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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●エッセイ( 409 )

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独り静かな・・日曜日
日がな・・ロクロを挽いたり削ったり
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合間に・・昨日の続き
話題の芥川賞・・『共喰い』読み終えた
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結論からいえば・・選評で
東京都知事閣下が決別の辞に書いた
「・・老兵は消えてゆくのみ・・さらば芥川賞」・・に共感

もともと・・熱心な芥川賞読者でなかったから
さらば・・もないもんだが
しかし・・私もまた未練もなく「さらば」である

若いころから・・
小説を読むのは好きだったが
だからといって・・
かくもグロテスクなプロットに
少なくとも私には・・楽しめるものは何もなかった
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狭い世界の醜悪・・それもたった3分間の出来事を
まるで1時間もかけて・・執拗に解説してもらってるみたい
だからどうだっていうの・・?
醜悪を還元焼成してみたら・・
窯変して何が生まれたっていうの・・?
さっぱり・・である

更に不可解なのは・・選考委員の選評

*文章が躍動し作品の密度の高まって・・
*弛むことなく緊張が続き 濃密な空気を持続させて・・
*グロテスクなエピソードを美しく詩的に反転させる・・
*田中さんにしか書けない存在感を・・
*叙事詩の格調さえも漂わす・・

私には・・このどれも全く脳裏に浮かばない
なんの感銘も感動もないままに・・「さらば!芥川賞」である
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どれも2kgの粘土で・・挽いた
特に・・こう作ろうではなく
気の向くまま・・手の赴くままである

そのせいか・・やっぱりぬるいみたいだ
ユニークにつながる造形
手なりに・・どう掉させばいいんだろ
明日もやってみよう



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by touseigama696 | 2012-02-27 00:42 | ●エッセイ | Comments(0)
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近代日本誕生の明治維新から・・およそ150年
同じ150年を・・家康の江戸幕府開設から計れば
ほぼ8代将軍吉宗の時代である
どちらも150年だが・・同じ時間とは思えない
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吉宗が乗ったかごは・・家康のそれと大して違わないし
身につけた裃とて・・似たようなものだ
150年は・・殆ど変化を生んではいない
年表をたどってみても・・精々2~30年の変化にしか見えない
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家康から吉宗の150年も
吉宗から慶喜の150年も・・東海道は歩いて2週間
300年間・・歩くしかなかった
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竜馬がいて・・隆盛がいて・・海舟がいた幕末
今になれば・・歴史上の人物たちだが
あれから同じ150年・・なのに東海道は2時間半だ
300年歩いてたのが・・まるで嘘みたいだ

裃を脱ぎ・・髷を切り・・靴をはいた
車にも乗れば・・飛行機だってある
電気があって・・石油があって・・
暖かくも・・涼しくも自在に暮せるようになった

すさまじい進歩と変化の中で
竜馬は・・ちょっとした先達ってわけじゃなくなった
150年前は・・遥か遠い昔になってしまった
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さて・・
だからといって人間は・・日本人は・・
150年に相応しく・・進化してきたんだろうか

進歩を作りはしたが・・進化してはいない
そう思いたくなるほどに・・
近頃人間は・・劣化してしまったようだ

かごを自動車に作り変えながら
竜馬は・・誰になれたというのだろう

動かざること山のごとし・・鎖国とはいえ
300年・・さしたる進歩もないままに生きた江戸
さりながら・・石積みの石垣は
鉄筋より弱かったとはいえないかもしれない

じっくりと焙った窯のように
動かざる長い時間は・・器を強靱にする
野暮でも・・真っすぐに生きる男たち
150年は・・そういう時間でないと・・

校長が・・教員室で教師の財布を盗んだとか・・
もしほんとなら・・これは過ちなんかじゃない
人間の劣化でしかないような気がする

150年かけて・・ひどく劣化してしまったのかも
こんなことのための進歩だったのだろうか・・
あらゆる意味で・・速すぎたんだと・・思う





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by touseigama696 | 2012-02-23 01:58 | ●エッセイ | Comments(4)
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桃次郎は今年で12歳・・既に老犬である
でもきっと・・桃は恋をしてる
実らぬ恋だが・・ミーのことが気になって仕方ない

自分の小屋に招き入れて
日がな・・日向ぼっこのように見えるが
桃の心は・・揺れ動いているみたいだ

時折り・・にじり寄っては押し返される
本気ではなさそうだが・・ミーが爪を立てる
やがて・・こうしてもの思いに耽るかのようだ
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もしかすると・・遠い日の
あの熱い恋を思い出してるのかも・・
今から7年前・・
桃はマロンとの間に4匹の子どもをもうけた

その年に撮った・・マロンと子どもたち
マロンの献身的な育児で・・4匹は・・
無事にそれぞれの人生を歩いてる
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あれから7年・・老境の桃次郎が胸を熱くして
自分の縄張りに招いたミーを・・どうやら・・
面倒みようじゃないかと・・決心したみたいだ

離れの一室で夜を過ごすミーに
朝食を与えて・・ベランダに連れだす頃
散歩から戻って・・
同じように朝食が済んだ桃次郎は
ガラス戸に顔を押しつけて・・ミーを探す
その時だけは・・子どものころに戻ったかのようだ
無邪気に・・そわそわして尻尾を振りまわすのだ
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12年前・・我が家にやってきた日の桃次郎
まるで狸みたいだが・・
この頃も・・尻尾を振ってチョロチョロしてた
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一日の大半を居眠りで過ごそうとして
いささか不満でもあったから
ときめいてウロウロする今を大事にしろよ!
そして・・ふたりで仲良く過ごせと・・
毎日のように・・言い聞かせている

眺めていると・・ほのぼのと温かくなる




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by touseigama696 | 2012-02-16 01:35 | ●エッセイ | Comments(12)
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若き畏友・・東京青山の日本料理「一凛」店主 橋本幹造さん
今朝のNHK02/14 あさイチに出演していた

今朝の料理は・・低温蒸し鍋の豚白菜
この豚と白菜の組み合わせ・・大好物のひとつ
我が家でも・・冬の鍋にしばしば登場する

去年の秋・・
人形町の「やましょう」で食べたのもこれだ
今朝は・・蒸して食する調理
早速今夜の夕食に登場した・・妻が作った

これが美味だ!
白菜の食感もスキッとしてるし
豚の脂も適当に抜けてさっぱりしてる
何よりも・・自然な甘みが口に心地よい
my favoriteに加えたのは言うまでもない

ところで・・この番組の中で
料理研究家の上田淳子さんが登場したが
作った料理は・・パエリア
しかも・・作り手は彼女の双子の息子さん
鮮やかな手さばきに・・感心したのだが
ふたりが・・料理に魅入られてゆく過程が面白い

「ふたりが幼いころ・・
何でもそこらへんにあるものを引きちぎろうしてたんで
それならと・・キャベツを丸ごと与えたんです
それを千切って喜んでましたが・・
あとで料理に使えることも判ったわけです

それがきっかけで・・料理に興味を持ったみたいだけど
だからといって・・好きにさせたわけじゃありません

包丁を使っても大丈夫な年・・
火の怖さも判ってきたころ・・
そうなるまでは・・我慢させました・・」

その結果・・ひとつひとつ我慢から解放されて
ふたりは・・いきいきと料理に取り組んだらしい

この「我慢」・・
やりたい気持ちを押さえて待つ時間
これは・・何事によらず最も大事な教えだと思う

「やりたいことは何でも・・やりたいときに
やりたいだけやらせる」
それが個性を伸ばす方法だと言わんばかりの風潮
それができる恵まれた時代ではあるが・・
我慢のないところに・・興味の継続は難しい

今してる稽古は・・次にする稽古の準備
次が上手くできるためには・・
今が上手くできる必要がある・・だから
今が上手くなるまでは・・今を我慢する

こうした我慢を重ねることで・・
やがて・・思いがけない大きな収穫に気づいて
根っこのない「興味」が・・確固とした「技」に変わるのだ
例え・・楽しみの趣味であっても
我慢が教えてくれる核心は・・知ってて損はない

板前修行が・・幾つもの作業
追い回し・・洗い方・・揚げ場 
焼き方・・煮方・・次板・・板前

まるで出世魚のように・・名前を変えて・・
次への我慢に明け暮れる日々
技もさることながら・・
我慢を身につける期間が・・修行

だから・・晴れて板前になれば
7つの我慢が・・大輪を咲かせたことになる
不得手なく・・何でもできる
それは・・
好きなことを好きなだけでは叶わない
我慢が生んだ成果にちがいない

陶芸に・・幾つの我慢が必要なのか
造形・・加飾・・釉薬・・焼成
この四つを軸に・・枝別れする技の数
結構沢山ありそうだ

52歳で始めた陶芸
日暮れて遥かな・・遠い道を歩いてると
いつも・・そう感じる所以である

若き畏友・・番長の手さばきを眺めていて
我慢に耐えてしっかりと修行した自信
美味は・・その自信が支えてるんだろう

来月・・教室の仲間と
一凛で・・会食することになっている
我慢がもたらすものを・・味わってみよう





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by touseigama696 | 2012-02-15 01:30 | ●エッセイ | Comments(6)
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このCD・・かなり薄らいだが自分で買ったのを覚えている
ライナーノーツのサインが85年・・デビュー版だ

しかし・・彼女が
ディオンヌ・ワーウィックのいとこだとは知らなかった
二人とも・・音楽性も歌唱力も卓抜した歌手だ

ホイットニー・ヒューストンが・・
スーパー・ボウルでだったろうか・・国歌を歌った時
まるで完璧に調律されたスタインウェイのフォルテッシモ
どんなに声を張っても・・音程は微動だにしなかった

当然の如く・・アメリカン・ドリームの道を歩いた
しかし・・マイケル・ジャクソンがついこの間だった筈だが
アメリカン・ドリームがDreamのままに終わるのは難しいようだ
48年の人生・・手にしたものも大きかったが
失ったものは・・もしかしたらもっと大きい
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♪・・I will always love you・・♪
彼女の最大のメッセージは・・
今夜のグラミー賞授賞式で・・ジェニファー・ハドソンが
ホイットニーのために歌った
きっと・・アメリカンドリームの最大の落とし穴は
こころから愛される・・深くて静かな愛を見失うことだ

夢見てる間はドリームでも
手にすれば・・それはブーメランのごとく
わが身に迫る武器だと・・予見すべきことかもしれない

まだまだ歌えたはずの歌は・・もう聞けない
彼女の死は豊かな才能の死・・惜しい死だ

いとこのディオンヌ・ワーウィックの好きな歌のひとつ
♪・・We never said Good-bye・・♪
皮肉なことだが・・ふたつの歌をつなぐものが
それこそ・・「愛」だと教えてくれてるようだ
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久しぶりに・・デビュー版のこのCDを聴きながら
小さな食器の・・糸をはずして彩色のバリを補正した
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小さいものほど・・手はかかる
お食い初め・・生まれた小さな命も
当然だが・・豊かな愛情で手をかけねば・・である



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by touseigama696 | 2012-02-14 02:04 | ●エッセイ | Comments(4)
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ある男が・・中古で車を買おうとした
好みの車種は決まっていたし・・予算に上限も決めてあった
その限りで買える車の情報がほしいと・・
ネットにアクセスして集め始めた

ディーラーから・・該当する車の情報が集まってきた
その15件ほどの情報を検討し始めた
ある車は・・年式は古いが程度は良かった
ある車は・・価格は安いが・・ナビがついてなかった
ある車は・・殆ど満足する条件だったが・・やはり高かった
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15件をつぶさに見てると・・どれも帯に短し襷に長し
安いのを買いたいなら・・わけはない
だが・・得なのはどれだとなると
組み合わせは複雑になる

たった15件の情報でしかないが
それでも彼は・・決めかねた
どれにしても大差ないのなら・・
専門家の意見で決めようと・・
ディーラーの担当者の奨めに従った

もし・・情報ガ3件しかなかったら
自分で決められたかもしれない

ディーラーは・・自社に有利な車を奨めたらしい
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情報って・・
何かを決めたくて集めるが
集め過ぎると・・決められなくなる
きっとそういう宿命にあるんだろう

今の世のなか見てると・・
決められない指導者で溢れている
情報に溺れているんだろうな・・

そして・・
扱い慣れして溺れない誰かに・・決めてもらってる
それが誰か・・って?
「・・・・」




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by touseigama696 | 2012-02-10 01:16 | ●エッセイ | Comments(2)
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ひとつの生命が誕生し・・
ハイハイを覚えて・・やがて歩きはじめる
言葉を話し・・ひとと交わり
そして・・自我に目覚めてゆく
嫌いなものもあるが・・好きな道にも気づき
人生という・・長い旅路を歩きはじめる

17歳の17年は・・きっと長い長い時間だ
生まれてからの全てが・・17年だからだ

たった17年で・・また大きな花が開きそうだ
将来のプリマドンナが・・誕生したと報じられた
近頃・・17歳の活躍がめざましい
バレエだけじゃない・・ゴルフもテニスも卓球も・・
フィギュアも水泳・体操も・・それに音楽界もだ
沈滞する世のなかに・・鮮烈に輝く希望の光りのようだ
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17歳と書けば・・それもひとつの人生
だが大人はそれを・・まだ端緒に過ぎぬと思う
自分は・・その数倍も生きている・・という理由でだ

しかし・・たった17年の時間が作った17歳の人生は
思いのほか・・立派な成果をもたらしてることを
大人は・・過小評価すべきではない
17歳は若いが・・17年は長い時間なのだ

日本人の平均寿命は・・男79歳 女87歳とある
もし・・寿命通りに生きるとして
最後の17年の始まりは・・
男なら62歳・・女は70歳である

つまり・・62歳の男にも70歳の女にも
一人の赤ちゃんが・・
国際的なプリマドンナになれるだけの
価値ある17年が残されているということだ

17歳の若さを羨んでも・・取り戻すことはできないが
17年を如何に生きるかなら・・まだチャンスはあるのだ
オリンピックや・・マスターズが目標である必要はない
ただ・・自分の人生の最終章を・・
劇的な変化で・・満たそうとする意気込みは
決して・・無意味ではあるまい
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私にとっての・・17年
それは・・丁度陶芸を始めてからの年月である
52歳で始めて17年・・ということだ

私には・・あっという間の17年だった
だがこうして・・その年に生まれた少年少女が
世界的なプリマやアスリートに育つに足る時間
決して・・あっという間じゃない

残された時間が短かそうだという理由で
今していることに・・本気になれないとしたら
プリマ一人分を損したと・・思うべきじゃなかろうか

17年たった今夜・・この板皿に加飾を終えた
17年前には・・想像もしなかった陶芸である
陶芸が・・17年で奥義を極められるとは思わぬが
自分なりには劇的な変貌・・よくぞ来つるものよである
それはそれで・・やはり嬉しいものである

今62歳の男性諸氏・・70歳の女性諸氏
あと17年・・思い切り本気で生きてみようではないか
万が一・・途中で寿命が尽きようが
それは・・決して挫折ではないのである
だから失うものはない・・そう思えばいい

力いっぱい生きる・・それだけだが
楽隠居の方が難しそうな気がして
私は・・そうしようと思ってきた
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今夜の作業の参考にするため
この図録を・・引っ張り出した
去年の日本伝統工芸展に出品した作品である
今夜は・・これと同じ貼り方をしたのだ

ふとこの皿・・今どこ?
調べたら・・2/15(水)~2/20(月)
福岡の岩田屋本店に巡回に廻ることになっている

同じ時期・・2/18(土)~3/25(日)
第21回日本陶芸展での・・文科大臣賞受賞の作品が
愛知県高浜市のかわら美術館で・・最後の巡回に廻る

半年から1年・・作家は工房にいても
作品は・・図録とともに日本中を旅してる
ひとの目に触れながら・・器も育つのである
それが・・17年の本気に対する価値ある報酬だと
私には・・思えるのだ




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by touseigama696 | 2012-02-07 00:28 | ●エッセイ | Comments(8)
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一滴も飲めない下戸の私には・・
この手の食べもの屋さんは
昼飯ならいざ知らず・・晩飯となると柄じゃない
客の九割九分は・・酒を楽しみに来るからだ

だが・・因果なことに
私は・・この手の料理が大好きなのだ
昼に何度か来た店だが・・今夜は妻と二人で晩飯に来た
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もしも・・酒が呑めたら
多分・・私は陶芸家になれなかったと思う
52歳で始めた陶芸で・・プロを目指そうとすれば
それは・・圧倒的な稽古量の確保しかない

呑めたら無理だ・・
呑めないから深夜まで・・毎晩素面で稽古した
呑めなくて不自由したことは・・枚挙にいとまないが
呑めなくて良かったと思う・・唯一の理由である
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「食べることは・・呑むこと・・」
これは世界中・・どこでも同じだ
食文化とは・・食べると呑むの融合を考えること
夜毎・・巷で繰り広げられる融合の研究会
上手くいったり・・いかなかったり

生きのいいアワビを食べながら
こいつは・・日本酒でいけそうなんだろか?
私も研究するが・・想像に正解はなかろう
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ノンアルコールのビールができて
ちょっとは・・呑ん兵衛風にコハダを食えるようになった
ウーロン茶で食う味気なさに比べれば・・はるかにマシである
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氷見の寒ぶり・・これは美味い
熱い飯で食いたいが・・白い飯はここでは日陰の身
この店でじゃないが・・いつだったか
「・・お客さん野暮なこと言わないでよ~」
早めに飯を頼んで・・そう言われたこともある
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呑まずに食えば・・何でもあっという間
連れが女房では・・話に夢中ってわけにもゆかない
箸を叩いて・・はよ持ってこ~い!のたいら貝のバター焼き
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妻が箸を叩いた・・牡蠣フライ
「ひとつ食べていい~?」・・冬の風物いけてる
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これが来るまで・・飯がでない
味噌汁と一緒に・・キンメの煮つけ
圧巻の大きさ・・待ってる間に血糖値もほどほどに
ややうろたえたが・・飯にまぶして食った

こうして・・本日も三回完食
呑まずに食う・・下戸の晩飯は続くのである





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by touseigama696 | 2012-01-29 00:37 | ●エッセイ | Comments(8)
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今夜は・・思いっきり「屁理屈」かも・・

このカメラ・・骨董カメラ屋さんが食指を動かした
「一度・・見せてくれませんか?」・・でも見せてない

カメラっていう機械の・・レントゲン写真みたいだ
構造的な骨格が・・丸見え
写真が写るために「必要十分」な機能だけ
まぁ・・裸のカメラかな・・
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5~6年前の・・最新デジタルカメラ
でも・・ここらへんが一番カメラらしい姿
見ただけでカメラ・・カメラ以外の何ものでもない
シンボリックとでも・・
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カメラのシンボルを・・みんな隠しちゃって
カメラ・・だってことが判らなくてもいいじゃん!
収まりがいいのが・・一番
軽くて・・ポケットでも入るし・・

さて・・ここからが屁理屈

何かが誕生して・・進化してゆくときって
この三つのカメラの姿みたいだ・・って思う

最初は・・出来ることが少なくても
裸同然に飾らず素朴で逞しい

やがて・・はっきりとした能力を発揮し
最も機能的な衣裳をまとう

そして・・次第に一切の無駄を省いて
コンパクトだけど・・多機能になってゆく

自動車なんかも・・似てるけど
もしかすると・・人間の進化も一緒?
ただ人間の場合・・三番目が問題だ

コンパクトで多機能・・は
凶と出れば・・小さくて無能ともとれる
何でも手を出すが・・どれも大したことなし
おまけにやたら軽くて・・どこにでも隠れる

国難の今・・それじゃ困るんだけど・・



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by touseigama696 | 2012-01-17 00:27 | ●エッセイ | Comments(8)
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もしかしたら・・一番海らしい海
広々として真っすぐ・・分かりやすい海だ
だって水平線の向こうは・・アメリカ西海岸
もしかしたら・・私の一番好きな海
それが・・房総半島の東海岸・九十九里浜

遠い昔・・この浜で一カ月暮らし
読書三昧に明けくれた夏があった
忘れられない海でもあるのだ
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衝動買いで手に入れた・・この一冊
知ってるようで知らない千葉を・・知ってみたくて・・
持ち歩いて・・車内で読むには適当でもある
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知らないようで・・知っていたのは
伊能忠敬が・・郷土の偉人だということ
だけど・・その伊能忠敬が・・
九十九里浜の出身とは・・知らなかった

彼の人生を・・一口で言えば
若くして・・養子先の造り酒屋を再興して財をなし
50歳で家督を譲って隠居し
江戸にでて・・かねてからの念願天文観察を学ぶ
やがて・・地球の大きさが知りたくて測量の道を選ぶ
56歳で・・日本の海岸線を測量して地図を作ろうとする
72歳までかかって・・4万km地球一周分を歩いて
後世に残る世界的な業績・・「伊能大図」を作った
何から何まで桁外れにスケールの大きな人物だった
当然の如く・・郷土の偉人である
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私は・・このエピソードは少し知ってはいた
56歳から・・72歳までの16年間
歩き詰めに歩いた晩年
道なき道・・人里離れた海岸・・
言うまでもなく・・食堂があるわけでも
旅館が立ち並んでもおらず・・
全ては冒険に等しかったに違いない
それを・・二十歳の春にではなく・・
56歳の老境で始めている
その心意気や・・驚嘆でさえある

爪の垢を煎じる思いで書けば
52歳で陶芸に目覚め
偶然にも彼と同じ56歳で独立して
日暮れて遥かな道を歩きはじめたとき
私は・・密かに伊能忠敬の意気に啓発され
ささやかな挑戦に・・意地を懸けた

伊能忠敬の人生に比べようもないが
どんなささやかな願いでも・・
始める歳に怯えてはならない

どんな願いも・・遅きに失することはない
どんなに遅くても・・始めたときが頃合いなのだ
怯えずに始める・・たったそれだけのことだが
たったそれだけのこと・・と思うことが大切なのだ
伊能忠敬の業績もさることながら・・
彼の生き方・・学ぶものが多い

九十九里浜・・実際には70km弱らしい
立てば判るが・・この見はるかす続く海岸線を
ふと歩きはじめてみたい気分になる
真っすぐ・・どこまでも見えるからだ
ことによると・・忠敬のモチベーションも
そのあたりにあったのだろうか・・





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by touseigama696 | 2012-01-10 23:27 | ●エッセイ | Comments(4)