには・・気づいたが その返事を・・聞いたことはなかった ![]() 今は・・少し聞こえているような気がする 聞こえる・・と書けば耳だと思うのが普通だ そこが・・間違っていた 土の言葉を聞こうとしたら・・ 耳ではない・・指だ! 土に触れてる指で聞けばいい しかし・・不思議なことに 目に見えてる指には・・聞こえない だから・・ 目をつぶって・・ロクロを挽いてごらん 壊れてもいいから・・目をつぶって・・ 土が・・饒舌にもの言うのが判る筈だ 平たくいえば・・ 土を自在に扱うというのは・・ 径でも高さでもない・・厚みなのだ 厚み以外は・・目で見える 目で見えるものなら・・制御できるが 見えないものをどうするか・・? 目をつぶって・・指で感じればいい 目を閉じた途端に・・びっくりするほど・・ 指が敏感になるのが判るはずだ 「土が・・聞こえる」・・私にはそう思える 昨日は・・久しぶりに 地元の陶芸家仲間と・・忘年会をした 広島焼きを食べて・・カラオケハウスで飲みながら喋った 5人で・・3時まで さすがに・・即日更新ができず しかも・・今朝は少し遠くまで 大皿を納品する約束だったから・・ 戻って・・今書く羽目になってしまった たまには・・こんな日もあると・・ 来年古希・・朝帰りはちときついかも 反省!!・・はしてみたが・・ 2011年 12月 08日
![]() 平成7年1月5日・・ 私は生まれて初めて粘土に触れた その年の1月17日・・あの阪神淡路大震災が起きた 忘れられない年になった 始めてすぐのころに・・手びねりで作った器 それが・・このぐい呑みとしか言えそうにない2点 紛れもなく私の処女作だが・・無論下手だ やりたかったのは・・ロクロだが 半年は・・手びねりの稽古だと言われた そういうものかと従ったが 萩で見た・・あのロクロ職人の鮮やかな技が 目の前にチラつき・・もどかしく半年待った やがて・・ロクロの手ほどきを受けて 湯呑み作りが始まった 湯呑みが・・ロクロの基本だと教えられた 待望のロクロ・・ 湯呑みに明け暮れる稽古に 不満があるはずもなく・・夢中で挽いた 一回の稽古で・・ 精々5個くらいしか出来なかったが 「100個まで・・湯呑み以外は挽かない」・・と決めた 挽けば・・翌週に削る 形になるのは・・月に10個 100個に届くには・・10か月 まぁ・・1年は基本に徹しようと覚悟した 実際に100個挽いた しかし・・10か月はかかっていない 多分3~4カ月だったと思う 短縮できたのは・・簡単な理由だ 「上達」だ・・今日5個しかできない・・ それが続くなら・・10か月かかるが 明日は10個出来る そうなれば加速度的に・・期間は短くなる このときの経験が・・私の陶芸の源流である どんな難しいことも・・真剣に繰り返せば 必ず出来るようになる・・つまり上達である 大事なことは・・下手な自分を通して 上手な自分を想像する力・・これだ 「・・やってみたけど・・上手くゆかないから ・・何か別のことしよう・・!」 これがいけない 「・・やってみたけど・・上手くゆかないから 明日・・もう一度やってみよう・・!」 そこに・・上達や進歩が生まれるのだ 湯呑み100個・・今なら一日でもできる あの頃よりは・・上達した筈だからである 手許に置いたこの処女作を見るたびに・・ たった16年の歳月が・・私にくれたもの その大きさを・・しみじみと感じる 「今日できなくても・・明日必ずできる」 できるようになった自分を・・想像して 飽きず繰り返すことを・・ 初心の同好の士に・・お奨めしようと思う 2011年 12月 03日
![]() 随分使い込んでるが・・ これもともとは・・鍋に使うしゃもじ 長い柄を切って・・ヘラで使ってる 色々な大きさがあるから 見かけたら・・買っておく ![]() 洒落じゃないけど・・ しゃもじ使って・・茶碗作る 勿論・・手指だけで作れるが このしゃもじを使えば・・ 簡単に・・同寸同姿になるから不思議? まずは・・ 少し口の開いた湯呑み風に挽きあげる ![]() しゃもじより遥かに狭い筒湯呑みに そのしゃもじを・・下に向かって押し込んでゆく 底まで押し込んだら・・ しゃもじはじっとして動かず 左手で外周の土を・・内側のヘラになでつける ![]() 何度か繰り返し・・薄味にしながら しゃもじの丸みのままに 外側のシルエットができる ![]() 最後に・・口縁部を少し広げて茶碗らしく なめしを掛けて・・仕上げる しゃもじのシルエットを活用して ふっくらと丸みのある茶碗が 同じような手順で・・積み重なる ![]() 挽き始めの土塊の状態は・・ 径が親指一本分(6.5cm) 高さが指4本分(多分350gm程度) 挽きあがりは径13cm・・まあまあである ![]() しゃもじは・・応用の広い道具 みつけたら・・溜めておくと 使いごろは・・向こうからやってくる 必要で探すのも・・道具だが 予感で集めた道具を・・活かすのも それも・・道具だと思う 2011年 11月 25日
![]() 「目がものさしで・・手が道具」 たしか・・加藤唐九郎さんの言葉 ものさしを使わずとも・・目が寸法を覚え 自分の手一本で・・作りも細工も何でもできる そうなれ・・という教えなのだ ![]() 2001年・・日本陶芸展での初出品初入選が プロへの道を歩き出すきっかけになったが その時の出品は・・「黒天目組鉢」 図録で見ると・・径が22cm高7.5cmとある 目がものさし・・になるくらい 同寸同姿にこだわって作ったが 爾来・・最も大事にしている教えである ![]() 土塊の大きさから・・寸法を量る そして・・正確にその寸法を守り 目で・・しっかりと記憶する 面倒でも繰り返し・・同じことをすると 次第に・・目がものを言うようになる 「これで12cm!」・・量らずとも見えてくる ![]() 途中の寸法を・・きちんと守りさえすれば 最後の姿も・・同じになる 31cmを狙うのではなく・・ 結果として31cmになればいいのだ ひとつひとつの寸法を・・目で覚えて できるだけ少ない手数で・・正確に通過する 31cmで揃うには・・必至の過程なのだ 大きな公募展に出品する場合 上がりが25~30cmくらいの器は 高さの誤差は・・0mm 直径の誤差は・・2mm以内 自分の基準を作って・・ その範囲内で・・6客に組むようにしてきた 目がものさしで・・手が道具 このふたつは・・有り難いことに 置き忘れもなければ・・失くすこともない だから・・道具箱の要らない・・ 便利な道具なのである 2011年 11月 14日
![]() 昨日の記事・・「涙のこっぱみじん」 いつものように・・ 沢山のブロガーさんが読んでくださったようです そして・・沢山のコメントが寄せられました 本人たる私にとっては・・言うまでもなく 実に貴重な教えですが 同じ陶芸を志す読者の方で 転ばぬ先の杖・・として お読みの方も多いかもしれません そうしてみると・・ 大勢の方の・・沢山の失敗を それぞれブログに公表して・・ その解決方法を寄せ合うことは 何よりの勉強ではないでしょうか ![]() 陶芸家としての1日を・・10とすると 成功したこと・・良いことが2くらい 良くも悪くもないことが・・6 そして・・失敗や嫌なことが・・やはり2程度 そんなもんでしょうか そして・・ついついブログの記事は 良いことの2を探して書いてるところがありそうです それはそれで・・めでたいことですが 考えてみれば・・ 他人の成功から学ぶものは・・多くなさそう ![]() しかし・・他人の失敗でも 失敗から学べることが多いのは 今回の・・沢山のコメントをいただいて しみじみと・・実感しました そこで・・提案ですが たまたま・・私のブログは ランキングの上位に表示されているので アクセスしてくださる方が多い だから・・意見も沢山アップしてもらえるけど ランキングに参加してないとか 参加してても・・まだ下位のほうだったりすれば 意見収集が期待できないかもしれません そこで・・です まず・・自分のブログに失敗事件の顛末を・・ 写真入りなどで詳細に公開・白状し・・ 「助けてぇ~~!」と・・SOSします これだけだと・・前述のように アクセス数が少ない時期には 訪ねてくれる方が少ないかもしれないので ランキング上位の・・誰かのブログの中から 失敗の中身に応じて・・適当に選び そこにコメントとして書きこむとか トラックバックして・・SOSするのです きっと・・そのブログの管理人を含め 大勢の陶芸家が・・それを読んで ご本人のブログを訪ねて・・ コメントしてくれるに違いありません 今回・・私のことでよくお判りいただけたでしょうが 陶芸家は・・みんなとても親切です 今回・・私のために書いてくださったみなさんは 定評のある陶芸家さんたちなのです 「企業秘密」だなどとケチなことを言わずに それぞれ・・経験で学んだ手法を公開してくれています 同好のよしみで・・ 「転ばぬ先の杖」を学べるチャンスは みんなの共有財産として・・大事にしたらいいのです ランキングも・・ただ上位を競うためだとは思いません たまたま先日(11/3)も書きましたが 「1位になれることよりも・・ コメントの多い日のほうが・・嬉しい」 それは実感で・・ 失敗を書いてみて・・なおのこと感じます 陶芸を通して・・あるいは陶芸以外の工芸を含め 技術のコラボレーションが生まれ そこから・・ひとのつながりも生まれることを 大いに期待したいものです やってみて・・どうなるか 決定的なことは・・判りませんが 尋ねる方も・・答える方も 礼儀を守り・・誠実に向き合えば きっと・・素晴らしい交流が生まれそうな そんな予感が・・するのです さて・・どうでしょうか・・? ![]() 何年もの間・・ロクロ成形ばかりで しかも・・結構大物も無事に焼けてくれて 炉内爆発に関して・・油断していました 今回の失敗も・・頭の中にはありながら 手を打たなかった部分が幾つもあり そこを・・キチンと指摘されたような気がしています 沢山のコメントに・・こころから感謝です 「なめたら・・イカンゼヨォ~!」 肝に銘じました 一夜明けて今日は・・朝から加飾の仕事 どうにか・・予定消化 明日・・化粧掛けと・・釉掛け 明後日・・焼成を予定しています 21日搬入・・またまた綱渡りなのです・・苦笑 2011年 11月 12日
![]() 金〇さんは・・10年選手 この教室の始まりの年から通ってる 振り返ってみると・・ こんなに冷静に稽古を続けてきたひとはいない 冷静にというのは・・コンスタントにでもいい 淡々と・・しかし確実に腕をあげてきた プロでも通用するレベルである 小さいものから・・15kgの大皿まで 満遍なく・・水準の揃った技術を持っている ![]() 加飾も・・緻密で丁寧である 白化粧を施して・・搔き落としたこの作品 少し古い写真だが・・本焼きしたこの作品は 大きな公募展で・・入選した ![]() 大物は・・力だけで挽くものでないことを 彼女の様子が・・教えている 土を手の内にする・・つまり ろくろの回転が生み出す力を利用して その力に添うようにして・・土の行き場を作る その行き場が・・器形をつくり 思いのままになれば・・それが手の内なのだ 慣れなければ・・大の男でも 15kgの粘土を・・自在に動かすのは難しい 室伏選手のハンマー2個分 それが・・回転運動で遠心力が働く それに逆らわなきゃならないのだから ろくろの上では・・結構な力仕事である 金〇さんは・・それを自分の力だけでこなす 数をこなして・・身につけたコツである ![]() 三島手の搔き落とし粉引き皿 県展で入選した作品だが 押紋に使った印判も自作 根気のいる仕事を・・飽きずにこなした ![]() 土鍋も作った 僅かに・・蓋が道具土に負けてひずんだが 端正な姿の鍋である ![]() 近い将来・・プロレベルでの公募展に 組みもので挑戦しようとしているようだ だからそのコンセプトを・・繰り返し試作してる 「端正」・・彼女の仕事の底辺に流れる美学 欲ばらず・・無駄なく・・シンプルに 結果として・・格調の高い作風を求めている 黙々として・・作っては壊し 冷静な稽古が続く ほっておいても・・自分の道を歩ける まだ若いから・・ 仕事をしながらの趣味でよい 本気の趣味は・・いつでも・・ 望めば大きな花になるに違いない it is up to you! 決めるのは・・君自身だよ 2011年 11月 10日
![]() 上〇さんは・・入門してまだ一カ月 普通なら・・菊練りに悪戦苦闘してる頃だが どういうわけか・・ 既にもっともらしく・・ロクロを挽いている 勿論完全ではないが・・初めての菊練りで 菊練りの本質を見抜いたらしく 土は回転しながら・・軸に巻きつき おまけに・・まとめの姿におさまった 「やったことあるでしょ・」「・・いいえ!」 正直言って・・びっくりした 強いモチベーションがあっての 入会希望だったから・・ それだけ思いも強いのかもしれないが それにしても・・驚きのスタートだった しかし・・だからと言って 次回は・・鉢だ皿だと進めるつもりはない 当分は・・土管作りを繰り返そう・・と話した 器ではなく・・土管 私は・・この土管作りを大事にしてきた 最も大事な基本だと・・信じてるからだ ![]() 一定の量の土を・・ 細く・・高く・・真っすぐに挽きあげる それを・・土管と称している どんなに似ていても・・ 湯呑みではない・・土管ということにしてる 細く・高く・真っすぐに挽きあげるには その殆どの作業は・・左手がする (時計回りのロクロ挽きの場合) ところが・・右利きのひとに 左手だけで・・というのは案外厄介である ついつい右手が動いてしまい 細く・高く・真っすぐ・・のはずが 太く・低く・丸くなって・・へたる ここで失敗することが多いのだが 私は・・この失敗を避けずに どんなに厄介でも・・左手を使えるように指導する 初心のうちに経験しておかないと 右手一本やりのロクロになってしまい 使える技が・・うんと減ってしまうのだ 土管にならず・・湯呑みのように膨らんで 結果的に・・「できた・・できた・・」と喜んではいけない それは似て非なるもの・・ いわゆる文珍湯呑みといって・・厚くて重い 削りで軽くするのは・・所詮誤魔化しにすぎない 左手を自由に使えるようになってこそ やがて薄くて・・高くて大きな器ができる ビギナーのうちは・・器形にこだわってはいけない 左手4~5手で・・土管ができるようになれば 得意な右手を使って作る姿や形は・・決して難しくはない 上〇さんの手つき・・左手は・・ 真っすぐ指腹の面で土を捕まえているし 内側中心に向かって押し込んでいる 2~3回目のロクロにしては・・出色のできである しかしなお・・小さな成功に満足せず 数多くの失敗を繰り返しながら 確実な技を・・身につけてほしいものだ 失敗してもいい時期に・・一杯失敗すること 失敗しない技は・・そこからしか生まれない そう信じている・・ ![]() 今日の昼は・・シェフ藤〇の手作りランチ 居合わせたみんなで・・美味しくいただいた 2011年 11月 07日
![]() 年内最後の・・糸抜き波状紋大皿 秋の日本伝統工芸展・本選で 初めて提出した・・糸貼りの新しいバージョン これが・・その貼り方である ![]() 旧バージョンは・・こう 一本一本の糸が重なることはない だから・・穏やかな波に見える 新しい貼り方は・・ 糸の上に糸が重なって・・ 動きを強調している 波が・・少し強く激しく見えるようだ ![]() 午前中に・・工房を片づけ 昼から・・糸貼りにかかった 糸抜き波状紋のシリーズを手掛けて・・10年 正確に記録してこなかったが・・ 1年に10枚程度は・・作ってきたはず 10年で・・100枚くらいにはなるだろうか 一枚に貼る糸の長さは・・おおよそ200mほど それが100枚だとすると・・今までに20.000m つまりは・・20km貼ったことになる 丁度私が住んでる町から・・ 日本橋三越までの距離と同じである 繰り返し貼り続けて・・波を追ってたら いつの間にか三越に着いていた・・ってことか ご覧になった方が・・「気が遠くなりそう・・」 そうおっしゃるのを・・何度も聞いた やらねば分からぬことも・・やってみれば 集中と根気・・これに尽きると納得することになる それが・・私にとっての「千本ノック」 いつまでたっても・・終わりはなさそうだ ![]() 工房の居場所の・・ その居住性にこだわるのは 集中と根気のためである いつもの場所に・・いつもの物があれば 頭を動かさずに済む・・集中には必須なのだ 周辺を整理しながら・・やる気を誘うのもいつものこと 始まるまでが長い・・スロースターターの欠点である ![]() 夕方・・外出から戻った妻と 「こち亀」で有名な・・亀有駅前に出かけた 今はもう住む者もいないが・・ この道の少し先に・・妻の実家があった 下町の賑わい・・昔から好きだった この店も・・長年の贔屓 ![]() ホイコーロー定食 気取らぬといえば・・そのままだが この大雑把がいい がむしゃらにむさぼり食う・・ 身体が元気らしいのを・・実感し さて・・やるぞぉ~!と意気込むにも 溢れんばかりの皿料理も・・悪くない 満腹・・また糸貼りに戻った 2011年 11月 06日
![]() 昨日・・「千本ノック」を書いた 自分で作った千個の湯呑みを並べてみれば 誰が何も言わなくても・・分かるものがある それが基本であればなおのこと・・ 身体で覚えて揺るぎないものにすべきと そう伝えたいための・・千本ノックだった ![]() アプローチの仕方は・・全く別だが もうひとりのこのひとも・・ ひと筋に・・千本ノックをこなしてきた 迷わず・・という意味でなら 昨日のSiさんとも同じだが 並べたかったのは・・姿形ではなく 染めつけの・・「絵」だった ![]() それも・・猫絵に限られている そして・・ただの猫絵とは思わない 愛猫戯画・・とでも言おうか どの猫も・・もの言う猫である ![]() 表情と仕種・・ 内側に秘めているものに 深い関心をかきたてられる ![]() 作者は・・この数年 ひたすらにこれだけを・・描き続けてきた 呉須と面相筆だけの世界 単純だが・・とうに猫千態を越えて 独自の世界に到達しつつある ![]() 作者は・・実はこのひとである もりたじゅん・・ ご存知の方はご存知の漫画家である 描くのは仕事・・プロだから上手くて当然だが どうやら・・ 漫画家だから描いてるというわけじゃなさそうだ ![]() きっと彼女なりの因縁があって 千個の器に・・数千の猫が生きているのだろう ![]() 愛と情・・ どの猫もたっぷりとそれが満ちてる ![]() ほぼ一筆で・・猫の猫らしさを描きっている さすがだな・・と 門外漢の私は・・ただひれ伏すだけだ ![]() 「・・もう漫画描けなくなっちゃって・・だから 筆置いちゃった・・きっと本気ではもう描かないかも・・」 陶芸を始めてまもなく・・自宅にロクロを置いて 愛猫戯画を描くためのキャンバスにするため 同寸同姿のマグカップを挽き続けた ![]() 描くために・・挽く 挽くために挽いた昨日のSiさんとは アプローチの手法は違っても・・どちらも しっかりとしたコンセプトで・・数に挑む それも・・千本ノックである 大事なことは・・意図して実行することなのだ ![]() 毎回・・100個に近い数を焼成してゆくが ほしがるファンも多い 個展をすれば・・完売間違いなしだ 「半径50km以内では・・個展しないこと!」 強敵に釘を差しておかねば・・である ![]() 今・・私の部屋の外のベランダに 野良の猫が・・擦り寄ってきてる 鋭い野性が・・見え隠れするが それでも・・ 餌づけする私の足元をウロウロしてる 孤高の彼(彼女?)に・・ こんな寛ぎの時間が訪れたりするだろうか ![]() 「セン~セイッ!お皿はムヅカシイ~!!」 そう言いながら・・尺皿に白化粧を施して 粉引きの皿に・・ 猫群像を描くのも定番になりつつある ![]() 500年もして・・物原から発掘された陶片に 洒脱な猫絵をみつけて・・ 京都高山寺と双璧の・・ 猫獣戯画が国宝になってたりして・・ それも・・ロマンである ![]() もりたさん・・やがて日付が変わろうしている今 もしかすると・・自宅工房で 愛猫戯画三昧の・・至福の千本ノックかもしれない ![]() 今日の稽古を終えて・・ コンテナ三枚の作品を 車に積んで・・持ち帰った 次回に生かす資料として つぶさに観察して・・備えているに違いない 「よ~っしゃぁ~~! 次行くぞぉ~っ!センイッポ~ン!!」 < 前のページ次のページ >
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