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桃青窯696

touseigama.exblog.jp

50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●エッセイ( 405 )

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江戸小紋の古帛紗三枚・・大事にしてる
私が糸抜き技法で・・細かい紋様に挑んだきっかけは
江戸小紋の魅力に惹かれてだった

遠目には無地だが・・近寄れば極細紋
京が絢爛なら・・江戸は粋が売り
武士の裃の模様付けが始まりらしいが
遠目には・・何処の藩の者かが判別できない
そこら辺が武門の美学にもつながったのだろう

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江戸小紋という呼称は・・古いものではない
今年お亡くなりになった人間国宝小宮康孝氏の尊父
小宮康助氏が戦後・・人間国宝に認定される際
京の小紋と区別するために作られた呼称だと聞く

たまたま・・小宮康孝さんのかかりつけ医が
私の旧友で・・ここでもしばしば書いた
浅草の主治医〇山クン・・彼も既に異郷だが
そのご縁で頂いたのが・・この帛紗である

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当代の小宮康正さんのご好意で
江戸小紋の工房にお招きいただき
息を詰める細かい作業を拝見した日
驚愕の思いで圧倒されたことを忘れない


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単純なものほど難しい・・だから
その分美しくもなる

今・・やきものに
この麦藁手の紋様を打つとき
あの工房の空気を思い出す

緊迫した工房に漂う「気」
得難いものを味あわせていただいた午後だった



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by touseigama696 | 2017-12-17 09:24 | ●エッセイ | Comments(0)
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昨日・・飛び乗ったら先頭車だった
目の前を・・こんな景色が走る

都心に向かう電車
里山をのんびり走る一両電車じゃない
コンクリートの都会を・・疾走する真っすぐな鉄路
運転手さんの右手が・・信号ごとに指で差す
長い時を経ても・・遠い昔の子供ごころが蘇る

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その上車窓から見える・・「海」
童心に拍車がかかった

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帰宅した我が家の食卓の果物たち
昔も果物の豊かな国だったが
こんなきれいではなかった

色合いに限らず・・青臭くて酸っぱくて
人の家の畑や庭先からひとつもいで(今更ながら🙇)
すきっ腹を埋めるおやつだった

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洋梨・蜜柑・柿
自作の大皿に盛れば・・豊穣の秋

電車も海も・・果物も
老いて失った童心が
その長い時間の進歩と変化を姿に変えて
懐かしく偲ばれるのだった



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by touseigama696 | 2017-11-25 08:23 | ●エッセイ | Comments(0)
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暖かな日差し恵まれて
金曜日の午後・・バックパックで外出した
薄手のダウンを着込んだのは
たとえ空気が冷たくても・・歩くつもりで
スニーカーにしたのも・・同じ理由だった


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まず・・久しぶりに
新宿の柿傳ギャラリーを訪ね
旧知の作家さんのGrp展を拝見した

自分の個展から・・既に半年
今日来て・・昨日ここにいたような気分になるのは
このギャラリーの変わらざる佇まいのゆえだ
変えないことがいい・・それがシンプルだからだ


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約束の17時まで・・少し時間をとっておいた
見計らって・・お茶の水で電車を降り
ニコライ堂から歩き始めた

方向を選んで・・道を選ばず
当たらずと言えども遠からずの・・そぞろ歩き
向かうのは・・ここ
京橋明治屋の地下にある・・レストラン・モルチェだ
日本橋を歩くころには・・日暮れが近づいていた


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お茶の水から神田を抜けて日本橋まで
更に会合の帰路・・日本橋から人形町まで
せっせと歩いた距離は・・ほぼ8㌔

半ばを越えた辺りでモルチェに
30分ほど前に着いて・・独り喉を潤した

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毎月第三金曜日の17時
ここに来れば・・誰かがいる
何の通知もないし・・会員名簿があるわけでもない
高校時代の同級生たちが・・勝手に集まる
勿論・・数人の世話役がいて
面倒はみてるが・・ほぼ自動的に集まって
旧交を温めるサロンなのだ

毎月第三金曜日・・サードフライデーは
サードフライが語源で
世話役は・・野球部の同期生

黙っていても・・毎回
12~3人は集まってくる
何も決めてないが・・このレストランの
マネージャーさんとも昵懇
適当に頼んで・・適当に飲み食い
最後に全員で割って・・適当に払う
このルーズ・フィットがいい

そして・・7時くらいになれば
ハイお開き!である
決して夜更かしはしない
75歳ともなれば・・それで充分満足なのだ


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来月は・・ここで忘年会と言われた
残念なことに
今年ここから数人の仲間が・・逝った
キャンパスでの6年・・卒後の56年
妻たちさえ遠慮する・・男たちの深い交友を偲んで
来月は・・きっと沢山集まるだろう



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by touseigama696 | 2017-11-19 10:38 | ●エッセイ | Comments(0)


60年代初頭のころ
亡父は五十そこそこだったが
ほぼ1年間・・自分の専門医療の研究で
イギリスとアメリカに渡り
関わりの深い大学に滞在していたことがある
その時の話で忘れられないエピソードをひとつ

「ある時‥研究室のドクターに夕食に招かれたが
食事を済ませて・・珈琲をいただいていたら
DR.Misaki・・あなたのクリスチャンネームは?
と聞かれたんだ
日本人でとなれば・・持ってない方が多い
それならそれで・・ない!でいいのだが
たまたま・・私は持ってるんだ
生まれた時・・祖父母夫婦がクリスチャンで
教会で洗礼を受けさせられたわけさ
ところが
実際には教会にも行かずに育ったから
自分の洗礼名を忘れてしまったのさ
そこで・・咄嗟には答えられなくて
思わず・・覚えていた祖父の洗礼名を
言ってしまったんだ

でも・それを信じた先方のDR.は
その先・・とても親密感を持ってくれて
よくしてくれたんんだよ
仲間にもその洗礼名を紹介してくれて
壁がひとつなくなったみたいだった
ヨーロッパはやはりキリスト教文明圏だからね
洗礼名を持つ持たないには・・違いがあったね

でも・・祖父の洗礼名を名乗った罪悪感は
丸々嘘ではないにせよ・・やはり心にあって
帰国するまで気になっていたさ」

そこで・・亡父は帰国して暫くすると
自分で八王子の教会に出向き
誕生時の記録を辿ってもらい
そこに書かれていた正式の洗礼名発見したわけだ
今では・・私も知っているが
それを書くのは個人的なこと・・やめておこう

やがて大学をリタイアして
自宅で過ごす日々がきて
これからは日曜礼拝には出席すると
地元の教会に通いだした
最初はひとりで出かけたが
後には亡母も同伴し
やがて・・母も洗礼を受け
そして二人とも
地元の教会で昇天したのだった

多分・・母の葬儀の後だったと思うが
神父さんが・・私にこう言った
「これを機会に・・あなたも教会に来ませんか?」

爾来・・この言葉を忘れてはいない
自分の余生を思えば
縁のある浄土宗・・カソリック教会
のどちらか・・あるいは
無宗教の家族葬を・・選ぶか
私なりの遺志を決めておくべきかもしれない

もし選ぶとすれば
私のこころに自然なのは
キリスト教のような気がする

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別に意識してのことではないが
聖書だって随分長いこと
手許に置いてある

音楽にしても文学にしても
慣れ親しんできたバックグラウンドは
キリスト教の西洋文化だった

少しこころに静けさが欲しいとき
ナナムスクーリのアメイジンググレイスは
何のよどみもなしに胸に沁みる
この旋律自体が・・「アメイジング・グレイス」
「素晴らしき恩寵」のように思えるのだ

仕事を整理して・・日曜日を空け
教会に通う・・できるだろうか?
そこら辺をもう少しきちんと考え
そして・・決めようと思う



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by touseigama696 | 2017-10-22 05:19 | ●エッセイ | Comments(4)
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昨日は雨に祟られたが・・千葉県展を見た

今年で4年連続入選
毎年「糸抜き」を標榜され
工夫を凝らしているのは・・富田さん
既に80歳を超える先達だが
毎年・・作品を見事に進化させおいでだ

「糸抜き」をやってみたいと仰って
旧房においでになってから
10年近くになるだろうか
古希を越えて新しいことに挑む
そして
その努力が報われている
本気の現れだと・・敬服している


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1年はあっという間だが
やろうとすれば・・その1年の可能性は
時の流れとは別のものさし
想像以上に・・沢山のことができる

「もう歳だし・・時間が足りないから」
そう言いながら通り過ぎてしまう時間の
意外に長いことは・・案外気づかぬものだ

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今年は・・大政奉還から150年だそうだ
つまり・・明治幕開けの前夜
勝・西郷が刀を脇に
羽織袴を着用して相対した江戸城開城
その最後の晩でもある
およそ歴史的な一コマで
遥かに遠い昔のことでしかないが

その夜明けから75年目に・・私は生まれ
そして・・その誕生から75年目が今である

私の誕生以来の75年は・・まさに光陰の如くでしかなく
なのに
その光陰をもう一つ重ねれば・・西郷・勝がいる
到底そんな気になれないほど
二つの75年には・・長さの違いを感じるのだ

そうしてみれば
与えられた天与の時間は
生きとし生きるもの
光陰の如く・・矢の素早さと思い決め
しかしそれでもなお
やろうとすれば・・歴史の如く
長大な可能性に満ちた時間なのだと
区別する賢さが必要なのかもしれない

富田さんの作品を拝見しながら
そんなことを考えていた
私の作品も展示されている
進歩してるかななぁ~?



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by touseigama696 | 2017-10-21 08:37 | ●エッセイ | Comments(0)

ニュースによれば
スペインのカタロニア州で
独立のための・・住民投票が行われ
投票率こそ低いが
あらかたの州民が独立を望んでいて
ために中央政府の軋轢で混乱しているらしい

過去度々のこの運動のニュースを見ると
カタロニアが生んだ不世出のチェリスト
パブロ・カザルスを思い出し
そして
1961年ホワイトハウス
ケネディー大統領夫妻の前での演奏を
聴きたくなる


「鳥の唄」
カタロニアに伝わる古謡である

フランコの圧政に抵抗して
平和運動に一身を投じたカザルスは
晩年・・故郷カタロニアを追われ
終生スペインに戻ることができなかった

ために
フランコ政権を承認した国では
一切の演奏を拒否したが
その承認国のひとつアメリカで
1961年・・請われて
タブーを破ったのがこの演奏なのだ

この若き大統領に期待を寄せて
世界の平和を託そうと思ったからだ
カザルスはそう言ったとか

ホワイトハウスの舞踏室の
きらびやかな集まりの中で
カタロニアの小鳥が鳴いた
カザルスは
「この鳥はピース・ピースと鳴く」といった
深い望郷の念と共に
飽くなき平和への祈りを
この素朴で長閑な鳥の唄に委ねたのだろう
何度聴いても・・こころに沁みる

少年のころ
私が最も最初の頃にやっと買った
高価なLPの一枚が・・カザルス・トリオの
「大公トリオ・・ベートーベン」だった

アルフレッド・コルトーのピアノ
ジャック・ティボーのヴァイオリン
そして
パブロ・カザルスのチェロだ

いきなりの主題が
ピアノ→ヴァイオリン・チェロと続き
瞬く間に曲想に引き込まれる
you-tubeで見つけ
あの少年の日に戻るかのようだ

しかし
カザルスの・・その比べるべくもない
カタロニアへの望郷の思いは
独立運動の荒々しさの中で
喜んでいるだろうか

最後の拍手の中に
ケネディー大統領夫妻は勿論
往時のアメリか政府首脳もいる

ケネディーvsフルシチョフで
かろうじて免れたキューバ危機
ホワイトハウスは・・今
また大きな危機に面している

だが・・カザルスのチェロは
もう「ピース!・ピース!」とは
鳴いてくれない

無事に解決してくれるんだろうか・・


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by touseigama696 | 2017-10-04 01:00 | ●エッセイ | Comments(6)
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かつて事務長として在籍していた病院
陶芸を始めたのは・・この頃だった


若いころから
自分の居場所の居住性を良くすることには
人一倍関心があった。
今もそうだが・・仕事をする場所は仕事だけ
というのは余り好きではない
居場所が快適でないといい仕事もできない
というのが持論でもあるからだ
そこで・・私好みに整備された居場所を
コックピットと呼んできた

かつて病院の事務長だった時代
私の部屋には小さなキッチンを作り
冷蔵庫も置いた
気分転換に炊飯器で飯を炊いたこともある
テレビもオーディオも私的な本も置いたし
壁には好きな絵をかけた
ロッカーには寛げるカジュアルウェアを用意し、
ソファ・ベッドで仮眠も取れた

そうすることで・・夜中まで病院にいても
それが苦になることはなかった
考えてみれば・・社会人になって以来
タイムカードを押す仕事は一度もしたことがない
公私の区別のつかない仕事ばかりだった
だから・・けじめのつかない時間を
どう過ごすかは・・ライフスタイルの問題で
それがコックピットなのだった

こんな言葉がある

「集中力のある人は
音楽を聴きながらの作業は集中できず
集中力のない人は
音楽をかけることで効率がよくなる」

一般論としてなるほどと思う
しかし・・ひとりの人間にも
この二つは共存するような気がする

つまり・・この言葉を言い換えれば
「集中力を必要とするとき音楽は邪魔だが
集中しなくても大丈夫なときは
音楽で効率があがる」

私の場合・・轆轤を挽いたり
挽いた器を削るときなどは・・音を切る
しかし
糸を貼ったりなら・・音楽がある方がいい

音があった方がいい‥ない方がいいは
どちらにせよ
音を用意しておかねば叶わぬことだから
居住性を良くするというのは
集中を維持するためであり‥同時に
集中を解いた時のためでもある

長時間の作業であれば
美味しい珈琲も合間に食べる菓子も
音楽と同じように・・居住性に関わる
大事なアプリケーション
集中を必要とする場所には
集中を解くツールも用意しておきたいのだ

工房にもコックピットはある
だが
かつて病院で作ったあの居心地はない
考えてみれば・・事務長時代は
今よりも更に滞留時間が長かった

そこに風穴を開けようとして始めたのが
趣味の陶芸で
病院から離れる時間が必要だと感じたからだった
阪神淡路大震災のあの年のことで
それが今では・・仕事になってしまった

ついこの間のことのように思えて
四半世紀の時間が流れた


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by touseigama696 | 2017-09-28 22:19 | ●エッセイ | Comments(2)
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BBpinevalleyさんの許可を得て
ブログ「アメリカからニュージーランドへ」
2017/09/07からお借りした写真です

「この砂漠を真っすぐ歩いたら・・どこに行くの?」

1965年の冬・・初めての欧州の旅の最後
カイロ郊外のギゼーのピラミッドを訪ねた時
遥かなサハラ砂漠を見やりながら
現地のひとに・・そう訊ねた

その若者は・・素っ気なく英語でこう言った
「となりの国」
どれ位歩けばそこに行けるのか
そして
それは何という国なのか・・私には判らない
でも・・そう言うしかない壮大な広さと遠さ
それも「隣り」なんだと・・妙に納得した覚えがある

自分が今立っている・・その足元から
遥か彼方で・・道は空と交わり消えてゆく
そこを地平線といい・・消えた点を
バニシングポイント(消失点)という
そこまで歩けば・・その先にまた新たな
地平線とバニシングポイントが現れる
切りがないが・・歩けば歩ける
それが「道」なのだ

お借りした写真を見つめながら
ふと・・感じるものがある

近代化された都市空間の中でとなると
「我々が今歩いている道は・・道とは言えない」
ってことだ
限られた用途のための通路
利便と簡便が綾なす破線の通路
始終途切れ・曲がり・ぶつかる
そんな通路の角に立って
「これ真っすぐ歩いたら・・どこ?」
「そさな・・駅かな」
間違っても・・隣の国とは言うまい

かつてひとは・・空の星を頼りに
どこまでも真っすぐ歩いた
何度も地平線に達し・・次の消失点に向かった
それは通路ではなく・・道だった
強靭な体と心は・・道で培ったのじゃなかろうか
通路に立って歩きたいとは思わぬが
この道に立ったら・・きっと歩きたくなる
駅ではなく・・隣りの国まででも歩きたくなる

それにしても・・お借りした写真
キャプションによれば
この道は・・お隣りの農場への道とか
なんと素晴らしい道ではないか
決して通路ではない

バニシングポイントは
途中は人生の頂点であり・・最後は終点でもある
叶う間どこまでも・・いつまでも
真っすぐ歩き続けられたら・・なのだ




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by touseigama696 | 2017-09-14 22:24 | ●エッセイ | Comments(4)
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昨日の朝のこと
たっぷりと大服に点てた茶が
喉越しに・・頭の靄を連れ去ってくれる
緞帳を引くように・・夜明けの幕開け
日に日に・・日暮れは早く夜明けは遅い
日の出を待ちながら・・ゆっくりと茶を点てる
このところ・・そんな朝が多くなって
個展の追作の日々に終わりがきたようだ

旧宅時代・・私は夜更かしだった
転居して早起きに替えた
旧い町並みから・・新しい町並み
夜更かしよりも早起きが似合う町に転居し
新しい家の暖かさに救われて
真冬でも・・夜明けが寒くないのだ

だから
このまま早起きを続けることにして
3時半から6時半の朝食までの3時間
かねてから密かにリベンジしたかった
読書時間の奪還に充てようと思う

頭の劣化・・目の劣化
はたまた・・根気の劣化に記憶の劣化
読書が縁遠くなって
昔を今にかえすよしもがな
最後のチャンスと決めて
しっかりとした本を・・しっかり読みたい

転居の折に無慮数千冊を処分したが
これはと思う数百を残したから
せめてこれには手をつけたいし
ついついその後に買い置きした分も
出来るだけ読破したいと思うのだ

近々に眼科でチェックして
白内障の手当が必須かもしれない
必要なら手術も受け
視野と視力を確保しなきゃとも思う

75歳からの最晩年
何と言って欲があるわけじゃない
せめてものリベンジが・・読書時間の奪還
可愛いもんだ

今5時になった
さっき火を入れた窯をチェックしながら
今朝も茶を点てることにしよう

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少し秋めいて・・だから
今朝はこの茶碗で




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by touseigama696 | 2017-09-14 05:09 | ●エッセイ | Comments(4)
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このクラスのレースとなれば
実に微妙なデリカシーが・・結果を左右する

決勝進出を決めた準決勝のとき・・サニブラウンは
観客席に一番近い外側の9コースを走った
そして・・次の決勝では
一人分内側の8コースでスタートした
たったこれだけだが
昨日・・私こと自称コーチが
サニーにしようとした助言からすれば
これには実に大きな違いがあるのだ

ちと長いが・・書けば
8コースと9コースの違い
1から9までのどこに割り当てられるかは
前日のレースのタイムで決まるから
全ての選手にとって不公平はないが
9から8に移ったサニーには
運命的な変化だったと・・私は思う

つまり・・9コースだと
一番外側なので左を走る8人の姿は見えないのだ
それが8コースになると
左の7人は見えないが・・右の一人は見える
それが今朝の決勝の場合・・アメリカのウェブ選手だった
彼はメダルを狙える速い選手である

昨日私が書いた
最初から最後までリラックスして走れ
勝ち負けは度外視でいい
もしも・・この助言を実行しようとしたら
8ではなく9コースの方がよかった
つまり・・誰も見えないから競わないで済む
リラックスしやすいはずである

録画で見れば分かるが・・スタートしてすぐ
サニーはウェブがすぐ右に見えてる
しかも結構速くて・・自分の前に出ようとしてる
彼は速いが・・優勝候補は別にいる
ウェブに遅れていてはメダルに届かない
きっと直感的にそう感じて
筋肉への負荷を・・ギア一段上げた
それは・・昨日我慢しろよと云った
勝負へのこだわりを体に命じたことになる
勝ちに行ってしまったのだ
私流には・・このレースはここで終わった

レース後のインタビューで
「気にしてたハムに来ちゃって・・もうひと押しできなかった」
これの意味は
大腿背部のハムストリング筋に荷重がかかり
痛みを発したということで
トップレベルのレースでは致命的ともなる
ウェブが見えなければしなかったかもしれない
急速なギアチェンジは・・いわゆる力みともなって
リラックスを解いてしまったのだ

そこから先・・ゴールまでの後半
アゴが上がり・・肩・上体が揺れ
体は緊張の塊のようで進まない
見事な負けパターンになったのだ

しかし・・考えてみれば
18歳の少年が・・初めての大舞台で
いきなり完成形のレースなどできよう筈もない

だから
最初の大きなチャンスではあるが
ここは我慢して・・何があっても絶対に解かない
リラックス維持に徹しろと・・書いたのだ

優勝したグリエフのゴールを見れば
最後まで体は揺れず頭も固定されている
彼にしてもどうやら初めての金メダル
多分筋肉は相当に緊張した筈だが
キャリアが・・我慢に耐えたのだと思う

今朝の敗北でサニーが得るものは
彼なりにしっかり感じただろうが
リラックスというキーワードを
忘れてほしくない

一流アスリートに必須のアイテムは
リラックスを自在に制御できるメンタリティーである
色々なスポーツを見て・・それは共通のセオリーなのだ

サニブラウンが逸材なのは・・同感だ
だからこそ
今日にもメダルを取りそうに囃したてる
無責任なメディアに惑わされず
厳しさはきびしさとしてがっちり受け止め
大成してほしいものである

どんなコンペティションも
ちょっとやそっとでは歯が立たない難易度には
それなりの意味がある
勝ちたいだけなら・・いわゆる格下で勝てばいい
だが挑んで頂上を見たいなら
我慢すべきは我慢して・・スキルを蓄えるしかない

世界に羽ばたく青春を見ることは・・実に楽しい
そして頼もしい



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by touseigama696 | 2017-08-11 08:34 | ●エッセイ | Comments(0)