カテゴリ:●畏友交遊( 152 )

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去年この本を読んだ・・アメリカのジャーナリスト
キャンディス・ミラードさんの著作だが
翻訳者が・・カズヨ・フリードランダーさん
ニュージーランドとアメリカを行ったり来たり
多方面で活躍される日本女性である
その辺りが面目躍如のブログ
それが・・これである

bbauckland.exblog.jp
『アメリカからニュージーランドへ』

アメリカ滞在中は
翻訳家を含めてビジネス・コーディネーターで
NZでは・・オーガニック農場の経営者でもある
広大なビジネス・フィールドを
自在に飛翔して・・活躍しておられる

ほぼ毎日のように・・ブログを訪ねるが
更新が数日に一度でも
その間・・何度も訪ねるだけの意味がある

というのは・・彼女のブログは
和文・英文が対訳の形になっていて
両方を読みながら
どちらかだけよりも・・深く
色々学ぶものに出会うことになるのである

正確には対訳じゃないかもしれないし
直訳もあれば・・意訳もあり
和文が英文を・・英文が和文を
相互に補完しあって
「なるほど・・そういうことなんだ!」と
深く頷くことになる

流石に言葉の専門家
受験英語とまったく異質に
翻訳とは・・に答えておいでである

原文を・・如何に乱さず壊さず
それでいて・・原文では理解し難い
文化の違いや・・異種の感性を
異文化の読者にどう理解させるか
比喩は直訳でいいとは限らない
そうしたことに配慮されての・・翻訳
フリードランダーさんは
やはり・・言葉のプロである

だから
補完しあっている英文と和文の
双方を読みながら・・きっと
これがアップデートな英語なんだろな
とても良い勉強になるのである

このブログの英語を
しっかり読みこなせば
かなりな力がつくはずである
それも・・かの大統領よりも
遥かに格調の高い・・知的な英語を
そう・・思うのである

覚束ない英語力を蹴飛ばしながら
一行一行を丁寧に読む
一回分に数日必要な理由なのである



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つきあいの始まりは・・そう遠い昔のことじゃない
syuちゃんからというより・・syuちゃんの母堂が先だった
ブログを通して交流ができた
その上・・書いたら長くて思いがけない
ひとの絆でつながっていることが分かって
急速に親しさが増していった

その上
我が家の柴・桃次郎は
syuちゃんちの柴・マロンちゃんと結婚して
4匹の子どもたちも生まれ・・絆は更に深まった

更に・・彼は電脳のプロ
今となれば電脳音痴の私は
彼なしには・・電脳環境を維持することはできない

危なっかしい旧機を外して
新しいマシンに乗り換えようとしている・・今日
ヨドバシカメラを経由して周辺機器を補充して
仕事の合間に・・我が家に来てくれたのだ

今度のマシン・・彼と同じメーカーのもの
それも・・面倒みやすくするための合理性
旧機を横において・・臓器移植の真っ最中である

言ってること・・やってること
さっぱりである
「そこからここへ引っ張ればいいんですよ」
そう言ったって・・何をどこからどこまで?
チンがプンでカンなのである

それでいて・・いつのまにか
どうにか操縦できるようにしてくれるから・・不思議
さすが・・受験塾の塾長さんだけのことはある
出来の悪い生徒が好きなのかもしれない

今夜現在・・まだ完全にオペは終わっていない
足りない臓器を買って・・数日後に往診だそうだ
ともかく・・足を向けて寝られない恩人なのである

覚束ない操縦だが
どうにか・・ブログの更新はできそうだ
ひとに恵まれてる・・しみじみそう思う
有り難いことである



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「小さな分骨用の骨壺を三つ・・作ってほしい」
注文があったのは・・確か今年の春
分骨というより遺髪遺爪を入れたいということだった
夫妻の分と愛犬の分・・数日前彼の自宅に届けた

○橋クンは・・中高の同級生
長いつきあいの中には・・色々エピソードもある
声と話し方は
今なお少年の日の響きのままだが
骨壺作ってよ・・の年配になってしまった

すぐにも作れるものだったが・・半年かけた
3週間で届けたら
まるで・・「はよ使えよ!」と言ってるみたいだ
決して頑丈な老後とは思えず
自重を促すには・・納期は遅い方がいい
半年かけた理由は・・それだった


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約束の時刻は・・丁度昼どき
「カミサンがメシ用意しとくって!」
極めつきの料理名人の手料理が待っていた

彼の家を訪ねて・・食べずに帰ったことはない
商社暮らしの彼は・・海外駐在もしばしば
そんなこともあって
手料理で振る舞う機会がきっと多かったのだろう

手作りの箱弁当に添えて・・サラダが出たが
盛りつけは私の小鉢
使ってるよ!・・それがメッセージだ

話が弾んで・・肝心の弁当の写真がない
彼女には申し訳のないことだ
しかし・・いつもの通り実に美味だった


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私が陶芸に転じて間もないころから
色々注文してくれた
ピアノの下で安全を確保されてるのも
私の大鉢と皿だ・・かなり初期の作品
「パーティーでは活躍してるよ」・・だそうだ


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このピアノで・・彼のエピソードをひとつ思い出す
多分もうリタイアしてからの年配だったと思うが
ある日・・ピアノを弾きたくなったという彼が
専門的な勉強をしたわけでもないはずだが
セミグランドという大きなピアノがほしくなった

家族の賛成が期待できなかったからか
ある日・・夫人が留守の間に
独断で購入を決め・・背中の窓から
運び込んでもらったのだそうだ

「家に戻ったらこれがあったの びっくりしたわ」
爾来・・晩学のピアノレッスンが始まったらしい

何度か聞いたことはある
聞くかぎりでは問題ないが・・もしも
入場料払えとなったら・・一考するの要ありだ



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「この酒杯・・正月用で使ってるよ」
忘れてたが・・確かにこれも私の作品


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極めつきは・・この陶板だ
これこそほんとに忘れていたが
「それもオマエのだよ」・・確かにそうだ

ただこの指揮者のモチーフは
もしかしたら・・彼の指定だったかもしれない
下手くそだが・・壁に掛けられてりゃ隠れようもない

作家は・・下手だった時代の作品を回収したがる
そう聞いたことがあるが・・よくわかる

いつの日か
彼がピアノを運び込んだ窓から
私がこの陶板を持ち逃げしたくなった



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沖縄とハワイを行ったり来たり
合間には・・東京でのロングステイも含まれ
往年の彼女を知る者には不思議ではないけど
実にワールドワイドなフットワーク
似たような世代であることを思うと
驚異的な行動力である

ポール&美也子○巻夫妻・・辿れば半世紀前からの旧友
思いがけない再会のきっかけやその後は
この日からプレイバックしていただけると判る
45年目の再会 2015/06/01

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沖縄の自宅のこのエントランスに
月桃の葉を活けて愛用していた花器が壊れたので
新しく作ってほしい・・と依頼を受けたのは
旧交が復活して間もないころだった

モノトーン基調の洗練されたエントランスであれば
これに似合うようにと・・色々考え
1年近い時間かけて作り・・お届けした

かつてTBSの局舎内にあった
彫金界の重鎮のジュエルショップを任されていた彼女
そして
アメリカ大使館の上級スタッフとして
広報アタッシュを務めていたご主人のポールさん
お二人のライフスタイルは・・一本のバックボーンで貫かれ
見事な美学なのである


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昨日メール添付で・・この写真を送ってくださった
月桃の葉ではないが
マダガスカル・ジャスミンとハワイアン・ティーリーフ
お気に召して使っていただけてるとすれば
作者冥利に尽きる喜びである


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工房でみれば・・そこそこのサイズも
このエントランスでは・・小ぶりに見える
しかし
この大きなティーリーフの何と見事なことか

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ハワイでこのブログを読んでくださってる方が
「これって・・美也子さんのことじゃない?」
沖縄の彼女に・・そう知らせてくれたことから
タイムトンネルは・・半世紀を経てつながった
アナログな電話や手紙では叶わないことだ

居ながらにして世界を旅する思い
昨今の世界を眺めると
これが一番エコノミーで安全な旅かもしれない



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数日前・・電話をもらって
行きつけの床屋さんに出かけた
勿論散髪しに行ったのだが
思いがけないことになった

「二三日中に入院して・・手術することになってさ
これが潮時かと店閉じることにしたよ
そういうわけで・・今日が最後かな・・」

子供同士も小学校の同級生・・親も似たような歳だから
こういう日がきてもおかしくない
何の説明も不要だし・・黙って座ればいつもの通り
散髪ってのは・・それがいいと思ってきたから
やはり一抹の寂しさは隠せないし
新しい床屋さんを探すのも億劫だが・・仕方ない


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「ならさ・・記念にハサミ一本もらえない?
わたしにもハサミは身近かだから
大事に使わせてもらうよ」

普段・・私はハサミと言ってるが
美容理容の業界では・・「シザー」
なるほど・・そのほうが専門的な響きがあるもんだ

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こうして見ると・・姿も美しい
目を近づけると・・刃の手入れのあともみえる
日ごろの自分を振り返れば・・少々気恥ずかしい
道具は大事にしなきゃである


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手もとのやや厚手の紙を
フリーハンドで回し切りしてみたら・・こんな感じ
慣れれば曲線模様を・・もっと断点や破たんなしに
滑らかに切れるに違いない

五本もいただいた・・シザー
もしも元気を取り戻して
「もう一度床屋に戻るよ!」っていう日があるなら
その時は・・磨きをかけて返せるように
大切に使うことに決めた




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「居るかい?・・なら今からそっちに行くよ
ジャガイモ・・もってくから!」
やがて久しぶりに現れて・・これが届いた

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届けてくれた○川さん
向こうの木立までの左右が・・彼の家庭菜園
全部で二千坪・・それで家庭菜園だと

前にも書いたが
「かぁちゃんがさ・・出が農家だろ
だから・・少し歳とって町中の暮らしは面倒
畑いじってるのが一番好きだ・・って言うんだよ
大分たつが・・
それで誕生日の祝いにこの畑贈ったってわけ・・」

二千坪の畑に熨斗かけて・・♪ハッピバースデートゥユー♪
若いころから建設業の社長で・・武勇伝は星の数ほど
苦労かけたかぁ~ちゃんへの罪滅ぼしだったようだ
豪快なプレゼントは・・いかにも彼らしい

地元の仲間として40年
例の一円玉集めた時も一緒だった
風貌は・・茨木弁の西郷隆盛ってとこだ


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茨城産メークインである
ジャガイモは大好きだ
下戸のひがみといえばそれまでだが
手間かけて焼酎にして飲むなど勿体ない
新鮮なやつを蒸かして塩やバターでいい

肉だ魚だ・・の好みは遠のいた
野菜が中心の食生活
年末から春までたべていた白菜の漬物も
彼が作ってくれたもの
一年中・・玉ねぎだ胡瓜だネギだと
不揃いでも安心して食べられる野菜を届けてくれる

茨城は・・我が家からは北の方角
頭も向けないが・・足も向けない
ここにも長年の有難い友情が・・枯れずに根づいてる

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多分・・何が取れてもトン単位
用具小屋だってこのありさま
イナジン農園と印刷した箱詰めも・・ここでする

「でもさ喜んでくれて・・食べてもらえる
それが・・張り合いってもんだな」

乗ってきたワンボックスの後ろは
そのイナジン農園の段ボールが重なっていた
古い仲間に配って歩いているのだ

ときどき・・「これ持ってく?」
焼きものを渡したりもする
割に合うまいが・・それも友情だと言ってくれる


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昨日の場合・・おまけがついてた
従弟が作った「手前味噌」だそうだ
今朝の味噌汁は・・きっとこれだ
ジャガイモの味噌汁も・・悪くないな





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この春開催された・・「第56回東日本伝統工芸展」
幸運にも・・今年も入選できました

日本橋三越での本展を終えた後
巡回展にも回ったのでしょうか
先月桐箱の要請があって・・ようよう
お客様の手元に届く段取りになったのでした

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極く親しい友人のことでもあり
自分で届けたいから・・と
我が家に送ってもらった作品を
今夕・・納めに出向いたのでした


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この家に嫁いだ私の作品は・・これだけじゃありません
ことある毎に・・気にかけていただき
今では・・私の作品の一番のコレクターなのです

初めて通った2001年の「第16回日本陶芸展」
その時の・・黒天目組鉢が最初でした
プロになるきっかけになった作品でしたから
「よっしゃ・・これは俺が買うたる」
嬉しかったのを・・覚えています

45年の長いつきあいです
29歳だった私と32歳だった彼に
74歳と77歳の・・ やきものを挟んだ今日を
当時は・・想像することさえできませんでしたが
あの時代の日々を書いたら
朝まで書いても終わらないに違いありません

だから・・やめておきますが
若いころのひたむきな歳月が育んだ友情
老いて後・・しみじみと懐かしく
ありがたいことだと・・思うのです


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毎年5月の第三土曜日は・・中高時代のクラス会
昨日がそうで・・来年も既に予約済みだそうだ
何度か切り口を変えて書いた覚えがある

何と言っても
このクラス会の特色は・・恒例の採血
出席者は・・昼飯抜きの来会が義務である
決して・・宴会の酒を美味くするためじゃない
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採血した血液は
癌研でその道の専門家だった○岡君が
丁寧に検査して・・いずれ手紙で知らせてくれる

ガンの予防と早期発見が・・大きな目的だが
毎年を無事に生き抜いてゆくための
大事な行事・・そして体を占う個人資料なのだ

クラスには・・7人の医師がいて
何くれとなく・・助言もあり面倒もみてくれる
おかげでの命拾いは・・何人もいる
贅沢な医師団を抱えたクラス会なのだ
昨日も・・例年のごとく列をなして採血し
終えて空腹にビールが美味かったらしい

地方在住のため久しぶりに出席した○田君も
その医師団のひとりで・・さる地方大型病院の院長
以前には・・彼の病院の付帯施設に宿泊して
ドックのようなクラス会をしたこともある
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彼と私は・・中高のクラスメイトだが
私の娘は・・彼の大学の後輩であり
今は・・彼の病院の医師のひとりである
自分の専門にかかわる臨床例が
この地方に一番多くて勉強になる・・と
自ら志願して門を叩いて・・もう15年になろうか
彼との縁は・・親子ともども深くもなった

それぞれが近況を語るスピーチで
彼がそのことに触れると
「何だ・・そういうことだったのか!」
知らなかった旧友たちから声がかかった

つい先日・・その娘から
「○田院長が珈琲カップを1ダース
特殊な○○の用途で作ってほしいって・・大丈夫?」
「もちろん・・大丈夫だよ」
時々・・クラスメイトの関係に
お客様のカテゴリーが加わる
今とりかかってるのは・・そういうわけなのだ

子供のころからの友情は
少し老いてみれば・・人生の互助会みたいなもの
力を借りたり・・貸したり
多重に重なったメッシュの中で
心強い支えになっている

今日は独りで・・工房にこもり
午後からまたカップを作り始めた
勿論・・○田君オーダーの一部

医療と関わるある用途に添って
期待に応えられるよう・・心を込めてである


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在廊は承知していたから
アポなしのサプライズ訪問と決めていた

それにしても・・池袋東武デパートって
こんなに大きかったっけ!
そんなこと言うと怒られそうだが
日本橋三越が・・こじんまりに思えるほど
会場にたどり着くまで・・店内を結構歩いた
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久し振りに伺った・・練り込み伝道師室伏英治さんの個展
今や・・彼の個展のない月はないのではと
引く手あまたの売れっ子作家である

作るだけじゃなく・・教えるのも盛況
まぁ・・ともかく忙しい作家さんである
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この写真見て・・閑古鳥?って
それがちゃうのだ・・束の間無理言って
閑古鳥に手伝ってもらい・・やっと撮れた

写真で見るほど広い会場ではなくて
来客が写り込まないように撮るのが難しかったのだ
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最近とみに・・伝道師の風情が色濃くなってきた
女性ファンに囲まれて作ったり教えたり
カリスマ陶芸家の面目躍如のお洒落ぶりである

特殊で独特な練り込みの作品は
色々な難題を抱えながらも
ますます洗練され・・見事に進化してる
その研究熱心な姿勢には・・一目二目の置きである

未開な要素があって・・未知の発展が予期される
それにいち早く気づいているから
ライフワーク足りえるのだと・・思う

生涯賭けても惜しくない・・ライフワーク
プロって・・つまりは
そのライフワークを見つけてしまって
抜き差しならぬところで生きてる奴のこと
何でも同じじゃなかろうか


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昨日の朝・・窯詰めの準備をしてたら
電話が鳴った
「あのさ・・今日三越に行くつもりだけど会場にいる?」
いつもの同級生のひとりからだった
「いろよな!」・・言外にそんな響きがある
「わかった!・・行くよ行きますよ!」

60年来のつきあいは・・厚かましくも遠慮なし
勿論・・断っても縁が切れるわけじゃないが
窯詰めは夜にすりゃ何とかなる
折角の友情を優先して・・昼過ぎに三越に出向いた

初めてこの展覧会に入選できたころは
同級生たちにも・・珍しくも快挙というわけで
何人もから・・似たような電話がかかり
毎日のように三越に呼び出された
たまたま・・それをご覧になってた陶芸家がいる
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それが・・この小山耕一さんである
当時の彼のブログでからかわれたのを覚えている
個展じゃないから
大抵の作家は一二度来るくらいで
遠方ならそれもしないことだって多い
日参する作家は珍しかったのだ

私の場合
自宅工房と三越の間は・・電車で40分ほど
断りにくい近さが災いで・・通う羽目になったのだ
後に何度か入選もし・・今では呼び出しも減った
当時の快挙も・・どうやら色褪せたかも

腕に腕章をつけて・・公式記録係り
カメラで自由に会場を撮れるのは
この日は・・担当の小山さんだけ

「一度・・小山さん紹介したいから撮るね!」

どうやらガードマンさんに叱られもせず・・撮った
おどけて見せてるが・・小山さんは
日本工芸会の近未来を担う逸材
作品は・・その才を余すことなく伝えている
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小山耕一作 第59回日本伝統工芸展 入選作

「家の近所は昔から工場の多いところ
幾らでも金属片をもらえるから・・それ使って・・」
嘘のようでホントウの話らしく
酸化金属を駆使して鈍くて深い色彩を得る名手なのだ
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手許にあるのを紹介するが
著書も多いし・・取材も多い
ずっと注目を浴びてる作家である
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ルーシー・リー展の図録には・・請われて
彼女の技法を実証検分した論文も書いてるし
研究会でそれの再現も拝見した
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こよなく美酒美食の後追いをしながら
されど・・それをカモフラージュに
全国の窯場を訪ね・・アカデミックな陶芸でもある
実に多才な作家だが・・そのお人柄に魅かれて
桃李自ずから道を為すカリスマでもある

『陶芸家にとって・・最も大事な資質は
選外に慣れることである』

この名言は・・彼のもの
私の座右に・・剥がれぬよう接着してある
でもときどきふと・・そう言う小山さんが
落ちたという話は聞いたことがない

もしかすると・・彼の座右には
『陶芸家にとって・・最も大事な資質は
絶対に落ちない作品を作ることである』
そう書いてあるのかもしれない

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今年の図録にあるのが・・これ
正燕子を使う発色は・・決して容易じゃない
実に品性に溢れた作品である

おとぼけとは程遠い作品を
とぼけながら制作する懐の深さ
一回り以上お若い作家だが
すこぶるの敬愛とともに・・今流にいえば
限りなくリスペクトなのである



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