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カテゴリ:●メッセージ

2012年 01月 01日
一所懸命

新しい年が明けた・・昔風に言えば
今年の六月に・・古希を迎えることになる
またひとつ・・人生の曲がり角かもしれない

「一所懸命」生きているつもりだが・・
この言葉へのこだわりに・・ふれてみたい

一所懸命・・もともとは「一所」だが
多分・・「一生」と書く方が多い
一所懸命・・と・・一生懸命
語源は・・武士が己れの所領を守ろうとした「一所」

少し広い使い方をするにしても・・
今いる場所とか・・今していること辺りである
それは・・一生ではない

私は・・「一生懸命」を使ったことはない
生まれてから死ぬまで・・その全てを
命がけで真剣に生きるなんて・・
到底無理だと思うからだ

しかし・・
今いる場所・・今してることには懸命でありたい
それを・・一所懸命と考えている

「昨日は・・不覚にも緩んだ
だが今日は違った・・懸命だった」
それならできる・・そう思うからだ

緊張と弛緩・・
若いころには・・少し難しかったことだが
老いは・・そのしからしむる帰結として
難題への秘訣を・・さりげなく教えてくれる
どう活かすか・・それがこれからの課題だ

人生70年は・・今では古来稀ではない
古来稀なる生き方の模索
「一所」を終の棲家にして・・筆を置く
文字通り・・命を懸けた終章への始まり

美学を失いたくないものだ・・が
衰えてゆく頭との闘い・・
轆轤より・・難儀かもしれない




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by touseigama696 | 2012-01-01 22:43 | ●メッセージ | Comments(18)
2011年 04月 27日
同寸同姿

大きな公募展へのチャレンジは・・
組もので始まった・・10年前のこと

それまでのロクロの稽古・・その成果を・・
同寸同姿の六客揃いで・・出品したのだった

今でも・・組ものを作るのは好きだ
夫婦で二客 家族で五客・・同じ器で食べる
どんなに独特な姿でも・・一客では叶わない

「同寸同姿」・・必ずしも制作の目的ではない
バラバラだが個性的な食器で揃える
それを歓迎する時代でもある
だから・・
「同寸同姿」・・決して必須の技術でもない
だけど・・やはり私はこだわる
寸分の狂いなく・・その職人っぽさが好きだ

同寸同姿を揃えようとしたら・・大事なことは
手数少なく・・手際よく挽くことだ
時間をかければかけるほど・・揃わない

だから・・それができれば
つまり・・いつでもあっさりと
ロクロがひけるようになれば・・
個性的な一点物だって・・
きっと思い通りに挽けるに違いない

「いいものは・・あっさりできる」
組ものを稽古することで得るのは・・これだ
一点ものばかりを作っていると
苦労を厭わなくなる・・それがこわい
同じものを作る必要がないからだ

手数を減らす努力を怠れば
大き過ぎるか・・小さ過ぎるか
重すぎるか・・軽すぎるか・・
いつでも不安定のままで終わる

職人技・・としての「同寸同姿」
個性的な芸術志向で歩くにしても
これができて・・決して損はない

ロクロよりも・・加飾のほうが
遥かに手間がかかる
というより・・手間をかけるべきだ
それだけの効果が・・ある

ひとつひとつを丁寧に
隅々まで神経を行き届かせて
焼きあげたいものだと・・思う


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by touseigama696 | 2011-04-27 23:20 | ●メッセージ | Comments(6)
2011年 04月 19日
登り窯・・方式
笠間の陶芸の丘にある・・登り窯
笠間も・・地震で大きな被害を受けた
この登り窯は・・大丈夫だったろうか?

登り窯ってのは・・斜面を利用して
下から上に風と火と熱を通し
房を連ねて・・焼成してゆく薪窯である

この登り窯の姿を眺めていて
ふと・・気づくことがある
これって・・例えば原発のリスクマネージに
ちょっとしたヒントじゃないだろか・・
但し・・素人の思いつきを
逃れられるわけでもないのだが・・
(きっと・・他にも備えなきゃならない
幾つもの条件があるだろうが・・)



まぁ・・ちと耳をお貸しください

今回・・福島原発が壊滅的打撃を受けた原因は
全ての原子炉が・・海と平行して建設されていて
その立地的な海抜が・・同一平面上らしいこと
その結果・・全ては一度に全滅したことになる
(事故後・・最初に見た航空写真で直感したのは
何で・・波と戦う姿勢なんだろ?・・だった)

こうした設計になった理由があるはずだが
多分・・コスト優先ではなかろうか
もし・・戦略的・・戦術的に考えれば
一遍に全滅する海と平行の陣構えは
とってはならない戦法の筈である

極く素人っぽく考えても
海と垂直線上に・・縦並びに構築すれば
津波への抵抗は・・まるで違うはずだ
(津波に限らず・・船舶は
大波に対しては直角に向き合って
乗り越えてゆくのが定石
決して・・平行に操舵することはない)


海に近い1号が抵抗することで
2号への破壊力を弱めることができそうだ
同じ理由で・・
3号は更に弱い津波と向き合うはず

その上・・ここに登り窯システムの導入だが
縦に高低差を作るということである
1号より2号は高く・・3号は更に高い
だから・・仮に1号がやられても
2号は・・無事かもしれない
それがダメでも3号は・・と
想定外の域に幅ができるではないか
少なくとも・・
単純に全滅することさけられそうだ

絵図に書いた建屋の壁の厚さは
1号は厚いが・・それは当然リスクが高いからで
順に2号・・3号と薄くできるから
3基合計の平均をコストにすればいい
平行3基よりは・・安くて済む

ま・・そんなこと考えていたのだが
今更でもある・・きっと
住民感情は・・原発を許すまい

電力をどう使うか・発電のコストは・・
ライフスタイルとも深くかかわる
これからの問題だろう

だが・・何を使うにせよ
安全に関して・・少なくとも
素人考えに負けたら恥だ
さすが・・と言わせるだけのことは
是非とも熟慮してほしいものである



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by touseigama696 | 2011-04-19 23:10 | ●メッセージ | Comments(4)
2011年 04月 17日
優しさ・・

薪の火の温みって・・
他の火とは違うような気がする
僅かに湿り気があって・・だから
肌を刺す鋭さは・・ない
ゆっくり温まって・・ゆっくり冷める
眺めていれば・・催眠にかかったように
ぼんやりと・・頭が解けてゆく

薪のはじける音を聞きながら・・
火口を開けて・・またくべる
手がかかるが・・手をかけるから
薪の火は・・実に柔らかくて優しい
まるで・・語り合うようにくべては燃えさかる

日頃・・窯を焚くのは仕事だけど
この時の火は・・決して優しくはない
薪ではないが・・灼熱の窯は
咆哮しながら・・陶工を威嚇する

だから・・
窯を焚きながら・・癒されたりはしない
火は恐いもの・・肝に銘じて油断しない

しかし・・ふと思うのだが
何ごとにつけ・・本当の優しさは・・
厳しい恐さと背中あわせの・・ないまぜなのだ
恐さ抜きの優しさを欲しがるとすれば・・
それは・・棘のない薔薇を探すようなもの

ひとも・・きっと同じ・・
強い人間でなければ・・優しくはなれない
だから・・ひとの上に立つ・・って
滅法強くなけりゃだめだってことだ

「・・ひとにやさしい・・」って
あまり気軽に使ってほしくないな
「・・自分に厳しく・・」を
一緒に教えないと・・と思うのだ



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by touseigama696 | 2011-04-17 21:34 | ●メッセージ | Comments(4)
2011年 04月 15日
お手あげ

最終18番ホールで
往年の名手安田春雄が
最後のパットの構えに入った
その瞬間・・私は彼に背を向け
目をつぶって祈った・・「入れっ・・!」

一瞬静まり返って・・やがて「コロン!」と
乾いた金属音が聞こえた
膝が抜けそうになったが・・助かった!と思った

もし・・このパットが入らなかったら
延長戦のプレイオフになる
そうなれば・・
フィルムの手持ちは尽きて
肝心な勝負の決着を収録できないのだ
まさにお手あげだった
テレビ番組としては・・致命的な失敗である

今の時代と違って・・ビデオではなくフィルム
使い回しはできず・・
ゴルフ場でムービーフィルムは買えない

朝のスタートのときに
各ホールに配置したカメラマンに
それぞれ分配したフィルムを渡してあったが
最早・・誰も未撮影のフィルムを残してはいなかった
あれば使う・・カメラマンの習性でもある

だから・・祈るしかなかった
そして・・まさに幸運にも
安田選手は・・入れごろはずしごろのパットを
ねじ込んでくれた
彼は彼で・・優勝がかかったパットだから
真剣だったのは言うまでもない

この日をきっかけに
私は・・自分の仕事のスタンバイを
根本的に変えた
番組プロデューサーになって日も浅く・・
多分・・20代の終いころだ

何があっても・・対応でjきる準備
可能なかぎりは準備しておいて
その上なお・・誰にも告げずに
現場では調達できない資材を
余分に・・自分の車に積んだ

「誰にも告げない」・・これが大事だった
教えれば・・撮影クルーは当てにする
まさかの時の対応にならないのだ

クルーが青くなっても・・責任者としての私は
涼しい顔で・・ほれこれ使え!
そう言えるように構えることが
まさかのための備えだと・・決めたのだった

この時の教訓は・・
その後・・テレビの仕事に限らず
自分の人生のリスクマネージメントにもなった
「リーダーは・・慌ててはいけない」・・これが鉄則である
慌てずに済むとすれば・・
起こり得ないことさえ含めて
どこまで・・緻密にシュミレーションできたかである

局面によって・・備えは変わる
でも想定外は・・言いわけでしかない
放送に穴をあけるは・・プロにあるまじき失敗
不名誉なこと夥しい・・そして
不名誉・・これ以上の屈辱はない
そう思ってた時代だった

原発は・・
放送の穴など問題にならないほど
巨大なリスクである
優秀な人材を揃えているはずなのに
備えは・・万全ではなかった

「・・想定外・・」を口にしたとき
それを・・感じたのだった



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by touseigama696 | 2011-04-15 01:13 | ●メッセージ | Comments(4)
2011年 04月 03日
予感

去年の夏のこと・・
8月9日に火を入れてから
秋まで・・ガス窯を焚くのを止めている
油断大敵

今でも覚えているが
その8月9日の本焼きを終えた真夜中
火を落としても・・窯場は異常に熱く
母屋と隣接する壁に手をふれると
火傷せんばかりの熱さだった
真夏だから・・こんなことも
そうとも言えるが・・それにしても
いつにない違和感だった

10数年使ってきた窯だが
過去に・・こんな不安を感じたことはなかった
ふとそう思って・・
嫌な予感が働いた・・「今までと違う・・」
この言葉に・・私は敏感である

窯に限ったことじゃない
身体のことでも・・
「・・いつもと何か違うな・・」
僅かな変化に・・敏感なのだ
おかげで何度か・・大病を免れている

去年の夏は・・いつになく猛暑
だから・・注意深くしないと
いつもなら起きないことが起きるかも・・
そういうセンサーに・・
「火傷しそうな壁」・・が反応したのだ

秋まで焚かなかったが
もし炊いたら・・どうなったか
その答えは・・ない

しかし・・長いこと住んできた山あいの家が
去年に限って・・突然の豪雨に襲われ
途轍もない土石流で流されたりした
いつもと違う・・だから・・いつもと同じではいけない
大して深い根拠があってのことではないが
だから・・予感とでも

窯は・・1250度の灼熱
火を落とすと温度は下がるから
ついつい安心するが
稀に・・火を止めてからでも
蓄積された余熱で・・窯場の火事がないわけじゃない
万が一にも・・そうなったときに
「どうして?・・だって去年までこんなことなかった」
そう言っても・・遅い

嫌な予感は・・それが払拭できるまで
極めて慎重に扱う必要があろ
それが・・私の持論である

焚いても・・何も起きなかったかもしれない
でも・・同じ何も起きないなら
涼しい秋になってからのほうが安全だと・・思った
電気窯で代わりを務めた・・
こっちの窯場は・・幸い何事もなかった

グーグルが記録した・・今回の大震災
赤色が一番強く・・震度を表しているとか

こうしてみると・・馬鹿でかい地震である
ここでも・・
今まで経験したことのない・・が起きたのだ

これからも・・様々な局面で
未経験の出来事が起きるかもしれない
過去の常識では測れない・・できごとの想定
窯場を火事にしてしまってから
「想定外」・・は言いわけになるまい

「何か変だなぁ~!」・・「いつもと何か違うんだなぁ~」
微変に反応するセンサーを
日頃から鍛えておいたほうがよさそうだ



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同じ予感なら・・こういう予感を味わえる
穏やかな日々を・・早く取り戻せるように・・


by touseigama696 | 2011-04-03 00:36 | ●メッセージ | Comments(8)
2011年 04月 02日
がまん

「・・奪い合えば足りないが・・分け合うと余る」
どなたかが・・亡き母のことば・・として
こう書いていた

その通りのことを・・目のあたりに見てきた
でも長びけば・・?
為政者の目が節穴かどうか・・試されている

(・・なんだか・・節穴みたい・・ボソッ!)


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by touseigama696 | 2011-04-02 00:22 | ●メッセージ | Comments(0)
2011年 03月 31日
矛と盾

段々分かってきた・・日本のお家芸は
最も完成度の高い安全な原発プラントを作ること
世界的な評価を得て・・技術者たちの誇りに違いない

そして・・皮肉なことに
それが・・福島原発のアキレスだったような気がする
完全なものは・・壊れることはない
安全なものが・・人を窮地に追い込むはずもない
それが壊れた・・危機を招いた
神話もまた・・壊れたのだ

想定外だったのは「地震」ではない
・・「壊れること」だったはずだ
だから・・うまく説明できないのも
考えてみれば・・不思議ではない

どんなに頑丈な盾でも・・必ず突き破る矛
どんなに鋭い矛でも・・必ず跳ね返す盾
ぶつかればどうなる?・・それが矛盾

完全な矛は・・
盾の反撃を許さない・・逆でも同じだ
つまり・・ひとりでは
最強の矛と盾にはなれない

自らの完全を否定し得るのは・・自分ではない
他者の力を借りずには・・完全を否定できないわけだ
矛は・・盾を突き破るために・・
盾は・・矛から守るために・・
互いに際限なく挑戦し続けなければ
実効性のある完全・安全を手にすることはできない
フランスのアレバが支援に入ったのは
まさに矛に対する盾・・盾に反論する矛でもある

日本は・・基本的に技術立国の国
それは・・世界が認めている
資源がなければ・・加工の技術で食うしかない
長いこと・・それで世界をリードした

この大震災から復興して
新生日本を・・どう構築してゆくかとなったら
この福島原発から学ぶべきものは・・実に大きい

完成度の高い技術を
それを越える障害から守る技術
矛を作りながら・・盾をも用意する
矛盾を・・矛盾から解放する・・
常識を越えた奇想の想像力
そうしたことを養う・・息の長い教育こそ
まさか・・を救うカリスマを生むに違いない
豊かな想像力の源は・・きっと頑強な体力だ
それはまた・・
指導者としても大事な資質だと・・思う

作る力と・・自らそれを壊せる力の拮抗が
企業の基礎体力であってほしい
ダイヤモンドは・・
ダイヤモンドでしかカットできないのだ


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by touseigama696 | 2011-03-31 23:05 | ●メッセージ | Comments(2)
2011年 03月 31日
削除
昨晩アップした「とどのつまり」は
アップしてすぐにいただいたコメントで
誤解を招いていると・・判った

その大部分は・・
1946年のビキニ環礁核実験の動画を
You tubeから転載したことかもしれない
「今は・・見たくない」・・
書きこみの真意は・・きっとそこだと感じた
誤解を生んでまで残すべき意見はない

今・・福島原発で起きている危機は
「放射線漏洩」であって・・「核爆発」ではない
そう信じて・・確実な終息へ冷静に対処してほしい

願いは・・その一点なのである




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by touseigama696 | 2011-03-31 06:48 | ●メッセージ | Comments(8)
2011年 03月 26日
自家製・・半減水

昨日・・買い物があって
近所のホームセンターにでかけた

石油もコメも一杯あるのに
水と電池は・・なかった
今・・テレビで煽られてるのが
きっと・・このふたつなのだ

道具類を買ってたら・・塗料売り場に
このプラスティック・ボトルが置いてあった
普段・・釉薬を保存したりで使ってるものだ

無駄にはならないから・・これだけ買った
帰宅して詰めたのは・・水道水
このところ有名になった・・
栗山浄水場産の水である

既に規制値を下回って・・
乳児の摂取制限も撤回されてるが
いつまた・・基準値を超えるかもしれない

健康被害を心配してるわけじゃなく
それでも・・今日汲みおいて
数日寝かせておくと・・半減作用が生じて
一日で・・20%近くの放射線量が減る
1週間で半分になるから・・半減

そうなると・・普段と何も変わらなくなる
このボトルの水を飲んで・・
減った分を注入して・・また寝かす
大した労でもなく・・
用心深い危機回避ができる・・ってわけだ

だから・・ミネラル・ウォーターは不要
いずれ・・落ち着いたら
釉薬を入れて・・仕事に回せばいい


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by touseigama696 | 2011-03-26 23:31 | ●メッセージ | Comments(10)