ANA国内線【PR】
カテゴリ:○陶芸雑感
  • 個性は・・拘束
    [ 2012-04-02 00:53 ]
  • 昴・・すばる
    [ 2012-04-01 01:02 ]
  • 器に向かって思うこと・・
    [ 2012-03-21 23:56 ]
  • 彩り
    [ 2012-03-18 09:26 ]
  • 演出
    [ 2012-03-03 22:19 ]
  • 曲線・・昨夜の続き
    [ 2012-02-28 22:53 ]
  • 直線と曲線
    [ 2012-02-28 01:28 ]
  • やり直し
    [ 2012-02-20 01:58 ]
  • しばし・・寂寥
    [ 2012-02-19 01:43 ]
  • 梨灰釉
    [ 2012-02-13 01:07 ]

2012年 04月 02日
個性は・・拘束

今日は朝から・・
試作品のテスト本焼きをしながら
タタラの板皿に・・糸を貼って一日が終わった

この10年・・この仕事が
私の陶芸のコアになっている
ひとつのアイデンティティーを作ろうとすれば
10年ががりになるのは・・さして不思議ではない

「糸抜き波状紋大皿」・・
出品作のタイトルは・・いつも同じ
技法と紋様だけで表現してきた

10年かかって・・個性らしさを手にできたが
同時に・・その個性が私の陶芸を拘束もする

土もロクロも・・釉も焼成も
糸抜き技法と・・いつでも不即不離
だから・・新しい展開を求めて試作が続く

大皿に・・新しい紋様を求めることも
大皿で使った紋様を・・小物に活かすのも
やってみると・・決して容易ではない

彩色も・・一つの変化
そう思いながら・・試しているが
なかなか・・思い通りにはならない
晩学の弱みは・・随所でボロがでる

歩きながら・・今出した足は・・
右?それとも左?・・って確かめてるみたいだ

二本足なら・・どっちかでしかないが
陶芸は・・百足(むかで)みたいなもん
今・・どの足で歩いてる?・・って
訊いても答えてくれそうにない

窯の火を落とすころ・・糸貼りも終わった
14日までに完成させねばならない
明日は・・釉掛けをしておこう




人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!

by touseigama696 | 2012-04-02 00:53 | ○陶芸雑感 | Comments(2)
2012年 04月 01日
昴・・すばる

「昴」には・・居心地の良い場所・・
という意味もあるそうだ・・だから
谷村新司が歌う・・さらば昴よ・・は
居心地の良い場所への決別
そして・・荒野に向かう道を
歩きはじめる決意の歌というわけだ

大袈裟なことを言いたいわけじゃないが
長年務めた病院を辞めて・・
さしたる成算もないままに
陶芸の道を歩きはじめたころ
これも・・さらば昴よ・・だと思ったものだ

そして・・今こうして工房にいて
無心に・・手慣れた作業を進めていると
これも・・別の「昴」だと思えてくる

だからと言って・・ここに別れを告げて
再び・・荒野の道を歩くことはなさそうだ
終の棲家・・若さの喪失でもあるが
安住の地・・たどり着いた安堵でもある

素材に囲まれて・・
牛歩のように遅々とした作業に
僅かに苛立つことはあっても

日暮れて遥かな・・この道を
どこまで歩けるのか・・
精々・・楽しんで生きてみたいものだ

重箱の隅を突いて・・優れた大義は立つまいが
しかし・・良い重箱を作ろうとしたら
隅を粗末にして・・出来るはずもない

少し四隅が見えてきて・・
仕事とは手間のかかるものだと
やっと分ってきたような気がしてる





人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!






by touseigama696 | 2012-04-01 01:02 | ○陶芸雑感 | Comments(2)
2012年 03月 21日
器に向かって思うこと・・

この板皿を・・
生まのまま丁寧に研磨したのも

50cmに近いこの大皿を
ロクロで挽いたのも・・
何をどう作りたいかは・・はっきりしている

その仕上がりをイメージしながら
そのためにしなくちゃならないことをし
しないでいいことはしない

目的が見えてると
するべきことをしない・・手落ちも
しなくていいことをする・・無駄も
はっきり判ってくるから・・真っすぐ進めるのだ

この関係を・・整理すると
目的が見えてることを・・戦略といい
するべきことをし・・しなくてもいいことをしない
その具体的な策のことを・・戦術というのだろう

ろくろの稽古をしたり
加飾を繰り返すのも
窯焚きに慣れようとするのも
全ては・・戦術
しかし・・それができたからといって
作りたいものが・・作れるわけじゃない
目的としての戦略が欠落すれば
戦術としての技術は・・空回りしてしまう

だから・・
戦術に長けることで・・
目標たる戦略は更に大きくなるし
戦略が見えてくれば・・
戦術を磨くことが嫌やでなくなるわけだ

あまり好きな区別ではないが・・
もしもプロ的とアマ的という言い方をすれば

戦略から戦術を導くのが・・プロ的
戦術を積み上げて戦略を模索するのが・・アマ的
この違いが・・どこに現れるかということが
最後の命題になるのだが・・それが表現力だと思う

表現とは・・戦略でもなく戦術でもなく
その両者の統合と融和の中でみえてくるもの
私は・・そう考えている

やろうとしていることは・・はっきりしているのだが
それが思い通りになるかどうか・・
徹底的に戦術を磨く・・それに尽きるのかも・・




人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!

by touseigama696 | 2012-03-21 23:56 | ○陶芸雑感 | Comments(0)
2012年 03月 18日
彩り

この10年ほど・・
主に手掛けてきた仕事は・・モノ・トーン
黒地に白化粧で・・加飾したものだった

勿論・・モノ・トーンが好きでしてきたことだが
1~2年前から・・色に目覚めた(笑)

昨夜も・・夢中で極細の面相筆で
塗り絵にいそしんだ・・実に楽しい
テスト・ピース作りなのに・・時間を忘れた

少し乱暴な言い方だが・・私見では
モノ・トーンでの表現は・・
やや理性的な作業に傾くような気がする
だから長時間続けてると・・結構疲れるのだ

一方で・・色を使うのはとても情緒的
ともかく楽しいし・・気持ちが高揚する

そうしてみると・・両方を・・
適当に組み合わせて作るのが・・良さそうだ

陶芸に限ったことでなく
手間ひまのかかる仕事をする場合
メンタリティーは・・大事な要素
右や左に傾けた感性を・・
ときどきシャッフルして・・掻きまわすのがいい

気分転換にもなるし・・
新しいアイデアの温床でもある




人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!

by touseigama696 | 2012-03-18 09:26 | ○陶芸雑感 | Comments(2)
2012年 03月 03日
演出

休日の昼・・妻がチキンでトマト・シチューを作った
久しぶりに・・この器に盛った
30cmほどの皿だが・・
多すぎも少な過ぎもせず・・ほどよく盛られた

他に小さなサラダとパンだけだが
テーブルは少しもさびしくなかった

少したっぷりとした器に・・ほどほどの料理
それでいて・・食卓をみじめにしない雰囲気
食には・・世代に応じた演出があっていい

子どもたちが育ちざかりのころ・・
食卓は・・まるで戦場みたいだった
数も量も消耗戦・・演出どころじゃない
胃袋に石炭をくべるがごとく・・
それで・・子どもは走り育っていった

そういう時代が過ぎ去って
少し静かになった食卓に並ぶのは
料理であるよりは・・安らぎであり寛ぎ
だから・・演出が大事だと思えるのだ

演出とは・・嘘ではない
飾るとは・・偽物ではない
気分を大事にするための・・気遣いなのだ

それも・・客人のためではなく
自分のため・・夫婦のため
老いて失うものを・・補って
老いて欲しいものを・・満たすためである

食べる量が減ったから・・器は小さくてもいい
それは・・演出という意味では好ましくない

「・・そんなに多いとは思わなかったのに・・
でも・・しっかり食べちゃった!」

大き目な器がもたらす食の効果
そんなことを考えながら
このシリーズの器を作ったのだった


=速報!=

郵便による通知は・・
多分週明けに届くのでしょうが
今・・もしかしたらと
日本工芸会・東日本支部のウェブを見てみたら
「第52回 東日本伝統工芸展」の
入選者リストが発表されていました

今年も・・入選しました
連続で6回目・・まだ幸運が続いています

4月18日(水)~23日(月)まで
日本橋三越新館7階ギャラリーで開催されます
お時間があったら・・ご笑覧いただければ・・です







人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!

by touseigama696 | 2012-03-03 22:19 | ○陶芸雑感 | Comments(28)
2012年 02月 28日
曲線・・昨夜の続き

二つの点を結ぶ最短の線が・・直線ということなら
最短でないものが・・曲線
直線よりも余分に線を使うわけだから
その使い方次第で・・饒舌にもなって
多分・・美しさも品性も失うことになる

そうしてみると・・
曲線での表現は・・技術的のみならず
人間性を問われることにもなりかねない

自然界には・・
何の作為もない無垢な曲線が沢山ある
昨日・・自然界に学ぶべきと書いたのは
定規に添えば・・
機械的に描けてしまう直線と違って
作為が働きやすい曲線が
如何に無心に引けるかを・・
大事にすべきと・・思うからだ

加飾としての曲線表現にとどまらず
ロクロ成形の場面でだって・・同じこと

挽けば削る・・量的には色々あるが
挽いたものは・・削って調子を整える
挽いてるときには・・水分から保護するために
厚めにしておかねばならぬ部分も
乾けば・・不要で削り落とす
削りもまた・・大事な技術である

ここに載せた三点は・・数日前に挽いたもの
手なりで挽いたからぬるいかも・・と書いた
主力の作品というわけじゃないが
曲線の削りの手慣らしにすることにした

真円も・・S字曲線も・・卵形楕円も
色々な作品のどこかで・・
必ず出っくわす曲線・・丁寧に稽古してみた

広くて穏やかなゲレンデを
大きなシュプールで滑るスラロームをイメージする
どこにも破断点が残らないように・・端から端まで・・
一本の流れるような曲線がほしい

この手の作品を作るときは
やはり時間を惜しまず
丁寧に向き合うことが大切だと思う
表現力を身につけながら・・
その上で・・大胆な個性を造形できればである

稽古もまた・・楽しからずや
半年後の個展を目指した一歩のつもりである




人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!

by touseigama696 | 2012-02-28 22:53 | ○陶芸雑感 | Comments(2)
2012年 02月 28日
直線と曲線

今夜書いてみようと思う話題は・・
学問的に根拠があるわけじゃない
直感の言わせることだが・・
だからと言って・・思いつきでもない
どういうことかと・・言うと

「自然界に自然に存在するものに・・
直線で構成されるものはない」

こう言いきっていいのか・・私には確証はない
でも・・こんなことが頭に浮かぶ

子どもが・・紙に丸い円を書いたとして
「あら・・それってリンゴ?それとも・・すいか?」
って・・聞くかもしれないが
四角を書いたとしたら・・
自然界に自然に存在するもので例えられるだろうか
思いつかないのだ

さて・・もうひとつ確証もなしに書くが
だから直線は・・人間が観念的に作った線
そう考えれば・・四角を書いた子どもに
「それって・・お豆腐?それともノート?」
って聞けるではないか・・どちらも人工物だ

直線は・・人間が考えた概念とすれば
直線を書くなら・・人間が一番上手いはずだ

一方で・・曲線なら
自然界には幾らでもある
全て形あるものは・・曲線で構成されているとして
もし・・人間が曲線を描こうとしたら
自然に学ぶ必要がある

私が・・細い糸状テープを貼りめぐらして
波状の紋様を打とうとすれば
波を観察し・・特性を掴んで貼らねばならぬ
自然が無限の時間を使って繰り返してきた「波の曲線」
簡単に真似でききる筈もない

今のモチーフを手がけ始めたころ
笠間の山路さんに・・こう助言されたことがある
「この技法は・・曲線がいいね」

その時から・・
ここに書いてきたことが頭にある
直線なら・・人間が一番
でも曲線なら・・飽きず繰り返して
まずは自然の造形物に・・近づこうとすべきだ

色々試行錯誤してきて・・
直線は・・目で作れるが
曲線は・・脳内のリズムだ
だから・・曲線は音楽だと思う

大皿に波状紋を打つときは・・
スキーに乗って・・音楽を聞きながら
壮大なゲレンデを・・滑り下りてくる気分
自然界に同調できたような・・その気分が
僅かに・・波らしい波線が描けるようだ

曲線にこだわる旅は・・
まだしばらく続けるつもりである



人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!

by touseigama696 | 2012-02-28 01:28 | ○陶芸雑感 | Comments(6)
2012年 02月 20日
やり直し

先日・・貼り終えたタタラの花器
なぜか・・もうひとつ納得していなくて
釉掛けを伸ばしてきました

この作品は・・公募展向けではなく
昨年からの注文制作の分なのです
公募展と注文制作・・
きちんと区別しておくべきものがありそうです

今日・・豆窯を焚きながら・・暫く考えました
そして・・
全て剥がして・・やり直しにかかったのです

前のに比べると・・柔らかで優しい波にしています
この花器が・・あの玄関に置かれて
そして・・
季節の花が活けられたことを想像すると
波は・・穏やかで静かで・・優しい方がいい
そんな風に思えてきたのでした

公募展への出品は・・作品を通してのチャレンジ
特化した個性を意識しますが
置かれる場所が決まっていれば
用途が優先されるべき・・だと思ったのです

どちらが正解なのか・・悩ましいところです
二基作るつもりなので・・
この作品と対比して・・加飾してみようと考えています




人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!


by touseigama696 | 2012-02-20 01:58 | ○陶芸雑感 | Comments(4)
2012年 02月 19日
しばし・・寂寥

教室の釉掛けで・・少し疲れたが
みんなが帰ったあと・・
昨日仕上げた大鉢に掛ける白化粧を作った

4㍑くらいのことなので・・
ミルではなくミキサーを使った

始めてしまえば・・1時間ほどの作業
まずは材料を運んで・・計量する
一袋が25kg・・重い・・ともかく重い
情けないほどに・・足元が覚束ないのだ

最近・・日に一度や二度は
苦い失望で・・わが身を呪いたくなる
当然の帰結とはいえ・・衰えを自覚せざるを得ず・・
そして・・奈落の底に落ち込む羽目になる

目の前が見えず・・置いた物が消える
憶えていた場所に・・大事なものが見当たらず
大事な場所は・・不要なもので溢れている
午後の外出は・・午前中の仕事を台無しにした上
外出の準備に手間取って・・電車に乗り遅れる

今夜は・・重さに喘いで打ちのめされた
「10年前だったら・・朝飯前でやってのけたものを・・」
500kgの粘土を・・
車に積んで・・車から降ろして・・そして
室に運び込んで・・都合500kg×3回
一トン半を・・ものともしなかったものだ・・

数カ月後に・・古希70歳になる
ヒシヒシと・・老いが忍び寄り
また何かを・・私から奪ってゆく
老いに慣れる・・目前の課題である

たっぷりと・・化粧土ができた
明日は・・豆窯を焚きながら
大鉢に・・吹きつける予定

かろうじて維持できてる肺活量5000cc超も
やがては脅かされるにちがいない

「老い」・・どう折り合いをつけてゆけるか
やはり少し寂しい思いに駆られる・・夜である




人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!

by touseigama696 | 2012-02-19 01:43 | ○陶芸雑感 | Comments(2)
2012年 02月 13日
梨灰釉

あのマグロの解体ショーのあったパーティーの夜
地元の同じ仲間のひとりが・・
「・・2月になったら・・剪定した梨の枝を焼くって
梨園さんが言ってましたから・・連絡しますね・・」
そう言ってくれた

梨園は・・焼いた枝の灰を肥料にして根に播く
その一部を分けていただけるようお願いしてあった

4年前・・同じようにしていただいた灰で
梨灰釉を調製して・・これらを焼いた

レシピ的には・・
私の黄瀬戸の土灰分を梨灰に置き換えた釉である
黄瀬戸・伊羅保などと同系の釉
外側の黒と調和して・・好きな釉になった

分けていただいた灰を・・
時間をかけて灰汁抜きして
他の釉材を加えて調整することになるが
生まな素材だから・・
必ず同じ発色をするとは限らない

再現の難しさは・・天然ならではのこと
いつでも・・スリリングである



人気ブログランキングへ応援してくださる方・・クリックしてネ!

by touseigama696 | 2012-02-13 01:07 | ○陶芸雑感 | Comments(4)