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桃青窯696

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50歳からのプロ・・・ここでは陶芸家らしく・・

カテゴリ:●工房便り( 783 )

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昨日の日曜日
益子の「やまに」で開催されてる「陶葉会展」の当番日でした
午後を会場で過ごしましたが
途中で・・
やまにが扱っている「向山文也」さんの作品をひとつ購入しました
栃木県の作家・・益子は地元みたいなものです
向山さんの作品は
このブログでも見られます
好きな作家のおひとりです

象嵌を多用する作品ですが
とても丁寧な仕事・・釉彩がモダンでシック
しばらくはデスクにい置いて
手にとったり・・使ったり・・楽しみます
それも勉強・・です・・笑
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秋の個展に備えて・・糸貼りもしています
これは尺皿・・マスキング完了
あとは・・白顔料を吹きつけて本焼きに回します
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白化粧土を生ま掛けして・・素焼きした一輪ざしと湯呑み
粉引きですが・・黒釉を併せ掛けするつもりです
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黒土で成形した湯呑みの見込みに白化粧を生ま掛けしてあります
明日あたりに・・余分にこぼれた白化粧を剥がして
近日中に素焼きした上で・・糸抜き技法で装飾予定です
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9寸ほどの鉢・・これも糸を使って木の葉紋をいれてみようか・・と

今日一日・・どうやら無事に過ごしましたが
ついさっきまで・・9寸の皿を10枚ほど挽いてました
土が足りなくなって・・明日注文しなくちゃ・・苦笑
10月の個展までの間・・こんな日々が続きます

明日は・・
ギャラリーさんとDMの打ち合わせで青山まで出かけます
用事が済んだら・・急いで戻ります
多分・・10枚の皿が削りごろになってるはずですから・・
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by touseigama696 | 2009-08-18 01:54 | ●工房便り | Comments(14)
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糸抜き波状紋・・を手がけて7~8年
その先の展開を考えて・・いろいろ試作し始めた
菱線紋六角鉢・・これもそのひとつ
殆ど規則性を無視したデザインだが
細かく直線貼りしてみることにした
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ロクロで挽いて・・隅を落とした六角鉢は45センチほど
結構深いので・・マスキングがやりにくいが
その深さが・・糸を柔らかく見せてくれるような気がする
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2.5mm 1.0mm 0.5mm
三種類の糸状テープを使い
糸の上に糸をのせて処理するのだが
はみ出ないようにカットすることに集中が必要
医療用ピンセットとネイル用の小さなハサミを使っている
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裏面も加飾するが・・
上下の曲線に絡む▽は細工しないと決めて
後で紙テープでマスクする予定にしている
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僅かにはみ出た糸の断端は・・
最後に薄いカッターでカットすることになる
隅々の始末を注意深く・・丁寧に

作業の一つ一つの仕種のつながりをよくすること
新しい仕事を始めるときに一番気にかけることである
少しづつ慣れて・・リズムができてくるのだ

デザインのモチーフがはっきりして
出品に耐える作品に育つには
多分一年くらいかかるような気がする
でも・・それが楽しみでもある
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by touseigama696 | 2009-07-18 00:44 | ●工房便り | Comments(22)
前回・・大皿を乗せた亀板をひっくり返す方法について触れました
大きな皿になると・・大きいのと重いので返しに苦労するものです
助手さんがいれば手伝ってもらえるでしょうが
独りしかいない工房での作業となると
何でも自分でできなければなりません
そんなわけで・・『私の場合・・』をアップすることにします
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この梱包用のテープ
ホームセンターのレジなどで活躍しているのを知っていました
これが梱包以外の作業でも・・なかなかのすぐれものです
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伸縮性があるので
強く締めれば・・結構密着します
まずは・・皿と亀板をグルリと強く巻きます
そんな高価なものでもないので
強度を確保するために何重にも巻きます
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十文字に巻いて・・より密着を強くします

余談ですが・・茶碗を五個とか・・間にエアパックなどをはさんで
このテープで十字に巻くと・・きっちり梱包できて便利ですよ
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これで・・皿と亀板はかなり強く固定できます
そこで・・手のひらで皿を支えるようにして
亀板ごと掴みます
皿と亀板は密着してて外れることはありませんから
あまり強くつかむ必要はありません
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両腕の脇を締めて・・体を反らせながら持ち上げます
脇を締めれば・・腹部で肘を支えることができるから
かなり重くても・・持ち上げることができます
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皿が肩より上にきたら
手のひらで皿の底を支えるように持ちます
亀板はテープで密着してるから
指の力を抜いてもずり落ちることはありません
手のひらを・・皿の口縁部から更に胴周りのほうへ滑らすことができます
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あとは・・そっと置くだけ

まぁ・・一番厄介なとこは
身体を後ろに反らせて持ち上げるときでしょうが
あのフィギュアスケートの「イナバウアー」を
思いだして・・やってみてください・・笑
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by touseigama696 | 2009-07-05 00:19 | ●工房便り | Comments(6)
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数日前・・65センチで挽いた大鉢
高台も削って・・乾燥中である

65センチを3枚挽いた・・60センチも3枚ほどあるから
この中で・・出品に耐える作品が獲れてほしいものである
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従来の「椀なり」の大鉢を・・今年からは
小さな高台で口縁部を反らせ・・
広がりを狙って「朝顔形」と名づけた

少し乾燥が進んで収縮しはじめ61センチほど
高台は15~6センチくらいでかなり小さい
高台を小さくすることで・・緊張感が生まれるようだ
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これが挽いた直後・・前回ご紹介したフォトだが
乾燥を待って・・亀板ごとひっくり返し
しっぴき糸で切って板を離す
それから高台を削るのだが・・
ここまでは何とか独りでもできる
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問題は・・
高台削りを済ませたのち・・
口縁部を上に・・鉢を表に返すのが大変である
15キロまでは・・独りでできる

この写真の奥に写ってるが
亀板に伏せた鉢を・・返すことだが
さすがに20キロとなると・・片手では無理だ
亀板も70センチの大判だから・・なお厄介

でも独りでできない作業があっては
独りしかいない工房では前に進まない
だから色々考えて工夫する・・いつものことだ

結局できることがわかった
ただし・・言葉で説明するのは難しい
いずれ・・写真にでもして披露しよう
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一番神経を使うのは・・高台
全体の雰囲気を良くするのも・・悪くするのも高台
小さな高台だが・・完全に乾燥したら
最後の仕上げ削りをする予定
湿り気があると・・自重で変形してしまうからである

腫れものをさわるように・・気を使っても
窯の中で何が起こるかわからない
因果な仕事でもある
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by touseigama696 | 2009-06-26 23:41 | ●工房便り | Comments(6)
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今まで私の大皿は・・
概ね15キロの粘土を使って・・60センチほどに挽いてきた
でも・・この大鉢は65センチ・・20キロの一本挽き
鉢にしたから・・高さも倍近い
これに波状紋を打つ予定である
わずか5センチだが・・迫力は違うようだ
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来月に迫った秋の展覧会の締切
大鉢はそのためだが・・
8月には陶葉会のグループ展が益子である
それに・・つい先日打ち合わせが済んで
東京青山の『ギャラリー蓮』での個展も・・
10/20(火)から10日間と決まった
だから・・大鉢ばかりといかない
準備の準備・・大真面目で工房で過ごしている
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ロクロで挽く・・乾燥させて削る・・素焼きして加飾・・
作業は同時進行で・・ステップを踏んでゆく

季節的には・・楽だ
前回・・真冬の乾燥で苦労したことを思い出す
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しかし・・65センチの大鉢は・・慎重に
口縁部の乾燥をゆっくりさせることも大事だからだ・・
サランラップはそのため
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マスキングも三枚目に入った
既に貼り終わった二枚は・・
近日中に・・顔料をかける予定にしている

まず一枚・・出品に耐える作品がほしい・・
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初個展は・・友情
二回目の個展が・・実力
新しいシリーズのテストと見極めも大事な決断になる
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窯場に積んだ・・素焼き済みの作品たち
これは・・定番の天目ベースで焼くことにきめてある
益子用に新しい工夫を・・イメージはあるが
それもテストしなきゃ・・

大真面目な工房暮らし・・
当分気ぜわしいことになりそうだ
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by touseigama696 | 2009-06-23 00:54 | ●工房便り | Comments(8)
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                               「Southwestern Indian Pottery」 より

「・・頭んなかさ・・音が消えないんだぁ
古い音がいっぱい詰まっちゃって・・
これじゃ新曲作れないよ・・だから
ちょっとアフリカ歩いてくる・・じゃねぇ・・」

あるヒットメーカーで有名な作曲家のぼやき
このぼやき聞いてたのが・・私の旧友
この旧友もまた作曲をするのだが
似たようなことが起こると・・やっぱりぼやいてた
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「・・アフリカ歩いてくる・・」ってのは
つまり古い音が詰まった頭を解放するためなのだが
空っぽにするには・・音のない世界に行くんじゃなくて
いつもと全く違った音の中に・・自分を連れてゆくのだ
平均率でも12音階でもない音の世界
聞きなれない音の世界・・
彼にとって・・それがアフリカというわけ
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ヒットメーカーということは
売れる歌を作るわけだから
その旋律は・・
街にあふれ・・メディアであふれる

そのヒットソングの次に作る歌
溢れた旋律を頭から消すのは容易ではないのだ
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『08/03/15インディオ直伝』で書いた
ニューメキシコ在住のNさんが久し振りにまた帰国した
前回お願いしてあった・・インディオの陶芸の資料
沢山頂戴した・・実に感謝である
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私にとっての「アフリカ」・・異文化の刺激である
メキシコ・インディオの伝統的な陶芸のモチーフ
とても新鮮で・・刺激的である
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この黒釉のコントラスト
豊かな色彩感覚とは対極の洗練された感性も見せてくれている
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冒頭のヒット・メーカさんではないけれど
今していることの先に模索するもの・・
いつでも頭の中から離れない
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このインディオ紋がそのまま・・というわけではないが
新しい技法やモチーフのヒントとして
古い音を消してくれるのだ
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うだつの上がらない画家だったゴーギャンが
タヒチに渡って蘇ったもの
異文化から受ける刺激は・・
想像以上に大きいのかもしれない
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「困難は・・
新しい思想にあるわけじゃない
我々のこころの隅々まで広がっている
古い思想からの脱却にある」
こう言ったのは・・ケインズだったろうか
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Nさんは・・わずか一か月足らずの滞在のようだが
時間があるかぎり・・
ロクロを覚えたいから工房に通うという

インディオからモチーフを学んだ
できるなら・・
ひも作りだけのインディオにロクロを教えてあげればいい
大事な異文化交流だと思う
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by touseigama696 | 2009-06-01 09:38 | ●工房便り | Comments(14)
展覧会が落ち着いて・・
次の出品制作と・・個展の準備
のんびりはしてられません

挽いて・・掛けて・・焼いて・・
それが日常なのです
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8月に益子でグループ展があります
食器だけでなく・・少し花入れも・・と
久し振りに壺を挽きました
いつも使ってる鉄分の多い土
白化粧するつもりだけど・・さて・・
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マスキングしてある部分は
既に一度白く焼いてあります
残された部分に黒の釉薬を掛けて・・
シンプルな白黒の器にしたいのですが・・

この焼き方は・・初めてだから
どうなるだろ・・・?
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弁柄で葉を描いて
自作の梨灰釉を掛けて焼いたもの
弁柄と釉薬の関係をもう少し調整すれば
結構ゆけるかも・・と
雰囲気は気に入ってるのですが・・
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by touseigama696 | 2009-05-10 01:14 | ●工房便り | Comments(14)
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月曜日は・・夜明けから窯に火を入れた
教室の分だが・・ガス窯と電気窯二基・・
三基がいっぱいになった

焚きながら・・自分の仕事もした
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糸抜き波状紋・・の将来展望も
そろそろ視野にある・・これもテストだ
土は同じだが・・布目で化粧を打ち
もう一度素焼きしてから・・糸を貼ってみようと・・
轆轤で挽いたが・・板で作るのも考えている

少しづつ・・考え考えて・・イメージを作ってゆくつもり
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数日前に挽いた半磁器の器も・・高台を削った
定番の黒釉の合わせ掛けになる予定
今月の末と8月に・・グループ展があるし
秋には個展も予定しているから・・
色々試作しておかねば・・と思いはじめている
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土を変えて・・赤土でも挽いた
部分的に粉引きで仕上げたいと思ってる
見込だけを御本を引いた白にして・・
外は黒・・がイメージである
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特に組ものにしていないが・・
一点づつは・・土を1キロで挽いた
概ね直径が25センチほどの器である

合い間に本を読んだり・・手紙を書いたり
窯焚きをしながらの・・長い一日も
誰に邪魔されることもなく・・
淡々と過ぎて夜中に終わった
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by touseigama696 | 2009-04-08 23:02 | ●工房便り | Comments(25)
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この新年は・・ついに雑誌デビューです
陶遊・・1月20日・・今日発売のようです
イケメン・ヤングというわけにはゆきませんから
あまり期待していただくと気が引けます・・笑

ただ・・この取材を引き受けた理由のひとつは
団塊の世代を含む少々後輩の方々へのメッセージになれば・・と
そう思ったは確かです

大きな展覧会に挑戦する道中を密着するとなると
当然ですが・・入選できたりできなかったり
予想できない結果が待ってるわけで

編集者も書いてくださってますが
「・・こういう取材は引き受け手・・が少ない・・」
というのも本当のことかもしれません

しかし・・通っても落ちても
本気で何かにぶつかるという挑戦なら
得るものはあっても・・失うものはないものです
とりわけ・・少し歳をとると
本気になることさえ・・なかなかないことで
この歳だからこそ・・
本気の清しさを・・再認識することが大事だと思えるのです
これが・・私のメッセージ・・!!

別段・・陶芸でなくても・・
趣味を趣味で終わらせない心意気を
人生の終章を支える力にしたいものだと・・
思っているのです
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昨日の明け方から・・今朝にかけて
出品のための窯を焚きました
万が一に備えてもうひと窯焚ける準備をしながらの徹夜
窯の扉を開けるまでは・・神様まかせ・・です

見開き6ページの記事は・・私の陶歴からはじまり
裸にされてしまったみたいに気恥ずかしが残ります
まだやれることがあるなら・・
搬入の当日まで・・ベストを尽くして
天命を待つことにします
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by touseigama696 | 2009-01-20 13:52 | ●工房便り | Comments(24)
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新年になってからの10日間・・
私の工房は・・私の戦場となった
積み上げた空リールが46本
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幅1mmのテープが一本で16メートル
46本で・・都合736メートルになる
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これが四枚目の作品・・
冷え冷えとした夜の工房で
じっと蹲るようにして・・糸貼りが続いた
下絵はないから・・
ここら辺に新しい波を・・とか
この波は・・少し優しい波にしよう・・とか
考え考え・・糸を貼ってゆく
736メートルは・・こうして皿の上を走っていった
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このアルミケースで保湿しながらストックしてあるテープ
ゴルゴ13の弾薬ケースさながらに・・私の戦場の主役である

粘性の劣化を考えると・・
無暗にストックできないので
仕事を始める直前に発注することにしている
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釉を掛け終えて・・窯づめ直前の作品
ここから先は・・いつでも神様の領域
祈るばかりなのだ
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施釉の済んだ作品が3枚・・作業中が1枚
直近の出品目指しての制作ではあるが
既に・・春のシーズンへの序章
出品に耐える窯だしを期待しながらである
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そうした意味で・・
二の矢・・三の矢の準備を怠るわけにはゆかない
慌ててもすぐには用意できないから・・
ほぞを噛んだ苦い経験が・・そう教えてくれる
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乾燥と素焼きを済ませて予備群が
棚を埋めている・・安心の担保というわけだ
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私の場合・・大皿が主ではあるが
時に組ものの出品もある
並行して・・釉薬を掛け終えた
30個から・・六客
余りは・・個展に備えておくこともできそうだ

いつでも戦場といえば戦場だが
目の前の挑戦に・・集中と緊張の2週間が続く
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by touseigama696 | 2009-01-17 00:09 | ●工房便り | Comments(8)