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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●エッセイ( 403 )

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ひとつの生命が誕生し・・
ハイハイを覚えて・・やがて歩きはじめる
言葉を話し・・ひとと交わり
そして・・自我に目覚めてゆく
嫌いなものもあるが・・好きな道にも気づき
人生という・・長い旅路を歩きはじめる

17歳の17年は・・きっと長い長い時間だ
生まれてからの全てが・・17年だからだ

たった17年で・・また大きな花が開きそうだ
将来のプリマドンナが・・誕生したと報じられた
近頃・・17歳の活躍がめざましい
バレエだけじゃない・・ゴルフもテニスも卓球も・・
フィギュアも水泳・体操も・・それに音楽界もだ
沈滞する世のなかに・・鮮烈に輝く希望の光りのようだ
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17歳と書けば・・それもひとつの人生
だが大人はそれを・・まだ端緒に過ぎぬと思う
自分は・・その数倍も生きている・・という理由でだ

しかし・・たった17年の時間が作った17歳の人生は
思いのほか・・立派な成果をもたらしてることを
大人は・・過小評価すべきではない
17歳は若いが・・17年は長い時間なのだ

日本人の平均寿命は・・男79歳 女87歳とある
もし・・寿命通りに生きるとして
最後の17年の始まりは・・
男なら62歳・・女は70歳である

つまり・・62歳の男にも70歳の女にも
一人の赤ちゃんが・・
国際的なプリマドンナになれるだけの
価値ある17年が残されているということだ

17歳の若さを羨んでも・・取り戻すことはできないが
17年を如何に生きるかなら・・まだチャンスはあるのだ
オリンピックや・・マスターズが目標である必要はない
ただ・・自分の人生の最終章を・・
劇的な変化で・・満たそうとする意気込みは
決して・・無意味ではあるまい
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私にとっての・・17年
それは・・丁度陶芸を始めてからの年月である
52歳で始めて17年・・ということだ

私には・・あっという間の17年だった
だがこうして・・その年に生まれた少年少女が
世界的なプリマやアスリートに育つに足る時間
決して・・あっという間じゃない

残された時間が短かそうだという理由で
今していることに・・本気になれないとしたら
プリマ一人分を損したと・・思うべきじゃなかろうか

17年たった今夜・・この板皿に加飾を終えた
17年前には・・想像もしなかった陶芸である
陶芸が・・17年で奥義を極められるとは思わぬが
自分なりには劇的な変貌・・よくぞ来つるものよである
それはそれで・・やはり嬉しいものである

今62歳の男性諸氏・・70歳の女性諸氏
あと17年・・思い切り本気で生きてみようではないか
万が一・・途中で寿命が尽きようが
それは・・決して挫折ではないのである
だから失うものはない・・そう思えばいい

力いっぱい生きる・・それだけだが
楽隠居の方が難しそうな気がして
私は・・そうしようと思ってきた
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今夜の作業の参考にするため
この図録を・・引っ張り出した
去年の日本伝統工芸展に出品した作品である
今夜は・・これと同じ貼り方をしたのだ

ふとこの皿・・今どこ?
調べたら・・2/15(水)~2/20(月)
福岡の岩田屋本店に巡回に廻ることになっている

同じ時期・・2/18(土)~3/25(日)
第21回日本陶芸展での・・文科大臣賞受賞の作品が
愛知県高浜市のかわら美術館で・・最後の巡回に廻る

半年から1年・・作家は工房にいても
作品は・・図録とともに日本中を旅してる
ひとの目に触れながら・・器も育つのである
それが・・17年の本気に対する価値ある報酬だと
私には・・思えるのだ




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by touseigama696 | 2012-02-07 00:28 | ●エッセイ | Comments(8)
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一滴も飲めない下戸の私には・・
この手の食べもの屋さんは
昼飯ならいざ知らず・・晩飯となると柄じゃない
客の九割九分は・・酒を楽しみに来るからだ

だが・・因果なことに
私は・・この手の料理が大好きなのだ
昼に何度か来た店だが・・今夜は妻と二人で晩飯に来た
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もしも・・酒が呑めたら
多分・・私は陶芸家になれなかったと思う
52歳で始めた陶芸で・・プロを目指そうとすれば
それは・・圧倒的な稽古量の確保しかない

呑めたら無理だ・・
呑めないから深夜まで・・毎晩素面で稽古した
呑めなくて不自由したことは・・枚挙にいとまないが
呑めなくて良かったと思う・・唯一の理由である
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「食べることは・・呑むこと・・」
これは世界中・・どこでも同じだ
食文化とは・・食べると呑むの融合を考えること
夜毎・・巷で繰り広げられる融合の研究会
上手くいったり・・いかなかったり

生きのいいアワビを食べながら
こいつは・・日本酒でいけそうなんだろか?
私も研究するが・・想像に正解はなかろう
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ノンアルコールのビールができて
ちょっとは・・呑ん兵衛風にコハダを食えるようになった
ウーロン茶で食う味気なさに比べれば・・はるかにマシである
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氷見の寒ぶり・・これは美味い
熱い飯で食いたいが・・白い飯はここでは日陰の身
この店でじゃないが・・いつだったか
「・・お客さん野暮なこと言わないでよ~」
早めに飯を頼んで・・そう言われたこともある
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呑まずに食えば・・何でもあっという間
連れが女房では・・話に夢中ってわけにもゆかない
箸を叩いて・・はよ持ってこ~い!のたいら貝のバター焼き
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妻が箸を叩いた・・牡蠣フライ
「ひとつ食べていい~?」・・冬の風物いけてる
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これが来るまで・・飯がでない
味噌汁と一緒に・・キンメの煮つけ
圧巻の大きさ・・待ってる間に血糖値もほどほどに
ややうろたえたが・・飯にまぶして食った

こうして・・本日も三回完食
呑まずに食う・・下戸の晩飯は続くのである





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by touseigama696 | 2012-01-29 00:37 | ●エッセイ | Comments(8)
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今夜は・・思いっきり「屁理屈」かも・・

このカメラ・・骨董カメラ屋さんが食指を動かした
「一度・・見せてくれませんか?」・・でも見せてない

カメラっていう機械の・・レントゲン写真みたいだ
構造的な骨格が・・丸見え
写真が写るために「必要十分」な機能だけ
まぁ・・裸のカメラかな・・
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5~6年前の・・最新デジタルカメラ
でも・・ここらへんが一番カメラらしい姿
見ただけでカメラ・・カメラ以外の何ものでもない
シンボリックとでも・・
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カメラのシンボルを・・みんな隠しちゃって
カメラ・・だってことが判らなくてもいいじゃん!
収まりがいいのが・・一番
軽くて・・ポケットでも入るし・・

さて・・ここからが屁理屈

何かが誕生して・・進化してゆくときって
この三つのカメラの姿みたいだ・・って思う

最初は・・出来ることが少なくても
裸同然に飾らず素朴で逞しい

やがて・・はっきりとした能力を発揮し
最も機能的な衣裳をまとう

そして・・次第に一切の無駄を省いて
コンパクトだけど・・多機能になってゆく

自動車なんかも・・似てるけど
もしかすると・・人間の進化も一緒?
ただ人間の場合・・三番目が問題だ

コンパクトで多機能・・は
凶と出れば・・小さくて無能ともとれる
何でも手を出すが・・どれも大したことなし
おまけにやたら軽くて・・どこにでも隠れる

国難の今・・それじゃ困るんだけど・・



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by touseigama696 | 2012-01-17 00:27 | ●エッセイ | Comments(8)
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もしかしたら・・一番海らしい海
広々として真っすぐ・・分かりやすい海だ
だって水平線の向こうは・・アメリカ西海岸
もしかしたら・・私の一番好きな海
それが・・房総半島の東海岸・九十九里浜

遠い昔・・この浜で一カ月暮らし
読書三昧に明けくれた夏があった
忘れられない海でもあるのだ
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衝動買いで手に入れた・・この一冊
知ってるようで知らない千葉を・・知ってみたくて・・
持ち歩いて・・車内で読むには適当でもある
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知らないようで・・知っていたのは
伊能忠敬が・・郷土の偉人だということ
だけど・・その伊能忠敬が・・
九十九里浜の出身とは・・知らなかった

彼の人生を・・一口で言えば
若くして・・養子先の造り酒屋を再興して財をなし
50歳で家督を譲って隠居し
江戸にでて・・かねてからの念願天文観察を学ぶ
やがて・・地球の大きさが知りたくて測量の道を選ぶ
56歳で・・日本の海岸線を測量して地図を作ろうとする
72歳までかかって・・4万km地球一周分を歩いて
後世に残る世界的な業績・・「伊能大図」を作った
何から何まで桁外れにスケールの大きな人物だった
当然の如く・・郷土の偉人である
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私は・・このエピソードは少し知ってはいた
56歳から・・72歳までの16年間
歩き詰めに歩いた晩年
道なき道・・人里離れた海岸・・
言うまでもなく・・食堂があるわけでも
旅館が立ち並んでもおらず・・
全ては冒険に等しかったに違いない
それを・・二十歳の春にではなく・・
56歳の老境で始めている
その心意気や・・驚嘆でさえある

爪の垢を煎じる思いで書けば
52歳で陶芸に目覚め
偶然にも彼と同じ56歳で独立して
日暮れて遥かな道を歩きはじめたとき
私は・・密かに伊能忠敬の意気に啓発され
ささやかな挑戦に・・意地を懸けた

伊能忠敬の人生に比べようもないが
どんなささやかな願いでも・・
始める歳に怯えてはならない

どんな願いも・・遅きに失することはない
どんなに遅くても・・始めたときが頃合いなのだ
怯えずに始める・・たったそれだけのことだが
たったそれだけのこと・・と思うことが大切なのだ
伊能忠敬の業績もさることながら・・
彼の生き方・・学ぶものが多い

九十九里浜・・実際には70km弱らしい
立てば判るが・・この見はるかす続く海岸線を
ふと歩きはじめてみたい気分になる
真っすぐ・・どこまでも見えるからだ
ことによると・・忠敬のモチベーションも
そのあたりにあったのだろうか・・





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by touseigama696 | 2012-01-10 23:27 | ●エッセイ | Comments(4)
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暮れに倉庫を掃除してて・・これを見つけた
自分のために買った覚えはないから
多分・・こどもたちのものだったのだろう
寝しなに読んでみるかと・・ベッドサイドに置いた
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箱を開けたら・・上にあったのがこの一枚
何とはなしに・・覚えている恋歌

「逢ってしまえばこその・・この切なくも苦しい思い
それに比べれば・・恋を知らなかった遠い昔は
何も考えずに生きていたんだな・・」
こんな意味だろうか

胸苦しい恋心は・・千年昔も一緒かと思いつつ
しかし・・似たような感慨が頭を横切る

「自分の世界らしきものに出会ってしまえば
その完成度を上げるための苦しさも・・またつのる
さして深く考えもせず・・屈託なく作っていた初心の時代
未熟ではあるが・・楽しかったかも・・」
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近頃・・・滅多にやらなくなってしまったこの手の仕事
でも・・好きだ

自分らしさを表現するのは難しいが
充分に人間らしいではないか
だから・・好きだ



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by touseigama696 | 2012-01-06 23:18 | ●エッセイ | Comments(6)
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昔・・死んだ親父が自慢げに
「この時計・・1年に1秒狂わないんだ・・」と言って
腕時計をはずして見せたことがあった

「そりゃすごいけど・・1年に1秒狂ったら・・
仕事や生活に差し支える人生って
一体・・どれほどあるんだろ・・?」
そう言い返した覚えがある

1秒・・ひとつ息つけば過ぎてしまう時間
しかし・・その長さは時に千差万別である
1秒の長さを・・正確に体得してるひとは少ない
「10数えてごらん!」と言えば
大抵は・・早すぎて5~6秒分でしかない
つまりは・・殆どの生活の中では
1秒が正確でなくてもちっとも困らないのだ
1秒どころか・・1分だって同じようなものだ
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制作に追われてるとき・・
ましてそれが約束だったりすれば
時は・・まさしく矢の如く走る

一方で・・搬入した作品の入落を待つ間
まるで・・時は止まったかのようだ
時間に・・目安はないものか・・?
ふとそう思ったら・・あった!

1秒の定義・・
「1秒はセシウム133原子(133Cs)の
基底状態にある二つの超微細準位間の遷移に
対応する放射の 9,192,631,770(約100億)周期にかかる時間」
とある・・何のことやらさっぱり
でも少し安心した・・何故ってないも同然だからだ

置かれた状況で・・こころに感じるままの時間
その長短の中で・・人生は進んでゆくのだ

つい数日前の年末まで
約束を果たすため・・時は矢の如く走ってた
そして・・年が明けて二日
もしかしたら・・これが普通かもと
少しゆったりと・・流れてゆく

しかし・・それも走ってる電車を降りて
乗り継ぎに・・プラットフォームを歩いている早さとでも
乗り替えれば・・また早くなるに違いないのだ

腕時計をはずして・・10年以上
殆ど困ったこともない
心に感じるままの振幅を頼りに
短いときは・・短いままに
長いときは・・それもまた

全ては・・過ぎゆくままに
悪くはないな・・そう思ってる




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by touseigama696 | 2012-01-03 00:44 | ●エッセイ | Comments(4)
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今年の5月・・八代目が誕生した
お食い初め一式持参で・・初見えしたのは真夏だった

一年にたった一日しかない・・大晦日
これからの長い人生の・・その最初の大晦日
八代目は・・・飛行機に乗って
七代目の実家に・・六代目に迎えられてやってきた
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抱かれるしかなかった・・あのお食い初めの日と
比べようもなく・・しっかりと自分で座るようになって
目にも・・表情にも意思が見え始めた
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その意思が・・記憶になって彼の中に残るのは
幾つくらいからだろ・・?

わが身に振り替えると
戦争中の出来事を覚えていれば・・
3歳以下ということになるが・・
灯火管制の黒い遮蔽幕・・が目に浮かぶ
そうしてみれば・・2歳のころのどこか

来年の・・二度目の大晦日と正月には
彼の中に・・私が残る日がくるのかもしれない
私にも・・祖父の記憶がある
父とは・・明らかに違う祖父がいる

八代目に伝える祖父が
どういう祖父であったらいいのか
楽しみながら・・考えてみよう

ただただ・・健やかに育て!
そう思いながら・・写真を撮った
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夕方・・今年最後のマッサージに出かけた
始めたら・・あっという間に眠りに落ち
目が覚めて・・痛さに悲鳴をあげた
いつものパターンだった

太さんから・・福の守りをいただいた
ここにおいでの皆さんに・・お裾分け
良い年をお迎えください!!
今年一年を・・こころから感謝しつつ・・

これから・・
三代揃って年越し蕎麦をいただきます





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by touseigama696 | 2011-12-31 18:28 | ●エッセイ | Comments(10)
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クリス・エヴァートvs.マルチナ・ナブラチロワ
1970~80年代・・
テニス・ファンには忘れられないbig nameであり
無類のライバルとして・・名勝負を残した

同じ時期・・男子でも
コナーズ・ボルグ・マッケンローと
話題にこと欠かない面白い時代だった

ボルグのウィンブルドン6連覇を阻んだ
マッケンローの試合は・・今でも思い出す

ところで・・昨日
アーカイブでクリスとマルチナが
あの壮絶な戦いに明け暮れた
現役時代を振り返っての・・懐古を聞いた

ライバルの本音・・
ノンフィクションとしては絶好のテーマ
実に味わい深いものがあった
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大きく括れば・・
70年代に・・それまでの女王
マーガレット・コート夫人や・・
ビリー・ジン・キングに代わって華やかに・・
しかしアイス・ドールと呼ばれるほどに
冷静なプレイ・スタイルで登場したクリス・エヴァート

芝よりも・・クレイを好んだせいもあって
ウィンブルドンでの成績よりも
全米・全仏・全豪を含めて
70年代は・・彼女の時代だった

一方・・
70年代末から80年代にかけて
クリスに対抗して現れたのが・・芝のマルチナだった
80年代・・4大大会での彼女の優勝の殆どは
クリスに勝って手にしたものだった

全盛を手放そうとする女王と
全盛を手許に引き寄せようとする新女王
二人の勝負を・・数々眺めながら
一体・・ふたりの心の中にあるものは何か?
興味深いものだったが・・当然のこと
二人は・・喋ることはなかった
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84年あたりから・・クリスは殆ど負けた
どんなボールでも返球してチャンスを待ち
機をみて・・スペースに両手打ちで打ち込むクリス
いわゆるベースライン・プレイヤーで
鉄壁の防御を誇っていた

対して・・マルチナは
それ以降主流になってゆく
サーブ&ボレーのパワー・テニス
かけひきのラリーを好まず
サーブをレシーブすると一気にネットに迫る

うまくゆけば・・クリスのパッシングをボレーして
あっという間にポイントにするのだ
逆にいえば・・クリスは
ネットに詰めたマルチナのサイドを
絶妙のコントロールで打ちぬく

プレイ・スタイルの違いが・・そのまま
ふたりのキャラクターの違いでもあったし
同時に・・テニスの変質の時代でもあった

正確なコントロールが・・
剛腕のパワーの前で・・打ち砕かれてゆく
勝ち誇るマルチナのガッツ・ポースの前で
でも・・クリスは笑顔で駆け寄り
握手を求め・・祝福を忘れることはなかった
ice dollは・・どこまでも冷静に見えた
クリスのプライドは・・
どこに押し込められているんだろ?
それを隠して・・
どうしてこんなに微笑みで祝福できるんだろ?

このときの二人の心理
とりわけ・・クリスの思いは・・?
やっと・・本人の口から聞いた

それは決して・・ドラマティックとはいえなかった
「勝ち誇るあなたの・・なんて下品な・・
そう思ったわ・・だから嫌いだった」
笑いながら・・そう述懐するクリスと・・
それを意外そうでないマルチナ

ふたりは・・崇高な試合とはほど遠く
はるかに人間的な怨念に囚われてもいた
勝つための技術・・負けないための技術
一緒にダブルスを組んでも・・
それがシングルでの妨げになると・・
あっさり解消もしている

エポックメイクな試合の・・
実に微細なエピソードまで覚えていて
そのときの感情を忘れてはいなかった

スポーツマン・シップとか・・宗教的な倫理は
ひとつもでてこない・・素晴らしいと思った
きれいごとなどでは・・済みそうにない激しい戦い
人間臭く戦う・・その怨念がすさまじいからこそ
恩讐の彼方で待っていたものが・・
今となれば・・かけがえのない絆なのだ

テニスを離れた個人的な悩み・・
クリスの結婚・・マルチナのレズ問題
こうしたことでは・・ふたりはいつでも
最も良き相談相手であり
大事な友情でつながっていたという

ライバルとは・・リバー
一つしかない水源を取りあう二人のこと・・だとか
しかし・
それは水だからであって・・愛ではない
二人の間には・・確固とした友情が根づいた
愛は・・戦わなくても手にできる・・素晴らしい
一方で・・命がけで戦ったからこそ手にできる・・
そうとも言えて・・それもまた素晴らしいではないか

クリスの現役最後の試合は・・
確か・・有明でだった
テレビで観戦した記憶がある

今・・クリス57歳 マルチナ55歳
遥かな日々を・・思い出して懐かしかった

余談だが・・
マーガレット・コート夫人・・ビリー・ジーン・キング
今になれば・・100年も昔のold-timerみたい
たまたま画像で見ると
長めのスコートにブラウス風
シングルハンドのバックが・・
やたら古めかしいのだ

だのに・・だのに!!
コート夫人同じ歳・・キングひとつ下
勿論・・私と比べてである
あぁ~!私は・・・・・・・・・・・・・・・



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by touseigama696 | 2011-12-25 23:45 | ●エッセイ | Comments(0)
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工房の隣り・・妻の店の自動ドアーの鍵
古いせいか・・床にくっつきそうで面倒だ

普段・・私にはあまり関係ないのだが
たまには・・
私が開けなきゃならないこともある

もうひとつ自動ドアーがあって・・
似たような鍵がふたつ・・ぶら下がってる

区別がつかないから・・
適当に選んで・・差しこむのだが
どういうわけか・・大抵はずれる
つまり・・開かないのだ
もうひとつを入れ直すと・・勿論開く

確率でいえば・・開くか開かないか
二分の一・・ってわけだが
どうも・・そうは思えなかったのだ

そこらへん・・決着つけてみたくて
確率って・・ほんとに確実?
アホみたいだが・・実験してみた

ドアーの前に座って
鍵束を背中にもってゆき
ふたつにひとつを選んで・・差してみる
100回・・繰り返してみた
古希を目前にしてには・・この姿
多分・・滑稽だろうが
小学生になったような気分で試した

結果はこうだ!!
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最初の50回・・
当たりが23回・・外れ27回
少々外れが多いけど
だからといって・・さほどの差じゃない

後半の50回・・
当たり28回・・外れ22回
当たりが逆転した

そして・・100回合計では
当たり51回・・外れ49回
なんと見事に・・確率論は正確だ!!
鍵とドアーに向かって・・深々と頭をさげた
参りました!・・である

ただ・・実験してて感じたこと
一回一回・・当たり・・外れを繰り返すわけじゃない
当たりが5~6回続いたり・・逆さもある
部分的には偏ることがあるけど・・
100回もやれば・・五分五分になるわけだ
まぁ・・だから確率なんだろな・・

閑だなぁ・・って言ってくださるな
今日は結構・・工房で働いた
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注文制作の後半を・・電気窯で本焼き
朝から窯詰めして・・そのまま窯番である
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今・・夜の11時直前だけど
あと1時間ほどで・・予定の1240度のはず
タイマーを傍らに置いて・・ブログを書いている
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窯番をしながら・・彩色もした
まさかに備えて・・スペアのつもりだが
不要で済めば・・転用すればいい
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三枚・・彩色できた
素焼きは・・あと3枚残っているから
時間がとれれば・・これもやっておきたい

明日で工房教室は・・納会
10日ちょっとのお休みになるが
大事な・・自分の時間でもある
スロー・スターターの癖を一掃すべく
来年の課題に・・できるだけ早くとりかかる
そのための時間にしたいものだと・・
密かに誓っているが・・
自信があるわけでもない・・のがどうも・・??



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by touseigama696 | 2011-12-23 23:04 | ●エッセイ | Comments(6)
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麻酔をかけてもらうわけにはゆかず
痛みどめを飲んでも仕方ない
でも・・でも痛い・・イタイのだ!

ファスナーを開け閉めしようとして・・
スニーカーの紐を結ぼうとして・・
ドアーノブをひねろうとして・・
携帯メールを打とうとして・・
そして・・言うまでもないが
工房で仕事しようとして・・
陶工の涙が・・ハラリと器に落ちる

12月になると・・
まるで渡り鳥が渡ってくるように
必ず・・毎年指が割れる
いわゆる・・アカギレ
陶芸に転じる前は・・無縁の痛みだった
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バンドエイドだろうが・・
包帯だろうが・・
指キャップだろうが・・
仕事始めりゃ・・吹き飛んでしまう

たったひとつ・・ちょっとだけの味方
メディカル・セメダイン
こいつを塗って・・亀裂を接着しちゃうことだ

じっと我慢の冬・・3月になれば
渡り鳥は・・ある日突然飛び立って
何事もなかったかのように・・痛みは消える

「あかぎれ」・・
懐かしい響きを感じたりもするが
だからといって・・好きにはなれない
春まで・・我慢



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by touseigama696 | 2011-12-21 00:05 | ●エッセイ | Comments(16)