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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●メッセージ( 77 )

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久しぶりに勢ぞろいした家族全員で
恒例の年越し蕎麦を・・賑やかに食べ
その後・・今年のけじめのつもりで
日課の4キロウォークも歩いた

眠くなった孫たちにおやすみを言って
自室のコックピットに落ち着いたら
私も眠くなって・・しばしうたた寝したが
やがてすっきりと目が覚めた
いつの間にか日付けは代わっていた

2016年は2017年に変わり
74歳の年は終わり・・今年は75歳になる
時の流れにつなぎ目はないが
1年ごとにそれを刻むことで
ひとは・・
今までのことと・・これからのことを
区分け箱に入れて考えることができる

「えぇ~っと!・・今日は2万7千11日目の朝です!」
74年生きてきた時間を・・そう言ったとしたら
時の長さを思い知るだけで
毎年折っては叩き・・叩いては折った
あの鋼を鍛えるが如き・人生の折り目は伝わらない

ここに書いた・・毎年の元旦を読み返したら
時系列で・・自分の進歩も劣化も見えている
大晦日が元旦に代わるつなぎ目は
さて・・今年はどうなるんだろ?
どうしたいんだろ?・・どうすべきなんだろ?
そんなことを考える時間なのかもしれない

家族が寝静まった・・午前四時
1時間もしたら
工房に下りて・・仕事するつもり
文字通り・・朝飯前のひと働きってわけだ


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改めて・・ご挨拶を!
明けましておめでとうございます!

進歩は・・殆ど目に見えず
劣化ばかりが目につく日々ですが
その劣化が少しでも目減りしてくれれば・・と
密かな願いとともに
今年もまた・・書き綴ってみるつもりです

読んでくださる方に
こころからの多謝を捧げつつ・・





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by touseigama696 | 2017-01-01 04:22 | ●メッセージ | Comments(0)
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この三つの数字の意味は
左が一昨日で真ん中が昨日・・そして
右が今夜のデータ
毎晩の日課・・4㌔歩行の記録だ

2月にも似たこと書いたが
これを見て・・またもや思わず吹きだした
4㌔歩いて・・歩数で9歩
時間で6秒しか違わない
確かなことは
決まったコースといえども
この歩数とタイムで歩こうと
狙って作れる数字じゃない

実際そうだ
いつものことで・・この3日間も同じだが
共通してるのは・・歩いてる間中
考え事に集中してるってこと
だから・・結果として無意識に
同じペースで歩いているんだろう

今夜のブログ・・何書こうかを考えていた
ブログだけじゃなく
制作のこともあるし・・世の中のことだったりもする
いずれにせよ・・何かを真面目に考える
歩いてる時に共通するのは・・それだ

歩きはじめると・・暫くして
フウッと・・集中に入る
あのこと書いてみようかな?
どうやって・・どんな風に?
個人的に偏った意見と違うかな?
使えるエピソードがあったかな?
どう切り出せば・・説得力があるかな?

頭がグルグル回りだせば・・シメたもんだ
わき目もふらず・・足元だけを見つめて歩く
信号の交差点もなく・・広くて静かな歩道
安全を確保しながら
いつものペースで歩く・・そして考える

いつの間にか・・4㌔を歩き終え
同時に・・こんな感じで書いてみよう
どちらもあっという間・・相乗効果みたいなもんだ

前方遥かを見つめて歩くだけだと・・4㌔は遠い
机の前でじっと考えても・・案外何も浮んでこない
ふたつを同時進行させると・・これが意外に効果的
若い頃に・・別の手段で経験して覚えたことだ

クライアントに・・番組を提案すべく
新しい企画を考える時は・・パチンコ屋で!
パチンコの玉をじっと見つめていると
いつの間にか集中に入って・・アイデアが浮かぶ
それでいて・・パチンコもよく出て
煙草に不自由したことはなかった
集中と無欲・・これも相乗効果だった

硬化する身体・・軟化する頭
だから
飽きずに・・歩き続けること
緩まずに・・考え続けること

二足の草鞋を擦り減らしながら
衰退は必然の道にせよ・・少しでも抗ってみたい
へそ曲がりなのである



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by touseigama696 | 2016-04-25 03:10 | ●メッセージ | Comments(0)
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教室に入会を希望される方は・・大抵
「私・・不器用なんですけど大丈夫ですか?」と言う
勿論大丈夫なのだが
ただ・・器用と不器用の実態は
正確に理解しておいて損はないと・・思う

陶芸を上手くなりたい・・それがゴールだとして
器用なひとが・・そうなるための努力と
不器用なひとが・・上手くなるための努力は
ある一点で・・同じことの裏表だということだ

平たく言えば・・器用なひとは
何をしても人に先んじて上手いが
その才が・・最後の境地までの歩みを邪魔して
極めるところまで行かずに転向することが多い

一方で・・不器用なひとは
一途に頑張るから・・秀でた一芸に近づくが
その苦心の足跡を思うと・・滅多に自信が持てない

そうしてみると
どちらにとっても大事なことは
先ず・・一途に頑張って一芸に秀でることだ

その秀でるとは・・どの程度かと言えば
「プロでも通用するかもしれない」程度には
頑張るべきだと思う

器用なひとは
色々出来ることの中から・・何かひとつに絞って
それが秀でるまでは・・寄り道しないと決めればいい
それが出来れば・・鬼に金棒
あとは・・何をやっても上手くなれるはずだ

不器用なひとは
折角秀芸に近づいてる一芸が
本物かどうかを・・確かめればいい
それには・・今してることとは別の何かに挑むことだ
もし・・近づいてる秀芸が本物なら
別の何かも・・必ず上手くなる
不器用なお蔭で・・時間がかかっても
上手くなる方法を手にしていて
ただそれに気づいていないだけなのだ

一芸を秀芸に・・これひとつを挟んで
器用・不器用は裏表にいるだけ
決して・・優劣を表すものじゃない
そう言いたいのである

プロ野球の選手には
ゴルフの上手いひとが沢山いる

陶芸家の中には
蕎麦打ちの上手いひとが沢山いる

囲碁の強い人は・・将棋も強い
反対も同じかもしれない

アメリカに住んで英語が上手くなったひとは
フランスに住めば・・フランス語も上手くなる

共通してることは
ひとつ上手くなる方法を・・ものにすれば
他でも通用して・・同じ結果を生むということだ

器用貧乏が・・器用大尽になり
不器用一途が・・不器用多才になる
「一芸を秀芸に」・・キーワードは同じである

入会を希望される方との話の最後は
いつも・・こう話すことにしてる

陶芸には・・色々な楽しさがあって
自分の手で・・使える作品が作れる
一時にもせよ・・雑事を忘れて夢中になれる
新しい仲間が出来る
ひとにプレゼントしたりもできる
それを喜んでもらえたりもする
展覧会に入選したり・・作品展に出品したり
晴れがましさを味わうこともできる

沢山ある・・でも
忘れてほしくない最も大きな楽しさは
「上手くなることだよ・・上手くなる自分を見ることだよ」

今日も放りっぱなしの教室で
生徒さんは・・勝手に上手くなってゆく
多謝なのである



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by touseigama696 | 2016-04-14 05:26 | ●メッセージ | Comments(4)
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体内からこれだけの出血を見ながら
何事もなしでは済むまい
一か月ほど前・・そう覚悟した

ところが・・主治医の紹介で
大腸内視鏡検査を受けたら
済むまいと思った筈の「何事が」・・実は
何も起きていないと告げられ
この目に映る画像と共に
罹病を回避したのを実感したのだった
狐に包まれたような気分だった

振り返れば・・色々な感慨があるものの
何事もなくで済んだ事実を
今は素直に喜び・・幸運に感謝したが
同時に・・体制を整えようと
注文した絵具が・・昨晩届いた

また日常に戻って
やるべきことをやらねばと・・思う
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先日・・今回の体験を通して
もうひとつの収穫があったと書いた
そのことに触れてみたいと思う

少しも古来稀れとは言えなくなったが
それでも70歳に到達した数年前から
ひとの死について
きちんと考えておかねば・・と
思うようになった

生を全うする・・とはしばしば聞くが
死を全うする・・は余り聞かない
努力したところで避けては通れない死は
考えても不毛で
縁起でもないで括られるのが関の山だ

しかし
今回のように・・もしかしたら
ガン宣告が出かねない状況で
そうだったら・・どう対応できるか
そのリアリティーは
単に頭で考える・・想像の問題ではなかった

そして・・結論めいて言えば
思いの外冷静だった
もう何があっても不思議じゃない年代
この数年・・竹馬の友だった旧友たちも
従容として歩いて行った道
淡々と受け入れて・・全うすればいい

そう考えた根拠で・・一番大きかったのは
私が負っていた責務の殆どは・・終わってる
親から引き継いだものを整理して
子どもたちに明瞭な形に組み替え
老朽を極めていた旧居を処分し
新天地に転居することも終えた
これが大きい
俗に言えば・・後顧に憂いなし
日頃強く意識せずとも
果たすべき社会的責任を果たせたか?

これなしには・・全うしたの実感は生まれない
一昨年に・・転居を終えたとき
ここまでのことは考えなかったが
今回の出来事を通して
はっきりとした死生観を手にしたと思う
妙な言い方だが
自信を持って死ねそうだ

検査の結果を聞きながら・・人間の体を
過不足なしに理解することの難しさを学んだが
それでもなお
体を学ばずに・・生も死もない
縁起で片づけず
真摯に向き合うことの意味と価値を
改めて教えられたような気がする

「自分との一期一会」
それもあるんだ



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by touseigama696 | 2016-04-10 09:11 | ●メッセージ | Comments(4)
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このエピソードは
随分前に一度書いた覚えがある
20代後半に起きた・・ある日の出来事だが
その後半世紀・・私を支配したエピソードなのだ

時系列で起きたことを書けば・・長い話
少し端折って・・肝腎なことを書こうと思う
状況を分かっていただく事実は・・箇条書きで

①あるプロ・ゴルフの試合を収録して放映する
番組のプロデュースが・・私だった
選抜されたトッププロたちが・・参加した

②念入りに準備したつもりで
7~8台のカメラと付随する技術スタッフと
ゴルフ場に入った

③当時は・・VTR録画の技術はまだなく
収録はフィルムで行われていた

④各カメラマンに・・当日使用予定のフィルムを
割り当てて分配した
誰が何を撮るかは・・ディレクターから指示がでる

⑤順調に撮影は進行し・・試合の終盤にさしかかった
優勝しそうなゴルファーが特定されてきて
カメラの何台かは・・その数名を中心に追っていた
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⑦ディレクターの近くで・・全体の流れを見ていた私は
試合が終わるまでの残量フィルムをチェックしようと
助手さんを走らせて(当時は携帯などもなかったのだ)
各カメラの報告を集めた

⑧今なら・・中継車が出てその中で
全ての映像を処理して・・同時に放映もできるが
フィルムは・・現像しないと使えない
その上・・ビデオと違って上書き使用もできない
今思えば・・とても窮屈な素材なのだ

⑨ここから・・
その後私を支配するエピソードが生まれる
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各カメラの残量フィルムの総量は・・殆どなかった
カメラマンは・・分配されたフィルムは使い切る
少しでも好い画を撮りたい・・それが本能なのだ

ところで試合はというと
18番の最終ホールにきていた
そして・・スコアボードには
優勝を争うふたりのスコアが表示されていたが
さっきまでの差が詰まって・・何とタイなのだ

その瞬間・・全てが読めた
最終ホールの結末までは・・撮れる
だが・・もしタイのままだったら
プレイ・オフを撮るフィルムはない
その責任は・・全て私にある
全量を分配してしまったツケなのである

山の中のゴルフ場
売店でムービー・フィルムを置いてあるわけもないし
町まで出たって・・同じことだ
18ホールを撮っていながら
最後の勝負の決着が撮れないとしたら
オンエアだってできるかどうかだ
プロデューサーとしては・・致命的なミスだ

しかし・・どうすることも出来ない
今でも脳裏に思い浮かぶが
最後の局面は・・こうだった

パッティングをしようとしてる
忘れもしない当時の名手・・安田春雄選手が
今から打とうとしてるパットを沈めれば
パーで終わった相手に1打差のバーディーで勝ちだ
そこまでなら撮れるが・・それ以上はダメ

安田春雄さんとは・・当時旧知の間柄だが
だからといって・・入れてくれよと頼む訳にもゆかない
しかし
彼も優勝がかかったパット・・真剣に構えていた
ゴルフをする方ならお分りだろうが
距離はⅠ㍍強・・俗に言う入れ頃外しごろだった

ギャラリーも静まり返って・・風の音が聞こえた
私は・・下を向いて目をつぶった
見てられない思いで・・柄にもなく神に祈った

一瞬の間があって
コロン・・と軽やかな音が聞こえた
そして
そのコロンは・・天使の声だと思った

もう二度と・・このミスは繰り返さない
私は・・自分にそう誓った
そして・・その後同じような仕事は
スタッフの誰にも告げない補てん資材を
自分の車に積んだのだった

あれから半世紀
何かをしようとするとき・・今でも
最悪のシナリオを書いて準備することが
最善のシナリオへの王道だと思っている

「そこまで考えてちゃ・・やってられないよ」
分らんでもないが・・それがダメな局面もある
事を始める前に・・徹底的に予測して
あらゆる二の矢・三の矢を用意する
きっと・・それが
結果への自信につながるはずである

その後・・病院の事務長時代も
今の陶芸に転じてからも・・生き方は一緒
準備に時間をかけ・・スムーズなリズムで仕事する
流れの良さが仕事の質を作ると・・信じてるのだ

ところで
最悪のシナリオを書く・・って
実は結構難しいものである
慣れないひとがやれば
抜けてるものだらけで・・
最悪には程遠いかもしれない

昨日も・・加飾を続けた
ここでも楽観は・・タブーだ
思い通りになることなど・・滅多にないのである




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by touseigama696 | 2016-04-07 05:34 | ●メッセージ | Comments(0)
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その船員さんの意識が戻ったとき
大きな客船は傾き・・もう誰もいませんでした
彼は船内から色々な道具や・・水食料などを
残ってた避難用のボートに積み込み
陸地を探し求めて・・船を離れました

何日も漂流しながら・・それでも幸運なことに
小さな無人島を見つけて・・上陸できたのです
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ボートに積んできた道具や食料を下して
ともかく・・生きるための生活を始めました
便利な道具が沢山ありました
鍋もあれば・・ナイフもあり
蝋燭も・・マッチもたっぷり
缶詰の食糧や・・タンクに詰めた水
衣類も寝具も・・テントさえありました
おまけに鉄砲や釣り具も見つけて
積んであったので・・森の中で狩猟も
海で魚を釣ることもできました

だから・・無人島ではありましたが
それを感じないほど・・不自由なく
月日が過ぎてゆきました

さて・・数か月が過ぎて
日々の暮らしはできていましたが
ある日・・彼は何を思ったのか
船で積んできた全てを・・ボートに乗せて
海に流してしまいました
何故だったんでしょう?・・クイズです

答えはこうです
無人島での孤独な生活でしたが
便利な道具が色々あったので
何をするにも・・手間取らず
食べることも寝ることもできました
落ち着いてくると・・
そうして便利に過ごせる分
暇を持てあますようになったのです

その暇な時間が・・一番つらくなりました
じっと海辺のテントで坐っていれば
家族や故郷のことを思い出すばかりです
それでいて・・いつ助けてもらえるのか
それだけは・・判りませんでした

彼が決心して・・全ての「便利」を捨てたのは
一日生きるために・・一日中働くことにしたからです
森で細い枝を拾い・・植物のつるで糸を編み
魚の骨で針を作って釣りをしました

乾いた木を擦って火を起こし
少し大きな石を熱く焼いて・・魚を乗せ
森で雨水を探し・・そこまで歩いて
飲み水にしたのです

何から何まで自分の手でするとなると
何をするにも時間がかかりましたが
その代わり暇はなくなり・・忙しくなりました
家族を懐かしんでばかりもいられません
生きることで必死になったのです

同時に・・何もないところでも
自分で何かを作って生きられる・・
大きな自信が芽生えました
マッチがなくなったらどうしよう?
缶詰を食べ尽くしたらどうしよう?
テントが風に飛ばされたら?
色々な不安が・・消え去りました

そうして・・懸命に生きていたある日
沖を行く船の姿を見つけ
自作の狼煙をあげ・・助けられました

余りにも生きるのに一所懸命だったので
助けられたのが・・1年後だったのは
教えられるまで・・判りませんでした

彼は故郷に戻ると・・都会を離れ
海辺の森の中で・・暮らしました
なるべく不便に!・・
それが彼のライフスタイルになりました

「人生で大事なことは・・便利ではない
日々を・・あるいは一生を・・
退屈せずに生きられることだ」

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昨晩・・いつもの日課で4㌔50分の間
このおとぎ話を考えていました
「便利」・・不要だとは思いませんが
しかし・・魔物でもあります
便利を追い求めて払ってる代償
暇で退屈なときに・・是非
一度考えてみたらどうでしょう



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by touseigama696 | 2015-07-02 05:09 | ●メッセージ | Comments(2)
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もうトラウマになっちゃいそうである
一昨日挽いたこの大皿
削りの返しで失敗落下・・おしゃかだった

短い期間に・・二枚も失敗した
今までにないこと・・いささか憂鬱である

原因は・・勿論正確にはわからない
技術的なことかもしれないが・・一方で
土を変えたせい?・・とも疑いたくなる
粘性の弱い土なのかもしれないのだ

前の土に戻して・・試してみるしかなさそうだ
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そういうわけで・・今日の午後
改めてもう一枚挽いた・・少し深い
大きさは・・ほぼ同じで60㌢弱だ

でも・・今夜は別のこと書こうと思う
実は・・こういうことがあったからだ
能率と効率・・似たような言葉だが違う
結構面白いヒントになりそうと思うのだ

昨日・・食べたはずみで差し歯が壊れた
上の前歯だから・・恰好悪い
行きつけの歯医者さんで修理してもらおうと
予約をとるつもりで電話に手をかけ・・でも
かけるのを止めた・・外出の途中で寄って
空いてる時間を教えてもらうことにしたのだ

勿論・・電話でも用は足りる
3分後には・・きっと決まるはずだ
だが・・直接出向くことにしたのは
それなりに・・理由あってのことなのだ

私の持論でもあるのだが・・
「電話は能率・・自分の足は効率」
これが私のセオリーである

どういうことかというと・・
予約をとるなら電話が一番早い
つまり能率がいいわけだ
しかし・・自分の足を使って出向くと
予約とは異なる効果を得るチャンスが増える
それが効率なのだが・・こういうことだ

「今・・その差し歯持ってきてる?
そう!持ってるなら今やっちゃおう
丁度都合よく・・次の患者さんまでに
30分ほど空きがあるから
その間にできそうだからね・・」

実際・・ほんとに直してもらえたのだ
これは能率ではない・・効率なのだ
時間で計る能率に比べて・・
他の要素を交えて・・つまり
目の前にいる・・ものがある・・たまたま
空白の時間があって・・直してあげよう
そうした想定以上の好意も生まれてる
その結果・・望みが早く叶うんだから
これが効率なのである・・電話では無理だ
偶然が介在する弾み効果とでも言えようか

かつて映像の世界にいたころ
取材の約束を・・基本的には電話を使って
能率を図るんだけど・・ここ一番
どうしても取らねばならぬときは・・
無駄足覚悟で・・直接出向くのが私流だった

予約を取った明日の取材よりも・・
今でもいいのか?・・と言ってもらえるチャンス
そっちに賭けるほうが・・収穫は大きかった
望んでるものが何か・・それがどれほど大きいか
電話では伝わらない・・能率を図るからだ
無駄を承知で来ちゃったんじゃ・・しゃんめい!
受けてやるとするか・・これも人情ってやつだ
効率とは・・そういうものなのだ
時間の合理化では解決しない・・付加価値
それを感じるのである

馴染の歯医者さんに無茶を言うつもりはない
電話でと同じように予約だったとして
それはそれで・・改めて来ればいい
でも・・来ちゃったからこそ
運も人情も味方して・・歯は直っちゃったのだ

昨日書いた・・土の仕入れでも同じことが起きる
宅急便で送ってもらうのは・・能率
自分で出向くのは効率・・何故なら
土を扱う専門家に直接会えば・・
思いがけない土の情報を教えてもらえる

「この土な・・扱い楽だけどさ面白くないよ
それ考えて挽くだけでも・・ちったぁ違うかもな」
そんな会話から教えてもらうことも多い
職人さんと仲良くする・・これは能率じゃなくて
付加価値がものを言う・・効率なんだ

便利を排して・・手間をかける
能率は悪くても・・思いがけない効率を得る
以前にも書いたが・・
セランディピティー・・別の価値との遭遇
それが・・効率の極致じゃなかろうか


電話を使うな(今ならネットを使うな)!
自分の頭と足を使え!・・昔いた古巣への
ささやかな助言でもあるんだけどな

「今週のネットランキング・・第3位は?」
これでいいなら・・メディアに足は要らない



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by touseigama696 | 2015-06-16 20:08 | ●メッセージ | Comments(2)
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私の陶芸は・・52歳から始まった
言うまでもなく・・晩学の陶芸である
今年で丁度20年になるが
この世界では・・たった20年でもある

先週・・全仏のテニスをテレビで見ていて
ふと・・気づいたことがある
晩学につながるヒントかもしれない
このブログにおいで下さる方にも
晩学の陶芸は・・きっと多いはずだ
もしかして・・お役にたてばと書くことにした
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錦織もジョコビッチも・・結局負けてしまったが
このふたりの負け方に・・共通するものがあった
勿論私見だから・・異論があるかもしれないが
まぁ・・書いてみようと思う

錦織が負けたのは・・ベスト8からベスト4への戦い
相手はツォンガ・・ランキングは僅かだ錦織が上
一方・・ジョコビッチはファイナルで負けた
相手はワウリンカ・・強い選手だが勿論格下だ

まず・・負け方の共通点だが
ふたりとも・・勝った時の試合に比べたら
びっくりするほど・・消極的な試合運びだった
長く続くラリーを見ていると・・
つなぎから攻めに転じるショットが・・2~3打遅い

ポイントを取りにゆくというより
つないでいて・・相手のミスを待ってた
そして・・その2~3打の間に逆襲されたのだ

このふたりに限ったことではないが
こうした負け方の原因は・・そこが共通なのだが
俗に言う「勝ちにゆく」・・であって
ある限られた条件のもとでは
誰もが陥りやすい負け方なのだ

つまり勝ちにゆくとは・・守りにゆくことで
戦って勝つのではなく・・勝つために戦う
これは似て非なるもの
前者が攻勢なら・・後者は守勢なのだ
錦織とジョコビッチに共通した条件は

錦織の場合は・・ベスト8までは自分が格上で
勝たねばならぬというプレッシャーがかかる
3回戦まではそれでも格上のテニスができた
そして・・格上で戦う最後がベスト8戦
これに勝って・・ベスト4からは
相手が格上だから・・挑戦者になれる
プレッシャーが減って
大胆な攻めに徹することができるわけだ

この挑戦者になる・・が錦織の強さの源で
力以上の戦いが出来る可能性がある
ベスト4に残るためにどうしても勝ちたかった
相手が格下である以上・・勝つために守りにいった
ランク5位の・・自負であり矜持だったかもしれない
それが裏目に出た・・そんな気がしたのだった
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一方・・ジョコビッチの場合
言うまでもなく・・たったひとつとれていない全仏
是非にも勝ちたい・・その気持ちは
ナダル戦に充分現れていた
ナダルに勝つことが・・全仏に勝つことであって
過去に二度・・苦い水を飲んできたのだ
だから・・セミファイナルのナダル戦が
事実上の優勝戦みたいなもので
きっと・・「今年こそ優勝できる!」と思った筈だ
そこで・・格下のワウリンカ戦を守りにいった
守っていれば・・ワウリンカが自滅してくれる
もし・・ちょっとでもそう思ったとしたら
それが敗因だと思う・・ジョコビッチをしてもなお
悲願の初優勝に向かってなら・・なおのこと
攻めに徹する挑戦者でなければならなかったのだ

錦織もジョコビッチも・・その「攻め」の勇気に欠け
安全を狙って打つショットに・・いつもの鋭さはない
守っていては取れない・・取りたければ攻めろなのだ

逆に言えば・・勝ったふたりツォンガとワウリンカは
攻めて失うものはないの・・思いきりの良さが
望外の勝ちにつながったのだと思うのだ

注目を浴びたジョコビッチと錦織
しかしこのふたりにしてまだ・・勝ち続けることは難しい
つまり・・輝かしい長いキャリアを得ても・・なお
挑戦者としてのハングリー精神を・・持ち続けること
それは・・決して誰にでもできることじゃない
腹一杯のライオンは・・腹が減るまでは走らないものだ

優勝者とは・・いつでも挑戦者でいられる
強靭な精神の持ち主のことなのだ

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晩学の陶芸の強みは・・長いキャリアがないこと
だから人間としては成熟してるはずの年配だが
芸に向かっては・・まだまだ挑戦者の気持ちがもてる

平たく言えば・・したり顔せずにひたむきに
もっと上手くなりたい・・そう言い切ることができる
それが・・晩学の強さなのじゃなかろうか

攻めても失うものはない・・若い人々に伍して
悠久に向かって挑戦する日々にこそ
晩学の面白さがある・・私はそう思う




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by touseigama696 | 2015-06-09 06:43 | ●メッセージ | Comments(0)
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「勉強ってのは・・したいなと思ったら
そのときすればいい・・いつだって出来るし
また幾つになってもしなきゃならないことさ

モチベーションがいつ湧いてくるか
個人差があって一定じゃない
それなしに勉強しても・・そりゃ知識に過ぎないさ
大事なのは知識じゃなくて知恵・・違うかな?」

そんなことほざいて人生の大半が終わった
で・・そりゃ半分は当たってるかもしれないが
大事なとこで・・間違ってる

つまり・・働き盛りに働いて蓄えないと
歳いってからじゃ・・なかなか溜まらない
それと同じで・・海馬が新鮮な間に押し込まないと
知識も知恵に変えられないのだ

好奇心と想像力の旺盛な若い年代に・・
如何に多くの知識を流し込むか
そのインパクトの強さが・・海馬から
大脳皮質や小脳に送って永久保存の知恵を作るのだ

13歳から18歳・・ここでやらねばいつやる?
気がつきはしたが・・遅きに失した

先日・・旧友とのいつもの会食で
「〇竹先生の冬休みの宿題で・・歴代天皇の名前
暗記してこいっての覚えてる?・・中2のころかな?
俺まだ覚えてるよ・・ジンム・スイゼイ・アンネイ・
イトク・コウショウ・・」「おれも・オレも・・覚えてる」
子どものころに覚えたものは・・滅多に忘れない

〇竹先生は数学の先生・・なのに歴代天皇?
その意外性が・・この宿題にインパクトを与え
だれもの頭に残った・・案外大事なことだ

衰えてるにせよ・・自分のしてることに
好奇心と想像力を働かせ・・多少なりとも
意外性を追い求めることは・・劣化した脳に
ささやかな刺激を与えるものと・・信じたい

「年甲斐もなく」は・・時に大事な意外性だと思うのだ





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by touseigama696 | 2015-04-28 06:42 | ●メッセージ | Comments(0)
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このブログを・・長く読んで下さる方が
時々・・こんなことをおっしゃる

「52歳からプロ陶芸を目指したなんて・・
思い切った生き方ですね」・・とか
「毎晩4㌔歩き続けるって・・きっと長生きしますよ」
・・ってな具合だ
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どなたのブログも同じだけれど
少しまとまったことを書こうとしたら
それは大抵・・「生き方」につながる
ライフスタイル・人生観・・読み取れるのはそれ

でも・・「死に方」となると少々ひっかかるはずだ
縁起でもないもあるだろうし・・まだお元気だから
きっと・・そう言って諌められる

今更だが人はみな必然で死ぬ・・だから
生き方とは・・死ぬまでの生き方であって
死なないための生き方なんてものはなく
生き方を書くのは死に方につながる・・つまり
どう死にたいから・・どう生きるってことだ

ギネスに長寿の記録を作るまで生きていたい
それも生き方・・一方で
やりたいことがやれないなら・・未練はない
それもやはり生き方だ
どちらも結末は一緒でも・・願いは大きく異なる
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私の場合・・
そもそもは・・60歳まで病院事務長で過ごし
そこでリタイアして・・さてその先は?
実は・・些か不安になった

極く親しい仲間のある男に・・こう尋ねた
「俺のこと・・雇ってくれる?」・・答えは
「社長の俺より偉そうに見える奴は・・雇わん!」
図体がでかくて・・老けて見えるのは損だ
苦笑いして聞いたが・・同時に真に受けた

52歳からの陶芸が本気だったのは
まさにこの先死ぬまでの生き方の全てだったからだ
誰も再雇用してくれないなら・・自分でするしかない
56歳・・定年を数年残して陶芸に転じたが
それも・・修行に耐える体力を考えてのことだった

体を使い頭を使い・・だがひとは使わず
何でも自分ひとりでこなし・・楽を拒む
生き方でもあるが・・死に方への一歩なのだ
できるだけ周囲の厄介にならない生き方・死に方
願いは・・そこにあった

今・・毎晩4㌔を歩くのも
境界型とはいえ糖尿病の領域に踏み込んだ体を
今なら間に合うで・・引き戻すため
歩くと決めて・・歩き続けてるのであって
決してお洒落な趣味のつもりはない

残された人生は・・過不足なく考えても
決してそう長い時間だとは思わない
陶芸に転じて20年・・もう一度繰り返せば
92歳・・生きていても仕事は覚束かない

体の自由を拘束され・・振る舞いは思うに任せず
さりながら・・余命宣告につながる予兆もなくて
再起の当てなく・・それでも生きる時間を
こころのどこかで・・恐れおののいているのだ
全ては運命だが・・僅かに軌道を選べるなら
やれることはやる・・古希に思ったのはそれだった

自分でできる体調維持は・・全力でこなし
避けがたい運命で訪れる死に至る病に・・ひれ伏す
平たく言えば・・ピンピンコロリ

去年親友ふたりを・・ほぼこんな事情で失った
突然のことで見舞いも出来ず・・喪失感は大きいが
しかし・・こころの深いところで
「いい死に方だったぜ!」・・そう話しかけている




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by touseigama696 | 2015-04-22 05:41 | ●メッセージ | Comments(2)